2008年11月30日

「2つの都」〜ショパンの音楽日記No.4

写真は東京オペラシティ コンサートホールのビュッフェコーナーのテーブル花。
假屋崎省吾さんのフラワーアレンジに使われているのと同じ蘭の花があしらわれています。
テーブル花がいつもより数段豪華なのも「 祭り 」の雰囲気を盛り上げます。

Le Journal Musical de Chopin
( ル・ジュルナル・ド ・ショパン )
ショパンの音楽日記
No.4 「 2つの都 」 1829 〜 1831 年

日時 : 2008年11月28日(金)
開場 20:00 開演 20:30
会場 : 東京オペラシティ コンサートホール
料金 : S席 2,000円 A席 1,500円 ( 全指定席 )
演目 & 演奏家

ノクターン 変ロ短調 op.9-1 ( 1830-31 )
♪ アンヌ・ケフェレック

ノクターン 変ホ長調 op.9-2 ( 1830-31 )
♪ ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ

ノクターン ロ長調 op.9-3 ( 1830-31 )
♪ アブデル・ラーマン・エル=バシャ

スケルツォ第1番 ロ短調 op.20 ( 1831 )

12の練習曲 op.10 ( 1829-32 )
1. ハ長調
2. イ短調
3. ホ長調 「 別れの曲 」
4. えいハ短調
5. 変ト長調「 黒鍵 」
6. 変ホ短調
7. ハ長調
8. ヘ長調
9. ヘ短調
10. 変イ長調
11. 変ホ長調
12. ハ短調 「 革命 」
♪ ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ


ニヘドンに取っては、もうスッカリお馴染みになったアンヌ姉さんがステージに登場します。
アンヌ姉さんはステージの上を歩く時に、全く音を立てない人です。
女性の場合、ハイヒールのかかとの音とか、ロングドレスの衣擦れの音とかする場合が多いのですけれどね。
まあ、アンヌ姉さん、今日もズボンだから衣擦れは無いのだけれど。
1曲目は「 ノクターン 変ロ短調」です。
スローテンポのアンヌさんのノクターン大好き。
途中で消えてしまうのではないかと思える程に、「 ため方 」が切い。
激情に流されるのではなく、常に自分を客観的に見つめながら、理性でコントロールして行く演奏なんですよ。
「 はあ〜。こう言うのが有るんだ…。 」の方が楽しいのにねぇ…。
このアンヌさんの1曲目のノクターンを聞いて思いました。
このシリーズの6人の演奏家達は皆、ショパンの「 美 」を追求しているのだと。
「 美 」と言うのは、女・子供が喜ぶ、上辺だけのチャラチャラした美なんかでは無いですよ。
余分な物を削ぎ落として行き、「 核 」の部分の奥深い「 美 」の事なんですよ。
今年、2008年ゴールデンウイークに行われた「 ラ・フォルジュルネ 」では、映画 「 ノットゥルノ 」を見て、シューベルトの美しく無い部分に目からウロコだったものです。
前島秀国氏は「 シューベルトはロック・ミュージシャンだ!」とか言うし…。
今まで考えもしなかった発想法も刺激的だし、今回のショパン祭りの様に、今までショパンに関して多くの人が持っていたイメージを全部取り去ってしまう方法も、実に面白い。「 作品 」を並べて、各自が自分でショパンの「 核 」を見つける。
今回のショパンの企画は、「 ショパンはこう言う風に考えなさいよ! 」と言う提示が一切されていないのです。
毎回渡されるプログラムも、堀内 みき さんの解説が有るのですが、3行前後ですよ。
ただただ作品を聞いて、答えは自分でお考えなさい。みたいです。
どこまでも、どこまでも、どこまでも、どこまでも………
アンヌさんの作った余韻が途切れる事無く続いて行きます。
どこまでも……。
しかし、会場の拍手は、ニヘドンが「 どこまでも……」に酔い痴れる事を許してくれなかった。(T_T)
毎回そうなんだけど、拍手が早いって!!
もうフライング2回で退場にしてやって。
ニヘドンはもっと、「 とわっぷり 」余韻に浸っていたいんだよ!

