2018年05月07日
安曇野アートヒルズのガラスの薔薇。
2015年08月08日(土)
立山黒部アルペンルートを
立山から扇沢まで横断した後、
安曇野アートヒルズに
立ち寄りました。
安曇野アートヒルズは、
素敵なガラス製品が
いっぱい置かれている
お店です。
庭に出て見ると、ガラスで
出来た幻想的な薔薇の園に
なっていました。
ニヘドンはガラス製品が
大好きですし、薔薇の花も子供の頃がら大好きでした。
好きなものの二乗で、もうヨダレウハウハ。
このお庭に椅子とテーブルを出して、お茶を飲んだり、本を読んだりして半日位過ごしたいものです。
また行きたいな。 安曇野アートヒルズ。
***** 「 安曇野アートヒルズのガラスの薔薇。 」 ・ 完 *****
立山黒部アルペンルートを
立山から扇沢まで横断した後、
安曇野アートヒルズに
立ち寄りました。
安曇野アートヒルズは、
素敵なガラス製品が
いっぱい置かれている
お店です。
庭に出て見ると、ガラスで
出来た幻想的な薔薇の園に
なっていました。
ニヘドンはガラス製品が
大好きですし、薔薇の花も子供の頃がら大好きでした。
好きなものの二乗で、もうヨダレウハウハ。
このお庭に椅子とテーブルを出して、お茶を飲んだり、本を読んだりして半日位過ごしたいものです。
また行きたいな。 安曇野アートヒルズ。
***** 「 安曇野アートヒルズのガラスの薔薇。 」 ・ 完 *****
2011年09月19日
Donatera ( ドナテラ ) って、どんな寺 !?
2011年09月18日(日)
アーティスト Donatera さんの作品が凄くいい!
何て言いながら、このオヤヂ・ギャグなタイトルは、
Donatera さん本人が読んだら、怒るかもしれないな。
♪ 笑って 許して~ ♪
彼女の作品が目に留まったのは、
ブリリア・ショートショート・シアターのロビー。
カフェ・テーブルのガラス板の下に置かれた
指揮者の素描。
( この記事にアップした写真が、それ。)
下の方に Carlos Kleiber と書いてある。
おお、あの名指揮者の誉れ高いカルロス・クライバーですかあ!
何で彼の素描がブリリア・ショートショート・シアターの
カフェ・テーブルに?
二へドンは、その絵をボーっと眺めながら、
二へドンはカルロス・クライバーと、生きる時代が30年も重なっていたのに、
何故、彼がタクトを振るオペラを生で1度も聴くチャンスが無かったのか、
仕切りに考えてしまいました。
クライバーが好きだった場所を知ってる?
クライバーだけに、「 暗いバー 」なんちって。 なんちって。
ところで、この絵を誰が描いたの?
何だか、すっごくいい感じのスケッチだ。
スケッチブックの用紙を1枚、無造作に破り取ってあり、
その下には楽譜が、これまた千切って敷いてある。
大指揮者の名声とは、かけ離れたぞんざいなディスプレイ。
このDonatera さんの感性に、二へドンはしてやられました。
二へドンも自分の家で、こういう事をしなくては!
Brillia のギャラリーに展示してある Donatera さんの作品だったら、
思わず近寄って鑑賞したくなりますよ。
Donatera さんは言います。 「 私は形を必要としない。」- 素晴らしい!
「 Take 5 」の楽譜の上にピアノを弾く両手のイラストが描かれています。
黒と白に塗られたハイヒール。
彼女に二次元だの三次元だのという次元の制約も何も無い。
ワイングラスが3つ置かれている。
1つは割れていて、かろうじてグラスだと分かる状態。
厚く色々な色がこびり付いたパレットと筆のディスプレイ。
額に収まった、腹這いに寝そべる女性の絵の上に、天使の羽が貼り付けられている。
大きさの違うスケッチブックをずらして壁に立て掛け、
古き良き時代のオールドなカメラが置かれている。
9枚組の白いタイルに黒い花のシルエット。
タイルの前に銀色の造花が置かれ、
タイルに写っているのは、その造花の影なんだと分かる。
壁には巨大な絵。
椿とカサブランカ( 百合 )の絵。
Donatera と言うアーティストに取って、
音楽と花は絵を描く為の大切なエッセンスなのだろう。
いいな。 Donatera。
彼女のアートを仔細に眺めながら、いい時間を過ごす事が出来ました。
チェコ大使館で開催された「 ヤン・シュヴァンクマイエルへの逆襲 」は
期待外れに、ちんまりした作品、いや凡人の想像の範疇に収まる作品ばかりだったので、
Donatera の弾ける感性に触れられて非常に嬉しかった。
また何処かで、彼女の作品と出会いたい。
***** 「 Donatera ( ドナテラ ) って、どんな寺 !?」 ・ 完 *****
アーティスト Donatera さんの作品が凄くいい!
何て言いながら、このオヤヂ・ギャグなタイトルは、
Donatera さん本人が読んだら、怒るかもしれないな。
♪ 笑って 許して~ ♪
彼女の作品が目に留まったのは、
ブリリア・ショートショート・シアターのロビー。
カフェ・テーブルのガラス板の下に置かれた
指揮者の素描。
( この記事にアップした写真が、それ。)
下の方に Carlos Kleiber と書いてある。
おお、あの名指揮者の誉れ高いカルロス・クライバーですかあ!
何で彼の素描がブリリア・ショートショート・シアターの
カフェ・テーブルに?
二へドンは、その絵をボーっと眺めながら、
二へドンはカルロス・クライバーと、生きる時代が30年も重なっていたのに、
何故、彼がタクトを振るオペラを生で1度も聴くチャンスが無かったのか、
仕切りに考えてしまいました。
クライバーが好きだった場所を知ってる?
クライバーだけに、「 暗いバー 」なんちって。 なんちって。
ところで、この絵を誰が描いたの?
何だか、すっごくいい感じのスケッチだ。
スケッチブックの用紙を1枚、無造作に破り取ってあり、
その下には楽譜が、これまた千切って敷いてある。
大指揮者の名声とは、かけ離れたぞんざいなディスプレイ。
このDonatera さんの感性に、二へドンはしてやられました。
二へドンも自分の家で、こういう事をしなくては!
Brillia のギャラリーに展示してある Donatera さんの作品だったら、
思わず近寄って鑑賞したくなりますよ。
Donatera さんは言います。 「 私は形を必要としない。」- 素晴らしい!
