2010年09月12日
告知 : 2010年09月のジャパノイズ・イベント
写真は、2010年09月03日(金)に撮影。
場所 : 横浜山岳民族特別自治区の山頂より
ゴミ焼却場の煙突を臨む。
時刻 : 16:00頃。
これは、煙突を撮りたかったのではなく、
鳩の大群が羽ばたく様が見事だったので、それを撮りたかったのです。
駄目だった様ですね。
視力2.0 の人でも、この写真から鳩を探し出すのは不可能!?
さて、今日は「 ドンドン日記 」のXデー。
総アクセス数が1,000,000 を超える日です。
この記念に、午前中は「 ドンドン日記 」が生まれるきっかけとなったヴァイオリニストの石田泰尚様のトリオ・リベルタの KAMOME ライブの未完成の記事を上げました。
もう1つは、これから「 ドンドン日記 」が力を入れて追い掛けて行きたい
「 ジャパノイズ.net」を取り上げたいと思います。
昨年夏に突如ジャパノイズ教に入信し(笑)、伊藤まく氏を中心に様々なノイズ・アーティスト達を知りました。
ノイズ音楽を聴いた事の無い人達は想像も
出来ないかもしれませんが、ノイズ音楽家は、心が繊細で、知的水準の高い人々が多いのです。
ニヘドンの心を捉えて止まないのは、ここなんです。
誰だって、いつも馬鹿げた話題より、有意義な話題の方が知的好奇心を満たされて満足度が高いでしょう?
ノイズ関係の人々、本を読んでいますよー。クラシック・マダム達は、せいぜい読んでもライト・ノベル。
まあ、ニヘドンも娯楽としてライト・ノベルもミステリーもハーレクインも何でも手当たり次第に読みます。
でも、それだけじゃね。
クラシック・マダム達のライト・ノベルの話に腐ると、ニヘドンはノイズな人々の所に行って文学を語るノイズ・ミュージシャンの話を聞いて留飲を下げます。
ドストエフスキー有り。
トマス・ピンチョン有り。
ニヘドンの専門はと言うと、一応一応、英語なんで、アメリカ文学を出されると、子犬になってしまうのですね。
キュインキュイ〜ンと鳴いて尻尾振っちゃう。
ノイズの人々は映画も沢山見ていらっしゃいますよ。
ノイズ音楽家達は、決してクラシック崩れでノイズに流れて行ったのではないです。
余りにも知的レベルが高過ぎて、精神が繊細過ぎて、既存のクラシック音楽がレベルが低く見えちゃうのだと思います。
ノイズ音楽家達の精神世界は、クラシック音楽家達より高邁で自由で高潔です。
古館徹夫さんのコメントを読んでご覧なさいまし。
ニヘドンは毎日JOJO広重さんの twitter をフォローしているのですが、毎回見事な哲学者振りに唸らされます。
先日なんて「 ライブは終わりかけのデートに似ている 」なんて仰っていました。
ちょっとちょっとちょっと! それは切な過ぎるって!!
お客のニヘドンに取ってライブとは「 これから始まるデート 」に似ていますね。
前の晩から何を着て行こうか考えて、どんな演奏で私を楽しませてくれるのかワクワクして、ライブが終わったら大興奮でハイになって、その晩は興奮で疲れながらも幸福感に包まれながら眠りに落ちる。
そして次のライブ=デートを待ち焦がれる。
8月に原美術館を舞台に行われた BLANK MUSEUM で灰野敬ニさんの演奏を聴きました。
演奏が終わってお客さん達もはけました。
ニヘドンはなかなか美術館を立ち去り難く中庭を暫く峻巡しておりました。
ふと窓越しにステージを見ると、楽屋に入った筈の灰野敬ニさんが居ました!
静かに両膝を床に揃えて付け、端然とした風情で楽器を前にしていました。
その姿は、これから首を切られる武士の様な、迷いを吹っ切った雰囲気が濃厚にまとわりついていました。
「 何なんだ、この人は!? 」
灰野さんの発するオーラに金縛りになりました。
オーケストラの演奏が終わると、お客よりも早く駅まで急ぐ演奏家達の姿が常々ニヘドンには謎だったのです。
演奏会の後でお茶飲みとかしないの?
演奏会の後で今日の演奏について仲間と語らったりしないの?
演奏家はサラリーマンなの?
サラリーマンだって飲み会するよ。
演奏の後、誰も居なくなったステージで、静かに跪いて楽器を見下ろす灰野敬ニさんの姿に音楽に対する愛を見せつけられた思いがして、彼の全身を覆っていた静けさこそが、彼の音楽の本質なのではないかと思わされ、暫くその場を動けませんでした。
確かにクラシック音楽は幼少時から練習に練習を重ね、才能に恵まれた者だけがプロとして活躍出来るのでありましょう。
でも、プロになっちゃったら、もう純粋な心を忘れていいの?
純粋な求道者達、それがノイズ音楽家達なのです。
延べ1,000,000ページ読まれたブログの使命として、これからもっともっとノイズ音楽について書いて行きたいな。
そして世間の人々のノイズ音楽に対する無知と無関心が少しでも無くなったら、嬉しいな。
では、告知です。
【Maq ITO Information 2010.09】
【☆ニュース】
こんにちわ。ジャパノイズの伊藤まく、です。
1.新聞に私の記事が掲載されました。ご笑覧ください
『独創的な音楽 「ジャパノイズ」 世界に発信』
http://japanoise.net/info/news201009.htm
2.“青山ノイズ Vol.1”、盛況のうちに終了しました。ありがとうございました
(次回Vol.2は、12月26日(日)に同じく青山CAYで開催予定です)。
Vol.1での、大友良英さんと美川俊治さんとの共演は、
今秋、アナログ盤で発売の予定です。
【☆私の主催するイベントと出演するライブのおしらせです】
[メール予約/問合せ:mail@japanoise.net、またはこのメールにご返信ください。]
■9月26日(日)
“ジャパノイズナイト” Maq ITO Presents Stoned Soul Picnic Vol.36
会場:阿佐ヶ谷Yellow Vision (JR阿佐ヶ谷駅北口を左へ1分。ピープル地下)
(MAP)http://www5.ocn.ne.jp/~yvision/newpage7.html
http://japanoise.net/info/20100926.htm
(mixi)
開場 19:00 開演 19:30 Charge 1500円
予約・問合せ mail@japanoise.net
(出演)
中川一郎(ex..絶対零度)
伊藤まく(P弾き語り)&Mogra(Ds)
ハルミ
シャドゥーShadoooo(from GIFU)
VJ:ヨクナ・パトーファ
豪華ゲスト陣を招き、歌と演奏による
密度の濃い時間をお届けします。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
場所 : 横浜山岳民族特別自治区の山頂より
ゴミ焼却場の煙突を臨む。
時刻 : 16:00頃。
これは、煙突を撮りたかったのではなく、
鳩の大群が羽ばたく様が見事だったので、それを撮りたかったのです。
駄目だった様ですね。
視力2.0 の人でも、この写真から鳩を探し出すのは不可能!?
さて、今日は「 ドンドン日記 」のXデー。
総アクセス数が1,000,000 を超える日です。
この記念に、午前中は「 ドンドン日記 」が生まれるきっかけとなったヴァイオリニストの石田泰尚様のトリオ・リベルタの KAMOME ライブの未完成の記事を上げました。
もう1つは、これから「 ドンドン日記 」が力を入れて追い掛けて行きたい
「 ジャパノイズ.net」を取り上げたいと思います。
昨年夏に突如ジャパノイズ教に入信し(笑)、伊藤まく氏を中心に様々なノイズ・アーティスト達を知りました。
ノイズ音楽を聴いた事の無い人達は想像も
出来ないかもしれませんが、ノイズ音楽家は、心が繊細で、知的水準の高い人々が多いのです。
ニヘドンの心を捉えて止まないのは、ここなんです。
誰だって、いつも馬鹿げた話題より、有意義な話題の方が知的好奇心を満たされて満足度が高いでしょう?
ノイズ関係の人々、本を読んでいますよー。クラシック・マダム達は、せいぜい読んでもライト・ノベル。
まあ、ニヘドンも娯楽としてライト・ノベルもミステリーもハーレクインも何でも手当たり次第に読みます。
でも、それだけじゃね。
クラシック・マダム達のライト・ノベルの話に腐ると、ニヘドンはノイズな人々の所に行って文学を語るノイズ・ミュージシャンの話を聞いて留飲を下げます。
ドストエフスキー有り。
トマス・ピンチョン有り。
ニヘドンの専門はと言うと、一応一応、英語なんで、アメリカ文学を出されると、子犬になってしまうのですね。
キュインキュイ〜ンと鳴いて尻尾振っちゃう。
ノイズの人々は映画も沢山見ていらっしゃいますよ。
ノイズ音楽家達は、決してクラシック崩れでノイズに流れて行ったのではないです。
余りにも知的レベルが高過ぎて、精神が繊細過ぎて、既存のクラシック音楽がレベルが低く見えちゃうのだと思います。
ノイズ音楽家達の精神世界は、クラシック音楽家達より高邁で自由で高潔です。
古館徹夫さんのコメントを読んでご覧なさいまし。
ニヘドンは毎日JOJO広重さんの twitter をフォローしているのですが、毎回見事な哲学者振りに唸らされます。
先日なんて「 ライブは終わりかけのデートに似ている 」なんて仰っていました。
ちょっとちょっとちょっと! それは切な過ぎるって!!
お客のニヘドンに取ってライブとは「 これから始まるデート 」に似ていますね。
前の晩から何を着て行こうか考えて、どんな演奏で私を楽しませてくれるのかワクワクして、ライブが終わったら大興奮でハイになって、その晩は興奮で疲れながらも幸福感に包まれながら眠りに落ちる。
そして次のライブ=デートを待ち焦がれる。
8月に原美術館を舞台に行われた BLANK MUSEUM で灰野敬ニさんの演奏を聴きました。
演奏が終わってお客さん達もはけました。
ニヘドンはなかなか美術館を立ち去り難く中庭を暫く峻巡しておりました。
ふと窓越しにステージを見ると、楽屋に入った筈の灰野敬ニさんが居ました!
静かに両膝を床に揃えて付け、端然とした風情で楽器を前にしていました。
その姿は、これから首を切られる武士の様な、迷いを吹っ切った雰囲気が濃厚にまとわりついていました。
「 何なんだ、この人は!? 」
灰野さんの発するオーラに金縛りになりました。
オーケストラの演奏が終わると、お客よりも早く駅まで急ぐ演奏家達の姿が常々ニヘドンには謎だったのです。
演奏会の後でお茶飲みとかしないの?
演奏会の後で今日の演奏について仲間と語らったりしないの?
演奏家はサラリーマンなの?
サラリーマンだって飲み会するよ。
演奏の後、誰も居なくなったステージで、静かに跪いて楽器を見下ろす灰野敬ニさんの姿に音楽に対する愛を見せつけられた思いがして、彼の全身を覆っていた静けさこそが、彼の音楽の本質なのではないかと思わされ、暫くその場を動けませんでした。
確かにクラシック音楽は幼少時から練習に練習を重ね、才能に恵まれた者だけがプロとして活躍出来るのでありましょう。
でも、プロになっちゃったら、もう純粋な心を忘れていいの?
純粋な求道者達、それがノイズ音楽家達なのです。
延べ1,000,000ページ読まれたブログの使命として、これからもっともっとノイズ音楽について書いて行きたいな。
そして世間の人々のノイズ音楽に対する無知と無関心が少しでも無くなったら、嬉しいな。
では、告知です。
【Maq ITO Information 2010.09】
【☆ニュース】
こんにちわ。ジャパノイズの伊藤まく、です。
1.新聞に私の記事が掲載されました。ご笑覧ください
『独創的な音楽 「ジャパノイズ」 世界に発信』
http://japanoise.net/info/news201009.htm
2.“青山ノイズ Vol.1”、盛況のうちに終了しました。ありがとうございました
(次回Vol.2は、12月26日(日)に同じく青山CAYで開催予定です)。
Vol.1での、大友良英さんと美川俊治さんとの共演は、
今秋、アナログ盤で発売の予定です。
【☆私の主催するイベントと出演するライブのおしらせです】
[メール予約/問合せ:mail@japanoise.net、またはこのメールにご返信ください。]
■9月26日(日)
“ジャパノイズナイト” Maq ITO Presents Stoned Soul Picnic Vol.36
会場:阿佐ヶ谷Yellow Vision (JR阿佐ヶ谷駅北口を左へ1分。ピープル地下)
(MAP)http://www5.ocn.ne.jp/~yvision/newpage7.html
http://japanoise.net/info/20100926.htm
(mixi)
開場 19:00 開演 19:30 Charge 1500円
予約・問合せ mail@japanoise.net
(出演)
中川一郎(ex..絶対零度)
伊藤まく(P弾き語り)&Mogra(Ds)
ハルミ
シャドゥーShadoooo(from GIFU)
VJ:ヨクナ・パトーファ
豪華ゲスト陣を招き、歌と演奏による
密度の濃い時間をお届けします。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
2010年08月17日
エドウィン・ファン・デル・ハイデ & 古舘徹夫
Charlie.K さんと云う方が、Japanoise.net のイベントの撮影をよくしてくれます。
2010年08月01日(日)「 青山ノイズ vol.1 」の開演前~水谷聖さんの演奏までの
スライドショーがYouTube にアップされました。
素晴らしいスライドショーなので、ここに貼り付けておきますね。
是非、Charlie.Kワールドをお楽しみ下さい。
よく、「 あの人の頭の中を見てみたい。 」って思う事有りますよね?
このCharlie.Kさんのスライド・ショーを見ると、彼の頭の中の1部が垣間見えた気がします。
「 ふーん。 こんなスタイリッシュな世界を追い求めて生きてるんだ。」
素敵です。
たまたま先日、DOMMUNEの放送現場を観覧する機会に恵まれました。
その時のトークで、ライブは「 今、ここ 」の現場なのだと言う話になりました。
「 今 」でも 「 ここ 」でも無い、第3の場、
それがインターネットの世界なのだと言う話しに納得度120%。
Charlie.K さんのスライド・ショーを見ると、彼がライブ、つまり 「 今、ここ 」の世界を
如何に愛しているかが分かります。
彼の視点が、小さき物達に温かく注がれている事に、嫌でも気付かされます。
灰皿、観葉植物、コンセント、天井のライト、クッション・・・・・・・・・。
ありとあらゆる小さき物達、それらに忘れずに視線を注ぐ、Charlie.Kさんの心にジーンと来ます。
所謂「 ファン 」の人達って、熱心さは買うけれども、如何せん視野が狭いと言うか、
自分が見たいものしか見ていない嫌いが有るのですよ。
つまり自分が好きなアーティストしか見ていないんですよね。
だから、会場のCay の灰皿って、どんなデザインだっけ? 椅子のクッションって何色だっけ?
・・・・・・・・・・・誰も答えられませんよね。普通。
そういうアイテム達も、ライブ会場に在ったと云う偶然と必然の哲学を、
Charlie.Kさんのスライド・ショーを見ながら考えてしまいました。
********************************
では、「 青山ノイズ vol.1 」 最初のアクトのレポを書きます。
18:00 オランダ在住のエドウィン・ファン・デル・ハイデ & 古館徹夫が
ステージに姿を現します。
ハイデは、黒い長袖Tシャツに、黒いズボンという地味ないでたち。
チャーリー・ブラウン頭が可愛いかな。( !?)
古舘徹夫は白いシャツに黒いズボン。 不精ひげが哲学者っぽい雰囲気。
先ずは2人もラップ・トップの前に陣取り、ノイズ出力開始!!
世間一般の人が「 ノイズ 」 と云う言葉を聞いて、容易く( たやすく )想像出来る通りの
音が会場を取り巻きます。
次第にノイズ以外の物は、この部屋には無いとでも言わんばかりの
蝉しぐれの様な爆音maxが繰り出されます。
古舘徹夫は客席から見て左側( 下手《 しもて 》)の背の低いテーブルで膝立ちで
左手に吸いさしの煙草を持って、余裕の様子。
( 二へドンがいつも通っているクラシック音楽の演奏会では有り得ない様子に笑いが
こみ上げて来ちゃった。www )
恐らく、ノイズ・ミュージックを初めて聴くお客さんは、この単調な音の唸りをどの様に聞いたら
良いのか躊躇うでしょう。 或いは、ただ単にうるさいと思うだけなのかもしれません。
でもね、二へドンは、あちこち旅をして、チベットから北朝鮮まで様々な所を歩く人だから、
1つ断固として譲れない部分が有ります。
それは日本人の大半が「 自然は美しい 」「 自然は静かだ 」と言う幻想を信じてしまって
いる事、これは絶対に違うと言わざるを得ません。
二へドンに言わせると、「 自然は醜い 」 「 自然は轟音だ 」と断固として思います。
「 自然は柔らかく、人間を優しく包み込んでくれるもの 」だと思っている人は、
要するに自然の中に出て行った経験が不足しているだけなんですよ。
井上靖先生のお陰で、シルクロードに夢を抱く日本人は多いですが、
実際にあんな中国奥地まで行って御覧なさいよ!
トイレの施設なんか無くて、女でも何でも、野糞をしながら行程を進めて行くんですよ。
そんな自然の何処が美しいと?
自然は不便で、怖くて、「 うるさい!」 と怒鳴っても、決してその音を止めてくれない
しょーも無い存在なのです。
地鳴りの音も、風の音も、波の音も、その余りにも強烈な音量に、夜もおちおち眠れません。
山奥の原生林に蔓延る蝉の大群の蝉しぐれが、如何に爆音か、都会の蝉の声しか知らない人には
想像も出来ないと思います。
わんわんわんわん、周囲の空気が振動して、自分の身体まで揺さぶられる感覚がするんですよ。
聞きたくも無い、蝉しぐれが、ずっと耳の中に注入されるのは拷問以外の何物でも有りません。
二へドンは、大田舎の生の蝉しぐれの方が、人の神経を毛羽立たせる不快感が有ると思っているので、
今、会場を包んでいる音は、きちんと計算の上でセーブされた、大人しい音に思ってしまいます。
でも、このハイデ&古舘 デュオのノイズは、かなり自然の音の風景を意識した構成になっていて、
蝉しぐれが止むと、今度は啄木鳥のノッキングの連なりが続いて行きます。
不意に雷の爆音が響き渡ります。
音量自体は大きいのだけれども、大自然の音の「 得も言われぬ理由無き恐怖感 」 を煽るものが
ノイズ・ミュージックには無いのです。
2010年08月01日(日)「 青山ノイズ vol.1 」の開演前~水谷聖さんの演奏までの
スライドショーがYouTube にアップされました。
素晴らしいスライドショーなので、ここに貼り付けておきますね。
是非、Charlie.Kワールドをお楽しみ下さい。
よく、「 あの人の頭の中を見てみたい。 」って思う事有りますよね?