2曲目は、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ( 略して JFN 君 )による「 ノクターン 変ホ長調 」です。
アンヌ姉さんと同じく、ゆっくりと落ち着き払って、淡々と弾いて行きます。
柔らかい音1粒1粒に「 命 」が宿っています。
今、映像の世界では3Dが流行っているみたいですね。
夏場は、MTV だったかどこだったか、3Dの番組を放送するからと言って、ニヘドンの所に3D眼鏡が送られて来ました。( 結局見なかったんだけど…。)
今、公開されている映画 「 センター・オブ・ジ・アース 」も3D眼鏡で見る映画だし。
11月8日(土)に東京文化会館で行われたシェーンベルクの演奏会でも、約20分間の3D映像が上映されました。
そんな3D流行りにあやかって、もし音の世界に3Dがあるとしたら、( 変な言い方だけれども ) JFN 君の演奏は正に3Dだと思いますよ。
きっと彼の音なら宇宙空間まで浸透しているんだろうなあ…。

3曲目は、エル=バシャ氏の「 ノクターン ロ長調 」です。
彼は、いつも口で歌いながらの演奏です。
彼の演奏は本当に良いなあ…。
心の慰めだよ。
彼の演奏は、懐かしい思い出に浸らせてくれます。
エル=バシャ氏のこの曲の音の色は、ワイン色だな。
赤い甘口のワイン色。甘口だけど、ベタついたりなんかしません。
よく冷えてスッキリした喉越しですよ。
喉と胃にキーンと来て、頬がほんのり紅く染まります。
普段はゲコなニヘドンも、このエル=バシャ印のワインは頂きますよ。
ゴクゴクゴク…。
くはー。
うぃー、ひっく。うぃー。
ちょっと、オバサン。
クラシック音楽を聞いている時に、そう云うお品の無い展開は止めてくれる?

んー、でも本当に、酔い痴れちゃったのよねー。
  


Posted by ニヘドン at 22:48Comments(0)コンサート

2008年11月30日

ショパン限定メニュー「ビゴス」

2008年11月29日(土)

東京オペラシティ コンサートホールのビュッフェ・コーナーで「 ショパンの音楽日記 」に合わせて限定メニューを用意しています。
ニヘドンは、その限定メニューを全部制覇する野望を持ちました。
まずは土曜日の夕食に「 ビゴス 」を試してみますね。

「 ビゴス 」は、ポーランドのキャベツをメインに使ったシチューみたいな料理です。
家庭料理のご多分に洩れず、各地域、家庭によって、様々なレシピ・バリエーションが有るのですが、東京オペラシティの「 ビゴス 」は、キャベツの千切り、刻んだソーセージオリーブのスライスがトマトソースで煮込まれていました。

結構しょっぱい味付けでした。
ショパンだけに、しょっぱん?
そんな事を言ったら、「 ショパンが食べた物は何だ? 」
「 食パン 」(-_-メ)
オヤジギャグ・パワーも湧き上がる「 ビゴス 」単品は400円。
丸パンとセットで500円です。
普段、コーヒー1杯で400円取る所が、珍しい料理を良心的な値段で出してくれて超、嬉しい。

ここで皆様に裏ワザを伝授します。
「 ショパンの日記 」は土曜日・日曜日は1日に5回の公演が有ります。
各回は入れ替え制なので、通し券を持っていても、毎回の演奏が終わる毎にロビーに出なければなりません。
そこでロビーは開放され、2回目以降のチケットの「 もぎり 」は、客席の扉で行うのです。
だから! 演奏を聞かない人、チケットを持っていない人も、ロビーに入って「 ビゴス 」を味わう事が出来るんですよ!
入り口でチケットをチェックするお姉さんはいますが、当日券を買うと言えばOKですから!
ロビーは、CDやグッズの販売コーナーや、旅行会社のPRコーナーも有り、出演者や、プロデューサーのルネ・マルタン氏のサインも貰えるし、ちょっとした「 祭り 」になっています。
4日間に亘って繰り広げられる「 ショパン祭り 」も、今日が( 11月30日 )最終日なので、是非どうぞ!!