「 Take 5 」の楽譜の上にピアノを弾く両手のイラストが描かれています。
黒と白に塗られたハイヒール。
彼女に二次元だの三次元だのという次元の制約も何も無い。
ワイングラスが3つ置かれている。
1つは割れていて、かろうじてグラスだと分かる状態。
厚く色々な色がこびり付いたパレットと筆のディスプレイ。
額に収まった、腹這いに寝そべる女性の絵の上に、天使の羽が貼り付けられている。
大きさの違うスケッチブックをずらして壁に立て掛け、
古き良き時代のオールドなカメラが置かれている。
9枚組の白いタイルに黒い花のシルエット。
タイルの前に銀色の造花が置かれ、
タイルに写っているのは、その造花の影なんだと分かる。
壁には巨大な絵。
椿とカサブランカ( 百合 )の絵。
Donatera と言うアーティストに取って、
音楽と花は絵を描く為の大切なエッセンスなのだろう。
いいな。 Donatera。
彼女のアートを仔細に眺めながら、いい時間を過ごす事が出来ました。
チェコ大使館で開催された「 ヤン・シュヴァンクマイエルへの逆襲 」は
期待外れに、ちんまりした作品、いや凡人の想像の範疇に収まる作品ばかりだったので、
Donatera の弾ける感性に触れられて非常に嬉しかった。
また何処かで、彼女の作品と出会いたい。
***** 「 Donatera ( ドナテラ ) って、どんな寺 !?」 ・ 完 *****
2011年07月21日
日ノ出町で、消え去る物の最後の目撃証人になる。
2011年07月21日(木)
mixi コミュの1つの書き込みが目に留まりました。
「 発科展 」と言う展示会でした。
突然閉鎖される事になった早稲田大学芸術学校・空間映像科の有志に依る展示会と言う状況に非常に興味を持ちました。
更に会場が横浜・日ノ出町の
「 竜宮美術旅館 」。
それが、写真です。
このアングルの写真は、発科展のホームページにも出ていました。
実に怪しい佇まいの建物です。
こんな怪しい場所が、ニヘドンがよく歩く日ノ出町エリアに有ったなんて驚きです。
早速、シネマ ジャック&べティ で映画を見た後、日ノ出町駅迄歩きました。
日ノ出町から黄金町駅迄は何度も歩いた事が有りましたが、
結構遠いと思っていました。
けれど、今日は伊勢佐木町通りの1本川沿いの道を真っ直ぐ関内駅方面を目指し、
日ノ出町1丁目辺りを左折したら、もう
見慣れた日ノ出町駅前の不二家レストランが見えました。
竜宮美術旅館に行く前に、丁度お昼時なので、ランチを頂きましょう。
ショートショート・フィルム・フェスティバルでボランティアをしている時に、
ある日お昼のお弁当が「 野毛山カレー 」からの出前でした。
たまたま配達に来た粟田さんから、野毛山カレーの店舗がある事を知りました。
この粟田さん、カレー屋さんを始める前は映画の宣伝のお仕事をしていた
ユニークな経歴の持ち主です。
野毛山カレーのグリーンカレーは、他よりも突き抜けているとの事で、
いつか行きたいものだと狙っていました。
今日は絶好のタイミングなので、宮川町にある野毛山カレーを目指しました。
( ホモ映画専門上映館として有名な光音座の裏の通りにあります。
正式名称は「 野毛の仲みち 」と言うらしいけど。)
ところが、張り紙がしてあり、「 ランチ営業は6月下旬で終了致しました。」
あちゃちゃちゃちゃ。 土・日はランチ営業をしていると言う事ですが、
今日は木曜日だから、どうしようもないぢゃん。
仕方が無いので、その区画の角にあった、30年~40年程、タイムスリップをした様な
古い「 え? このお店で、マグロなんか食べて大丈夫なの? 」という
凄いお店に入りました。
別の記事に詳細を書く予定なんじょで、ここでは詳しくは述べませんが、
「 三崎港直送 まぐろ屋 」でした。
そして、その足で、竜宮美術旅館に行ったのでした。
この発科展の案内を、夜想コミュのイベント告知から、そのままコピペしておきます。
*******************************
展示イベントの告知をさせて頂きます。
現在、横浜の旧娼館にて詩作品『糞拭記』を展示しています。
歴史上の著名な書物等からの引用を基にしたパロディ詩です。
『糞拭記』は、下記「発科展」内で40名の写真作品のなかに混じっての展示です。
「発科展」 http://www.step21.jp/hakka/
会期:7月16日~24日 11時~21時(最終日17時まで)
会場:横浜市中区日ノ出町1-53-2 竜宮美術旅館
※入場無料
ご興味をお持ちの方は、是非お気軽に会場へお越し下さい。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
*************************
展示物そのものは、時代を刺し通す様な鮮烈な作品は有りませんでしたが、
建物には見事に心を奪われました。
凄いです。
古い建物を保存している場所は日本各地に存在します。
横浜・山手の外国館、神戸の異人館、長崎のグラバー邸、等等。
しかし、高級なやんごとなき人々の館には到底無い、物凄いまがまがしい
建物が現存しているのです。
1Fは「 L CAMP 」と言うカフェになっています。
食べログの情報では、
営業 11:00 ~ 22:00 ( LO 21:30 )
ランチタイム 12:00 ~ 14:30
確かに、二へドンが今日、入った時には、親子連れがカレーを食べていました。
が、14:20 に出る時には、キッチンは蛻の空で、きれいに片付けられており、
営業している素振りは全く見られませんでした。
コーヒーが美味しいらしいから、楽しみにしていたのになあ・・・・。
そして悲しいかな、食べログでは、ここのお店の電話番号は非公開になっているので、
もう行って確認するしかないのです。
くそお、いつかリベンジしてやるのだ!!