このCharlie.Kさんのスライド・ショーを見ると、彼の頭の中の1部が垣間見えた気がします。
「 ふーん。 こんなスタイリッシュな世界を追い求めて生きてるんだ。」
素敵です。
たまたま先日、DOMMUNEの放送現場を観覧する機会に恵まれました。
その時のトークで、ライブは「 今、ここ 」の現場なのだと言う話になりました。
「 今 」でも 「 ここ 」でも無い、第3の場、
それがインターネットの世界なのだと言う話しに納得度120%。
Charlie.K さんのスライド・ショーを見ると、彼がライブ、つまり 「 今、ここ 」の世界を
如何に愛しているかが分かります。
彼の視点が、小さき物達に温かく注がれている事に、嫌でも気付かされます。
灰皿、観葉植物、コンセント、天井のライト、クッション・・・・・・・・・。
ありとあらゆる小さき物達、それらに忘れずに視線を注ぐ、Charlie.Kさんの心にジーンと来ます。
所謂「 ファン 」の人達って、熱心さは買うけれども、如何せん視野が狭いと言うか、
自分が見たいものしか見ていない嫌いが有るのですよ。
つまり自分が好きなアーティストしか見ていないんですよね。
だから、会場のCay の灰皿って、どんなデザインだっけ? 椅子のクッションって何色だっけ?
・・・・・・・・・・・誰も答えられませんよね。普通。
そういうアイテム達も、ライブ会場に在ったと云う偶然と必然の哲学を、
Charlie.Kさんのスライド・ショーを見ながら考えてしまいました。
********************************
では、「 青山ノイズ vol.1 」 最初のアクトのレポを書きます。
18:00 オランダ在住のエドウィン・ファン・デル・ハイデ & 古館徹夫が
ステージに姿を現します。
ハイデは、黒い長袖Tシャツに、黒いズボンという地味ないでたち。
チャーリー・ブラウン頭が可愛いかな。( !?)
古舘徹夫は白いシャツに黒いズボン。 不精ひげが哲学者っぽい雰囲気。
先ずは2人もラップ・トップの前に陣取り、ノイズ出力開始!!
世間一般の人が「 ノイズ 」 と云う言葉を聞いて、容易く( たやすく )想像出来る通りの
音が会場を取り巻きます。
次第にノイズ以外の物は、この部屋には無いとでも言わんばかりの
蝉しぐれの様な爆音maxが繰り出されます。
古舘徹夫は客席から見て左側( 下手《 しもて 》)の背の低いテーブルで膝立ちで
左手に吸いさしの煙草を持って、余裕の様子。
( 二へドンがいつも通っているクラシック音楽の演奏会では有り得ない様子に笑いが
こみ上げて来ちゃった。www )
恐らく、ノイズ・ミュージックを初めて聴くお客さんは、この単調な音の唸りをどの様に聞いたら
良いのか躊躇うでしょう。 或いは、ただ単にうるさいと思うだけなのかもしれません。
でもね、二へドンは、あちこち旅をして、チベットから北朝鮮まで様々な所を歩く人だから、
1つ断固として譲れない部分が有ります。
それは日本人の大半が「 自然は美しい 」「 自然は静かだ 」と言う幻想を信じてしまって
いる事、これは絶対に違うと言わざるを得ません。
二へドンに言わせると、「 自然は醜い 」 「 自然は轟音だ 」と断固として思います。
「 自然は柔らかく、人間を優しく包み込んでくれるもの 」だと思っている人は、
要するに自然の中に出て行った経験が不足しているだけなんですよ。
井上靖先生のお陰で、シルクロードに夢を抱く日本人は多いですが、
実際にあんな中国奥地まで行って御覧なさいよ!
トイレの施設なんか無くて、女でも何でも、野糞をしながら行程を進めて行くんですよ。
そんな自然の何処が美しいと?
自然は不便で、怖くて、「 うるさい!」 と怒鳴っても、決してその音を止めてくれない
しょーも無い存在なのです。
地鳴りの音も、風の音も、波の音も、その余りにも強烈な音量に、夜もおちおち眠れません。
山奥の原生林に蔓延る蝉の大群の蝉しぐれが、如何に爆音か、都会の蝉の声しか知らない人には
想像も出来ないと思います。
わんわんわんわん、周囲の空気が振動して、自分の身体まで揺さぶられる感覚がするんですよ。
聞きたくも無い、蝉しぐれが、ずっと耳の中に注入されるのは拷問以外の何物でも有りません。
二へドンは、大田舎の生の蝉しぐれの方が、人の神経を毛羽立たせる不快感が有ると思っているので、
今、会場を包んでいる音は、きちんと計算の上でセーブされた、大人しい音に思ってしまいます。
でも、このハイデ&古舘 デュオのノイズは、かなり自然の音の風景を意識した構成になっていて、
蝉しぐれが止むと、今度は啄木鳥のノッキングの連なりが続いて行きます。
不意に雷の爆音が響き渡ります。
音量自体は大きいのだけれども、大自然の音の「 得も言われぬ理由無き恐怖感 」 を煽るものが
ノイズ・ミュージックには無いのです。
2010年08月07日
浜松の皆さん! 伊藤まく氏が今晩・・・!!
静岡県・愛知県の皆様。
告知が大変遅くなってしまいました。
今日の夜、「 青山ノイズ vol.1 」を大盛況の内に終了させた
Japanoise.netの伊藤まく氏が、
浜松の Rock Bar LUCREZIA にゲスト出演します!!
***************************************
* *
* *
* 庭企画”JUNKYARD Vol.4” *
* *
* ・ジャパノイズ伊藤まくwith安藤裕子(東京)/庭 *
* ・百六番アルサントキャサン+(愛知)/腐れジュン/summertimegirls *
* *
* OPEN18:30 START19:00 *
* ¥1,000.- *
* *
***************************************
まだ間に合いますから、是非是非、行ってみて下さいませ。
クラシック音楽に一生を捧げる筈だった二へドンの心を、ノイズ・ミュージックに
走らせた張本人のライブ演奏を体験する絶好の機会です!!
最近、伊藤まく氏にブログで公開ラブレターを突きつけた、Amaki嬢も申しておりましたが、
やっぱり YouTubeやCDでは分からない事が、ライブでは楽しめるのです。
本当は二へドン、浜松まで伊藤まく氏を追いかけたかった。
石田泰尚氏を盛岡や関西に追っかけた事を考えたら、
浜松なんざ、それこそ「 庭 」ざんすからね。
でも、運命の女神は、二へドンの恋の成就を喜ばなかったらしい。
佐藤隆介君の神奈川区民ミュージカルの公演日と、見事に重なってしまったのよ。
二へドンは悩みました。
伊藤まく氏を取るか。 佐藤隆介君を取るか。
そして出した結論。 「 いかん。 二へドンは佐藤隆介のマネージャーだったじゃないか。」
好い加減に1年に1回位、仕事をしないとね。
二へドンはハンカチを噛みながら夜通し泣いた。
翌朝、目が真っ赤だった。
・・・・あ、これは殆ど寝ないで、PCの前で原稿書きをしていたせいか。
ま、いいや。 誰も見ていた人はいないから、伊藤まく氏を想って泣いた所為にしておこう。
浜松に行かれない代わりに、伊藤まく氏の和服姿を想像して萌えた。
萌え~。 萌え~。
最近、いかんねえ。 Amaki嬢が、どうも二へドンと波長が同じでさ、
2人の妄想がシンクロしてしまうんだよね。
1人の妄想タイムより、シンクロして増幅した妄想パワーは、ゴジラ級な破壊力なんですよ。
14:00から神奈川公会堂で行われた神奈川区民ミュージカル 2010
「 セピア色の横浜・旧綿花町界隈 」の1回目公演を見ました。
終了後、佐藤君に声を掛けた。
「 夜の公演も見るからね。」
「 見なくていい。 帰れ。 とっとと帰れ。」
がび~ん!! 佐藤君のツンデレ攻撃には慣れている筈だったが、
これには、二へドンの目つきが険しく殺気を帯びてしまった。
「 お・・・・お前って奴は。。。。」
ま、佐藤君は、置いておいて。
実は毎年、神奈川区民ミュージカルの裏方をお手伝いするのを無上の喜びとしていた。
今年は、佐藤君が高校生で大人扱いだったので、マネージャーへの手伝い要請が無かった。
一応、佐藤君には、「 手が必要だったら、ちゃんと日程は空けてあるから、
スタッフに伝えて。」 とは伝言を頼んだ。
「 人数足りてるから、要らないって。」
がび~ん。 これなら、今日、浜松に行って、明日の14:00からの
神奈川区民ミュージカルの最終公演を見られたじゃないかよ~!!
かくして、二へドンの追っかけの歴史に、また傷が付いた。
ジグソーパズルのピースを失くしたみたいで、超、気持ち悪い~!!
浜松界隈の皆さん、こんな二へドンの代わりに、是非、
伊藤まく氏のライブを見届けてやって下さいね!!
[ おまけ ]
Mixi ボイスによると、浜松入りした伊藤まく氏は、早速に鰻をお召し上がりに
なったそうである。
おあああああああ。 やっぱり浜松に行けば良かったああああああああ!!!!
***** 「 浜松の皆さん! 伊藤まく氏が今晩・・・!! 」 ・ 完 ***
告知が大変遅くなってしまいました。
今日の夜、「 青山ノイズ vol.1 」を大盛況の内に終了させた
Japanoise.netの伊藤まく氏が、
浜松の Rock Bar LUCREZIA にゲスト出演します!!
***************************************
* *
* *
* 庭企画”JUNKYARD Vol.4” *
* *
* ・ジャパノイズ伊藤まくwith安藤裕子(東京)/庭 *
* ・百六番アルサントキャサン+(愛知)/腐れジュン/summertimegirls *
* *
* OPEN18:30 START19:00 *
* ¥1,000.- *
* *
***************************************
まだ間に合いますから、是非是非、行ってみて下さいませ。
クラシック音楽に一生を捧げる筈だった二へドンの心を、ノイズ・ミュージックに
走らせた張本人のライブ演奏を体験する絶好の機会です!!
最近、伊藤まく氏にブログで公開ラブレターを突きつけた、Amaki嬢も申しておりましたが、
やっぱり YouTubeやCDでは分からない事が、ライブでは楽しめるのです。
本当は二へドン、浜松まで伊藤まく氏を追いかけたかった。
石田泰尚氏を盛岡や関西に追っかけた事を考えたら、
浜松なんざ、それこそ「 庭 」ざんすからね。
でも、運命の女神は、二へドンの恋の成就を喜ばなかったらしい。
佐藤隆介君の神奈川区民ミュージカルの公演日と、見事に重なってしまったのよ。
二へドンは悩みました。
伊藤まく氏を取るか。 佐藤隆介君を取るか。
そして出した結論。 「 いかん。 二へドンは佐藤隆介のマネージャーだったじゃないか。」
好い加減に1年に1回位、仕事をしないとね。
二へドンはハンカチを噛みながら夜通し泣いた。
翌朝、目が真っ赤だった。
・・・・あ、これは殆ど寝ないで、PCの前で原稿書きをしていたせいか。
ま、いいや。 誰も見ていた人はいないから、伊藤まく氏を想って泣いた所為にしておこう。
浜松に行かれない代わりに、伊藤まく氏の和服姿を想像して萌えた。
萌え~。 萌え~。
最近、いかんねえ。 Amaki嬢が、どうも二へドンと波長が同じでさ、
2人の妄想がシンクロしてしまうんだよね。
1人の妄想タイムより、シンクロして増幅した妄想パワーは、ゴジラ級な破壊力なんですよ。
14:00から神奈川公会堂で行われた神奈川区民ミュージカル 2010
「 セピア色の横浜・旧綿花町界隈 」の1回目公演を見ました。
終了後、佐藤君に声を掛けた。
「 夜の公演も見るからね。」
「 見なくていい。 帰れ。 とっとと帰れ。」
がび~ん!! 佐藤君のツンデレ攻撃には慣れている筈だったが、
これには、二へドンの目つきが険しく殺気を帯びてしまった。
「 お・・・・お前って奴は。。。。」
ま、佐藤君は、置いておいて。
実は毎年、神奈川区民ミュージカルの裏方をお手伝いするのを無上の喜びとしていた。
今年は、佐藤君が高校生で大人扱いだったので、マネージャーへの手伝い要請が無かった。
一応、佐藤君には、「 手が必要だったら、ちゃんと日程は空けてあるから、
スタッフに伝えて。」 とは伝言を頼んだ。
「 人数足りてるから、要らないって。」
がび~ん。 これなら、今日、浜松に行って、明日の14:00からの
神奈川区民ミュージカルの最終公演を見られたじゃないかよ~!!
かくして、二へドンの追っかけの歴史に、また傷が付いた。
ジグソーパズルのピースを失くしたみたいで、超、気持ち悪い~!!
浜松界隈の皆さん、こんな二へドンの代わりに、是非、
伊藤まく氏のライブを見届けてやって下さいね!!
[ おまけ ]
Mixi ボイスによると、浜松入りした伊藤まく氏は、早速に鰻をお召し上がりに
なったそうである。
おあああああああ。 やっぱり浜松に行けば良かったああああああああ!!!!
***** 「 浜松の皆さん! 伊藤まく氏が今晩・・・!! 」 ・ 完 ***
2010年08月02日
やっぱり凄かった! 永遠のノイズ少年達
写真は、青山スパイラル 1階の案内板に出ていた
「 青山ノイズ vol.1 」の表示です。
もう1つ別の案内と交互に出て来るので、シャッターを押すタイミングが非常に難しかったのです。
しかも「 青山ノイズ 」の案内表示になると画面が暗くなるので、上手く写らず、何度も撮り直した結果、それでも、こんな写真になってしまいました。
( ・ _ ・ )エッ..?
ニヘドンは、頭は、かなり悪いのですが、直感力は鋭い物が有ると自負しております。
「 あら、そういう割には案外鈍い所も有るわよ。」と仰しゃる貴方、Non、Non、Non、それはただ面倒臭いから気付かない振りをしているだけです。
で、今回、「 青山ノイズ vol.1 」の前に、ニヘドンはある予感に胸を震わせておりました。
それは、「 このイベントは、日本の音楽史に残る凄いイベントになる!! 」と云う予感です。
余りの予感の大きさに、ニヘドンは押し潰されそうになり、逆に気遅れして逃げ出しそうになってしまいました。
駄目ぢゃん。
逃げられない様に自分で自分に特攻隊長のレッテルを貼ったのに、逃げたらあかんわ。
だって、だって、ニヘドン、これでも一応女の子なんだもん!!
………………。
でも大丈夫。
今日はニヘドンのメンターである Amaki さんが一緒に行ってくれるので、もしニヘドンが敵前逃亡したら、Amaki さんがニヘドンの首根っこを掴まえて引きずって行ってくれる筈です。
よし!!
18:00 に始まったライブは、様々なアーティスト達の珠玉のノイズのオンパレード。
全てが終了したのは 22:00 。
うん。本当に凄かった。
日本のノイズ・ミュージックを再確認するエポックメイキングなイベントは、どのアーティストの皆さんも聴き応えありました。
このイベントを聴きに来ないで、ノイズを知っているって言わないで欲しいぷんぷんヽ(`Д´)ノ プンプン。
ジャパノイズ・オーケストラ出演者の1人であるアイルビユアミラさんも、
mixi ボイスでこんな風に述べています。
「 こういう夜は絶対に日本音楽界に必要だと断言できる一日であり、
今日はひょっとしたら新たな歴史の幕開けの日になるのかもしれないですね。」
本当にそうだと思います。
幕開けの日を、現場にいて目撃出来た事は無上の喜びです。
では、復習を致しましょう。
本日は何しろ、メンズ、いや面子が凄かったから。
以下、mixi ジャパノイズトピックよりコピペです。
*********************************
japanoise.net presents 青山ノイズ Vol.1
8月1日(日)
会場:EATS and MEETS Cay/SPIRAL(表参道)
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2010/08/livejapanoisenet-presentsvol.html
開場17:30/開演18:00
(出演)
大友良英×美川俊治(インキャパシタンツ)×伊藤まく(ジャパノイズレコーズ)
<トーク&ライブ>
水谷聖(ex.Merzbow)
ジャパノイズオーケストラ:
りょう、Miu-The storyteller-、直江実樹、ホンダリョウ、小川京子、安藤裕子、フレキュー、アレクセイカラマゾフ、ナスコ、Yukipedia、ノブナガケン、伊藤大樹、mogra、タブラ古田、武智圭佑(tsuchigumo)、ゆき、山田花乃
エドウィン・ファン・デル・ハイデ(fromオランダ)+古舘徹夫
当日2500円/予約2200円
メール予約/問合せ:mail@japanoise.net
電話予約/問合せ:Cay 03-3498-5790
企画・制作:ジャパノイズネット/Cay
Stoned Soul Picnic Vol.35
共催:エアプレーン レーベル/(株)ヨークネット
ローソンチケット取扱い(コード:76780)
EATS and MEETS Cay/SPIRAL(表参道)
東京都港区南青山5-6-23 SPIRAL B1
03-3498-5790
(出演者)
<大友良英>
ギタリスト/ターンテーブル奏者/作曲家として、数々のバンド活動を行なう。
即興、ノイズ、現代音楽を越境して活動し、海外での評価も高い。映画音楽作品も提供する他、インスタレーションアート分野でも作品を発表している。
http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/
<美川俊治>
INCAPACITANTSのリーダー、「非常階段」のメンバー。ハーシュノイズの代表格として、ステージでは激しいアクションを展開。ソロやコラボ活動も
積極的に行なっている。 http://www.japanoise.net/mikawa.htm
<伊藤まく>
ノイズシーンの先駆者・NORD(ノール)を経て、鈴木慶一プロデュースの水族館レーベルでCDデビュー(徳間ジャパン)。
ジャパノイズオーケストラ主宰、灰野敬二とのデュオ・沙無座、向井千恵とのデュオ、等、多面的な活動を展開している。
http://www.japanoise.net/ITO.htm
<水谷聖>
メルツバウを秋田昌美と結成。ソロ活動開始後は、フィードバックを多用した実験的なサウンドライブと、フィールド録音を駆使した作品を多数発表している。
http://www.japanoise.net/mizutani.htm
<ジャパノイズオーケストラ>
東京ノイズ・即興シーンの精鋭を集めて結成される。クラブVusenos、座高円寺(ホール)等で、大規模なコンサートを開催してきた。
<エドウィン・ファン・デル・ハイデ+古舘徹夫>
ハイデはオランダ在住のエレクトロニクス・ ミュージシャンで、数多くのサウンド・インスタレーション作品を各国で発表。アルス・エレクトロニカ(リンツ)や トランス・メディアーレ(ベルリン)など数多くのフェスティバルで受賞。 http://www.evdh.net/
古舘は、ノイズ・コンサートの他、シアター、ラジオ作品を手がける。ドレスデン現代音楽祭受賞。インターナショナル・ラジオ・アート・フェスティバル入賞。
**********************************
演奏順は
1. エドウィン・ファン・デル・ハイデ+古舘徹夫
2. ジャパノイズオーケストラ
3. 水谷聖
4. トークショー ( 大友良英、美川俊治、伊藤まく )
5. 大友良英、美川俊治、伊藤まく
**********************************
それぞれが出色のパフォーマンスで魅せてくれたのですが、
やっぱり目玉はこれ!!
