2010年04月09日

新米高校生

2010年04月07日(水) 天気 : 今にも雨が降りそうな曇り空

朝06:20に二へドンは目を覚ます。
      息子ちゃんの部屋を覗く。 正体不明で眠りこけている。
      ( あ、駄目ぢゃ、これは。 ) face09
      声を荒げて息子ちゃんを起こす。
      中学の時は、徒歩20分の所に中学校が有った。
      しかもジャージ登校が認められていたので、時間ギリギリまで寝ていても
      何とかなった。
      高校は、そうは行かない。
      指定の制服を着て、ネクタイ締めて行かなければならないからね。
      家から駅までバス。( 歩くと所要30分 )
      電車に乗り、横浜駅で一旦乗り換えて、鶴見駅まで。 
      駅から高校までバス。( 歩くと所要30分 )
07:30 息子ちゃんは家を出発して行った。

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17:00 息子ちゃんが帰って来た。
      玄関まで出てみると、靴を脱ぐ息子ちゃんの顔が明るく輝いている。

「 高校、楽しかった? 」
「 うん。 」
「 もう、大分、高校に慣れた? 」
「 凄く慣れたよ。 」 息子ちゃんの顔が更に輝く。
ふーん。 そんな晴れやかな顔を、中学校時代は見なかったような気がするぞ。
やっぱり第1志望校に入れたという事は、本人のやる気を増すものなのだろうか。
高校は全落ちした二へドンには想像もつかないが・・・・・・・・。

因みに二へドンが受けた高校、御茶ノ水女子大学付属高校。
それから埼玉県立浦和第一女子。
全落ちして当然と言うか、普通、そんな学校受けないだろう!? 
己を知れ! 馬鹿者!! と言う感じだわね。
滑り止めなんか受けてなかったので、行く高校がなくなっちゃって、
親戚が理事長と親しいという理由で、偏差値が底辺の私立高校に潜り込ませてもらった。
だから、同級生が皆、低脳児に見えて、楽しくなかった。
1人で教室の隅で太宰治やドストエフスキーを読んで、拗ねた目で世の中を見ていた。

息子ちゃんの高校は偏差値的にはどうって事は無いが、
今まで二へドンが息子をこういう風に育てたいと願って来た延長線上に有る高校だ。
・ 机上の勉強だけではなく、「 活動 」 を重視する。
  幼稚園の頃からキャンプ三昧の生活を送って来た息子ちゃんの理想の環境。
  親として彼を見ると、つくづく彼は「 実学 」向きの人間だと感じる。
・ 毎朝、10分間の朝の読書タイムが有り、これを怠ると「 総合の時間 」の単位が
  もらえない。 ( 単位制の高校なのである。)
  小学校の時から、読書活動に力を入れる学校に在籍して来たので、そのまま
  高校でも読書活動を推奨してわざわざ時間を取ってくれる学校は、今までして
  来た事が無駄にならなくて助かる。
  読み聞かせボランティアをして来た母親冥利につきると言うものだ。
・ 外国人の比重が高い。 学校側から数字は提示されていないが、
  入学式に1人1人名前を読み上げられたのを聞いた限りでは、2割~3割が
  外国人か、ハーフであろう。
  日本名を名乗っていて、区別がつかないケースも有るだろうし。

  息子を本当の意味で国際人に育てたいと願っていたので、年に数回、外国人と
  自己紹介して、子供だましの詰まらないゲームをして、「 国際理解 」とか
  ほざくプログラムではなくて、3年間外国人と共に過ごす経験は、
  かけがえの無い財産になると思う。
  3年間の間には、喧嘩もするだろうし、誤解もするだろうし、そういう事を
  乗り越えて本当の国際理解だからね。

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二へドンは、息子の高校選びに一切ノータッチだった。
自分が高校全落ちしたトラウマを引き摺っているから引け目を感じたのかも
しれないし、どうせ頑固な息子ちゃんは母親の言う事なんか聞かないだろうと、
匙を投げたのかもしれない。

学校見学も、下調べも、志望校選定も、全て息子ちゃんが1人でやった。
だから二へドンが高校に足を運んだのは、入学式が初めてだった。
気に入った。 二へドン自身が通っていた高校より何もかも全てが素晴らしい!
こういう素敵な高校を自分で選んで、内申点が足らなかった割には合格と言う
ミラクルな大逆転劇を見せてくれた息子ちゃんを誇りに思うよ。