mixi コミュの1つの書き込みが目に留まりました。
「 発科展 」と言う展示会でした。
突然閉鎖される事になった早稲田大学芸術学校・空間映像科の有志に依る展示会と言う状況に非常に興味を持ちました。
更に会場が横浜・日ノ出町の
「 竜宮美術旅館 」。
それが、写真です。
このアングルの写真は、発科展のホームページにも出ていました。
実に怪しい佇まいの建物です。
こんな怪しい場所が、ニヘドンがよく歩く日ノ出町エリアに有ったなんて驚きです。
早速、シネマ ジャック&べティ で映画を見た後、日ノ出町駅迄歩きました。
日ノ出町から黄金町駅迄は何度も歩いた事が有りましたが、
結構遠いと思っていました。
けれど、今日は伊勢佐木町通りの1本川沿いの道を真っ直ぐ関内駅方面を目指し、
日ノ出町1丁目辺りを左折したら、もう
見慣れた日ノ出町駅前の不二家レストランが見えました。
竜宮美術旅館に行く前に、丁度お昼時なので、ランチを頂きましょう。
ショートショート・フィルム・フェスティバルでボランティアをしている時に、
ある日お昼のお弁当が「 野毛山カレー 」からの出前でした。
たまたま配達に来た粟田さんから、野毛山カレーの店舗がある事を知りました。
この粟田さん、カレー屋さんを始める前は映画の宣伝のお仕事をしていた
ユニークな経歴の持ち主です。
野毛山カレーのグリーンカレーは、他よりも突き抜けているとの事で、
いつか行きたいものだと狙っていました。
今日は絶好のタイミングなので、宮川町にある野毛山カレーを目指しました。
( ホモ映画専門上映館として有名な光音座の裏の通りにあります。
正式名称は「 野毛の仲みち 」と言うらしいけど。)
ところが、張り紙がしてあり、「 ランチ営業は6月下旬で終了致しました。」
あちゃちゃちゃちゃ。 土・日はランチ営業をしていると言う事ですが、
今日は木曜日だから、どうしようもないぢゃん。
仕方が無いので、その区画の角にあった、30年~40年程、タイムスリップをした様な
古い「 え? このお店で、マグロなんか食べて大丈夫なの? 」という
凄いお店に入りました。
別の記事に詳細を書く予定なんじょで、ここでは詳しくは述べませんが、
「 三崎港直送 まぐろ屋 」でした。
そして、その足で、竜宮美術旅館に行ったのでした。
この発科展の案内を、夜想コミュのイベント告知から、そのままコピペしておきます。
*******************************
展示イベントの告知をさせて頂きます。
現在、横浜の旧娼館にて詩作品『糞拭記』を展示しています。
歴史上の著名な書物等からの引用を基にしたパロディ詩です。
『糞拭記』は、下記「発科展」内で40名の写真作品のなかに混じっての展示です。
「発科展」 http://www.step21.jp/hakka/
会期:7月16日~24日 11時~21時(最終日17時まで)
会場:横浜市中区日ノ出町1-53-2 竜宮美術旅館
※入場無料
ご興味をお持ちの方は、是非お気軽に会場へお越し下さい。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
*************************
展示物そのものは、時代を刺し通す様な鮮烈な作品は有りませんでしたが、
建物には見事に心を奪われました。
凄いです。
古い建物を保存している場所は日本各地に存在します。
横浜・山手の外国館、神戸の異人館、長崎のグラバー邸、等等。
しかし、高級なやんごとなき人々の館には到底無い、物凄いまがまがしい
建物が現存しているのです。
1Fは「 L CAMP 」と言うカフェになっています。
食べログの情報では、
営業 11:00 ~ 22:00 ( LO 21:30 )
ランチタイム 12:00 ~ 14:30
確かに、二へドンが今日、入った時には、親子連れがカレーを食べていました。
が、14:20 に出る時には、キッチンは蛻の空で、きれいに片付けられており、
営業している素振りは全く見られませんでした。
コーヒーが美味しいらしいから、楽しみにしていたのになあ・・・・。
そして悲しいかな、食べログでは、ここのお店の電話番号は非公開になっているので、
もう行って確認するしかないのです。
くそお、いつかリベンジしてやるのだ!!
2011年05月19日
「 ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲 」
2011年05月19日(木)
「 ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲
日本人作家によるヤン・シュヴァンクマイエル監督へのオマージュ展 」
会期 : 2011年04月15日(金)〜05月25日(水)
月〜木 10:00 〜 17:00
金 10:00 〜 16:00
土・日・祝日は休み。( チェコの祝日も休館になります。)
会場 : チェコセンター東京
東京都渋谷区広尾2-16-14
電話 03-3400-8129
料金 : 無料
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
05月13日(金)にパラボリカ・ビスで
チェコ人監督のアニメ
「 ある夜の出来事 」を観ました。
その日の上映の前説が、
チェコセンターのぺトロ・ホーリー氏でした。
このホーリー氏が傑物で、流暢な日本語を操り、
広範な知識をたっぷん、たっぷんとあちこちに溢し、
えらくニヘドンの興味を惹いたのでした。
「 チェコセンターでフラフラ歩いていたりしますから遊びに来て下さいね。」
と言う社交辞令を間に受けて、
本当にチェコセンターにやって来ましただよ。
ホーリーさん、居ないぢゃん。
嘘吐き!
敷地に入り、大きな建物の左のドアが大使館。
右のドアがチェコセンター。
1階はチェコ関係の観光やイベントのパンフレットのラックが沢山並んでいて、アカデミックな雰囲気が漂っています。
デスクに座っていた女性スタッフに
「 ギャラリーを観たいのですが。」と声を掛けると、
「 展示ですか? 地下に下りて下さい。」と言われました。
底の平べったいブーツで、ぺたらこぺたらこ、ぬらりひょんみたいに、ゆっくりと階段を下りました。
左手に3畳位の小さな展示室が有り、
マンタムさんの作品が。
右手の大きな展示室に、他の作家さん達の作品が有りました。
全般的な印象を言うと、期待が高かっただけに、インパクトが無かったのです。
何か、もっと魂を揺さぶられる様なものを期待しちゃったんですよね。
作品の前に立つと、作品の中から、ぐにょ~んと片手が伸びて来て
二へドンの心臓を鷲掴みにするの。
そして二へドンが「 嫌ー!!」とか叫んで、作品の中に引きずり込まれない様に
両方の足を床に懸命に踏ん張るの。
そういう体験を感じられるインパクトを期待しちゃったのだよねえ、ワトソン君。
展示会の題名に「 逆襲 」と云うご大層な言葉を使うのであれば、
もっと刺激的な作品で無ければね。
どの作品も、どの作品も、とても静か。
作品の中に音が無かった。
今、二へドンが観たいアート作品は、作品の中から叫び声が聞こえて来て、
その声が胸に突き刺さる様な物なのね。
そういう作品が無かったのが残念だったな。
もっと作品の中から音楽が( それはノイズであってもOKな訳さ。)
聴こえて来て欲しかった。
え? 音楽聞きたきゃ、コンサートへ行けって?
んー。 でも音楽的なアート作品を求めちゃいけませんかね?
