2010年09月10日

「 トイレット 」

題名 : トイレット
監督 : 荻上直子
脚本 : 荻上直子
出演 : レイ / アレックス・ハウス
リサ / タチアナ・マズラニー
モーリー / デイヴィッド・レンドル
ばーちゃん / もたいまさこ
製作年 : 2010年
製作国 : 日本・カナダ

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

やられました。
「 かもめ食堂 」の荻上直子監督に、もたいまさこ出演と来ているので、
「 ちょっとジーンと来る、ほのぼの系コメディ 」だと思い込んでいました。
油断しました。
長男のモーリーが4年間の引き籠もり生活の後に、変わらなければならないと勇気を出してピアノ・コンクールに出場するシーンで、ニヘドン号泣です!

この作品は、弱者救済の映画だと思います。
登場人物達は全員( ! )癖者揃いです。
長男モーリーはピアニストでしたがパニック症候群で4年間引き籠もり。
次男のレイは研究室にお勤めしているもののロボットオタクで、ロボットのプラモデルには糸目を付けないコレクター。
末っ子のリサは、大学生だが可愛くないキャラ。
兄のレイからも「 ブス 」呼ばわりされてしまいます。
見た目は普通の女の子なのに、性格がコワい。
詩のゼミで朗読をした女の子に対して「 キモい 」と陰口を叩く始末。

彼らの母親は日本人。母親が病気になって死ぬ間際に、長年音信不通だった「 ばーちゃん 」を探し出して日本から呼び寄せました。
母親が死んだ後、3人の子供達、英語が全く出来ないばーちゃん、母親の愛猫「 センセー 」の奇妙な4人と1匹の共同生活が始まります。

今の日本で普通に見られる「 現象 」が、この映画には凝縮されています。
引き籠もり、オタク、性格が可愛くない女の子…。
そこにノン・ヴァーバル・コミュニケーション、愛猫、ロボット・フィギュア、日本のテクノロジー「 ウォッシュレット 」、DNA鑑定、エア・ギターが絡んで、何とも言えない絶妙なユニークな作品が出来上がりました。
モーリーが引き籠もりから脱却したきっかけは、母の残した古い足踏みミシンを発見した事です。
モーリーはそのミシンで小花柄のロング・スカートを縫い上げて穿きます。
モーリーは言います。
「 スカートを穿きたいから穿くんだ。
欲求に理由を求めるのは無意味だ。」

うんうん。うんうん。
納得度100%。
得てして外野はうるさい。
ニヘドンがやりたくてやっている事に意見をして来てくれる。



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