大友良英、美川俊治、伊藤まく の3人組ですよ!!
だって、ざっと数えて1人がノイズ畑を走り続けて30年のキャリアを持っている大御所達。
30年ぴったりじゃなく、もうちょっと長い人もいるので、
30年以上 × 3人 = 90以上 ≒ 100 って事ですよ!!
3人の年齢をトータルすると、150歳以上!
3人のキャリアをトータルすると 100年以上って事ですよ!!
これはもう、仙人の域に達しているでしょう。
そしてこの3人が、老練なノイズを聴かせてくれたかと言うと、とんでもない!!
彼らは演奏が始まった途端に、顔も上げずに一心不乱にデスクに屈み込み、
無心に音を繰り出します。 何て純粋なの!?
それは大好きなおもちゃに、外界の世界を全て忘れて、夢中になってしまった子供の姿です。
男の子を育てた事の有る女性ならお分かりでしょうが、
男の子の「 自分の好きなもの 」に取り組む集中力は爆裂なものがありますからね。
ついつい現実派になってしまう女の目から見ると、
「 おいおい、その集中力を、日常生活のもっと別の事に利用できないか?」 と思ってしまうのですが。
それが1人じゃなくて、ステージの上で、いい大人が3人並んで、大好きなおもちゃに夢中に
なっている姿を晒しているのですよ。
3人が3人共、目をキラキラさせて。
このトリオに名前を授けます。
「 永遠のノイズ少年達 」ですよ。
ノイズは全くもって素晴らしかったのですが、この永遠のノイズ少年達の夢中になる姿をリアルに
見せ付けられてしまうと・・・・・・・・・・
うーん。 男の子を育てている母親としては、至極複雑な気分。
彼らの姿は、部屋でPSPに夢中になって何時間でもプレイ出来る、我が息子の姿と
ピッタリ重なってしまうのです。
「 そうか。 そんなに楽しいのね。・・・・・・・・・・・・・。
もうお母さんは何も言う事は有りません・・・・・・。」
また、トークショーの記事を書く予定でいますが、トークショーでも、彼らの「 少年振り 」が
見事に露呈されていました。
「 いい人だと思われたくない。」男の子の見栄が、言葉の端々から窺い知れました。
はいはい。 分かりましたよ。
その癖、心の中では、ヒーローになってみたい自分がいるのも、重々知っていますよー。
「 本当はそうじゃないけど、面倒臭いから、そういう事にしておこう。」
はいはい。 お母さんは、ちゃんと分かっていますよ。
!! 何でノイズ・イベントでお母さん気分に浸っているの、私!?
願わくば、永遠のノイズ少年達のノイズ活動が、40年、50年と続いて行きますように。
各アーティストのレポは、個別に記事にして行きたいと考えています。
( 願わくば時間を捻出出来ますように!!)
先ずはイベント速報と言う事で。
しかし、考えるだに、このイベントを主宰した伊藤まく氏の力量たるや、恐るべし。
だって、今年は2010年ですよ。 21世紀になって、もう10年が過ぎてしまったのですよ。
皆さん、容易に分かると思いますが、文化というものは一朝一夕に形作られるものではないのです。
演奏家の皆さん、「 21世紀の音楽 」の準備はもうお済みですか?
演奏家の皆さんが、今日演奏した音が、貝塚の様に堆積して、21世紀の音楽を形成して
行くのですよ。
昨日と同じで、10年前と同じで、そういう惰性の音楽を21世紀の音楽にして良いのですか?
100年後の音楽シーンの為に、残しておいてあげる遺産
ー それが「 青山ノイズ vol.1 」でしたね。
21世紀の音楽史の為に、ノイズを形に残した「 青山ノイズ 」 と、それを実行に移した
伊藤まく氏に、最大級の賛辞を送ります。
***** 「 やっぱり凄かった! 永遠のノイズ少年達 」 ・ 完 *********
「 青山ノイズ vol.1 」の表示です。
もう1つ別の案内と交互に出て来るので、シャッターを押すタイミングが非常に難しかったのです。
しかも「 青山ノイズ 」の案内表示になると画面が暗くなるので、上手く写らず、何度も撮り直した結果、それでも、こんな写真になってしまいました。
( ・ _ ・ )エッ..?
ニヘドンは、頭は、かなり悪いのですが、直感力は鋭い物が有ると自負しております。
「 あら、そういう割には案外鈍い所も有るわよ。」と仰しゃる貴方、Non、Non、Non、それはただ面倒臭いから気付かない振りをしているだけです。
で、今回、「 青山ノイズ vol.1 」の前に、ニヘドンはある予感に胸を震わせておりました。
それは、「 このイベントは、日本の音楽史に残る凄いイベントになる!! 」と云う予感です。
余りの予感の大きさに、ニヘドンは押し潰されそうになり、逆に気遅れして逃げ出しそうになってしまいました。
駄目ぢゃん。
逃げられない様に自分で自分に特攻隊長のレッテルを貼ったのに、逃げたらあかんわ。
だって、だって、ニヘドン、これでも一応女の子なんだもん!!
………………。
でも大丈夫。
今日はニヘドンのメンターである Amaki さんが一緒に行ってくれるので、もしニヘドンが敵前逃亡したら、Amaki さんがニヘドンの首根っこを掴まえて引きずって行ってくれる筈です。
よし!!
18:00 に始まったライブは、様々なアーティスト達の珠玉のノイズのオンパレード。
全てが終了したのは 22:00 。
うん。本当に凄かった。
日本のノイズ・ミュージックを再確認するエポックメイキングなイベントは、どのアーティストの皆さんも聴き応えありました。
このイベントを聴きに来ないで、ノイズを知っているって言わないで欲しいぷんぷんヽ(`Д´)ノ プンプン。
ジャパノイズ・オーケストラ出演者の1人であるアイルビユアミラさんも、
mixi ボイスでこんな風に述べています。
「 こういう夜は絶対に日本音楽界に必要だと断言できる一日であり、
今日はひょっとしたら新たな歴史の幕開けの日になるのかもしれないですね。」
本当にそうだと思います。
幕開けの日を、現場にいて目撃出来た事は無上の喜びです。
では、復習を致しましょう。
本日は何しろ、メンズ、いや面子が凄かったから。
以下、mixi ジャパノイズトピックよりコピペです。
*********************************
japanoise.net presents 青山ノイズ Vol.1
8月1日(日)
会場:EATS and MEETS Cay/SPIRAL(表参道)
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2010/08/livejapanoisenet-presentsvol.html
開場17:30/開演18:00
(出演)
大友良英×美川俊治(インキャパシタンツ)×伊藤まく(ジャパノイズレコーズ)
<トーク&ライブ>
水谷聖(ex.Merzbow)
ジャパノイズオーケストラ:
りょう、Miu-The storyteller-、直江実樹、ホンダリョウ、小川京子、安藤裕子、フレキュー、アレクセイカラマゾフ、ナスコ、Yukipedia、ノブナガケン、伊藤大樹、mogra、タブラ古田、武智圭佑(tsuchigumo)、ゆき、山田花乃
エドウィン・ファン・デル・ハイデ(fromオランダ)+古舘徹夫
当日2500円/予約2200円
メール予約/問合せ:mail@japanoise.net
電話予約/問合せ:Cay 03-3498-5790
企画・制作:ジャパノイズネット/Cay
Stoned Soul Picnic Vol.35
共催:エアプレーン レーベル/(株)ヨークネット
ローソンチケット取扱い(コード:76780)
EATS and MEETS Cay/SPIRAL(表参道)
東京都港区南青山5-6-23 SPIRAL B1
03-3498-5790
(出演者)
<大友良英>
ギタリスト/ターンテーブル奏者/作曲家として、数々のバンド活動を行なう。
即興、ノイズ、現代音楽を越境して活動し、海外での評価も高い。映画音楽作品も提供する他、インスタレーションアート分野でも作品を発表している。
http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/
<美川俊治>
INCAPACITANTSのリーダー、「非常階段」のメンバー。ハーシュノイズの代表格として、ステージでは激しいアクションを展開。ソロやコラボ活動も
積極的に行なっている。 http://www.japanoise.net/mikawa.htm
<伊藤まく>
ノイズシーンの先駆者・NORD(ノール)を経て、鈴木慶一プロデュースの水族館レーベルでCDデビュー(徳間ジャパン)。
ジャパノイズオーケストラ主宰、灰野敬二とのデュオ・沙無座、向井千恵とのデュオ、等、多面的な活動を展開している。
http://www.japanoise.net/ITO.htm
<水谷聖>
メルツバウを秋田昌美と結成。ソロ活動開始後は、フィードバックを多用した実験的なサウンドライブと、フィールド録音を駆使した作品を多数発表している。
http://www.japanoise.net/mizutani.htm
<ジャパノイズオーケストラ>
東京ノイズ・即興シーンの精鋭を集めて結成される。クラブVusenos、座高円寺(ホール)等で、大規模なコンサートを開催してきた。
<エドウィン・ファン・デル・ハイデ+古舘徹夫>
ハイデはオランダ在住のエレクトロニクス・ ミュージシャンで、数多くのサウンド・インスタレーション作品を各国で発表。アルス・エレクトロニカ(リンツ)や トランス・メディアーレ(ベルリン)など数多くのフェスティバルで受賞。 http://www.evdh.net/
古舘は、ノイズ・コンサートの他、シアター、ラジオ作品を手がける。ドレスデン現代音楽祭受賞。インターナショナル・ラジオ・アート・フェスティバル入賞。
**********************************
演奏順は
1. エドウィン・ファン・デル・ハイデ+古舘徹夫
2. ジャパノイズオーケストラ
3. 水谷聖
4. トークショー ( 大友良英、美川俊治、伊藤まく )
5. 大友良英、美川俊治、伊藤まく
**********************************
それぞれが出色のパフォーマンスで魅せてくれたのですが、
やっぱり目玉はこれ!!
大友良英、美川俊治、伊藤まく の3人組ですよ!!
だって、ざっと数えて1人がノイズ畑を走り続けて30年のキャリアを持っている大御所達。
30年ぴったりじゃなく、もうちょっと長い人もいるので、
30年以上 × 3人 = 90以上 ≒ 100 って事ですよ!!
3人の年齢をトータルすると、150歳以上!
3人のキャリアをトータルすると 100年以上って事ですよ!!
これはもう、仙人の域に達しているでしょう。
そしてこの3人が、老練なノイズを聴かせてくれたかと言うと、とんでもない!!
彼らは演奏が始まった途端に、顔も上げずに一心不乱にデスクに屈み込み、
無心に音を繰り出します。 何て純粋なの!?
それは大好きなおもちゃに、外界の世界を全て忘れて、夢中になってしまった子供の姿です。
男の子を育てた事の有る女性ならお分かりでしょうが、
男の子の「 自分の好きなもの 」に取り組む集中力は爆裂なものがありますからね。
ついつい現実派になってしまう女の目から見ると、
「 おいおい、その集中力を、日常生活のもっと別の事に利用できないか?」 と思ってしまうのですが。
それが1人じゃなくて、ステージの上で、いい大人が3人並んで、大好きなおもちゃに夢中に
なっている姿を晒しているのですよ。
3人が3人共、目をキラキラさせて。
このトリオに名前を授けます。
「 永遠のノイズ少年達 」ですよ。
ノイズは全くもって素晴らしかったのですが、この永遠のノイズ少年達の夢中になる姿をリアルに
見せ付けられてしまうと・・・・・・・・・・
うーん。 男の子を育てている母親としては、至極複雑な気分。
彼らの姿は、部屋でPSPに夢中になって何時間でもプレイ出来る、我が息子の姿と
ピッタリ重なってしまうのです。
「 そうか。 そんなに楽しいのね。・・・・・・・・・・・・・。
もうお母さんは何も言う事は有りません・・・・・・。」
また、トークショーの記事を書く予定でいますが、トークショーでも、彼らの「 少年振り 」が
見事に露呈されていました。
「 いい人だと思われたくない。」男の子の見栄が、言葉の端々から窺い知れました。
はいはい。 分かりましたよ。
その癖、心の中では、ヒーローになってみたい自分がいるのも、重々知っていますよー。
「 本当はそうじゃないけど、面倒臭いから、そういう事にしておこう。」
はいはい。 お母さんは、ちゃんと分かっていますよ。
!! 何でノイズ・イベントでお母さん気分に浸っているの、私!?
願わくば、永遠のノイズ少年達のノイズ活動が、40年、50年と続いて行きますように。
各アーティストのレポは、個別に記事にして行きたいと考えています。
( 願わくば時間を捻出出来ますように!!)
先ずはイベント速報と言う事で。
しかし、考えるだに、このイベントを主宰した伊藤まく氏の力量たるや、恐るべし。
だって、今年は2010年ですよ。 21世紀になって、もう10年が過ぎてしまったのですよ。
皆さん、容易に分かると思いますが、文化というものは一朝一夕に形作られるものではないのです。
演奏家の皆さん、「 21世紀の音楽 」の準備はもうお済みですか?
演奏家の皆さんが、今日演奏した音が、貝塚の様に堆積して、21世紀の音楽を形成して
行くのですよ。
昨日と同じで、10年前と同じで、そういう惰性の音楽を21世紀の音楽にして良いのですか?
100年後の音楽シーンの為に、残しておいてあげる遺産
ー それが「 青山ノイズ vol.1 」でしたね。
21世紀の音楽史の為に、ノイズを形に残した「 青山ノイズ 」 と、それを実行に移した
伊藤まく氏に、最大級の賛辞を送ります。
***** 「 やっぱり凄かった! 永遠のノイズ少年達 」 ・ 完 *********
2010年07月18日
「 キャバレー機関車 」
ジャパノイズネット主宰者の伊藤まく氏のイベントが行われたので行って来ました。
概要は伊藤まく氏のブログ
「 まくの細道 」 からコピペしてしまおうっと。
http://ameblo.jp/japanoise
Maq ITO&Novko presents舞踏公演
“キャバレー機関車”
7月17日(土)
会場:キッドアイラック・アートホール
(京王線明大前駅より2分)
世田谷区松原2-43-8 03-3322-5564
http://www.kidailack.co.jp/
19時開場、19時半開演
料金:2100円、予約1800円
問合わせ・予約:mail@japanoise.net
http://japanoise.net/info/20100717.htm
構成・振付 Novko
出演 Novko/山田花乃
音楽 伊藤まく
演奏 伊藤まく/安藤裕子/フレキュー/ノブナガケン
美術 山口圭
映像 ヨクナ・パトーファ
浅草レヴュー、
そして舞踏へのオマージュ!
大野一雄先生に捧げます
************************
二へドンが初めて「 伊藤まく 」というミュージシャンの存在を知ったのは、2009年07月04日。
それから、度々の欠席はあるものの、概ね彼のライブ・イベントは目撃して来ました。
伊藤まく氏の音楽を知らない人に、彼の音楽を一言で説明するのは、まず不可能です。
だって、彼、毎回違う事をやるから。
彼のライブに行く度に、いつも新しい挑戦を見せ付けられて、ただ椅子に座っている二へドンとしては
「 う~む。。。。。。。。」 と唸るしか無い訳なんですよ。
いつも、伊藤まく氏のライブで、二へドンの浅はかな予想を破られ、連戦連敗なのですが、
今回は、「 キャバレー機関車 」 というタイトルが付いていて、非常に分かり易いじゃないですか。
人間の「 知っている 」 という状態には、様々な状態が有ると思うのです。
1番分かり易いのが、自分がリアルに体験した「 知っている 」です。
例えば、「 ああ。 その映画、私も見た。 知っている。 」
「 うん。 その本は自分も読んだ。 知っている。」等等。
後、自分はリアルには体験していないのに、近しい存在の人からの話を、あたかも自分の体験の様に
して知っている状態。
「 お噂はかねがね 」 って奴ですね。
厳密に言うと、「 知っているつもり 」 或いは 「 擬似的知識 」なるものですね。
最近、富に思うのですが、二へドンがかつての自分の両親と同じ年頃になってみて
つくづく感じるのが、「 親からの疑似体験 」 の伝授って、潜在意識下で、物凄い影響力が有ったん
だなって事です。
だから、二へドンは大昔のキャバレーを、リアルには体験していません。
でも、親が、当時のキャバレーをリアルに体験していたり、そういう空気を吸って生きて来た時代の
息吹を、無意識にでも、子供に伝えてしまっているんですよ。
それは祖父母も同じ事を、親に伝えている。
そうすると、祖父母の吸った空気を、さらに水増しされるとはいえ、親のフィルターを通して、孫の
二へドンの所まで届いている。
自分が若い頃は、親に反発するのに忙しくて、そんな事を考える事は全く無かったのだけれども、
最近、当時の親と同じ年に自分がなってみたら、親や祖父母の文化的影響って絶大だったと
気付くのです。
今になってみれば、親が好きだったものは、自分も結構好きな事に気付きます。
母が大好きだった美空ひばりを、今なら、素直に「 美空ひばりは良い!」 と言えます。
昔はあんなに蔑んでいた日本の歌謡曲も、今なら、歌詞のリアリティに唸らされます。
映画「 孤高のメス 」で、堤真一演じる医師が、台詞の中で「 都はるみは国の宝だ!」 と
言うくだりが有ります。
10年前は嘘だと思ったかもしれません。
今なら、「 それは確かにそうだ。」 と言えてしまう自分が恐ろしい。
「 キャバレー機関車 」 の公演で、伊藤まく氏が、冒頭に「 エノケンノイズを演るよ。」 と
mixi で告知していました。
エノケンですか!?