***** 「 ショパン限定メニュー「ビゴス」 」 ・ 完 *******
  


Posted by ニヘドン at 09:15Comments(0)グルメ

2008年11月29日

「旅立ちの時」〜 ショパンの音楽日記 No.3

写真はサインに応じるピアニストのジャン=フレデリック・ヌーブルジェ君。

Le Journal Musical de Chopin
( ル・ジュルナル・ド ・ショパン )
ショパンの音楽日記
No.3 「 旅立ちの時 」 1828 〜 1830 年

日時 : 2008年11月28日(金)
  開場 18:00 開演 18:30
会場 : 東京オペラシティ コンサートホール
料金 : S席 2,000円 A席 1,500円
     ( 全指定席 )
演目 & 演奏家

ポロネーズ へ短調 op.71-3 ( 1828 )
♪ アンヌ・ケフェレック

ポロネーズ 変ト長調 KK Ⅳa-8 ( 1829 )
ワルツ 変ニ長調 op.70-3 ( 1829 )
マズルカ  ハ長調 op.68-1 ( 1829 )
変奏曲 イ長調 「 パガニーニの思い出 」( 1829 )
♪ アブデル・ラーマン・エル=バシャ

ワルツ ロ短調 op.69-2 ( 1829 )
♪ 児玉 桃

マズルカ へ長調 op.68-3 ( 1829 )
マズルカ イ短調 [ マズルカop.7-2 初稿 ]( 1829 )
マズルカ ニ長調 KK Ⅳa-7 ( 1829 )
ワルツ ホ長調 KK Ⅳa-12 ( 1829 )
ワルツ ホ短調 KK Ⅳa-15 ( 1830 )
♪ イド・バル=シャイ

ノクターン 嬰ハ短調 [ 遺作 ]KK a-16 ( 1830 )
マズルカ 嬰へ短調 op.6-1 ( 1830 )
マズルカ 嬰ハ短調 op.6-2 ( 1830 )
マズルカ ホ長調 op.6-3 ( 1830 )
マズルカ 変ホ短調 op.6-4 ( 1830 )
♪ アンヌ・ケフェレック

マズルカ 変ロ長調 op.7-1 ( 1830-31 )
マズルカ イ短調 op.7-2 ( 1830-31 )
マズルカ へ短調 op.7-3 ( 1830-31 )
マズルカ 変イ長調 op.7-4 ( 1830-31 )
マズルカ ハ長調 op.7-5 ( 1830-31 )
♪ フィリップ・ジュジアーノ

*************************************

「 んー。今日は一体どうしたんだろう。
なんか空席が目立つ気がする。」
花金は皆さん、飲み会なんですかね?
飲み会よりデートより「 ショパンの音楽日記 」の方が楽しいのにねぇ…。

まず1曲目は、アンヌさんの「 ポロネーズ へ短調 」です。
今日のアンヌさんの出で立ちは、紫色のベルベットの身体にピッタリとフィットしたジャケットです。ジャケットの合わせの中は、よく見えないのだけれど、チラッと見えた瞬間は、黒いビスチェだった!?
下は黒いズボンです。
アンヌさんが、そっと鍵盤を押すと、芳醇な音がホールいっぱいに広がります。
今日のアンヌさんの演奏は、夜の雰囲気が濃厚です。
やはり昨日のプログラムは意識して若々しく弾いたのでしょうか?
ショパンのポロネーズは、昨日の1曲目( ポロネーズ ト短調 ) も、そうだったのですが、低い音が物凄く哀しみを宿しています。
全体的には明るく軽やかなので、心の奥底の、普段は忘れた振りをしている哀しみの様に残酷な影を宿しています。
でもアンヌさんは、その哀しみを恐れずに、華やかさ、豊かさを乗っけて行きます。
うーん。人生こうであれと、アンヌさんからアドバイスを受けている様です。
アンヌさんはピアノで人生を語る詩人なのである。

