2007年04月16日

石田様のお陰でヴィヴァルディ三昧

4月14日の石田様のヴィヴァルディ「四季」が あまりにも衝撃的だったので、あれからずっと
メロディが頭の中を グルグル駆け巡っている。 高校生の時に毎日カセットと共に眺めていた
スコアも、多分数度の引越しで存在の有無すら分からない。

全部を暗譜している訳では無いので、もう一度聞いてみたい、確認してみたい部分がある。
たまたま 家に 「 クラシック名曲集 3 バロック音楽をあなたに 」 という CDが転がっていた。
よく駅の構内とかで販売されている 安いCDの類だと 思う。
中に ヴィヴァルディ「四季」の「春 1楽章」 のみ収録されていたので、早速聞いてみた。



反吐が出た。CDにはオーケストラの名前すら記されていない。ひどいもんです。
こんな物が巷に出回っているなんて! こりゃあもう 石田様の演奏CDを、14日のライブ盤を、
リリースしてもらわなければ!!

もっとよく探すと、通信販売のフェリシモの福袋に入っていたCDが 転がり出て来た。
「 New Tradition in Classical Music Collection
volume 1 Morning Suite 」 という タイトルで、ヴィヴァルディの「四季」全曲が入って
いた。 後は、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ 第2楽章、 バッハ 組曲 第2番よりロンドー、
グリーグ ペールギュントより 夜明け 等等、なかなか面白い選曲である。

ただ許せないのは、オーケストラ名が皆無。何故? 二へドンはオケの名前だけでなく、演奏者の
名前だって知りたいのに。映画のタイトルバックなんて、アシスタントクラスのスタッフの名前すら
読めない位の細かい文字で出てくるじゃないですか。 音楽家をなめとるとですか?

演奏はテンポ早すぎ。 自然の移ろいを音で表現しているのだから、四季折々のテンポってものが
あるでしょうよ! 春なのに、速い!!
14日の演奏が二へドンの音楽を聞く時の全ての指標になりそうです。ああ、あの演奏をもう1度聴きたい!!
あの、演奏を超えられるのは、石田様ご本人のみでございます。

CD付属のライナーノーツに、ディディエル・C・ドイッチェ ( Didier C. Deutsch )という人の
解説が載っている。 一体、この、いかにもドイツ人でござ~いと言う名前の方は、どなたなんです?
肩書きや所属が一切記されてない。 評論家なの?学者なの?誰か知っていたら教えて!!
どうも、音楽業界は情報開示をしない世界なんでしょうかね?
二へドン、オーケストラのメンバーの楽器のメーカー名だって、何だって知りたいと思っているのに。

ドイッチェさんの解説に面白い事を発見したの。引用します。
「 ヴィヴァルディは、どちらかと言えば、作曲家としてよりもヴァイオリン奏者として知られていたが
  周囲からは 『 虚栄心が強く、才能を鼻にかけているが、批評される事を嫌い、金に取り付かれた
  』 変人として、いぶかしがられていた様である。 」

は・・・・? 変人はベートーヴェンだけではないんですね。こういう話をしてくれる先生って居なかった
からな。 学校にもピアノ教室にも。 神経病んだり、子沢山だったり、毒殺疑惑があったり、
作曲家も なかなか 大変ですね。 それで、後世の人々までをも感動させる作品を創り上げるのですから、 平凡なサラリーマンとどちらが良いか、悩む所です。

ヴィヴァルディが、その生涯に作曲した曲は、20のオペラ、500の協奏曲、その他膨大な数の
宗教音楽等だそうです。

「 ヴィヴァルディは 『 ピエタ 』 という女子孤児院にヴァイオリン教師として迎え入れられた。
  1723年、同院の理事により 『 職員は、毎月二つの協奏曲を書き、生徒はその曲を演奏すべし」
  との内規が定められた。その結果、ヴィヴァルディは、 早い ~ ゆっくり ~ 早い という
  3楽章の公式を用い、考え得る全ての組み合わせを駆使して、協奏曲を書き上げねばならなかっ  た。 」

あの、有名な「四季」が、ノルマによって 作曲されたなんて、驚きです!!
これからは、仕事の報告書を書かなければならない ノルマがある時に、BGMに使いたいと思います
 。


Posted by ニヘドン at 23:39│Comments(2)
この記事へのコメント
私もここのところずっと四季のメロディが頭の中にあります。
そして聴くCDもやはり四季。
うちはイ・ムジチ合奏団のCDでソロはフェリックス・アーヨ。
でも石田さまのが全然いいよね。

それでも、そのCDを聴きながら
「ここのところでは石田さまがこういう風に前のめりになって、弾いてたなあ」とか思い出してしまいます。

「四季」の4曲には、それぞれ14行からなるソネット(Sonetto)が付けられていて、曲はこのソネットを忠実に音楽で描写する方法で書かれているそうです。(以下のアドレスに載っていました)

http://members.jcom.home.ne.jp/casavecia/vivaldi/sonetto.html

石田さまの演奏は、そんな詩の風景が浮かんでくるような演奏でしたよね。
ただ演奏が上手いというだけじゃないんですよね。石田さまは。
ましてや、イケメンなだけというのでもない。
ものすごく豊かな表現力のある天才であり、
王子さまというよりも俺について来いっていう男気さえ感じたし。
すごくチャレンジャーだと思うし。
  って今更ながらですが。
Posted by マーたん at 2007年04月17日 20:10
> マーたんさん。

   いいわあ。 石田様への賛辞、もっと言って~!!
   石田様の生演奏も うっとりするけど、他の人が石田様を
   「 素晴らしい 」 と言ってくれるのを 聞くのも、
   うっとり出来て、二へドンに取っては まるで麻薬。。。。。

   14日の演奏で一番二へドンの瞼に焼きついたのは、
   石田様が演奏しながら、つま先立ちになる程、上に
   びよよ~ん と伸び上がる様子です。

   見ている方も小気味良いというか、一緒になって首を
   伸ばしていた様に思います。
Posted by 二へドン at 2007年04月17日 21:25
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。