確かに、二へドン自身は、エノケンをリアルに知らない世代です。
でも、祖父母と言うエノケン・リアル世代の息吹を感じて育って来たんです。
二へドンに取って、エノケンは、いつも祖母が目を細めて笑っている顔と、セットのイメージなんです。
だから、「 キャバレー機関車 」 「 エノケンノイズ 」 というキーワードから、
二へドンが勝手に想像したものは、菊池寛の小説「 真珠夫人 」 の様な世界ですね。
窓の無い世界で、籠もる煙草の煙と、オヤヂ達の上着のぶ厚い布地と、女たちの毒々しい口紅の赤色。
それは、例えば、アストル・ピアソラがヨーロッパ留学前に毛嫌いしていたタンゴ音楽の猥雑さ。
そう言ったものが、きっと再現されるだろうと思って会場に行きました。
中に入ると、高い天井も、四囲の壁も全て黒一色で、そこに完璧な美のフォルムの
インスタレーションが天井から下がっていました。
空に浮かぶ雲の様な、波間に浮かぶクラゲの様な、それは、
個々の配置も完璧で、そこに在って然るべく「 必然 」のインスタレーションでした。
二へドンはよく、フラワーアレンジのレッスンの時に、最初に花材を束ねたままの状態で、
「 これでいいじゃん。 アレンジしなくて、いいじゃん。」 と言って、先生の顰蹙を買うのですが、
そこに出現していたキッドアイラックホールの状態で、すっかり満足してしまいました。
「 これで充分じゃん。」
黒い壁と、白いインスタレーション。 これで充分じゃん。( 笑 )
その昔、ジョン・ケイジがやったみたいに、ステージで何も起こらなかったら面白いだろうな。
「 舞踏公演 」 なのに、誰も踊らないの。
観客が3時間もそのまま客席に放置されるイベントってどう?
二へドン、そういうの大好きだよ。
誰か、そういう観客放置イベントを企画してくれないかな。
完璧な空間なら、それが出来る筈。
3時間も放置されて退屈してモゾモゾ動き出した人々を、「 舞踏家 」達が物陰から鑑賞する・・・・
みたいな企画を WANTEDだなあ。
今回は、ちゃんと演奏家達がスタンバイして、
お客さん10人と、他のスタッフ達が見守る中、MAQさんが右手を上げて合図をして、
パフォーマンスが始まりました。
先ずは、「 音 」が始まります。
カーニバルの騒音の様な、やけに子供時代への郷愁を誘う様な雑踏の音がぎゅーっと凝縮しています。
テーマパークなんて、お仕着せの場所の雑踏ではなく、東南アジアの祭りのカオスティックな音です。
万華鏡の小さなピースの様に、1つ1つを取り出して説明したって、さして意味が無い。
全体で見るから、綺麗で不思議なんだ。 ・・・・・・ そんな音が、うねって、まるでそのうねりの軌跡が
目に見えるみたいでした。
・・・・・・まずいぞ。。。。。。。。この空間は、目に見えないものが見えてしまいそうだ・・・・・・・・。
VJのヨクナ・パトーファさんが、渦巻き模様のインスタレーションに光を当てます。
目、鼻、口・・・・・・ 人間の顔のパーツが1つずつ大写しになります。
そのパーツは、恐らく余り美しくない男性の顔のパーツであるらしいのですが、
嫌悪感は全く感ぜず、渦巻き模様のインスタレーション同様、必然だから、そこに在る。 という感じです。
凄く面白かったのは、高い天井から吊るされているインスタレーションが、
奥行きを持って配置されているので、そこに映像が映し出された時に、映像がまるで3D映像の様に
見えるのです。 「 原初 」 の3Dみたいな。
ライトが点滅し、音が止みました。
ヨクナ・パトーファさんは、まだ若い女性のVJで、彼女の仕事っぷりは、
2010年06月26日(土)の阿佐ヶ谷 Yellow Vision で初めて拝見しました。
その時に、彼女の瑞々しい感性に触れて、既に大物の片鱗を見せていると感じました。
二へドンは、映画の世界に顔を突っ込んでいるので、時々、大学で「 映像 」を教えている
「 先生 」方の映像をも見る機会が有ります。
酷い駄作だったりして、こんな先生の授業に高いお金を払って出席しなければならない
学生が可哀想だと思ったりもするのですが、だからこそ、ヨクナさんの実力は本物だと
感じました。
また是非、彼女のお仕事を見たいなと思っていたので、今回も、ヨクナさんが映像担当で
本当に良かったです!
さあ、そして、ここまで来た所で、二へドンは悟りました。
「 しまったあ~!! また、伊藤まく氏に裏切られた!!」
そうです。 在りし日のキャバレーへのオマージュだからと言って、
古いキャバレーのステージそのまんまが、出て来る訳無かったんですよ。
確かに、まんまを再現して見せる演出家のステージも有ります。
でも、ジャパノイズが、そのまんまを演る訳が無かったのですよね。
もう1年もジャパノイズを追っかけてるんだったら、好い加減に相手の手の内を読めって。 なあ?
まだダンサーが出て来る前に、もう二へドンは敗北宣言を出す事になりました。
両手で頭抱えて、床の上でスネスネしたい気分です。
今度は白旗を持って来て、降参の時には振りたいと思います。
ノブナガケンさんが、トーンチャイムを鳴らし、MAQさんのギターが音を重ねて行きます。
重い音が、四谷怪談調の、おどろおどろしさを感じてしまいました。
どうも、キッドアイラックホールは居心地の良い空間の割には、
二へドンの神経は、さっきから、異界にチャンネルが合ってしまっているみたい。
ヴァイオリンのフレキューさんは、インド綿のプリントのティアードのロングスカート。
フレキューさんがスカートって、珍しくないですか?
サックスの安藤祐子( ゆうこ )さんも、アジアっぽい赤いスカートです。
Novkoさんは、黒いノースリーブのシャツに、黒いズボン。 足元は裸足です。
頭の左側には花の様に大きな髪飾り。
今回の公演のタイトルが 「 キャバレー機関車 」 だったので、
もっと猥雑で下世話な感じに見せてくれるのかと思いましたら、全然違いました。
実は、入り口の受付を担当したお嬢さんに、Novko さんの
「 ガニメデ舞踏研究所 」について質問をした所、「 母が関係しておりますので。」と
云う返事でしたので、お母様に尋ねました。
「 ガニメデ舞踏研究所って、どういった風な踊りをするんですか?」
お母様の答えはこうでした。 「 それはこれからご覧になって下さい。」
そ。。。。。。そうですよね。 これから見りゃ、いい訳ですよね。 はははは。
そうして、自分の目で見た所、それはまるで仏教の秘儀の様な動きをするものでした。
クラシック音楽のコンサートに、足繁く通っていると、ダンスって、ワルツだったり、
マズルカだったり、何だかぴょこぴょこした踊りばっかり。
そういうのと比べると、ゆっくりと影が蠢く様な徐々に徐々に少しずつ移動して行く動きは
東南アジアの民俗舞踏みたいです。
パントマイムを見ている様に、踊り手の身体からは全く音が在りません。
「 無 」という音を奏でている様な動きです。
蚕が糸を吐き出す様な、実際にその音を聞けないのに、でもあたかも聞いている様な錯覚を
覚える「 無 」の音なんです。
その「 無 」 と、確かに存在する周囲の演奏家達の音が絡まって、
二へドンはただ、言葉を失うのみです。
もう1人の山田花乃( かの )さんが、白い肌襦袢を頭から被り、風の様に舞い跳びます。
一瞬、空間の空気が大きく歪みましたが、やはり彼女からも音は感じられません。
風よりも、もっと、質感の無いものが、目の前で、動くのです。
花乃さんは、白いTシャツに、黒いスカート。
Novkoさんは、ずっと、ゆったりと身体を動かして行きます。
( ああ云う、ゆったりとした動きって、逆に筋肉を酷使するんだよねえ。)
二へドンは、自分が同じ動きをする事を想像して思わず首をすくめました。
ベテランのNovkoさんは、言わずもがな、二へドンが赤丸急上昇だと感じたのは
若手の花乃さんです。
花乃さんは、ジャパノイズのイベントにはよくダンスで参加をしているので、
自然、いつもジャパノイズのイベントに参加している花乃さんを観る事になります。
丁度1年前の花乃さんと比べると、彼女の成長振りにびっくりです。
今回は、身体の動きがゆっくりだったので、尚更、ダンサー達の顔の表情に目が行きました。
Novko さんも、花乃さんも、顔の表情の細かい所まで、パフォーマーとして参加していました。
いやはや、ここまで出来るって、凄い事です。
クラシック・バレエの舞台なんかを見ていると、「 ああ、今のは作り笑いだなあ。 」とか
「 ああ、今、彼女は一生懸命、演技をしたなあ。 」 とか云うのが、手に取る様に
分かってしむのですね。
二へドンはクラシック・バレエが小学生の頃より好きだったのですが、
バレリーナで、顔の表情が、ダンスにちゃんと参加していたケースは、残念ながら見た事が
ありません。
クラシック・バレエは、マイムと云う独特な「 言語 」を持っているので、
顔の表情は逆にワザとらしい位で丁度良いと、
演技者も観客も皆、そう思っちゃっているのでしょうか?
この日、二へドンは舞踏公演を通して、「 必然 」の存在を強く感じたのですが、
彼女達の顔の表情も、正しく「 必然 」だったのです。
ノブナガケンさんが銅鑼を低く鳴らし続けます。
Novkoさんと花乃さんは、黒い壁を背景にアンコールワットのレリーフの様に見えます。
徐々に徐々にゆっくりとポーズを変えて行きます。
鈴の音に合わせて、冒頭の雑踏のざわめきの音の凝縮が聞こえ始め、
フェイド・アウトして行きます。
ダンサー達は退場します。
二へドンは、この1年間ジャパノイズのイベントを追っかけて行って、今日の公演が
No.1だと思いました。
それは、ホールの空間が、パフォーマンス専用の空間だからなんです。
ざわざわしているライブハウスと違って、気が散る要素が全く無いのですから。
お喋りも飲食も無い、パフォーマンスだけの空間。
それは、大きなうねる感動とは違います。
波の上に、よく見ないと分からない微弱な漣の様な、小さな小さな感動が断続的に心に
やって来るので、胸が痛くなりました。
ざっぷーんと来て、あっと言う間に引いてしまう大波の様な感動ではなく、
僅かな流れが、絶え間なくやって来るので、気がついた時には、水が溢れそうになって、
もう身動きが出来ない様な状態に心がなってしまうのです。
だから、ちょっと苦しい。
演奏家達は、様々な手法で音を作って行きます。
ヴァイオリンのボディを弓で叩いたり、銅鑼の表面ををぐるぐる回す様にこすったり。
サックス担当の安藤裕子さんも、今日ばかりはサックスの演奏以外の事もします。
何やら床に落として、金属が落ちるチャリ~ンという音を立てます。
何度も繰り返す度に、空気の振動が耳の中に蓄積されて行く錯覚を覚えました。
そんな中に、面白いのと不快の境界線に有る様な、
このライブの場にいなかった人にも明確にイメージ出来る様な例えを使うなら、
黒板をチョークで引っかいて耳障りな音を立てる様な、そんな高い音が時々
耳と背中に、尋常で無いパルスを投げつけて来ます。
花乃さんがセーラー服を着て、暗闇の中をゆっくりと入って来ました。
Novko さんが続きます。
Novko さんは、今度は黒いスリップドレスです。
黒いタイツに黒いレースの長い手袋を嵌めています。
左胸から中央に掛けて、大きな花のモチーフが付いています。
ダンサー達は、床を這ったり、正座でペタンと座り込んだりしています。
やはり顔の表情が素晴らしいのです。
こういう時って、ダンサー達は頭の中では何を考えているのでしょうか?
暗転して、ダンサー達は退場して行きます。
今度はMAQさんがギターを持ちました。
ギターが低く、シンプルなメロディーを紡ぎ出して行きます。
そこへサックスが音を乗せます。
このホールは本当に良い場所だと思うのは、安藤さんのサックスの音も、
他のライブハウスとは格段に違って、よく通るのです。
聞いていて気持ちの良い通り方でした。
ノブナガケンさんは、今度は( 何という名前の太鼓なの? )
沖縄のパーランクーみたいな円周の大きな太鼓をブラシでこすってリズムを刻みます。
以前にも演奏している Japanoisee のメロディーなんですが、この日は一段と
艶かしく、ウェットで、怪しい雰囲気に満ちていました。
客席から見た中央の壁には、目のクローズアップと、たなびく煙が絡み合います。
ああ、本当にサックスの音が、いつもより綺麗に耳に届き、キレの有るいい音です。
スカッと「 通る 」って音なんです。
Novkoさんが入って来ます。
赤いチャイナドレスに赤いブーツ。
花乃さんは桜色の着物。 右手首にパールの長いネックレスを何重にも巻きつけています。
ダンサー達は、2人で並んで座ったり立ったり、プラナリアの様に蠢きます。
音楽はゆったりと切なく、どこかへ逃げ出そうとしているのに、出口が全く見付からない
もがく様な哀感が、ぐるぐる渦巻いています。
うううう・・・・・ もう最初から、この空間に身を置いているから、胸が張り裂けそうです。
1番最初の感動が、心から抜けずにずっと留まってしまっています。
そこへ、次から次から感慨が湧いて出て来るので、もう心がこれ以上支えきれない状態です。
でも、二へドンはふと考えてしまいました。
この2人のダンサーを20人に増やして、大きい舞台の上でパフォーマンスしたら、
一体どういう事になるのよ!?
安藤さんが今度はクラリネットに持ち替えて吹くのですが、
このクラリネットのメロディーが凄く効いていました!!
1番最初の雑踏のざわめきが聞こえ、拍手の音を、これまた圧縮した様な音の連なりが聞こえ、
公演は終了しました。
*********************************
最後に、一言付け加えたい事があります。
ジャパノイズネットの主宰者の伊藤まくさんがイベント・オーガナイザーだと言う事は
知っていました。
そして、ミュージシャンだと言う事も知っていました。
今日、新たに、彼のもう1つの顔を知ってしまいました。
それは、彼は着実に若手を育てているという事です。
伊藤まく氏と一緒に何かしらで共演した若手達は、僅か1年で、著しい成長を遂げています。
これ、凄く貴重な事ですよ。
他の一般的なミュージシャンでは真似の出来ない事だと思います。
恐れ入りました。
この日、会場には、あまきさんと言う、伊藤まく氏の隠れファンが、初めてライブに訪れました。
彼女は伊藤まく氏を大絶賛しておりましたが、見る目を持っている人が見たら絶対に
そう思うって!!
だから二へドンはそれを1年前からずっと言い続けているんだってばさ!!
いいよ。 いいよ。 これからも、二へドンは、あまきさんの様な隠れファンを
カミングアウトするお手伝いをして行くからさ。
出演者の皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。
ステキな一夜でしたね。 また、次なる機会を楽しみにしております。
***** 「 キャバレー機関車 」 ・ 完 **********
*********************************
[ お知らせ ]
・ 「 エスター ・ 後半 」 の記事が完成しました。
こちら → http://nihedon.hama1.jp/e856272。html
異様にアクセス数が高かったレビューのネタバレ・ストーリーが完成!!
概要は伊藤まく氏のブログ
「 まくの細道 」 からコピペしてしまおうっと。
http://ameblo.jp/japanoise
Maq ITO&Novko presents舞踏公演
“キャバレー機関車”
7月17日(土)
会場:キッドアイラック・アートホール
(京王線明大前駅より2分)
世田谷区松原2-43-8 03-3322-5564
http://www.kidailack.co.jp/
19時開場、19時半開演
料金:2100円、予約1800円
問合わせ・予約:mail@japanoise.net
http://japanoise.net/info/20100717.htm
構成・振付 Novko
出演 Novko/山田花乃
音楽 伊藤まく
演奏 伊藤まく/安藤裕子/フレキュー/ノブナガケン
美術 山口圭
映像 ヨクナ・パトーファ
浅草レヴュー、
そして舞踏へのオマージュ!