お次は、燕尾服を着たエル=バシャ氏が登場です。
曲は、「 ポロネーズ 変ト長調 」
エル=バシャ氏も、くっきり鮮やかな絵画の様な演奏をします。
彼の演奏を聞いて、ニヘドンはまだ自分が20代前半の頃、ソ連に行った事を思い出していました。
「 ロシアの冬の旅 」と言う芸術祭を鑑賞する為のツアーでした。
まだまだソ連に自由なんか無く、「 鉄のカーテン 」の向こう側の世界でした。
年末年始の休暇を利用して行ったので、大みそかをモスクワのホテルで盛大なパーティーで過ごしました。
それはインツーリスト( ソ連国営旅行社 )が主催する国家の威信を掛けたパーティーでした。
「 ロシアの冬の旅 」に参加した全ての外国人旅行者が出席していたので、アメリカ人、ドイツ人、イタリア人など色々な国の人々がいました。
テーブルには、ありったけのご馳走が並べられ、外気温の低さも忘れ、暖かい部屋の中で、多種多様な国籍の人達がテーブルを共にする。
エル=バシャ氏の演奏によって、こんな昔の記憶が蘇えっておりました。
中盤、エル=バシャ氏の、激しく鍵盤を叩きつける大きな音で、ハッと現実に戻されました。
エル=バシャ氏の演奏は、また「 豊かさ 」の中に戻って行きました。
でも、その「 豊かさ 」は、複雑なニュアンスを含んでいました。
平静な顔の下の、揺れ動く心に気がついてしまった自分を発見した様な・・・・・・。
  


Posted by ニヘドン at 22:50Comments(0)コンサート

2008年11月29日

American Diner Bar & Grill 

2008年01月26日(土)

仙台駅ビルの地下街に有る ITAGAKI FRUITS の カフェ 「 プチ・ヴェール 」でチョコロールを味わった後、今度は夕食を取る事にしました。
( チョコロールの記事は、「 ドンドン村のお菓子な部屋 」のブログにアップして有ります。)


さあ、困った。
ここに行きたい!と云うお店を用意しておかなかったんですよ。
地下街を闇雲に歩き回りました。
牛タンはもう食べたし…。
関東地方にも支店を出している店は行く意味無いと思うし…。

ちょっと値段が高そうですが、ステーキのお店に入ってみました。
女性店員が「 お一人様ですか? 」と尋ね、そうだと答えると、「 お席を用意するのに、お時間かかるかも知れませんが、お待ちになりますか? 」
と言いました。
これはどう言う事かと言うと、「 客単価の低い商売はしたくないから、とっとと帰りな! 」と言いたいのです。
お客が、「 あ、じゃ、いいです。また出直します。」と言い、出て行くのを期待しているのですよ。
なのでニヘドンは、いつも 「 構いません。待ちます。」と言う事にしています。( 爆 )
数年前、磯子にあったプリンスホテルに入っていたステーキハウスに、レディースデーに行きました。
蝶ネクタイのスタッフに、
「 ものすごくお待ち頂かなければなりません。申し訳ございません。」と執拗に待つ事自体を拒否され、スゴスゴと退散した事が有ります。
このホテルがクローズされるニュースを聞いた時、さも有りなんと思いましたよ。
大きな利益だけを求めて、1人の客を大切にしない営業方針は、往々にして、こんな結果になりますわね。

で、仙台のステーキハウスなんですけど、15分以上完全に放置され、その間チラとも様子を見に来る事すらしなかった。
名前も訊いてくれなかっし、折角仙台まで来て、こんな事で時間を潰すのは嫌なので黙って店を出ました。

そして再びジプシーと化したニヘドンはフラフラと歩き回り、時間も時間なので、余り興をそそられなかった店に飛び込んでしまいました。
それが、「 American Diner Bar & Grill 」( アメリカン・ダイナー・バー & グリル ) です。

店内はガラガラで、「 本当に私、ここに居て良いの? 」と言う感じです。
恐らく、平日の夜は、会社帰りに飲むサラリーマンで賑わうのでしょう。
日曜日の夜は寂しいー。
ニヘドンが頼んだのは「 Beef Bowl 」( ビーフ・ボウル )
950円です。
ピラフの上にステーキが乗り、付け合わせにレタス、トマト、クレソンが同居しています。
まあ、美味しかったけれど、仙台滞在の最後を飾るお食事にしては、一まつの寂しさが…。
今度から、リサーチを怠らない様にします!!
  