正直な話、「 誰もシュヴァンクマイエルを越えてないぢゃん。」が二へドンの総評です。
人との巡り会いと同様に、作品との巡り会いにも、「 タイミング 」が運命の
分かれ目になるんですよね。
残念だけど、今回の作品達は、今の二へドンの精神状態に、しっくりと来なかったみたい。
何しろ今の牡羊座の二へドンは、天王星が自分の星座に居るんですから、
「 行け! 行け! GO!! GO!! 」の気分に支配されているんですよ。
もっと「 何ぢゃ、これは~~~~!!!!! 」と叫ぶ様な奇々怪々な作品を
望みます。
もうちょっと言うと、エロスがまるで無かった。
裸の胸が見えているからエロスじゃないんだよね。
もっと内面のふしだらさが見えて来ないと、つまんないじゃ~ん。
作家さん達は、皆とても真面目なんだと言う事がよく分かりました。
とても真面目に、朝から晩まで、作品の事を考え続けて、謙虚で真面目で静か。
二へドンが今年見た作品で、エロスの大将は、岡本芳一だねえ、やっぱり。
岡本芳一の遺作を映像化した映画「 VEIN - 静脈 -」の公開日が決まった様です。
2011年07月02日(土)渋谷の UPLINK です。
「 ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲
日本人作家によるヤン・シュヴァンクマイエル監督へのオマージュ展 」
会期 : 2011年04月15日(金)〜05月25日(水)
月〜木 10:00 〜 17:00
金 10:00 〜 16:00
土・日・祝日は休み。( チェコの祝日も休館になります。)
会場 : チェコセンター東京
東京都渋谷区広尾2-16-14
電話 03-3400-8129
料金 : 無料
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
05月13日(金)にパラボリカ・ビスで
チェコ人監督のアニメ
「 ある夜の出来事 」を観ました。
その日の上映の前説が、
チェコセンターのぺトロ・ホーリー氏でした。
このホーリー氏が傑物で、流暢な日本語を操り、
広範な知識をたっぷん、たっぷんとあちこちに溢し、
えらくニヘドンの興味を惹いたのでした。
「 チェコセンターでフラフラ歩いていたりしますから遊びに来て下さいね。」
と言う社交辞令を間に受けて、
本当にチェコセンターにやって来ましただよ。
ホーリーさん、居ないぢゃん。
嘘吐き!
敷地に入り、大きな建物の左のドアが大使館。
右のドアがチェコセンター。
1階はチェコ関係の観光やイベントのパンフレットのラックが沢山並んでいて、アカデミックな雰囲気が漂っています。
デスクに座っていた女性スタッフに
「 ギャラリーを観たいのですが。」と声を掛けると、
「 展示ですか? 地下に下りて下さい。」と言われました。
底の平べったいブーツで、ぺたらこぺたらこ、ぬらりひょんみたいに、ゆっくりと階段を下りました。
左手に3畳位の小さな展示室が有り、
マンタムさんの作品が。
右手の大きな展示室に、他の作家さん達の作品が有りました。
全般的な印象を言うと、期待が高かっただけに、インパクトが無かったのです。
何か、もっと魂を揺さぶられる様なものを期待しちゃったんですよね。
作品の前に立つと、作品の中から、ぐにょ~んと片手が伸びて来て
二へドンの心臓を鷲掴みにするの。
そして二へドンが「 嫌ー!!」とか叫んで、作品の中に引きずり込まれない様に
両方の足を床に懸命に踏ん張るの。
そういう体験を感じられるインパクトを期待しちゃったのだよねえ、ワトソン君。
展示会の題名に「 逆襲 」と云うご大層な言葉を使うのであれば、
もっと刺激的な作品で無ければね。
どの作品も、どの作品も、とても静か。
作品の中に音が無かった。
今、二へドンが観たいアート作品は、作品の中から叫び声が聞こえて来て、
その声が胸に突き刺さる様な物なのね。
そういう作品が無かったのが残念だったな。
もっと作品の中から音楽が( それはノイズであってもOKな訳さ。)
聴こえて来て欲しかった。
え? 音楽聞きたきゃ、コンサートへ行けって?
んー。 でも音楽的なアート作品を求めちゃいけませんかね?
正直な話、「 誰もシュヴァンクマイエルを越えてないぢゃん。」が二へドンの総評です。
人との巡り会いと同様に、作品との巡り会いにも、「 タイミング 」が運命の
分かれ目になるんですよね。
残念だけど、今回の作品達は、今の二へドンの精神状態に、しっくりと来なかったみたい。
何しろ今の牡羊座の二へドンは、天王星が自分の星座に居るんですから、
「 行け! 行け! GO!! GO!! 」の気分に支配されているんですよ。
もっと「 何ぢゃ、これは~~~~!!!!! 」と叫ぶ様な奇々怪々な作品を
望みます。
もうちょっと言うと、エロスがまるで無かった。
裸の胸が見えているからエロスじゃないんだよね。
もっと内面のふしだらさが見えて来ないと、つまんないじゃ~ん。
作家さん達は、皆とても真面目なんだと言う事がよく分かりました。
とても真面目に、朝から晩まで、作品の事を考え続けて、謙虚で真面目で静か。
二へドンが今年見た作品で、エロスの大将は、岡本芳一だねえ、やっぱり。
岡本芳一の遺作を映像化した映画「 VEIN - 静脈 -」の公開日が決まった様です。
2011年07月02日(土)渋谷の UPLINK です。
2010年09月10日
Bridge of Plants
Bridge of Plants
ニヘドンは、10年以上フラワーアレンジメントを習っています。
そうすると、むくむくと大きな野望が頭をもたげて来ます。
「 テレビのワイドショーのコメンテイターの後ろに
飾ってあるフラワーアレンジを手掛けてみたい。」
「 アレンジ・コンテストに出品してみたい。」
「 もっと大きな作品を手掛けてみたい。 」
「 有名な先生の大作のアシスタントがしたい。」
等等・・・・・・・・・・・。
そんな二へドンに、自分もこういう作品を創りたいと
歩むべき道を指し示してくれたのが、この
「 Bridge of Plants 」の作品群でした。
「 都市の生活の中にグリーンを蘇生させる 」
これが二へドンがフラワーアレンジでやりたい事なのです。
花展の様に、はい、活けました。
如何ですか? と言う様な、切り取られた一画では無くて、
都市全体が、生活全体が、すっぽりとグリーンの中に
取り込まれてしまう様なトータル・アレンジをしてみたいのです。
だから、このアーク・カラヤン広場という広いスペースを自在に使った
大胆な作品群は、物の見事に二へドンがやってみたかった事なのです。
残念ながら、もう会期は終わってしまったのですが、
記録を残しておきましょう。
Makoto Azuma Exhibition at ARKHILLS
Bridge of Plants
会期 : 2009年12月01日(火)~2010年05月05日(水・祝)
会場 : アークヒルズ アーク・カラヤン広場
以下は「 Bridge of Plants 」のパンフレットからの転記です。
Bridge of Plants
都市と緑の関係は日々変化している
文化的な魅力や豊かな環境を備えた街は潤いと活気に満ち
そこで育まれる自然の姿は人々に喜びや活力を与える
「 人と共生する緑 」のあり方を発進し続けてきたアークヒルズに
世界で活躍するフラワーアーティスト東信( あずま・まこと )が、
都市と自然の“ かけ橋 ” を出現させ、緑の帯を架ける
今にも動き出しそうに波を打ち、緩やかなカーブを描く緑の帯
人の手で作り出された心地いいその曲線は
植物細胞の根幹である葉緑体の構造と重なる
ここでしか出会うことのできない植物同士が隣り合わせ
光を受けて細胞が広がるように枝を伸ばし根を広げ合う
冬に植えられた植物は春に向けて芽を出しその姿を変化させていく
足を運ぶ度に姿を変える緑のオブジェ
圧倒的な存在感で都市と緑の関係を私たちに問いかける
*****************************
どうです? もう感服の至りのコンセプトと、その実現。
植物の選び方も、東信マジックの成せる技です。
パンジーとか、バラとか、誰でも固定観念を持っている分かり易い品種は一切使っていないのです。
ミステリアスな南国の観葉植物がメインに使われていて、
その世界は、よく観なければ分からない。 いや、観ても分からないかもしれない。
そしてその植物達は、生きており、呼吸をし、明日は微妙に姿を変える。
もうこうなったら、製作者の意図を遥かに超えて、植物達は日々進化を遂げるのかもしれない。
製作者の手を離れた生き物達は、どこに行くのか。
どの様になるのか? 意思を持つ事も有るのだろうか?