大野一雄先生に捧げます
************************
二へドンが初めて「 伊藤まく 」というミュージシャンの存在を知ったのは、2009年07月04日。
それから、度々の欠席はあるものの、概ね彼のライブ・イベントは目撃して来ました。
伊藤まく氏の音楽を知らない人に、彼の音楽を一言で説明するのは、まず不可能です。
だって、彼、毎回違う事をやるから。
彼のライブに行く度に、いつも新しい挑戦を見せ付けられて、ただ椅子に座っている二へドンとしては
「 う~む。。。。。。。。」 と唸るしか無い訳なんですよ。
いつも、伊藤まく氏のライブで、二へドンの浅はかな予想を破られ、連戦連敗なのですが、
今回は、「 キャバレー機関車 」 というタイトルが付いていて、非常に分かり易いじゃないですか。
人間の「 知っている 」 という状態には、様々な状態が有ると思うのです。
1番分かり易いのが、自分がリアルに体験した「 知っている 」です。
例えば、「 ああ。 その映画、私も見た。 知っている。 」
「 うん。 その本は自分も読んだ。 知っている。」等等。
後、自分はリアルには体験していないのに、近しい存在の人からの話を、あたかも自分の体験の様に
して知っている状態。
「 お噂はかねがね 」 って奴ですね。
厳密に言うと、「 知っているつもり 」 或いは 「 擬似的知識 」なるものですね。
最近、富に思うのですが、二へドンがかつての自分の両親と同じ年頃になってみて
つくづく感じるのが、「 親からの疑似体験 」 の伝授って、潜在意識下で、物凄い影響力が有ったん
だなって事です。
だから、二へドンは大昔のキャバレーを、リアルには体験していません。
でも、親が、当時のキャバレーをリアルに体験していたり、そういう空気を吸って生きて来た時代の
息吹を、無意識にでも、子供に伝えてしまっているんですよ。
それは祖父母も同じ事を、親に伝えている。
そうすると、祖父母の吸った空気を、さらに水増しされるとはいえ、親のフィルターを通して、孫の
二へドンの所まで届いている。
自分が若い頃は、親に反発するのに忙しくて、そんな事を考える事は全く無かったのだけれども、
最近、当時の親と同じ年に自分がなってみたら、親や祖父母の文化的影響って絶大だったと
気付くのです。
今になってみれば、親が好きだったものは、自分も結構好きな事に気付きます。
母が大好きだった美空ひばりを、今なら、素直に「 美空ひばりは良い!」 と言えます。
昔はあんなに蔑んでいた日本の歌謡曲も、今なら、歌詞のリアリティに唸らされます。
映画「 孤高のメス 」で、堤真一演じる医師が、台詞の中で「 都はるみは国の宝だ!」 と
言うくだりが有ります。
10年前は嘘だと思ったかもしれません。
今なら、「 それは確かにそうだ。」 と言えてしまう自分が恐ろしい。
「 キャバレー機関車 」 の公演で、伊藤まく氏が、冒頭に「 エノケンノイズを演るよ。」 と
mixi で告知していました。
エノケンですか!?
確かに、二へドン自身は、エノケンをリアルに知らない世代です。
でも、祖父母と言うエノケン・リアル世代の息吹を感じて育って来たんです。
二へドンに取って、エノケンは、いつも祖母が目を細めて笑っている顔と、セットのイメージなんです。
だから、「 キャバレー機関車 」 「 エノケンノイズ 」 というキーワードから、
二へドンが勝手に想像したものは、菊池寛の小説「 真珠夫人 」 の様な世界ですね。
窓の無い世界で、籠もる煙草の煙と、オヤヂ達の上着のぶ厚い布地と、女たちの毒々しい口紅の赤色。
それは、例えば、アストル・ピアソラがヨーロッパ留学前に毛嫌いしていたタンゴ音楽の猥雑さ。
そう言ったものが、きっと再現されるだろうと思って会場に行きました。
中に入ると、高い天井も、四囲の壁も全て黒一色で、そこに完璧な美のフォルムの
インスタレーションが天井から下がっていました。
空に浮かぶ雲の様な、波間に浮かぶクラゲの様な、それは、
個々の配置も完璧で、そこに在って然るべく「 必然 」のインスタレーションでした。
二へドンはよく、フラワーアレンジのレッスンの時に、最初に花材を束ねたままの状態で、
「 これでいいじゃん。 アレンジしなくて、いいじゃん。」 と言って、先生の顰蹙を買うのですが、
そこに出現していたキッドアイラックホールの状態で、すっかり満足してしまいました。
「 これで充分じゃん。」
黒い壁と、白いインスタレーション。 これで充分じゃん。( 笑 )
その昔、ジョン・ケイジがやったみたいに、ステージで何も起こらなかったら面白いだろうな。
「 舞踏公演 」 なのに、誰も踊らないの。
観客が3時間もそのまま客席に放置されるイベントってどう?
二へドン、そういうの大好きだよ。
誰か、そういう観客放置イベントを企画してくれないかな。
完璧な空間なら、それが出来る筈。
3時間も放置されて退屈してモゾモゾ動き出した人々を、「 舞踏家 」達が物陰から鑑賞する・・・・
みたいな企画を WANTEDだなあ。
今回は、ちゃんと演奏家達がスタンバイして、
お客さん10人と、他のスタッフ達が見守る中、MAQさんが右手を上げて合図をして、
パフォーマンスが始まりました。
先ずは、「 音 」が始まります。
カーニバルの騒音の様な、やけに子供時代への郷愁を誘う様な雑踏の音がぎゅーっと凝縮しています。
テーマパークなんて、お仕着せの場所の雑踏ではなく、東南アジアの祭りのカオスティックな音です。
万華鏡の小さなピースの様に、1つ1つを取り出して説明したって、さして意味が無い。
全体で見るから、綺麗で不思議なんだ。 ・・・・・・ そんな音が、うねって、まるでそのうねりの軌跡が
目に見えるみたいでした。
・・・・・・まずいぞ。。。。。。。。この空間は、目に見えないものが見えてしまいそうだ・・・・・・・・。
VJのヨクナ・パトーファさんが、渦巻き模様のインスタレーションに光を当てます。
目、鼻、口・・・・・・ 人間の顔のパーツが1つずつ大写しになります。
そのパーツは、恐らく余り美しくない男性の顔のパーツであるらしいのですが、
嫌悪感は全く感ぜず、渦巻き模様のインスタレーション同様、必然だから、そこに在る。 という感じです。
凄く面白かったのは、高い天井から吊るされているインスタレーションが、
奥行きを持って配置されているので、そこに映像が映し出された時に、映像がまるで3D映像の様に
見えるのです。 「 原初 」 の3Dみたいな。
ライトが点滅し、音が止みました。
ヨクナ・パトーファさんは、まだ若い女性のVJで、彼女の仕事っぷりは、
2010年06月26日(土)の阿佐ヶ谷 Yellow Vision で初めて拝見しました。
その時に、彼女の瑞々しい感性に触れて、既に大物の片鱗を見せていると感じました。
二へドンは、映画の世界に顔を突っ込んでいるので、時々、大学で「 映像 」を教えている
「 先生 」方の映像をも見る機会が有ります。
酷い駄作だったりして、こんな先生の授業に高いお金を払って出席しなければならない
学生が可哀想だと思ったりもするのですが、だからこそ、ヨクナさんの実力は本物だと
感じました。
また是非、彼女のお仕事を見たいなと思っていたので、今回も、ヨクナさんが映像担当で
本当に良かったです!
さあ、そして、ここまで来た所で、二へドンは悟りました。
「 しまったあ~!! また、伊藤まく氏に裏切られた!!」
そうです。 在りし日のキャバレーへのオマージュだからと言って、
古いキャバレーのステージそのまんまが、出て来る訳無かったんですよ。
確かに、まんまを再現して見せる演出家のステージも有ります。
でも、ジャパノイズが、そのまんまを演る訳が無かったのですよね。
もう1年もジャパノイズを追っかけてるんだったら、好い加減に相手の手の内を読めって。 なあ?
まだダンサーが出て来る前に、もう二へドンは敗北宣言を出す事になりました。
両手で頭抱えて、床の上でスネスネしたい気分です。
今度は白旗を持って来て、降参の時には振りたいと思います。
ノブナガケンさんが、トーンチャイムを鳴らし、MAQさんのギターが音を重ねて行きます。
重い音が、四谷怪談調の、おどろおどろしさを感じてしまいました。
どうも、キッドアイラックホールは居心地の良い空間の割には、
二へドンの神経は、さっきから、異界にチャンネルが合ってしまっているみたい。
ヴァイオリンのフレキューさんは、インド綿のプリントのティアードのロングスカート。
フレキューさんがスカートって、珍しくないですか?
サックスの安藤祐子( ゆうこ )さんも、アジアっぽい赤いスカートです。
Novkoさんは、黒いノースリーブのシャツに、黒いズボン。 足元は裸足です。
頭の左側には花の様に大きな髪飾り。
今回の公演のタイトルが 「 キャバレー機関車 」 だったので、
もっと猥雑で下世話な感じに見せてくれるのかと思いましたら、全然違いました。
実は、入り口の受付を担当したお嬢さんに、Novko さんの
「 ガニメデ舞踏研究所 」について質問をした所、「 母が関係しておりますので。」と
云う返事でしたので、お母様に尋ねました。
「 ガニメデ舞踏研究所って、どういった風な踊りをするんですか?」
お母様の答えはこうでした。 「 それはこれからご覧になって下さい。」
そ。。。。。。そうですよね。 これから見りゃ、いい訳ですよね。 はははは。
そうして、自分の目で見た所、それはまるで仏教の秘儀の様な動きをするものでした。
クラシック音楽のコンサートに、足繁く通っていると、ダンスって、ワルツだったり、
マズルカだったり、何だかぴょこぴょこした踊りばっかり。
そういうのと比べると、ゆっくりと影が蠢く様な徐々に徐々に少しずつ移動して行く動きは
東南アジアの民俗舞踏みたいです。
パントマイムを見ている様に、踊り手の身体からは全く音が在りません。
「 無 」という音を奏でている様な動きです。
蚕が糸を吐き出す様な、実際にその音を聞けないのに、でもあたかも聞いている様な錯覚を
覚える「 無 」の音なんです。
その「 無 」 と、確かに存在する周囲の演奏家達の音が絡まって、
二へドンはただ、言葉を失うのみです。
もう1人の山田花乃( かの )さんが、白い肌襦袢を頭から被り、風の様に舞い跳びます。
一瞬、空間の空気が大きく歪みましたが、やはり彼女からも音は感じられません。
風よりも、もっと、質感の無いものが、目の前で、動くのです。
花乃さんは、白いTシャツに、黒いスカート。
Novkoさんは、ずっと、ゆったりと身体を動かして行きます。
( ああ云う、ゆったりとした動きって、逆に筋肉を酷使するんだよねえ。)
二へドンは、自分が同じ動きをする事を想像して思わず首をすくめました。
ベテランのNovkoさんは、言わずもがな、二へドンが赤丸急上昇だと感じたのは
若手の花乃さんです。
花乃さんは、ジャパノイズのイベントにはよくダンスで参加をしているので、
自然、いつもジャパノイズのイベントに参加している花乃さんを観る事になります。
丁度1年前の花乃さんと比べると、彼女の成長振りにびっくりです。
今回は、身体の動きがゆっくりだったので、尚更、ダンサー達の顔の表情に目が行きました。
Novko さんも、花乃さんも、顔の表情の細かい所まで、パフォーマーとして参加していました。
いやはや、ここまで出来るって、凄い事です。
クラシック・バレエの舞台なんかを見ていると、「 ああ、今のは作り笑いだなあ。 」とか
「 ああ、今、彼女は一生懸命、演技をしたなあ。 」 とか云うのが、手に取る様に
分かってしむのですね。
二へドンはクラシック・バレエが小学生の頃より好きだったのですが、
バレリーナで、顔の表情が、ダンスにちゃんと参加していたケースは、残念ながら見た事が
ありません。
クラシック・バレエは、マイムと云う独特な「 言語 」を持っているので、
顔の表情は逆にワザとらしい位で丁度良いと、
演技者も観客も皆、そう思っちゃっているのでしょうか?
この日、二へドンは舞踏公演を通して、「 必然 」の存在を強く感じたのですが、
彼女達の顔の表情も、正しく「 必然 」だったのです。
ノブナガケンさんが銅鑼を低く鳴らし続けます。
Novkoさんと花乃さんは、黒い壁を背景にアンコールワットのレリーフの様に見えます。
徐々に徐々にゆっくりとポーズを変えて行きます。
鈴の音に合わせて、冒頭の雑踏のざわめきの音の凝縮が聞こえ始め、
フェイド・アウトして行きます。
ダンサー達は退場します。
二へドンは、この1年間ジャパノイズのイベントを追っかけて行って、今日の公演が
No.1だと思いました。
それは、ホールの空間が、パフォーマンス専用の空間だからなんです。
ざわざわしているライブハウスと違って、気が散る要素が全く無いのですから。
お喋りも飲食も無い、パフォーマンスだけの空間。
それは、大きなうねる感動とは違います。
波の上に、よく見ないと分からない微弱な漣の様な、小さな小さな感動が断続的に心に
やって来るので、胸が痛くなりました。
ざっぷーんと来て、あっと言う間に引いてしまう大波の様な感動ではなく、
僅かな流れが、絶え間なくやって来るので、気がついた時には、水が溢れそうになって、
もう身動きが出来ない様な状態に心がなってしまうのです。
だから、ちょっと苦しい。
演奏家達は、様々な手法で音を作って行きます。
ヴァイオリンのボディを弓で叩いたり、銅鑼の表面ををぐるぐる回す様にこすったり。
サックス担当の安藤裕子さんも、今日ばかりはサックスの演奏以外の事もします。
何やら床に落として、金属が落ちるチャリ~ンという音を立てます。
何度も繰り返す度に、空気の振動が耳の中に蓄積されて行く錯覚を覚えました。
そんな中に、面白いのと不快の境界線に有る様な、
このライブの場にいなかった人にも明確にイメージ出来る様な例えを使うなら、
黒板をチョークで引っかいて耳障りな音を立てる様な、そんな高い音が時々
耳と背中に、尋常で無いパルスを投げつけて来ます。
花乃さんがセーラー服を着て、暗闇の中をゆっくりと入って来ました。
Novko さんが続きます。
Novko さんは、今度は黒いスリップドレスです。
黒いタイツに黒いレースの長い手袋を嵌めています。
左胸から中央に掛けて、大きな花のモチーフが付いています。
ダンサー達は、床を這ったり、正座でペタンと座り込んだりしています。
やはり顔の表情が素晴らしいのです。
こういう時って、ダンサー達は頭の中では何を考えているのでしょうか?
暗転して、ダンサー達は退場して行きます。
今度はMAQさんがギターを持ちました。
ギターが低く、シンプルなメロディーを紡ぎ出して行きます。
そこへサックスが音を乗せます。
このホールは本当に良い場所だと思うのは、安藤さんのサックスの音も、
他のライブハウスとは格段に違って、よく通るのです。
聞いていて気持ちの良い通り方でした。
ノブナガケンさんは、今度は( 何という名前の太鼓なの? )
沖縄のパーランクーみたいな円周の大きな太鼓をブラシでこすってリズムを刻みます。
以前にも演奏している Japanoisee のメロディーなんですが、この日は一段と
艶かしく、ウェットで、怪しい雰囲気に満ちていました。
客席から見た中央の壁には、目のクローズアップと、たなびく煙が絡み合います。
ああ、本当にサックスの音が、いつもより綺麗に耳に届き、キレの有るいい音です。
スカッと「 通る 」って音なんです。
Novkoさんが入って来ます。
赤いチャイナドレスに赤いブーツ。
花乃さんは桜色の着物。 右手首にパールの長いネックレスを何重にも巻きつけています。
ダンサー達は、2人で並んで座ったり立ったり、プラナリアの様に蠢きます。
音楽はゆったりと切なく、どこかへ逃げ出そうとしているのに、出口が全く見付からない
もがく様な哀感が、ぐるぐる渦巻いています。
うううう・・・・・ もう最初から、この空間に身を置いているから、胸が張り裂けそうです。
1番最初の感動が、心から抜けずにずっと留まってしまっています。
そこへ、次から次から感慨が湧いて出て来るので、もう心がこれ以上支えきれない状態です。
でも、二へドンはふと考えてしまいました。
この2人のダンサーを20人に増やして、大きい舞台の上でパフォーマンスしたら、
一体どういう事になるのよ!?
安藤さんが今度はクラリネットに持ち替えて吹くのですが、
このクラリネットのメロディーが凄く効いていました!!
1番最初の雑踏のざわめきが聞こえ、拍手の音を、これまた圧縮した様な音の連なりが聞こえ、
公演は終了しました。
*********************************
最後に、一言付け加えたい事があります。
ジャパノイズネットの主宰者の伊藤まくさんがイベント・オーガナイザーだと言う事は
知っていました。
そして、ミュージシャンだと言う事も知っていました。
今日、新たに、彼のもう1つの顔を知ってしまいました。
それは、彼は着実に若手を育てているという事です。
伊藤まく氏と一緒に何かしらで共演した若手達は、僅か1年で、著しい成長を遂げています。
これ、凄く貴重な事ですよ。
他の一般的なミュージシャンでは真似の出来ない事だと思います。
恐れ入りました。
この日、会場には、あまきさんと言う、伊藤まく氏の隠れファンが、初めてライブに訪れました。
彼女は伊藤まく氏を大絶賛しておりましたが、見る目を持っている人が見たら絶対に
そう思うって!!
だから二へドンはそれを1年前からずっと言い続けているんだってばさ!!
いいよ。 いいよ。 これからも、二へドンは、あまきさんの様な隠れファンを
カミングアウトするお手伝いをして行くからさ。
出演者の皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。
ステキな一夜でしたね。 また、次なる機会を楽しみにしております。
***** 「 キャバレー機関車 」 ・ 完 **********
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[ お知らせ ]
・ 「 エスター ・ 後半 」 の記事が完成しました。
こちら → http://nihedon.hama1.jp/e856272。html
異様にアクセス数が高かったレビューのネタバレ・ストーリーが完成!!
2010年07月04日
全ては阿佐ヶ谷から始まった。
今日は記念日なんです。
この写真は、記念日に相応しいかな?と思って選びました。
この花は、2007年05月12日に
母の日のアレンジとして作った作品です。
この作品の記事はこちら
→ http://nihedon.hama1.jp/e13922.html
この記事に載せている写真とはアングルが違います。
さて、記念日とは何ぞや?
アメリカの独立記念日ですか?
有名人の誕生日かな?
07月04日生まれの芸能人は、あびる優さん。
おっ! 二へドンの好きな人ですねえ。
ヒロコ・グレース。 うう。 こういう清楚なタイプの女の子大好き!!
真野あずさ。 おお! 最近どうしていらっしゃるのかしら?
おりも政夫。 元フォーリーブスの彼ですね。
ルイ・アームストロング。 おお! 大御所!!