Posted by ニヘドン at 19:08Comments(0)グルメ

2008年11月28日

「大いなる詩想」〜ショパンの音楽日記No.2

写真は東京オペラシティ コンサートホールに通じる階段手前のイルミネーション。

Le Journal Musical de Chopin
( ル・ジュルナル・ド・ショパン )
ショパンの音楽日記
No.2 「 大いなる詩想 」 1827〜1828年

日時 : 2008年11月27日(木)
開場 20:00 開演 20:30
会場 : 東京オペラシティ コンサートホール
料金 : S席 2,000円 A席 ( 全席指定 )

演目 & 演奏家

3つのエコセーズ op.72-3 ( 1827 )
コントルダンス 変ト長調 ( 1827 )
ワルツ 変ホ長調 KK a-14 ( 1828 )
♪ ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ

葬送行進曲 ハ短調 op.72-2 ( 1827 )
ノクターン ホ短調 op.72-1 ( 1827 )
♪ アンヌ・ケフェレック

ピアノ・ソナタ 第1番 ハ短調 op.4 ( 1828 )
. Allegro maestoso
. Menuetto : Allegretto
. Larghetto
. Finale : Presto
♪ フィリップ・ジュジアーノ

マズルカ イ短調 op.68-2 ( 1827 )
ポロネーズ 変ロ長調 op.71-2 ( 1828 )
♪ イド・バル=シャイ

ワルツ 変イ長調 KK a-13 ( 1827 )
ロンド ハ長調 op.73 ( 1828 )
♪ アブデル・ラーマン・エル=バシャ

* * * * * * * * * *
No.1の回では、最初にピアニスト達全員が顔見せに出て来ましたが、No.2 のこの回は、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェが1人で出て来ました。
彼は一礼すると、両手をグッと握りしめ気合いを入れました。

1曲目は、「 3つのエコセーズ 」。
彼はまだ若いんですよ。
1986年生まれと云うから、今22歳!!
でも若いからって、荒削りだったり、暴走したり、発展途上だったりなんかしませんよ。
正確無比な演奏に、プラスアルファで、余韻がタップリと深いんです。
音に張りが有って若々しいのに、落ち着き払った演奏です。
彼のプロフィールを知らずに、彼の演奏だけを聴いたら、まさか彼が22歳だなんて、絶対に思いませんって。
30代後半位? って思える熟練の演奏です。
一体彼は、22年間の人生に、どれだけのピアノの練習時間を費やして、あれだけの熟練の技を身に付けたのだろうか?

余りの素晴らしさに、溜め息を付きながら、2曲目を聞きます。

「 コントルダンス 」です。
左手の和音と右手のメロディーの、音の重なりが、どんどん重複して、ホール内を充満させて行きます。
オーケストラや弦楽アンサンブルに耳が慣れてしまったニヘドンの耳にも、ピアノのソロが、こんなに広がりを持った、豊かな音を生み出すなんて、新鮮な驚きを感じました!
もし、ピアノのソロ演奏は、つまらないと思っている方がいたら、それはピアノと云う楽器に責任が有るのでは無く、只単に演奏者の技術レベルに問題が有るだけなのではないでしょうか?
そこまで断言してしまえる程、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ君は、( 彼の名前、長過ぎるから、JFN と表記するね。) 「 音の宇宙の創造主 」だったのですよ。

3曲目は、「 ワルツ 変ホ長調 」。
JFNは、何であんなに、カッチリと楽譜に正確に弾くのに、柔らかさに包まれた音を出せるんだろう。
正に、この回のサブタイトル 「 大いなる詩想 」を具象化した演奏です。

それにしても、モーブ色( すみれ色 )のシャツが憎いぜ。
このフランスのお洒落お坊ちゃまよー。

JFN 君が退場すると、椅子を交換して、アンヌさんの出番です。

まずは 「 葬送行進曲 ハ短調 」。
ぐはー。
最初の1小節で、ググッと来たよー。
足首から、感動が、ゾゾーっと這い上がって来ちゃいました。
「 ゾゾー 」が何度も何度も這い上がって来て、ブルブル震えちゃいました。
あ、別にトイレに行きたかった訳じゃないからー!