真夜中の誰もいないアーク・カラヤン広場に出向いて、月明かりに照らされるグリーンのオブジェを
眺めて見たい衝動に駆られる。
この真夜中のグリーン・オブジェの中で、音楽を聴いてみたかったな。
*****************************
東信( あずま・まこと ) プロフィール
1976年福岡県生まれ。 2002年より花屋を営み続け、現在は東京・南青山にて
オートクチュールの花屋「 JARDINS des FLEURS 」を構える。
また、アーティストとして精力的な活動を展開。
2005年からニューヨーク、パリ、ドイツなどの海外で個展を開催。
東の全てにおける活動は、花・植物のみが有しているもっとも神秘的な形を見つけ、
それを美的なレベルに変換し表現する事で、植物への尊厳を導きだし、
その存在価値を高める事に一貫している。
*****************************
素晴らしい。 願わくば彼に弟子入りを請いたい位です。
*****「 Bridge of Plants 」 ・ 完 ***********
ニヘドンは、10年以上フラワーアレンジメントを習っています。
そうすると、むくむくと大きな野望が頭をもたげて来ます。
「 テレビのワイドショーのコメンテイターの後ろに
飾ってあるフラワーアレンジを手掛けてみたい。」
「 アレンジ・コンテストに出品してみたい。」
「 もっと大きな作品を手掛けてみたい。 」
「 有名な先生の大作のアシスタントがしたい。」
等等・・・・・・・・・・・。
そんな二へドンに、自分もこういう作品を創りたいと
歩むべき道を指し示してくれたのが、この
「 Bridge of Plants 」の作品群でした。
「 都市の生活の中にグリーンを蘇生させる 」
これが二へドンがフラワーアレンジでやりたい事なのです。
花展の様に、はい、活けました。
如何ですか? と言う様な、切り取られた一画では無くて、
都市全体が、生活全体が、すっぽりとグリーンの中に
取り込まれてしまう様なトータル・アレンジをしてみたいのです。
だから、このアーク・カラヤン広場という広いスペースを自在に使った
大胆な作品群は、物の見事に二へドンがやってみたかった事なのです。
残念ながら、もう会期は終わってしまったのですが、
記録を残しておきましょう。
Makoto Azuma Exhibition at ARKHILLS
Bridge of Plants
会期 : 2009年12月01日(火)~2010年05月05日(水・祝)
会場 : アークヒルズ アーク・カラヤン広場
以下は「 Bridge of Plants 」のパンフレットからの転記です。
Bridge of Plants
都市と緑の関係は日々変化している
文化的な魅力や豊かな環境を備えた街は潤いと活気に満ち
そこで育まれる自然の姿は人々に喜びや活力を与える
「 人と共生する緑 」のあり方を発進し続けてきたアークヒルズに
世界で活躍するフラワーアーティスト東信( あずま・まこと )が、
都市と自然の“ かけ橋 ” を出現させ、緑の帯を架ける
今にも動き出しそうに波を打ち、緩やかなカーブを描く緑の帯
人の手で作り出された心地いいその曲線は
植物細胞の根幹である葉緑体の構造と重なる
ここでしか出会うことのできない植物同士が隣り合わせ
光を受けて細胞が広がるように枝を伸ばし根を広げ合う
冬に植えられた植物は春に向けて芽を出しその姿を変化させていく
足を運ぶ度に姿を変える緑のオブジェ
圧倒的な存在感で都市と緑の関係を私たちに問いかける
*****************************
どうです? もう感服の至りのコンセプトと、その実現。
植物の選び方も、東信マジックの成せる技です。
パンジーとか、バラとか、誰でも固定観念を持っている分かり易い品種は一切使っていないのです。
ミステリアスな南国の観葉植物がメインに使われていて、
その世界は、よく観なければ分からない。 いや、観ても分からないかもしれない。
そしてその植物達は、生きており、呼吸をし、明日は微妙に姿を変える。
もうこうなったら、製作者の意図を遥かに超えて、植物達は日々進化を遂げるのかもしれない。
製作者の手を離れた生き物達は、どこに行くのか。
どの様になるのか? 意思を持つ事も有るのだろうか?