スティーブン・フォスター。 へえ。音楽関係も多いですね。
二ール・サイモン。 へえー。
ナサニエル・ホーソン。 うわ! 彼の作品は1冊も読んでいないよ。( 汗 )
今、ワールド・カップの時期なので、サッカー選手を探してみたのだけれども、
オーストラリア出身のポポヴィッチなんて人が見付かりました。
2001年にサンフレッチェ広島に在籍していた選手なんですけど、覚えてませんか?
さて、二へドンの言う記念日。
それは、二へドンが
「 生まれて初めてノイズ・ミュージシャンの伊藤まく氏の演奏に出会った 」 記念日なのです。
これ、大事。
本当に大事。
伊藤まく氏を知る以前と知って以降は全然二へドンの人生変わったもの。
もうB.C.( 紀元前 ) と A.D.( 紀元後 )の違い位に違うのです。
紀元前を B.C.つまり Before Christ ( キリスト以前 )と言ってしまうのであれば、
二へドンの人生も、昨年までは B.M. つまり Before MAQ( まく ) と言わなければならないでうね。
その記念すべき場所が阿佐ヶ谷でした。
よりによって、「 あの 」 阿佐ヶ谷ですか!!
この伊藤まく氏との出会いは、二へドンの個人的文化史におけるエポック・メイキングな出来事で有ったので、
「 ドンドン日記 」にも度々書いています。
重複するのも何なんで、今日は関連記事を一覧表にまとめてみたいと思います。
まず、二へドンが伊藤まく氏を知るきっかけとなった「 殺人 」イベントに関して、
当の出演者の伊藤まく氏は、ご自身のブログ「 まくの細道 」でこんな風に書いています。
「 美代子阿佐ヶ谷気分 」 2009年07月06日
→ http://ameblo.jp/japanoise/entry-10294428547.html
二へドンが伊藤まく氏に対する熱い想いを吐露しているのが下記の4本。
・ 「 びっくりドンドン日記 ( 略して「 びっくりドン記 」 )
2009年07月09日
http://nihedon.hama1.jp/e112589.html
出会い直後の日記なので、熱いです。
1番古いマルコの福音書的なブログ記事!?
・ 「 『 千客万来 』祈願 ~ 伊藤まく様 」
2009年08月21日
http://nihedon.hama1.jp/e120658.html
まだジャパノイズ・イベントに足を運んでいなかったジレンマを綴っています。
・ 「 5年前の私 」
2009年12月01日
http://nihedon.hama1.jp/e802266.html
毎日の生活がどっぷりジャパノイズの自分を5年前と比較検討しています。
・ 「 イベントの感想。 でもその前に言い訳もごもご。 」
2010年0330日
http://nihedon.hama1.jp/e831730.html
何故、ジャパノイズ・イベントの記事を早くアップしないのか、言い訳のごたくを並べます。
***************************************
何はともあれ、1周年おめでとう!!
これからも応援していきます。
よろしくお願い致します。
***** 「 全ては阿佐ヶ谷から始まった。 」 ・ 完 **************
[ お知らせ ]
阿佐ヶ谷絡みで、阿佐ヶ谷スターロードで飛び込んだお店
「 上海的小料理 『 裕 』 」 の記事が完成しました。
→ http://nihedon.hama1.jp/e852948.html
この写真は、記念日に相応しいかな?と思って選びました。
この花は、2007年05月12日に
母の日のアレンジとして作った作品です。
この作品の記事はこちら
→ http://nihedon.hama1.jp/e13922.html
この記事に載せている写真とはアングルが違います。
さて、記念日とは何ぞや?
アメリカの独立記念日ですか?
有名人の誕生日かな?
07月04日生まれの芸能人は、あびる優さん。
おっ! 二へドンの好きな人ですねえ。
ヒロコ・グレース。 うう。 こういう清楚なタイプの女の子大好き!!
真野あずさ。 おお! 最近どうしていらっしゃるのかしら?
おりも政夫。 元フォーリーブスの彼ですね。
ルイ・アームストロング。 おお! 大御所!!
スティーブン・フォスター。 へえ。音楽関係も多いですね。
二ール・サイモン。 へえー。
ナサニエル・ホーソン。 うわ! 彼の作品は1冊も読んでいないよ。( 汗 )
今、ワールド・カップの時期なので、サッカー選手を探してみたのだけれども、
オーストラリア出身のポポヴィッチなんて人が見付かりました。
2001年にサンフレッチェ広島に在籍していた選手なんですけど、覚えてませんか?
さて、二へドンの言う記念日。
それは、二へドンが
「 生まれて初めてノイズ・ミュージシャンの伊藤まく氏の演奏に出会った 」 記念日なのです。
これ、大事。
本当に大事。
伊藤まく氏を知る以前と知って以降は全然二へドンの人生変わったもの。
もうB.C.( 紀元前 ) と A.D.( 紀元後 )の違い位に違うのです。
紀元前を B.C.つまり Before Christ ( キリスト以前 )と言ってしまうのであれば、
二へドンの人生も、昨年までは B.M. つまり Before MAQ( まく ) と言わなければならないでうね。
その記念すべき場所が阿佐ヶ谷でした。
よりによって、「 あの 」 阿佐ヶ谷ですか!!
この伊藤まく氏との出会いは、二へドンの個人的文化史におけるエポック・メイキングな出来事で有ったので、
「 ドンドン日記 」にも度々書いています。
重複するのも何なんで、今日は関連記事を一覧表にまとめてみたいと思います。
まず、二へドンが伊藤まく氏を知るきっかけとなった「 殺人 」イベントに関して、
当の出演者の伊藤まく氏は、ご自身のブログ「 まくの細道 」でこんな風に書いています。
「 美代子阿佐ヶ谷気分 」 2009年07月06日
→ http://ameblo.jp/japanoise/entry-10294428547.html
二へドンが伊藤まく氏に対する熱い想いを吐露しているのが下記の4本。
・ 「 びっくりドンドン日記 ( 略して「 びっくりドン記 」 )
2009年07月09日
http://nihedon.hama1.jp/e112589.html
出会い直後の日記なので、熱いです。
1番古いマルコの福音書的なブログ記事!?
・ 「 『 千客万来 』祈願 ~ 伊藤まく様 」
2009年08月21日
http://nihedon.hama1.jp/e120658.html
まだジャパノイズ・イベントに足を運んでいなかったジレンマを綴っています。
・ 「 5年前の私 」
2009年12月01日
http://nihedon.hama1.jp/e802266.html
毎日の生活がどっぷりジャパノイズの自分を5年前と比較検討しています。
・ 「 イベントの感想。 でもその前に言い訳もごもご。 」
2010年0330日
http://nihedon.hama1.jp/e831730.html
何故、ジャパノイズ・イベントの記事を早くアップしないのか、言い訳のごたくを並べます。
***************************************
何はともあれ、1周年おめでとう!!
これからも応援していきます。
よろしくお願い致します。
***** 「 全ては阿佐ヶ谷から始まった。 」 ・ 完 **************
[ お知らせ ]
阿佐ヶ谷絡みで、阿佐ヶ谷スターロードで飛び込んだお店
「 上海的小料理 『 裕 』 」 の記事が完成しました。
→ http://nihedon.hama1.jp/e852948.html
2010年06月28日
玉三郎が100人束になってもかなわない男
うーん。写真が暗い!!
ライブハウスの暗闇の中で
写メしたので、許してつかあさい。
被写体は、アーティストの「 アイルビユアミラ 」さん。
「 ホンダリョウ 」の名前でも活動をしています。
今日はこの「 アイルビユアミラ 」さんを取り上げてみたいと思います。
ライブハウスの暗闇の中で
写メしたので、許してつかあさい。
被写体は、アーティストの「 アイルビユアミラ 」さん。
「 ホンダリョウ 」の名前でも活動をしています。
今日はこの「 アイルビユアミラ 」さんを取り上げてみたいと思います。
2010年05月17日
05月16日 GariGari の夜に寄せて
2010年月05月16日(日) 池ノ上GariGari にて
Japanoise Event が行なわれました。
今朝は二度寝をしてしまい、時間が無いので、
どうしても一言言っておきたい事だけを先に書いておきます。
ニヘドンがこの日、強く印象に残ったのが聴き手の姿勢です。
ニヘドンは1番前の壁際に座っていたので、
自然、演奏中の客席の人々の顔を見る事が出来ました。
皆、一様に真剣で、正に「 耳を傾けている 」様子が手に取る様に分かりました。
全員、前傾姿勢になっていて、その角度が全て等しかったので、
「 一体これは何の新興宗教なのか!? 」と思う程でした。( 笑 )
皆、目の前で繰り広げられている音から、何かを発見しようとでも言うような姿勢でした。
そんな聴く側から、気迫の様なものが立ち昇っていました。
英語教育界では、能動的な聴き方を 「 active listening 」 と言います。
「 分かろう! 」と思いながら、推理しながら想像しながら、相手の表情、ジェスチャー
全てを見逃さずに、とにかく理解しようとする聴き方の事なんです。
語学習得途上にある学習者には、この active listening をする様に、
ニヘドン達、インストラクターは生徒をトレーニングして行く訳なんですが。
GariGari のオーディエンスは、active listening で聴いていたのですね。
これには正直驚きました。
ニヘドンは圧倒的にクラシックのコンサートに行く回数が多いです。
演奏される曲や、演奏は確かに素晴らしいものです。
でも、聴き手の態度はどうでしょう?
GariGari での様な、全身を耳にして身を乗り出して聴く聴衆って、そんなにいません。
どちらかと言うと、後ろにふんぞり返って、
「 ふん、余を楽しませてみよ! 」 という王様タイプか、
「 この後、マキシム・ド・パリでお食事する?それともトゥーランドットにする?」
よ言う話に熱中している有閑マダムタイプが多いです。
或いは、貴方達は何しに来たの? と突っ込みたくなる退屈してもじもじ動き回っている
青少年達とか。
ニヘドンはクラシック音楽が大好きなのですが、
この聴衆達の態度には、毎回毎回がっかりさせられるのです。
「 クラシック 」 という名称がついている以上、聴き手にもそれ相応の覚悟と言うものが
あっても良さそうに思うのですが・・・・・・・・・・・。
マダムタイプは演奏会の最中、必ず深い眠りに落ちます。
青少年達は退屈がマックスになり、座席を蹴り始めます。
王様タイプは、演奏会の後必ず文句を言います。
「 やっぱり地方オケは駄目だな。 」
この人たち、お金を払った甲斐って、無いよね・・・・・・・・?
いつもこんな演奏会に身を置いているニヘドンに取って、
05月16日のGariGari の聴衆は見事でした!!
4,000人収容の大ホールでのクラシック演奏会と比べると、
人数的には少なかったでしょう。
でも、聴衆の真摯さと、熱心さは、全くひけを取らなかった筈です。
この active listening が出来る優秀な聴衆がいる
Japanoise を本当に羨ましく思いました。
MAQ さんが mixi ボイスで、「 これからも続けて行く勇気をもらった 」 という言葉を
書き込んでいましたが、全くその通りだと思います。
こんな優秀な聞き手を手放しちゃ駄目だろう!!
ニヘドンは今まで、Japanoise の演奏する側にスポットを当ててライブを聴きに行って
いたのですが、GariGari での聴衆があんまり素敵だったので、
これからは聴衆の方にも目を向けてみようかなと思い始めました。
何が、彼らをノイズに耳を傾けさせるのだろう?
あの様な真っ向勝負で音楽を聴く姿勢を見たのは、
Japanoise と スティーブ・ライヒの演奏会の時だけだった様に思います。
クラシック音楽には人を真剣にさせる力が無いのだろうか?
深く考えさせられました。
05月16日の GariGari の Japanoise Liveで、そこに居合わせた人々は
皆、なにかしら 「 新しい気持ち 」 を抱いた筈です。
その新しい気持ちから、また何か新しいものが生まれるとしたら、
GariGari のライブは、エポック・メイキングな晩だったのだなぁと思った次第です。
Japanoise 主催の伊藤まくさん、出演者の皆様、お疲れ様でした。
いい晩でしたね。
With lots of thanks!!
Japanoise Event が行なわれました。
今朝は二度寝をしてしまい、時間が無いので、
どうしても一言言っておきたい事だけを先に書いておきます。
ニヘドンがこの日、強く印象に残ったのが聴き手の姿勢です。
ニヘドンは1番前の壁際に座っていたので、
自然、演奏中の客席の人々の顔を見る事が出来ました。
皆、一様に真剣で、正に「 耳を傾けている 」様子が手に取る様に分かりました。
全員、前傾姿勢になっていて、その角度が全て等しかったので、
「 一体これは何の新興宗教なのか!? 」と思う程でした。( 笑 )
皆、目の前で繰り広げられている音から、何かを発見しようとでも言うような姿勢でした。
そんな聴く側から、気迫の様なものが立ち昇っていました。
英語教育界では、能動的な聴き方を 「 active listening 」 と言います。
「 分かろう! 」と思いながら、推理しながら想像しながら、相手の表情、ジェスチャー
全てを見逃さずに、とにかく理解しようとする聴き方の事なんです。
語学習得途上にある学習者には、この active listening をする様に、
ニヘドン達、インストラクターは生徒をトレーニングして行く訳なんですが。
GariGari のオーディエンスは、active listening で聴いていたのですね。
これには正直驚きました。
ニヘドンは圧倒的にクラシックのコンサートに行く回数が多いです。
演奏される曲や、演奏は確かに素晴らしいものです。
でも、聴き手の態度はどうでしょう?
GariGari での様な、全身を耳にして身を乗り出して聴く聴衆って、そんなにいません。
どちらかと言うと、後ろにふんぞり返って、
「 ふん、余を楽しませてみよ! 」 という王様タイプか、
「 この後、マキシム・ド・パリでお食事する?それともトゥーランドットにする?」
よ言う話に熱中している有閑マダムタイプが多いです。
或いは、貴方達は何しに来たの? と突っ込みたくなる退屈してもじもじ動き回っている
青少年達とか。
ニヘドンはクラシック音楽が大好きなのですが、
この聴衆達の態度には、毎回毎回がっかりさせられるのです。
「 クラシック 」 という名称がついている以上、聴き手にもそれ相応の覚悟と言うものが
あっても良さそうに思うのですが・・・・・・・・・・・。
マダムタイプは演奏会の最中、必ず深い眠りに落ちます。
青少年達は退屈がマックスになり、座席を蹴り始めます。
王様タイプは、演奏会の後必ず文句を言います。
「 やっぱり地方オケは駄目だな。 」
この人たち、お金を払った甲斐って、無いよね・・・・・・・・?
いつもこんな演奏会に身を置いているニヘドンに取って、
05月16日のGariGari の聴衆は見事でした!!
4,000人収容の大ホールでのクラシック演奏会と比べると、
人数的には少なかったでしょう。
でも、聴衆の真摯さと、熱心さは、全くひけを取らなかった筈です。
この active listening が出来る優秀な聴衆がいる
Japanoise を本当に羨ましく思いました。
MAQ さんが mixi ボイスで、「 これからも続けて行く勇気をもらった 」 という言葉を
書き込んでいましたが、全くその通りだと思います。
こんな優秀な聞き手を手放しちゃ駄目だろう!!
ニヘドンは今まで、Japanoise の演奏する側にスポットを当ててライブを聴きに行って
いたのですが、GariGari での聴衆があんまり素敵だったので、
これからは聴衆の方にも目を向けてみようかなと思い始めました。
何が、彼らをノイズに耳を傾けさせるのだろう?
あの様な真っ向勝負で音楽を聴く姿勢を見たのは、
Japanoise と スティーブ・ライヒの演奏会の時だけだった様に思います。
クラシック音楽には人を真剣にさせる力が無いのだろうか?
深く考えさせられました。
05月16日の GariGari の Japanoise Liveで、そこに居合わせた人々は
皆、なにかしら 「 新しい気持ち 」 を抱いた筈です。
その新しい気持ちから、また何か新しいものが生まれるとしたら、
GariGari のライブは、エポック・メイキングな晩だったのだなぁと思った次第です。
Japanoise 主催の伊藤まくさん、出演者の皆様、お疲れ様でした。
いい晩でしたね。
With lots of thanks!!
2010年04月05日
男達の背中を見ていると・・・・・捕まったな!!
Japanoise Event
Maq ITO Presents
Stoned Soul Picnic Vol.27
2/6@FTP:伊藤まく & Japanoise Set
日時 : 2010年02月06日(土)
開場 18:30 開演 19:00~
会場 : Flying Teapot (西武池袋線江古田駅3分)
http://www.geocities.jp/flyingteapot1997/
チャージ : 当日 1500円 予約 1400円
予約・問い合わせ mail@japanoise.net
HP : http://japanoise.net
出演 : 向井千恵&伊藤まく
小川京子
加藤千晴+Sango
hisspiss(ノブナガケン+サカイシュンイチ)+a
Japanoise Set(伊藤まく+安藤裕子+フレキュー+山田花乃)
「インプロの女王」向井千恵と、「ジャパノイズの伝道師」伊藤まくの久々のコラボレーション!
さらに、小川京子、加藤千晴+Sango、His-Pisと、強力な即興~ノイズの布陣です。
**********************************
* 他の出演者の動画はこちらでご覧下さい。 *
* → http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=49663921&comm_id=694307 *
**********************************
最初に演奏するのは新しいユニットの
「 伊藤まく&japanoise Set 」(安藤裕子、フレキュー、山田花乃)です。
新しいとは言っても、二へドンは12月26日に座高円寺行なわれた
「 ジャパノイズ・オーケストラ 」のステージを聴いているので、
何となく、「 あんな感じ 」になっていると思いました。
クラシックのオーケストラのメンバー数人集まって室内アンサンブルで演奏する
みたいな感じかなあ・・・という「 あんな感じ 」。
さして予想は覆されませんでしたが、
いや、しかし、伊藤まく氏のギターは、この日もいい味出してましたよ。
一見( 一聴 ? )さりげないリズムの中に入り込んでしまうと、
そのリズムの躍動感に驚かされます。
ガンガンに音量だけで「 持ってけ泥棒! 」と叫ぶようなバナナの叩き売り的な
若いお兄ちゃんバンドと一線を画するのはここだな、と1人頷いてみたりして。
Maq ITO Presents
Stoned Soul Picnic Vol.27
2/6@FTP:伊藤まく & Japanoise Set
日時 : 2010年02月06日(土)
開場 18:30 開演 19:00~
会場 : Flying Teapot (西武池袋線江古田駅3分)
http://www.geocities.jp/flyingteapot1997/
チャージ : 当日 1500円 予約 1400円
予約・問い合わせ mail@japanoise.net
HP : http://japanoise.net
出演 : 向井千恵&伊藤まく
小川京子
加藤千晴+Sango
hisspiss(ノブナガケン+サカイシュンイチ)+a
Japanoise Set(伊藤まく+安藤裕子+フレキュー+山田花乃)
「インプロの女王」向井千恵と、「ジャパノイズの伝道師」伊藤まくの久々のコラボレーション!