「 お友達出来た? 」
「 うん。 今日、一緒に帰って来た子がいる。 同じ電車の線を使うから。」
「 へー。良かったね。 その子、何て名前? 」
「 名前は・・・・・・・ よく覚えてないけど。 フィリピンの子。
  中学2年の時に日本に来たんだって。 」
「 へー。 日本語で意思の疎通は出来るんだ。 」
「 うん。 発音は・・・・・・何て言うか・・・・・・・・ 」
「 発音は外国人だって分かるけど、言いたい事は全部日本語で言えるんだ。」
「 うん。 1年半で、凄いね。 ねえ、フィリピンって、英語喋るの? 」
「 うん。 お家ではタガログ語だけど、学校は英語でしょ。 」
「 ああ、だからか。 その子、フィリピンでは英語の成績2 だったんだって。
  日本に来たら、英語5になったって。 中学の英語簡単過ぎだって言ってたよ。
  フィリピンの小学校3年生レベルだって。」

ほらね。日本人だけの学校だったら、高校1日目は、事務連絡的な事で終わると
思うけれども、息子ちゃんは帰りの電車の中で、異文化交流をして来た訳よ。
視野の広い子になって欲しいと常々、思っていたので、この息子ちゃんの話は
大いにニヘドンを喜ばせた。
  

Posted by ニヘドン at 04:09Comments(4)高校

2010年04月07日

入学式

写真は鶴見川の畔の桜。
( ちょっと盛りは過ぎちゃいましたね。(>_<) )

今日は息子ちゃんの高校の入学式です。
お婆ちゃんが、入学式に絶対に行くと言いました。
お婆ちゃんには孫が3人いますが、
後の2人は学校行事にお婆ちゃんが行く事を
嫌がるんだそうです。
「  お婆ちゃん可哀想だからさあ、
    入学式に一緒に行ってもいいでしょう。
   だって大学の入学式にはお婆ちゃん
    出席出来ないかもしれないよ。」
「   うん。そうだね。お婆ちゃんも、もう年だしね。」
「   違うよ。あんたが入れる大学が無いかも
   しれないって事だよ。」
「   何だよ。そっちかよ!? 」

てな感じの親子の心温まる会話(!?)の後、
お婆ちゃんも一緒に行く事が決まりました。

お婆ちゃんは足が悪いので、自宅から高校までタクシーに乗る事になりました。
運転手さんは、最初は渋滞を気にしていました。
やはり入学式シーズンは、タクシーゃ自家用車の利用が増えるんだそうです。
でも、スムーズに進み、08:30には目的地に着いてしまいました。
息子ちゃんは非常に他人の目を気にするお子ちゃまなので、
タクシー学校に乗りつけたのを他の人に見られたくないと言うので、
1km程手前の地点で息子ちゃんと二へドンはタクシーを降りて、
徒歩で学校を目指しました。
何しろ二へドンは初めての場所に来ると、歩かずにはいられない人なのです。
鶴見川を渡ってから、随分と長く公園が有るのにびっくりしました。
歩道は幅が広く、歩行者用と自転車用に分かれています。
なのに、後ろから来た自転車のオヤヂ様は、歩行者用のゾーンを走って行きました。

途中で、前を別の生徒が両親と共に歩く形になりました。
お父さんは悠然と歩き煙草です。
あれ~? 04月01日から施行された神奈川県の受動喫煙防止条例は、
屋外は全く適用外だっけ?
屋外でも、煙草の煙が流れて来るのは不快なんだけどなあ。

歩行者ゾーンを走る自転車のオヤヂ様とか、未成年者の前で平気で
歩き煙草の姿を見せるお父さんとか、この日は朝から「 あれえ? 」 な人々を
見てしまいました。

そして二へドンは突然思い出してしまいました。
鶴見川と言えば、あの暑い夏の日に突如として現れたアゴヒゲアザラシのタマちゃん
ではないですか!!
もうすっかり記憶の片隅に追いやられていましたが、鶴見川を渡った事で、
タマちゃんを思い出してしまいました!!
結局あれから、タマちゃんはどうなったんだっけ?

そう言えば「 タマちゃんフィーバー 」の折り、鶴見川の水はワースト3だと
仕切りに報道されていましたね。
横浜市の名誉の為にお断りしておきますが、あれは日本で3番目に汚いという事では
ありませんからね。
日本には数万本という川が流れています。
その中で、国が管理している一級河川というのが有り、その中から選んだ168本の
川を調査した結果がワースト3という事です。
だから、都道府県が管理する二級河川は、この調査には入っていません。
もしかして、工場廃水が流れ込んだり、不法投棄のゴミが野放しになっている二級河川
は、鶴見川よりもっと汚染されているかもしれませんよ~。
と、鶴見川を弁護しておきます。

そこで、二へドンは更に考えたのですが、
「 三途の川 」は、神様が管理しているから、「 特級河川 」と言うのかな?( 笑 )


  

Posted by ニヘドン at 00:18Comments(0)高校