2009年08月08日

「 三つ子の船の物語 」

2009年08月07日(金)

横浜開国博 Y- 150 のヒルサイドエリアで
「 太平洋 波の力 プロジェクト 」のイベントが有った。
演し物は神奈川区民ミュージカル出演者達による「 ちょこっとミュージカル 」だった。
「 太平洋 波の力 プロジェクト 」のリーダーは、作家の新田純子( にった じゅんこ )氏。

何故、新田純子氏のプロジェクトに神奈川区民ミュージカルが関わるかと云うと、
神奈川区民ミュージカル 2007 の演し物は、新田純子氏の著作 「 九転十起の男 浅野総一郎の青春 」をベースに作られたからだ。
新田純子氏の浅野総一郎に関する著作は、映画化もされた。
・ 「 九転十起の男・1 青春篇 」
・ 「 九転十起の男・2 浅野総一郎・激動の壮年期 」
・ 「 九転十起の男 ・3 グッドバイ 」
この映画を作った市川徹監督に、神奈川区民ミュージカル 2007 のプレ・イベントを浅野が作った浅野学園の講堂で行なった時にゲスト出演してもらった。
この時の募集記事はこちら → http://nihedon.hama1.jp/e15401.html
その時の彼の話では、映画は当初 109 シネマズ川崎で数日間のみの上映予定だったそうだ。
それが蓋を開けてみたら、ちょろちょろちょろちょろお客が入り、109シネマズ川崎ではロングラン興行になってしまった。
109シネマズみなとみらいでも、短い期間ではあったが上映された。
客層の大半は中高年だったらしいが、浅野総一郎の生き様に熱い共感が持てると思う人々が少なからずいる。
その共感を呼び起こす浅野総一郎の人生を書籍に書き著した新田純子氏と、映画化した市川徹監督に敬意を表する。

ヒルサイドエリアのステージでは、神奈川区民ミュージカルの出演者達が2回の公演を行なった。
ステージの最後はワークショップを観客にも体験してもらおうと云う趣向だったが、2回目の時、MC役の佳山みな嬢の陰謀によりニヘドンがステージに引っ張り上げられた。
(^。^;)
佳山みな嬢の次なる陰謀のターゲットは新田純子氏だった。
( * _ * )

作家の新田純子氏と、怪しい女ブロガー・ニヘドンが、子供達と一緒に歌い踊る摩訶不思議なステージ!
見逃した人々…… 残念だったね。( 笑 )

さて、新田純子氏は、今回の「 太平洋 波の力 プロジェクト 」において、
「 三つ子の船の物語 旅客船日本丸の巻 」
と云う漫画仕立ての小冊子を発行した。
「 横浜開港150年記念出版 」と云う事で残念ながら市販はされていない。
ヒルサイドエリアの神奈川区民ミュージカルの出演者達には、新田純子氏からこの小冊子が1冊ずつプレゼントされた。
( 新田先生、いつもお心遣い有難うございます。)
ニヘドンも早速読んでみたのだ。
28ページの物なので、ニヘドンでも1日で全部読み切れた!
感慨深かった。
ニヘドンが平成元年に総務庁( 現在の内閣府 )主催の青年交流事業「 世界青年の船 」に参加し、にっぽん丸( 前身は「 ぶらじる丸 」)に乗ってハワイ、メキシコ、パナマ運河、エクアドル、ベネズエラと巡ってまた太平洋を渡って帰って来た思い出で胸が一杯になった。
船こそ違えど、同じ「 にっぽん丸 」と云う名前だ。
たまたま最近、何かの雑誌に船旅のPR記事が載っていた。
どなたが書いていたかお名前を失念したが、こんな風な事が書かれていた。
「 旅は人を鍛える。
船旅は人を変えてしまう。」
同感!! 120%納得!
こればっかりはねぇ、体験した人でなければ分かり得ないと思う。
1泊や2泊のミニ・クルーズじゃ駄目なのだ。
太平洋を往復してご覧なはれ。
来る日も来る日も島影1つ見えない大洋の船旅をしていると、ちっぽけな人間がどれだけノイローゼ状態になるか!
ハワイが近付いて来て、小さな岩の上にアホウ鳥が止まっているのを見た時、甲板に突っ伏してどれだけ号泣したか!?
コロンブスが新大陸発見の旅に出た時、乗組員達がどれだけ殺気立ったか、身を持ってニヘドンは痛い程よく分かった。

新田純子氏の小冊子は、船旅経験者のニヘドンですら知らなかった事がてんこ盛り。
横浜市民は勿論、「 世界青年の船 」に参加する人々にも是非読んで欲しいと思う。
近代化を目指した日本に取って、船がどう云う意味合いを持っていたのか、理解をした上で、またと無い船旅の機会を満喫して欲しい。

この小冊子についてのお問い合わせは直接、新田純子先生まで。
kjunko@mbn.nifty.com

尚、「 太平洋 波の力 プロジェクト 」では、2009年09月13日(日)に
海洋冒険家の堀江謙一氏の講演会を予定しています。
座席数が160席と限られていますので、座席を確保されたい方は、
kjunko@mbn.nifty.com までどうぞ。

堀江謙一氏講演会 
テーマ : 波の力での太平洋横断体験 海への挑戦
日時  : 2009年09月13日(日)
       13:00 ~ 15:00
会場  : 横浜開国祭 Y-150 ヒルサイドエリア「 つながりの森 」
       つながりのステージ
       行き方 → http://event.yokohama150.org/access/index.html
料金  : 講演会は無料ですが、ヒルサイドエリアへの入場料 ¥600.-が掛かります。

屋外のステージに屋根が差し掛けてあるスペースなので、事前申し込みが無くても、
立ち見でも聴講可能です。 が、暑い日に屋根の無い所で立ちんぼは辛いかもです!!

***** 「 三つ子の船の物語 」 ・ 完 **************


[ お知らせ ]
livedoor blog にちょっと夏向きの記事を書きました。
「 お婆さんはどこから!? 」 是非お読み下さい。
 http://blog.livedoor.jp/taisakuiinkai/archives/51247528.html


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Posted by ニヘドン at 14:27│Comments(0)読書
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