さらに、小川京子、加藤千晴+Sango、His-Pisと、強力な即興~ノイズの布陣です。
**********************************
* 他の出演者の動画はこちらでご覧下さい。 *
* → http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=49663921&comm_id=694307 *
**********************************
最初に演奏するのは新しいユニットの
「 伊藤まく&japanoise Set 」(安藤裕子、フレキュー、山田花乃)です。
新しいとは言っても、二へドンは12月26日に座高円寺行なわれた
「 ジャパノイズ・オーケストラ 」のステージを聴いているので、
何となく、「 あんな感じ 」になっていると思いました。
クラシックのオーケストラのメンバー数人集まって室内アンサンブルで演奏する
みたいな感じかなあ・・・という「 あんな感じ 」。
さして予想は覆されませんでしたが、
いや、しかし、伊藤まく氏のギターは、この日もいい味出してましたよ。
一見( 一聴 ? )さりげないリズムの中に入り込んでしまうと、
そのリズムの躍動感に驚かされます。
ガンガンに音量だけで「 持ってけ泥棒! 」と叫ぶようなバナナの叩き売り的な
若いお兄ちゃんバンドと一線を画するのはここだな、と1人頷いてみたりして。
2010年03月30日
イベントの感想。 でもその前に。 言い訳もごもご。
初めての方、初めまして。
いつもの方、まいど~。
え~、この度、わたくし、二へドンはJapanoise Event の感想をmixi のコミュに書いて行く事になりました。
と或るお方にお尻ぺんぺんされましたのでね。( 笑 )
二へドンとJapanoiseとの出会いは2009年の07月04日です。
何故ハッキリ覚えているかと言うと、この日はアメリカ独立記念日だったからです。
偶然が重なって、伊藤まく氏のギター演奏を聴く機会に巡り合いました。
その時の私のお目当ては「 殺人イベント 」主催者の神沢敦子さんでした。
第1回目は生演奏無しで行なわれたので、第2回目の07月04日の時も、
別に生演奏なんか期待していませんでした。
ところが、狭いステージに、ギターを持った男の人と、サックスを持った男の人が現れました。
「 あ、演るのー? どうぞ~。 適当に~。 」
この時点で、二へドンの目的は、あくまでも神沢敦子さんだったので。
で、音が鳴り始めたら、もう二へドンはギターの人から目も耳も離せない。
年に1回行なわれるクイーンの朗読会のステージで、いつもピアノとヴァイオリンに朗読を邪魔されて
気分腐っていたニヘドンは、神沢敦子さんの邪魔をする所か、逆に神沢敦子さんの宇宙空間を
優しくサポートする響きに、心を奪われました。
それは、神沢敦子さんの「 概念 」を、神沢敦子さん自身は「 言葉 」で表現するのに加えて、
あの日のギターとサックスは、神沢敦子さんの「 概念 」を 「 音 」でヴィジュアル化していました。
って言うか、普通出来ないでしょ、そんな事!!
概念を音でビジュアル化する事に成功出来るミュージシャンって、滅多にお目にかかれないですよ!
「 このギターの人は恐ろしい音楽的な力を持っている。」
これが出会いでした。
で、イベントの休憩時間の間に、慌ててチラシを見ると、どうやらギターの人は伊藤まくという
名前らしいと分かりました。
自分が繰り出す音に、じっと耳を傾けながらギターを、さも大切な我が子の様に抱える様に持って
演奏する姿が目に焼きつきました。
それから、彼のライブに1度は行ってみたいものだと思いつつ、必ず何かに邪魔され
( 石田様のリサイタルだったり、神奈川フィルの定期演奏会だったり、映画の試写会だったり。)
二へドンに取って伊藤まく氏は長らくミステリーの壁に閉ざされておりました。
彼の活動については、彼の主宰する「 Japanoise.net 」 や mixi のジャパノイズ・コミュや、
彼のブログ「 まくの細道 」で窺い知るだけでした。
しかも二へドンのPCではYouTube 動画が音声も画像も途切れて、バラバラに崩したジグソー・パズル状態。
訳分かんないよ!
そして漸く、伊藤まく氏のライブ潜入に成功。 以後、7回潜入しております。
で、ブログを毎日更新している二へドンが、この伊藤まく氏のライブの記事をあまり書かない。
ふむ・・・・・・・・・・。 別に書きたくない訳じゃなく、書く価値が無い訳じゃ、全然無い。
そこで、今日の日記で、何故書かなかったのか、自己弁明をさせて頂きます。
その1. ジャパノイズ・イベントは二へドンに取って大切なものに成り過ぎて、
人には教えたくなかった。
はっきりそういう認識が有った訳では有りませんが、自己分析を重ねて行くと、
そういう結論に達せざるを得ないのです。
二へドンは5年ほど前から石田様に恋をし、石田様への愛を叫びたくて3年前から
ブログ「 ドンドン日記 」を始めました。
ブログを通じて知り合った人々も大勢いました。 が、ある事実に突き当たりました。
「 この人たちは二へドンを友達と思っていない。
石田様の追っかけレポを書くから、彼らに二へドンの利用価値が有るだけ。
ブログを書いて情報提供しないニヘドンは存在価値が無いんだ。 」
時々、発作的に「 ドンドン日記 」を全部削除してやろうと思う事も多々有りました。
自分でお金払ってチケットを買って聞きに行って、寝る時間を削ってレポを書いて、
挙句の果てに、「 レポを早く完成させなさい。 」 「 映画なんか見なくていいんじゃ
ないですか? 」 「 食べ物の話ばかりでつまらない。 」
「 どうして盛岡に行かなかったんですか? 熱烈なファンだと思っていたのに。」
等々のメッセージの嵐。
疲れました。 地方公演のレポを書いて欲しかったら、公演チケットと航空券を提供して
くれませんかね? それだったら喜んで取材に行きますよ。
「 熱烈に石田様を愛し、追いかけ続ける二へドン 」にしか存在理由を付加してくれなかった
人々は、他の人を好きだと言うと、皆、離れて行きました。
そして2ちゃんねるに言いたい事を書きつけ、敵扱い。
石田様は大好きですけれども、レポを書く為のコンサート通いになってしまいました。
「 義務感 」でコンサート通い。 はあ~。
ジャパノイズ・イベントは、どの回も、演奏したい人が、自由に楽しむライブです。
勿論、お客さんも来たい人が来る。
二へドンに取って、「 ブログを書かねば!」 という義務感から逃れる事の出来る
心のオアシスでした。
書いてもいいんですよ。 別に楽しいんだからブログに書いてもいいんです。
でも、ブログに書かない心地良さを覚えてしまったら、もうそれにどっぷりと
身も心も浸かってしまいました。
でも、それが逆に出演者の方にとっては面白く無いという現実も有るのでしょう。
15歳の息子にも言われました。
「 ママってさ、ブログを書いてると、書いて当たり前と思われてるよね。」
はい。 15歳の少年が見抜いた通りでございます。
はい。 はい。 はい。 書きゃいいんでしょ。 書きゃ。
現在二へドンは石田様のレポを書いています。
「 石田様の追っかけの二へドンの熱いレポ 」を期待している人の為に書くのでは
ありません。 書いている瞬間が楽しいから書くのです。
そういう境地にさせてくれるのが、ジャパノイズ・イベントだったのです。
ジャパノイズ・イベントのコミュにも1行で良いからコメントを入れるように言われました。
はい。 短くて良いなら、時間の空いた時に書きますよ。
ジャパノイズはブロガーとしての二へドンを生き長らえさせてくれた恩人でもある訳ですからね。
いつまでもどっぷりと甘えている訳にも行かないでしょう。
その2. ジャパノイズ・イベントはまだ7回しか行ってない。
7回というと、多いと感じる方もいるかもしれません。
でも二へドンは最近、年間100回はクラシック・コンサートに足を運んでいます。
ブログを書く前からもコンサートには足を運んでいましたから、トータルの回数は全く不明です。
ブログを書き始める前は、まさか自分が情報発信するとは考えもしなかったものですから、
資料となるものが全く残っていません。
漠然と少なく見積もっても、人生の中で500回はクラシック・コンサートに行ってますね。
( プロ、アマ、部活の演奏会も全部含めて。)
映画も年間150本見てますね。 高校生の時に浅草の3本立ての映画館に通い始めて30年
のキャリアが有りますからね。 これも正確な記録を残していないのですが、
恐らくどんなに少なく見積もっても、人生の中で1,000本以上の映画を見ていますねー。
500回とか、1,000回という数字を経験すれば、いくら専門家として研究した訳で無くとも、
何かコメントをする権利は有ると考えます。
それに比べてジャパノイズ・イベント7回と言うのは、一体どうなんでしょうかね?
何かを語るには、余りにも経験不足。
ノイズ人生の長い人たちのコミュで、二へドンに何かを語る資格が有るのでしょうか?
そんな気後れが有った事も、書き込みが出来なかった要因ですね。
でもまあ、ノイズじゃない畑からノイズの世界を見ると、どう見えるかというコメントも
他山の石にしてくれる人もいるでしょうから、書いてみんべか? という心境になりました。
その3. 過去にストーカー呼ばわりされたトラウマが有る。
あの、忌まわしい事件ですね。 蒸し返す様ですが、二へドンはその人の講演会に2回
行きました。 ほんのちょっとトークの有る映画に1回行きました。
コンサートのロビーで1回立ち話をしました。 エスカレーターで1回すれ違いました。
シネコンで偶然接近遭遇しました。 これだけです。
これだけで「 ストーカーにつきまとわれている 」と言われるのですからね。
相手から「 厭だ 」と言われたならともかく、何も言われてません。
一方的な言われ方は、ストーカーハラスメントの何物でも無く、逆に訴えてやろうかとも
思いました。 この件では、自称「 二へドンさんのファン 」と決別しました。
その人の言い分は、「 相手はプロなんだから相手が正しい。
ブロガーごときの分際で思い上がるな。」 だったからです。
偶然の接近遭遇も含めて5回の接点でストーカー呼ばわりですから、
ジャパノイズのライブに7回っていうのは、かなりヤバくないですか?
もう実刑は免れないでしょう。( 笑 )
こんな過去から、ちょっとブログ上で愛を叫ぶのにはブレーキがかかっちゃったみたいね。
******************************************
この様な心のズルズルを引き摺りながら、二へドンはこれからも
「 ドンドン日記 」を書きつつ、mixi コミュにも「 1行 」コメントを書いて行くので、
よろしくねー!!
***** 「 イベントの感想。 でもその前に。 言い訳もごもご。 」 ・ 完 *********
いつもの方、まいど~。
え~、この度、わたくし、二へドンはJapanoise Event の感想をmixi のコミュに書いて行く事になりました。
と或るお方にお尻ぺんぺんされましたのでね。( 笑 )
二へドンとJapanoiseとの出会いは2009年の07月04日です。
何故ハッキリ覚えているかと言うと、この日はアメリカ独立記念日だったからです。
偶然が重なって、伊藤まく氏のギター演奏を聴く機会に巡り合いました。
その時の私のお目当ては「 殺人イベント 」主催者の神沢敦子さんでした。
第1回目は生演奏無しで行なわれたので、第2回目の07月04日の時も、
別に生演奏なんか期待していませんでした。
ところが、狭いステージに、ギターを持った男の人と、サックスを持った男の人が現れました。
「 あ、演るのー? どうぞ~。 適当に~。 」
この時点で、二へドンの目的は、あくまでも神沢敦子さんだったので。
で、音が鳴り始めたら、もう二へドンはギターの人から目も耳も離せない。
年に1回行なわれるクイーンの朗読会のステージで、いつもピアノとヴァイオリンに朗読を邪魔されて
気分腐っていたニヘドンは、神沢敦子さんの邪魔をする所か、逆に神沢敦子さんの宇宙空間を
優しくサポートする響きに、心を奪われました。
それは、神沢敦子さんの「 概念 」を、神沢敦子さん自身は「 言葉 」で表現するのに加えて、
あの日のギターとサックスは、神沢敦子さんの「 概念 」を 「 音 」でヴィジュアル化していました。
って言うか、普通出来ないでしょ、そんな事!!
概念を音でビジュアル化する事に成功出来るミュージシャンって、滅多にお目にかかれないですよ!
「 このギターの人は恐ろしい音楽的な力を持っている。」
これが出会いでした。
で、イベントの休憩時間の間に、慌ててチラシを見ると、どうやらギターの人は伊藤まくという
名前らしいと分かりました。
自分が繰り出す音に、じっと耳を傾けながらギターを、さも大切な我が子の様に抱える様に持って
演奏する姿が目に焼きつきました。
それから、彼のライブに1度は行ってみたいものだと思いつつ、必ず何かに邪魔され
( 石田様のリサイタルだったり、神奈川フィルの定期演奏会だったり、映画の試写会だったり。)
二へドンに取って伊藤まく氏は長らくミステリーの壁に閉ざされておりました。
彼の活動については、彼の主宰する「 Japanoise.net 」 や mixi のジャパノイズ・コミュや、
彼のブログ「 まくの細道 」で窺い知るだけでした。
しかも二へドンのPCではYouTube 動画が音声も画像も途切れて、バラバラに崩したジグソー・パズル状態。
訳分かんないよ!
そして漸く、伊藤まく氏のライブ潜入に成功。 以後、7回潜入しております。
で、ブログを毎日更新している二へドンが、この伊藤まく氏のライブの記事をあまり書かない。
ふむ・・・・・・・・・・。 別に書きたくない訳じゃなく、書く価値が無い訳じゃ、全然無い。
そこで、今日の日記で、何故書かなかったのか、自己弁明をさせて頂きます。
その1. ジャパノイズ・イベントは二へドンに取って大切なものに成り過ぎて、
人には教えたくなかった。
はっきりそういう認識が有った訳では有りませんが、自己分析を重ねて行くと、
そういう結論に達せざるを得ないのです。
二へドンは5年ほど前から石田様に恋をし、石田様への愛を叫びたくて3年前から
ブログ「 ドンドン日記 」を始めました。
ブログを通じて知り合った人々も大勢いました。 が、ある事実に突き当たりました。
「 この人たちは二へドンを友達と思っていない。
石田様の追っかけレポを書くから、彼らに二へドンの利用価値が有るだけ。
ブログを書いて情報提供しないニヘドンは存在価値が無いんだ。 」
時々、発作的に「 ドンドン日記 」を全部削除してやろうと思う事も多々有りました。
自分でお金払ってチケットを買って聞きに行って、寝る時間を削ってレポを書いて、
挙句の果てに、「 レポを早く完成させなさい。 」 「 映画なんか見なくていいんじゃ
ないですか? 」 「 食べ物の話ばかりでつまらない。 」
「 どうして盛岡に行かなかったんですか? 熱烈なファンだと思っていたのに。」
等々のメッセージの嵐。
疲れました。 地方公演のレポを書いて欲しかったら、公演チケットと航空券を提供して
くれませんかね? それだったら喜んで取材に行きますよ。
「 熱烈に石田様を愛し、追いかけ続ける二へドン 」にしか存在理由を付加してくれなかった
人々は、他の人を好きだと言うと、皆、離れて行きました。
そして2ちゃんねるに言いたい事を書きつけ、敵扱い。
石田様は大好きですけれども、レポを書く為のコンサート通いになってしまいました。
「 義務感 」でコンサート通い。 はあ~。
ジャパノイズ・イベントは、どの回も、演奏したい人が、自由に楽しむライブです。
勿論、お客さんも来たい人が来る。
二へドンに取って、「 ブログを書かねば!」 という義務感から逃れる事の出来る
心のオアシスでした。
書いてもいいんですよ。 別に楽しいんだからブログに書いてもいいんです。
でも、ブログに書かない心地良さを覚えてしまったら、もうそれにどっぷりと
身も心も浸かってしまいました。
でも、それが逆に出演者の方にとっては面白く無いという現実も有るのでしょう。
15歳の息子にも言われました。
「 ママってさ、ブログを書いてると、書いて当たり前と思われてるよね。」
はい。 15歳の少年が見抜いた通りでございます。
はい。 はい。 はい。 書きゃいいんでしょ。 書きゃ。
現在二へドンは石田様のレポを書いています。
「 石田様の追っかけの二へドンの熱いレポ 」を期待している人の為に書くのでは
ありません。 書いている瞬間が楽しいから書くのです。
そういう境地にさせてくれるのが、ジャパノイズ・イベントだったのです。
ジャパノイズ・イベントのコミュにも1行で良いからコメントを入れるように言われました。
はい。 短くて良いなら、時間の空いた時に書きますよ。
ジャパノイズはブロガーとしての二へドンを生き長らえさせてくれた恩人でもある訳ですからね。
いつまでもどっぷりと甘えている訳にも行かないでしょう。
その2. ジャパノイズ・イベントはまだ7回しか行ってない。
7回というと、多いと感じる方もいるかもしれません。
でも二へドンは最近、年間100回はクラシック・コンサートに足を運んでいます。
ブログを書く前からもコンサートには足を運んでいましたから、トータルの回数は全く不明です。
ブログを書き始める前は、まさか自分が情報発信するとは考えもしなかったものですから、
資料となるものが全く残っていません。
漠然と少なく見積もっても、人生の中で500回はクラシック・コンサートに行ってますね。
( プロ、アマ、部活の演奏会も全部含めて。)
映画も年間150本見てますね。 高校生の時に浅草の3本立ての映画館に通い始めて30年
のキャリアが有りますからね。 これも正確な記録を残していないのですが、
恐らくどんなに少なく見積もっても、人生の中で1,000本以上の映画を見ていますねー。
500回とか、1,000回という数字を経験すれば、いくら専門家として研究した訳で無くとも、
何かコメントをする権利は有ると考えます。
それに比べてジャパノイズ・イベント7回と言うのは、一体どうなんでしょうかね?