真夜中の誰もいないアーク・カラヤン広場に出向いて、月明かりに照らされるグリーンのオブジェを
眺めて見たい衝動に駆られる。
この真夜中のグリーン・オブジェの中で、音楽を聴いてみたかったな。
*****************************
東信( あずま・まこと ) プロフィール
1976年福岡県生まれ。 2002年より花屋を営み続け、現在は東京・南青山にて
オートクチュールの花屋「 JARDINS des FLEURS 」を構える。
また、アーティストとして精力的な活動を展開。
2005年からニューヨーク、パリ、ドイツなどの海外で個展を開催。
東の全てにおける活動は、花・植物のみが有しているもっとも神秘的な形を見つけ、
それを美的なレベルに変換し表現する事で、植物への尊厳を導きだし、
その存在価値を高める事に一貫している。
*****************************
素晴らしい。 願わくば彼に弟子入りを請いたい位です。
*****「 Bridge of Plants 」 ・ 完 ***********
2010年07月29日
第20回新進作家展( 花笑 )
2010年07月29日(木)
フラワーアレンジメントの先生にチケットを頂いたので見に行って来ました。
第20回新進作家展( 花笑 )
日時 : 2010年07月28日(水)~08月02日(月)
第1次 07月28日(水)・07月29日(木)
第2次 07月30日(金)・07月30日(土)
第3次 08月01日(日)・08月02日(月)
会場 : 横浜髙島屋ギャラリー( 8階 )
主催 : 横浜華道協会
後援 : 横浜市 市民局
*******************************
「 新進作家展 」と言う事で、創作意欲が漲っているいい感じの作品が揃っており、嬉しくなりました。
夏の暑い盛りと言う事で、緑色の葉が多用され、実にフレッシュです。
砂漠を歩き疲れた旅人が、漸くオアシスに辿り着いた喜びみたいな気分を感じました。
花展毎に、その時々でよく使われる流行のデザインや流行の花材が有るのですが、
今回目に着いたのは
・ ケムリソウ ( 煙り草 )
・ シュロ
でした。
シュロは、葉を丸くウチワの様にカットして使う人が多かったです。
又、枯れたシュロの花だけを生けた物は、「 沈み行く古代文明 」みたいな凄みが有りました。
シュロの皮をバーンと使った大胆な作品も有りました。
シュロの花や皮は、ニヘドンは今まで使った事が無いので、いつか使ってみたいですね。
ずーっと回って見て、今はもう「 生け花 」と言っても、古き良き伝統をしっかり守っている作品には、なかなかお目に掛かれなくなったと感じました。
洋風アレンジの要素を取り入れる事に依存は有りませんが、12年もフラワーアレンジをやっているニヘドンから見ると、「 生け花 」の人が洋風アレンジをすると、テクニカル・フォーカル・ポイント ( 機構上の焦点 )が全く無いか、有っても甘いのが、残念です。
機構上の焦点とは、つまり、作品を見る人の視点を1点に集めるポイントの事です。
言わば主役。
でも逆に言えば、脇役を引き立てる為の脇役の脇役でも有るのです。
焦点が無いと、デザイン全体に締まりが無くなっちゃうんですよね。
色にもパンチの無いのが多かったかな。
全体的に黄色を使うんだったら、どこか目立たない所に反対色を小さく挿れれば、
黄色がぐんぐん生きるのに。
全部が黄色で終わってしまうと、結局もやもやとして終わってしまう。
この写真は、今回の出展作品の中で二へドンが1番気に入った作品です。
何気ない様で、「 自分は、こういうデザインをしたい。 見せたい! 」 という
力強い主張が、花の1本1本の先端にまで漲っていました。
二へドンはこういう作品が好きなのですよ。
これは、花席72番の美宝古流の野口恵風さんの作品。
ニヘドンは12年もフラワーアレンジを習い、池坊の先生に5年程習った事が有ります。
そのキャリアの割には、1度も花展に出した事が無いので、
機会が有ったら、いっちょ出してみるかな。
( 出品料が高いんだよね〜。) ( ´・ω・)
でも、ニヘドンの作品を見た人が、「 このデザインをした人って一体どうしちゃったの〜!? 」と
度肝を抜かれる様な作品を作ってみたいな。
とてもいい刺激を受けました。
最後に、やはり、派手さは無いものの、妙に風情が有る所が二へドンの気に入った作品。
潮来のあやめ祭りみたいで、いいでしょう?
これは花席16番の古流松寿会( 個人名は失念!)の作品です。
皆さんも、瑞々しい花を見て、涼しい気分を味わってみては如何でしょうか?
***** 「 第20回新進作家展( 花笑 ) 」 ・ 完 ********
フラワーアレンジメントの先生にチケットを頂いたので見に行って来ました。
第20回新進作家展( 花笑 )
日時 : 2010年07月28日(水)~08月02日(月)
第1次 07月28日(水)・07月29日(木)
第2次 07月30日(金)・07月30日(土)
第3次 08月01日(日)・08月02日(月)
会場 : 横浜髙島屋ギャラリー( 8階 )
主催 : 横浜華道協会
後援 : 横浜市 市民局
*******************************
「 新進作家展 」と言う事で、創作意欲が漲っているいい感じの作品が揃っており、嬉しくなりました。
夏の暑い盛りと言う事で、緑色の葉が多用され、実にフレッシュです。
砂漠を歩き疲れた旅人が、漸くオアシスに辿り着いた喜びみたいな気分を感じました。
花展毎に、その時々でよく使われる流行のデザインや流行の花材が有るのですが、
今回目に着いたのは
・ ケムリソウ ( 煙り草 )
・ シュロ
でした。
シュロは、葉を丸くウチワの様にカットして使う人が多かったです。
又、枯れたシュロの花だけを生けた物は、「 沈み行く古代文明 」みたいな凄みが有りました。
シュロの皮をバーンと使った大胆な作品も有りました。
シュロの花や皮は、ニヘドンは今まで使った事が無いので、いつか使ってみたいですね。
ずーっと回って見て、今はもう「 生け花 」と言っても、古き良き伝統をしっかり守っている作品には、なかなかお目に掛かれなくなったと感じました。
洋風アレンジの要素を取り入れる事に依存は有りませんが、12年もフラワーアレンジをやっているニヘドンから見ると、「 生け花 」の人が洋風アレンジをすると、テクニカル・フォーカル・ポイント ( 機構上の焦点 )が全く無いか、有っても甘いのが、残念です。
機構上の焦点とは、つまり、作品を見る人の視点を1点に集めるポイントの事です。
言わば主役。
でも逆に言えば、脇役を引き立てる為の脇役の脇役でも有るのです。
焦点が無いと、デザイン全体に締まりが無くなっちゃうんですよね。
色にもパンチの無いのが多かったかな。
全体的に黄色を使うんだったら、どこか目立たない所に反対色を小さく挿れれば、
黄色がぐんぐん生きるのに。
全部が黄色で終わってしまうと、結局もやもやとして終わってしまう。
この写真は、今回の出展作品の中で二へドンが1番気に入った作品です。
何気ない様で、「 自分は、こういうデザインをしたい。 見せたい! 」 という
力強い主張が、花の1本1本の先端にまで漲っていました。
二へドンはこういう作品が好きなのですよ。
これは、花席72番の美宝古流の野口恵風さんの作品。
ニヘドンは12年もフラワーアレンジを習い、池坊の先生に5年程習った事が有ります。
そのキャリアの割には、1度も花展に出した事が無いので、
機会が有ったら、いっちょ出してみるかな。
( 出品料が高いんだよね〜。) ( ´・ω・)
でも、ニヘドンの作品を見た人が、「 このデザインをした人って一体どうしちゃったの〜!? 」と
度肝を抜かれる様な作品を作ってみたいな。
とてもいい刺激を受けました。
最後に、やはり、派手さは無いものの、妙に風情が有る所が二へドンの気に入った作品。
潮来のあやめ祭りみたいで、いいでしょう?