何かを語るには、余りにも経験不足。
ノイズ人生の長い人たちのコミュで、二へドンに何かを語る資格が有るのでしょうか?
そんな気後れが有った事も、書き込みが出来なかった要因ですね。
でもまあ、ノイズじゃない畑からノイズの世界を見ると、どう見えるかというコメントも
他山の石にしてくれる人もいるでしょうから、書いてみんべか? という心境になりました。
その3. 過去にストーカー呼ばわりされたトラウマが有る。
あの、忌まわしい事件ですね。 蒸し返す様ですが、二へドンはその人の講演会に2回
行きました。 ほんのちょっとトークの有る映画に1回行きました。
コンサートのロビーで1回立ち話をしました。 エスカレーターで1回すれ違いました。
シネコンで偶然接近遭遇しました。 これだけです。
これだけで「 ストーカーにつきまとわれている 」と言われるのですからね。
相手から「 厭だ 」と言われたならともかく、何も言われてません。
一方的な言われ方は、ストーカーハラスメントの何物でも無く、逆に訴えてやろうかとも
思いました。 この件では、自称「 二へドンさんのファン 」と決別しました。
その人の言い分は、「 相手はプロなんだから相手が正しい。
ブロガーごときの分際で思い上がるな。」 だったからです。
偶然の接近遭遇も含めて5回の接点でストーカー呼ばわりですから、
ジャパノイズのライブに7回っていうのは、かなりヤバくないですか?
もう実刑は免れないでしょう。( 笑 )
こんな過去から、ちょっとブログ上で愛を叫ぶのにはブレーキがかかっちゃったみたいね。
******************************************
この様な心のズルズルを引き摺りながら、二へドンはこれからも
「 ドンドン日記 」を書きつつ、mixi コミュにも「 1行 」コメントを書いて行くので、
よろしくねー!!
***** 「 イベントの感想。 でもその前に。 言い訳もごもご。 」 ・ 完 *********
2010年03月14日
Woodstock Cafe @ お茶の水
2010年03月13日(土)
Japanoise Event を追っかけていると、毎回違ったライブハウスを体験出来て実に面白い。
いや、ライブハウスと言う言葉を使うと、一般の人は
「 渋谷クアトロ 」とか、
「 赤坂ブリッツ 」とか、
「 Club Citta' 川崎 」とか、
比較的大きいハコを思い浮かべるかもしれないな。
そう言うんじゃなくて、
お客さん20人位で立錐の余地が無い様な、そんな小さな秘密の隠れ家。
ニヘドンが今日訪れたお茶の水の Woodstock Cafe は、正に素敵な 「 秘密の隠れ家 」だった。
そもそも、行く前にWoodstock Cafe へアクセスする為の地図をプリントアウトしようと、Woodstock Cafe のホームページを開いた時から、余りの楽しさに笑ってしまったのだ。
今日の Japanoise Event の告知のページにマスターのコメントが書かれていた。
Woodstock Cafe の「 モンダイ 」のページはこちら
→ http://nihedon.hama1.jp/e819885.html
「 恐怖 」
恐らく、ノイズ・ミュージックに馴染みの無いマスターだったのであろう。
「 恐怖 」と言う一言が、マスターの気持ちを全て集約していた。
恐怖…。ガ━(゜Д゜;)━ン! ( 笑 )
ニヘドンが今まで Japanoise Event を体験して来て、恐怖を感じた事は1度もないよん。
むしろ、たまには恐怖のどん底に落としめられる様なレアな体験をしたい物だとすら思っている位なのに。
「 今日のライブでは、恐怖に顔を引きつらせたマスターを拝めるかもしれない。」
いつもと違うお楽しみ付きのライブになりそうで、暖かいが突風が吹き荒ぶ中を、横浜山岳民族特別自治区を下りて陸蒸気の停車場に向かった。
JR お茶の水駅を下りて楽器街を抜けた。
日大カザルスホールの前を通り掛かった。
( あ、ここのホール、もうすぐ無くなっちゃうんだよね? )
今日は演奏会が行われる様で、入り口には長い行列が出来ていた。
更に真っ直ぐ進むと神保町の交差点に出た。
近くの住居表示板で、お店の所番地と照らし合わせる。
「 およ。来過ぎちゃった。
じゃあ、ここを左に行って最初の角を左に入った辺りだな。」
と目星を付けた。
そうすると、迷わずにWoodstock Cafe の店の前に出た。
地下の店から、伊藤まく氏のエレクトリック・ギターの音が聞こえて来る。
「 お!やってる。やってる。」
ニヘドンは、暫し、外でギターの音に耳を傾ける。
「 ふふふ。どうやら今日も、いい感じ。」
ニヘドンはスタスタ歩き始めた。
え? 店に入らないのかって?
いえいえ。開演まで後1時間もあるざんす。
ニヘドンには先ずやらなければならない事がある。
それは「 ご飯 ! 」( 笑 )
二へドンが夕ご飯を食べたのはここ 「 KUA’AINA のテリチキン 」
→ http://nihedon.hama1.jp/e828133.html
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「 ただいま〜。」
再びWoodstock Cafe の店の前にやって来たニヘドンは、地下への階段を下りる。
階段を降り切って右側に扉が1つ有る。
そう、この扉が1つと言うのがとても大事。
扉が2つ以上有ると、間違える事が有るから。 うぷぷぷぷ。
扉を開けると驚いた。 「 小さい!」
保土ヶ谷駅前の立ち飲み屋より小さいかも!?
この日の演奏メニューは下記の通り。( Japanoise Information Mail よりコピペ )*****
出演)伊藤まく(G,Vo,Programming)&Japanoise Set (安藤裕子Sax+フレキューVl)
語り部のミウ(Voice)
山田花乃(Dance)、TuBaKi(Dance)
ムーンライダース・鈴木慶一プロデュースの「陽気な若き博物館員たち」
(徳間コミュニケーションズ)でデビューした伊藤まく(ギター&ボーカル)をフロントに、
サックスの安藤裕子とフィドルのフレキューがバックアップするJapanoise Set。
今回はなんと、「歌ものオリジナル」で“21世紀のカントリーロック”をデジタル&
アコースティックに奏でます。
オリジナル新曲を多数披露。
ゲストとして、妖艶な歌姫・語り部のミウ(ボイス)、山田花乃(ダンス)、TuBaKi(ダンス)がコラボレート。
よりアーシーな第1部と、エレクトロニカなどの現代の趣向を取り入れた第2部を展開します。
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Japanoise Event を追っかけていると、毎回違ったライブハウスを体験出来て実に面白い。
いや、ライブハウスと言う言葉を使うと、一般の人は
「 渋谷クアトロ 」とか、
「 赤坂ブリッツ 」とか、
「 Club Citta' 川崎 」とか、
比較的大きいハコを思い浮かべるかもしれないな。
そう言うんじゃなくて、
お客さん20人位で立錐の余地が無い様な、そんな小さな秘密の隠れ家。
ニヘドンが今日訪れたお茶の水の Woodstock Cafe は、正に素敵な 「 秘密の隠れ家 」だった。
そもそも、行く前にWoodstock Cafe へアクセスする為の地図をプリントアウトしようと、Woodstock Cafe のホームページを開いた時から、余りの楽しさに笑ってしまったのだ。
今日の Japanoise Event の告知のページにマスターのコメントが書かれていた。
Woodstock Cafe の「 モンダイ 」のページはこちら
→ http://nihedon.hama1.jp/e819885.html
「 恐怖 」
恐らく、ノイズ・ミュージックに馴染みの無いマスターだったのであろう。
「 恐怖 」と言う一言が、マスターの気持ちを全て集約していた。
恐怖…。ガ━(゜Д゜;)━ン! ( 笑 )
ニヘドンが今まで Japanoise Event を体験して来て、恐怖を感じた事は1度もないよん。
むしろ、たまには恐怖のどん底に落としめられる様なレアな体験をしたい物だとすら思っている位なのに。
「 今日のライブでは、恐怖に顔を引きつらせたマスターを拝めるかもしれない。」
いつもと違うお楽しみ付きのライブになりそうで、暖かいが突風が吹き荒ぶ中を、横浜山岳民族特別自治区を下りて陸蒸気の停車場に向かった。
JR お茶の水駅を下りて楽器街を抜けた。
日大カザルスホールの前を通り掛かった。
( あ、ここのホール、もうすぐ無くなっちゃうんだよね? )
今日は演奏会が行われる様で、入り口には長い行列が出来ていた。
更に真っ直ぐ進むと神保町の交差点に出た。
近くの住居表示板で、お店の所番地と照らし合わせる。
「 およ。来過ぎちゃった。
じゃあ、ここを左に行って最初の角を左に入った辺りだな。」
と目星を付けた。
そうすると、迷わずにWoodstock Cafe の店の前に出た。
地下の店から、伊藤まく氏のエレクトリック・ギターの音が聞こえて来る。
「 お!やってる。やってる。」
ニヘドンは、暫し、外でギターの音に耳を傾ける。
「 ふふふ。どうやら今日も、いい感じ。」
ニヘドンはスタスタ歩き始めた。
え? 店に入らないのかって?
いえいえ。開演まで後1時間もあるざんす。
ニヘドンには先ずやらなければならない事がある。
それは「 ご飯 ! 」( 笑 )
二へドンが夕ご飯を食べたのはここ 「 KUA’AINA のテリチキン 」
→ http://nihedon.hama1.jp/e828133.html
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「 ただいま〜。」
再びWoodstock Cafe の店の前にやって来たニヘドンは、地下への階段を下りる。
階段を降り切って右側に扉が1つ有る。
そう、この扉が1つと言うのがとても大事。
扉が2つ以上有ると、間違える事が有るから。 うぷぷぷぷ。
扉を開けると驚いた。 「 小さい!」
保土ヶ谷駅前の立ち飲み屋より小さいかも!?
この日の演奏メニューは下記の通り。( Japanoise Information Mail よりコピペ )*****
出演)伊藤まく(G,Vo,Programming)&Japanoise Set (安藤裕子Sax+フレキューVl)
語り部のミウ(Voice)
山田花乃(Dance)、TuBaKi(Dance)
ムーンライダース・鈴木慶一プロデュースの「陽気な若き博物館員たち」
(徳間コミュニケーションズ)でデビューした伊藤まく(ギター&ボーカル)をフロントに、
サックスの安藤裕子とフィドルのフレキューがバックアップするJapanoise Set。
今回はなんと、「歌ものオリジナル」で“21世紀のカントリーロック”をデジタル&
アコースティックに奏でます。
オリジナル新曲を多数披露。
ゲストとして、妖艶な歌姫・語り部のミウ(ボイス)、山田花乃(ダンス)、TuBaKi(ダンス)がコラボレート。
よりアーシーな第1部と、エレクトロニカなどの現代の趣向を取り入れた第2部を展開します。
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2010年01月25日
黒船襲来もかくの如し!? 「 お化け屋敷 」の夜
「 お化け屋敷 」ライブ
日時 : 2010年01月24日(日)
18:00 開場 19:00 開演
会場 : BAR GARI GARI
( バー ガリガリ )
東京都世田谷区代沢2-45-9 飛田ビルB1
TEL 03-3481-6997
京王井の頭線・池の上 徒歩0分
チャージ : 1人 500円
食べ物持ち込みOK。
ホットワイン
( 600円が滅茶苦茶美味しかった♪)
出演 : Dream time glee club + Jahiliyyah
Ryo + ito maku + Shaamin
LuLu deLuxe + Noko
今回のライブ・イベントで、日本人の出演者は
りょう、伊藤まく、しゃあみんの3人だけ。
Jahiliyyah ( ジャヒリヤ )の3人はイギリス出身。
LuLuDeluxe の LuLuちゃんはオーストラリア出身。
Noko はスロヴェニア出身。
小さなBar のスペースに、椅子が並べられてはいたのだけれども、次から次にとお客が押し寄せ
40人以上。もしかしたら50人近く入っていたのかもしれません。
お客も半数は、Jahiliyyah のDave の言葉を借りれば「 南蛮人 」でした。
二へドンが何に驚いたかと言うと、彼ら南蛮人のステージ・パフォーマンスに、日本人達が度肝を
抜かれていた事。
「 え? 何で驚くの? こんなの当たり前じゃん!? 」
そうなんです。 二へドンは UK-Japan 2008 の公認ブロガーでした。
公認ブロガーは何をするかと言うと、日夜イギリス関連のイベントやカルチャー情報をせっせと
レポートするのがお仕事だったのです。
UK-Japan 2008 が関わったのは音楽だけではなく、アート、学術、ファッション、ビジネス等
多岐に渡っていました。
が、二へドンには学術関係、皇族が出席するセレモニー関連のお招びは一切無く、
専らブリティッシュ・ミュージック絡みのものばかりでした。
東京都内で行われるブリティッシュ・ミュージック・イベントにせっせと足を運んでおりました。
そういう世界の水に馴染むと、01月24日の「 お化け屋敷 」でのパフォーマンスは、
如何にもブリティッシュの人々が好んで演るスタイルなんですね。
二へドンは、もう20年もロンドンに行っていないので、現在のロンドンのミュージック・シーンを肌で
直接感じていないので、実際の所はどうなのよ!?というのが何も言えません。
しかしながら、2008年以降の日本で、えげれす国から日本に渡来して来た南蛮人達が
東京都内でどんな音楽を奏でているのかという事は、ちょっとは知っている積もりです。
日本で音楽を奏でるえげれす国の人々が、どう言った位置づけなのかも十分には把握出来ていません。
清教徒なのか? 流罪人なのか? 出稼ぎ労働者なのか?
少なくとも二へドンに言えるのは、あの日「 お化け屋敷 」イベントで南蛮人達が行なったパフォーマンスは、
二へドンがUKーJapan 絡みで潜入したブリティッシュ・イベントの乗りと寸分違わぬもので有りました。
あの日、あの会場で南蛮人パフォーマンスに免疫が出来ていたのは、二へドンだけだったのかもしれない。
あ、いやもう1人いたわ。 二へドンが詐欺罪を働いて連れて来たお姉様。
彼女はニューヨークで二へドンと知り合った、一風変わった女性で、日本人なのにお寿司が食べられない
非国民だし。 彼女も「 お化け屋敷 」イベントは酷く波長が合うみたいだった。
2人で、「 毎月『 お化け屋敷 』に通っちゃおうか?」 なんて言ってたの。
では、二へドンとお姉様以外の人々を驚かせた、いや、呆れさせたというべきか、
彼等のパフォーマンスをレポします!!
日時 : 2010年01月24日(日)
18:00 開場 19:00 開演
会場 : BAR GARI GARI
( バー ガリガリ )
東京都世田谷区代沢2-45-9 飛田ビルB1
TEL 03-3481-6997
京王井の頭線・池の上 徒歩0分
チャージ : 1人 500円
食べ物持ち込みOK。
ホットワイン
( 600円が滅茶苦茶美味しかった♪)
出演 : Dream time glee club + Jahiliyyah
Ryo + ito maku + Shaamin
LuLu deLuxe + Noko
今回のライブ・イベントで、日本人の出演者は
りょう、伊藤まく、しゃあみんの3人だけ。
Jahiliyyah ( ジャヒリヤ )の3人はイギリス出身。
LuLuDeluxe の LuLuちゃんはオーストラリア出身。
Noko はスロヴェニア出身。
小さなBar のスペースに、椅子が並べられてはいたのだけれども、次から次にとお客が押し寄せ
40人以上。もしかしたら50人近く入っていたのかもしれません。
お客も半数は、Jahiliyyah のDave の言葉を借りれば「 南蛮人 」でした。
二へドンが何に驚いたかと言うと、彼ら南蛮人のステージ・パフォーマンスに、日本人達が度肝を
抜かれていた事。
「 え? 何で驚くの? こんなの当たり前じゃん!? 」
そうなんです。 二へドンは UK-Japan 2008 の公認ブロガーでした。
公認ブロガーは何をするかと言うと、日夜イギリス関連のイベントやカルチャー情報をせっせと
レポートするのがお仕事だったのです。
UK-Japan 2008 が関わったのは音楽だけではなく、アート、学術、ファッション、ビジネス等
多岐に渡っていました。
が、二へドンには学術関係、皇族が出席するセレモニー関連のお招びは一切無く、
専らブリティッシュ・ミュージック絡みのものばかりでした。
東京都内で行われるブリティッシュ・ミュージック・イベントにせっせと足を運んでおりました。
そういう世界の水に馴染むと、01月24日の「 お化け屋敷 」でのパフォーマンスは、
如何にもブリティッシュの人々が好んで演るスタイルなんですね。
二へドンは、もう20年もロンドンに行っていないので、現在のロンドンのミュージック・シーンを肌で
直接感じていないので、実際の所はどうなのよ!?というのが何も言えません。
しかしながら、2008年以降の日本で、えげれす国から日本に渡来して来た南蛮人達が
東京都内でどんな音楽を奏でているのかという事は、ちょっとは知っている積もりです。
日本で音楽を奏でるえげれす国の人々が、どう言った位置づけなのかも十分には把握出来ていません。
清教徒なのか? 流罪人なのか? 出稼ぎ労働者なのか?
少なくとも二へドンに言えるのは、あの日「 お化け屋敷 」イベントで南蛮人達が行なったパフォーマンスは、
二へドンがUKーJapan 絡みで潜入したブリティッシュ・イベントの乗りと寸分違わぬもので有りました。
あの日、あの会場で南蛮人パフォーマンスに免疫が出来ていたのは、二へドンだけだったのかもしれない。
あ、いやもう1人いたわ。 二へドンが詐欺罪を働いて連れて来たお姉様。
彼女はニューヨークで二へドンと知り合った、一風変わった女性で、日本人なのにお寿司が食べられない
非国民だし。 彼女も「 お化け屋敷 」イベントは酷く波長が合うみたいだった。
2人で、「 毎月『 お化け屋敷 』に通っちゃおうか?」 なんて言ってたの。
では、二へドンとお姉様以外の人々を驚かせた、いや、呆れさせたというべきか、
彼等のパフォーマンスをレポします!!