これは花席16番の古流松寿会( 個人名は失念!)の作品です。
皆さんも、瑞々しい花を見て、涼しい気分を味わってみては如何でしょうか?
***** 「 第20回新進作家展( 花笑 ) 」 ・ 完 ********
2010年03月01日
ある絵描きの作品に関する考察
今日は前から気になっていた
或る絵描きの作品を
酒の肴に色々ゴタクを
並べてみようと思います。
その作品と言うのは、2009年12月26日(土)のジャパノイズオーケストラのフライヤーだったのです。
何が気になったのかと言うと、見れば見る程に不思議な絵だからなんです。
ニヘドンは絵や彫刻やアートを見るのは、普通に好きでして、
美術館通いは高校生の時から始めました。
1枚1枚の絵の前に立ってじっと眺めていると、作品との対話が出来るのが
美術鑑賞の幸福のポイントです。
書籍や映画は、どうしてもストーリーを追って行ってしまう。
ところが美術作品は基本的には動かないので、無制限にボーっと見ていられる事が出来るのです。
それこそ、朝一番に美術館に入って、係員に追い出される閉館時間まで見入っていても良いのです。
二へドンが美術館通いが好きなのは、対象物が動かないだけに、思いっきり我が儘な鑑賞が出来るから。
絵には色々な種類が有ります。
音が聞こえて来るもの。 音が無い世界が広がるもの。
絵の中を風が吹き抜けるもの。 空気の動きの無いもの。
太陽光線をいっぱいに浴びたもの。 夜の帳( とばり )が下りたもの。
生の世界を描いたもの。 死の世界を描いたもの。
1枚の絵から感じる物は様々です。
人間に一目惚れをする事が有る様に、作品を見た瞬間に「 あ、この絵、好き! 」って思う事が有ります。
思えば二へドンは、小説家や音楽家は、1度気に入った人はずっと長く追いかける習癖が有ります。
が、画家やアーティストの場合、人間を追いかける事は今までありませんでした。
その画家本人と言うよりも、1点1点の作品が好きかどうかで判断するようです。
なので、ムンクが好きかどうかは、微妙なのです。
彼の初期の作品の「 墓場のマドンナ 」 や 「 叫び 」は大きく支持をする作品ですが、
彼の50歳以降の作品は、全然興味すら惹き起こしません。
ムンクは長生きをした画家ですが、二へドンに言わせると彼の50歳以降の作品は駄作ばかりです。
ムンクの作品の中で大好きなものも有るし、大嫌いな作品も有ります。
ムンクの全作品の中では、二へドンの気に入らない作品の方が数が多いので、
ムンクが好きかどうかって・・・・・・・・・・・・言えないなあ・・・・・・・・・・。
こんな二へドンが、ジャパノイズオーケストラのフライヤーを一目見た時に
二へドンは思いました。 「 あ、この絵好き。」
じゃあ、どんな所が好きなのか、じっとこの絵を見詰めると・・・・・・・・・・・・。
ありとあらゆる物が詰まっているので、頭がくらくらしてしまいます。
大きな特徴は色遣いです。
赤や黄色やオレンジと言った強烈な印象を与えるどぎつい色を使った面積は微々たるものです。
ゴーギャンやゴッホの絵に比べると、色彩は大人し過ぎる程です。
だからと言って、この絵の前を通り過ぎようとする貴方。 ぶんぶんぶん!
よく見てやって下さいよ。
まず、両端に、上から枝垂れている塊がありますよね。
これは両方とも、基本的に白色、水色、薄緑色が使われています。
でも右側に1箇所だけ、やや濃い目の紫色の部分が有ります。
左側にも1箇所だけ、濃い紫色の部分が有るのです。
二へドンはこれに頭をガツンと打たれました。
「 何故1箇所だけ? 」
普通の人間だったら、1回使った色を、後もう1回か2回、どこかに使いたくなると思うのですが・・・。
二へドンはフラワーアレンジを10年以上習っていて、色の配色にはちょいとウルサイのです。
色彩検定なんて云うものを受けてみようと思う位。
ああ云う風に、細かくパーツが分かれている部分に、1箇所にだけ違う色を使うと言うのは、
そしてそれが浮いていない、いや、むしろ逆に気がつかれない程にひっそりと息づいているのには驚嘆!
もしこれを、絵描き自身が意識的に行なっているとしたら、かなりなテクニシャンだし、
逆に無意識にやっているとしたら、天性の色彩マジシャンだと思います。
この様に「 1箇所だけ違う部分 」が、随所に現れているのです。 この絵ときたら。
裸身の少年の背後には大きな顔が笑っています。
カフカの小説「 変身 」の芋虫にも見えるし、
スタジオジブリのアニメ「 千と千尋の神隠し 」の「 かおなし 」の類の妖怪にも見えます。
この顔の下は茶系のラインが流れています。
この茶色の部分は隆起した地面かもしれないし、川の流れかもしれないし
( この様な「 顔 」が出現する位だから、川が普通の水の色をしていなくて当然だと思う。)、
案外とこの「 顔 」の髪の毛なのかもしれません。
この茶色の部分は、幾つも筋が入っていて、それぞれ違う色のトーンに塗り分けられています。
1筋だけこげ茶色の部分が有ります。
二へドンがこのこげ茶色を使うとしたら、きっと無意識に中央に置くと思います。
だって1箇所だけ使うのですから、中央に置くのが1番安定しませんか?
2箇所使うのだったら両端という考え方も有りますが・・・・・・・。
それがこの絵では、こげ茶のラインが中央より少しずれた場所に使われているのです。
これが凄く意味有りげで、二へドンは12月よりずっと、この謎を解こうとして絵を眺めるのですが
未だに答えは分からずじまい。
この茶色のラインは、右上から左下に斜めに走っています。
このラインの流れに逆らうように黄緑、黄、黄緑の3色のラインがほんの短いラインですが
茶色のラインに直角に交わる角度で描かれているのです。
普通、この短いラインは描かないでしょう?
でもね、この黄色の短いラインが、この絵全体を引っ張り上げている大黒柱なのだと感じます。
左下の草も、3本だけ、他の草のラインと直角に交わる様に描かれています。
この絵は一見、プリミティブな幻想の世界の形を取っていながら、
交差し合うラインや、どこかに調和を乱す仕掛けを幾つか仕込みながら、
「 不調和のバランス 」を保っています。
この絵の下には実は21世紀の現代社会の顔が覆い隠されているのではないでしょうか?
そう思うと、ラインの交差が高速道路の立体交差にも見えて来ます。
或る絵描きの作品を
酒の肴に色々ゴタクを
並べてみようと思います。
その作品と言うのは、2009年12月26日(土)のジャパノイズオーケストラのフライヤーだったのです。
何が気になったのかと言うと、見れば見る程に不思議な絵だからなんです。
ニヘドンは絵や彫刻やアートを見るのは、普通に好きでして、
美術館通いは高校生の時から始めました。
1枚1枚の絵の前に立ってじっと眺めていると、作品との対話が出来るのが
美術鑑賞の幸福のポイントです。
書籍や映画は、どうしてもストーリーを追って行ってしまう。
ところが美術作品は基本的には動かないので、無制限にボーっと見ていられる事が出来るのです。
それこそ、朝一番に美術館に入って、係員に追い出される閉館時間まで見入っていても良いのです。
二へドンが美術館通いが好きなのは、対象物が動かないだけに、思いっきり我が儘な鑑賞が出来るから。
絵には色々な種類が有ります。
音が聞こえて来るもの。 音が無い世界が広がるもの。
絵の中を風が吹き抜けるもの。 空気の動きの無いもの。
太陽光線をいっぱいに浴びたもの。 夜の帳( とばり )が下りたもの。
生の世界を描いたもの。 死の世界を描いたもの。
1枚の絵から感じる物は様々です。
人間に一目惚れをする事が有る様に、作品を見た瞬間に「 あ、この絵、好き! 」って思う事が有ります。
思えば二へドンは、小説家や音楽家は、1度気に入った人はずっと長く追いかける習癖が有ります。
が、画家やアーティストの場合、人間を追いかける事は今までありませんでした。
その画家本人と言うよりも、1点1点の作品が好きかどうかで判断するようです。
なので、ムンクが好きかどうかは、微妙なのです。
彼の初期の作品の「 墓場のマドンナ 」 や 「 叫び 」は大きく支持をする作品ですが、
彼の50歳以降の作品は、全然興味すら惹き起こしません。
ムンクは長生きをした画家ですが、二へドンに言わせると彼の50歳以降の作品は駄作ばかりです。
ムンクの作品の中で大好きなものも有るし、大嫌いな作品も有ります。
ムンクの全作品の中では、二へドンの気に入らない作品の方が数が多いので、
ムンクが好きかどうかって・・・・・・・・・・・・言えないなあ・・・・・・・・・・。
こんな二へドンが、ジャパノイズオーケストラのフライヤーを一目見た時に
二へドンは思いました。 「 あ、この絵好き。」
じゃあ、どんな所が好きなのか、じっとこの絵を見詰めると・・・・・・・・・・・・。
ありとあらゆる物が詰まっているので、頭がくらくらしてしまいます。
大きな特徴は色遣いです。
赤や黄色やオレンジと言った強烈な印象を与えるどぎつい色を使った面積は微々たるものです。
ゴーギャンやゴッホの絵に比べると、色彩は大人し過ぎる程です。
だからと言って、この絵の前を通り過ぎようとする貴方。 ぶんぶんぶん!
よく見てやって下さいよ。
まず、両端に、上から枝垂れている塊がありますよね。
これは両方とも、基本的に白色、水色、薄緑色が使われています。
でも右側に1箇所だけ、やや濃い目の紫色の部分が有ります。
左側にも1箇所だけ、濃い紫色の部分が有るのです。
二へドンはこれに頭をガツンと打たれました。
「 何故1箇所だけ? 」
普通の人間だったら、1回使った色を、後もう1回か2回、どこかに使いたくなると思うのですが・・・。
二へドンはフラワーアレンジを10年以上習っていて、色の配色にはちょいとウルサイのです。
色彩検定なんて云うものを受けてみようと思う位。
ああ云う風に、細かくパーツが分かれている部分に、1箇所にだけ違う色を使うと言うのは、
そしてそれが浮いていない、いや、むしろ逆に気がつかれない程にひっそりと息づいているのには驚嘆!
もしこれを、絵描き自身が意識的に行なっているとしたら、かなりなテクニシャンだし、
逆に無意識にやっているとしたら、天性の色彩マジシャンだと思います。
この様に「 1箇所だけ違う部分 」が、随所に現れているのです。 この絵ときたら。
裸身の少年の背後には大きな顔が笑っています。
カフカの小説「 変身 」の芋虫にも見えるし、
スタジオジブリのアニメ「 千と千尋の神隠し 」の「 かおなし 」の類の妖怪にも見えます。
この顔の下は茶系のラインが流れています。
この茶色の部分は隆起した地面かもしれないし、川の流れかもしれないし
( この様な「 顔 」が出現する位だから、川が普通の水の色をしていなくて当然だと思う。)、
案外とこの「 顔 」の髪の毛なのかもしれません。
この茶色の部分は、幾つも筋が入っていて、それぞれ違う色のトーンに塗り分けられています。
1筋だけこげ茶色の部分が有ります。
二へドンがこのこげ茶色を使うとしたら、きっと無意識に中央に置くと思います。
だって1箇所だけ使うのですから、中央に置くのが1番安定しませんか?
2箇所使うのだったら両端という考え方も有りますが・・・・・・・。
それがこの絵では、こげ茶のラインが中央より少しずれた場所に使われているのです。
これが凄く意味有りげで、二へドンは12月よりずっと、この謎を解こうとして絵を眺めるのですが
未だに答えは分からずじまい。
この茶色のラインは、右上から左下に斜めに走っています。
このラインの流れに逆らうように黄緑、黄、黄緑の3色のラインがほんの短いラインですが
茶色のラインに直角に交わる角度で描かれているのです。
普通、この短いラインは描かないでしょう?
でもね、この黄色の短いラインが、この絵全体を引っ張り上げている大黒柱なのだと感じます。
左下の草も、3本だけ、他の草のラインと直角に交わる様に描かれています。
この絵は一見、プリミティブな幻想の世界の形を取っていながら、
交差し合うラインや、どこかに調和を乱す仕掛けを幾つか仕込みながら、
「 不調和のバランス 」を保っています。
この絵の下には実は21世紀の現代社会の顔が覆い隠されているのではないでしょうか?
そう思うと、ラインの交差が高速道路の立体交差にも見えて来ます。