タイトルは 「 葬送行進曲 」なのに、暗く無いの。
悲しく無いの。
楽しい思い出100% の大満足の葬送なの。
これは、東洋と西洋の死生観の違いなんでしょうかね?
「 死は不浄なもの 」と見做す日本人の考え方とは、明らかに違っていますね。
アンヌさんの 「 葬送 」は、「 死は安らかなるもの 」と唄っています。
ショパンが、どの様な死生観を持っていたのか、調べてみると興味深いと思います。
アンヌさんの演奏を聴くと、ショパンは 「 死は美しいもの 」と思っていたのかな?
そんな哲学的な美しい演奏でした。

次の曲 「 ノクターン ホ短調 」も、アンヌ姉さんは静かに味わい深く、
音を綴って行きます。 アンヌ姉さんの演奏は、音を耳で聞くだけではなく、
まるで目で字面を追っている様な不思議な感覚にさせてくれます。
「 文学的な音楽 」って、本当に有るんだ・・・・・・。
アンヌ姉さんの演奏で、最近富に腐りかけていた二へドンの魂のお清めを
させて頂きました。
二へドンがこんなにアンヌ姉さんに入れ込んでいると言うのに、
相変わらず会場の1部の人々の拍手が早いっちゅうの!!
余韻を楽しめない人は、きっと恋愛も下手に決まっているっ!! ぷん! ぷん!


  

Posted by ニヘドン at 23:11Comments(2)コンサート

2008年11月28日

伊太利亜の味サピド(SAPIDE)

2008年11月24日(月・祝)

カイザー・チーフスとカラオケバトル!のイベントが終わったのが18:30。
世間では丁度「 夕飯時 」と言う時間帯です。
試写会の女王と、メシを食らう場所を八重洲地下街で物色します。
「 オイラ達を喜ばせてくれる素敵なお店は、無いかいな? 」
八重洲地下街のフロアガイドのパネルの前で腕組みをしながら、じっと考え込む彼氏募集中の2人の女。

「 アタシ、23歳でーす!」
「 アタイは29歳でーす!」

(-_-メ)
パネルに向かって、嘘偽りの年齢詐称をしてどうする!?
2人は不思議な事に、ヴァイオリニストの石田泰尚様と、どうかなっちゃいたいと云う不思議な共通項で結ばれている。

「 ねえ、ねえ。ここにイタリアンの店が有りますよ。」
ニヘドンの指摘に、試写会の女王が、
「 んでは、こういうルートを通って、良さげな店を物色しながら、ここのイタリアンの店まで歩いてみるっぺよ! 」
試写会の女王が、すぐさま市場を出す。
ラジャー!!

東京駅八重洲地下街は、ニヘドンが新幹線のグリーンアテンダントをしていた時は、毎日の様に歩いていた所だが、久し振りに来たニヘドンは、オタオタしてしまっている。

やっぱり、イタ飯屋の「 サピド 」に入る事にした。

男性スタッフが、すぐさま応対に出て来ました。
いいですねー。ニヘドンが大好きなプロフェッショナルな仕事をしてくれますよー。
1番奥の2人掛けのテーブル席に案内されました。
厚地の表紙のメニューの他に、「 お薦めメニュー 」が1枚の紙に書かれています。
うーむ。「 グルメ旅芸人 」ニヘドンの第六勘が働きます。
( こっちの方が美味しいぞー。)

沢山、書き出されているメニューの中でも、「 トリッパのトマト煮込み 」と云う文字が燦然と光を放っています。
「 ねえ、トリッパって何? 」
ニヘドンは女王に訊いてみました。
「 あー、前に訊いたんだよねぇー。
隙きっ歯じゃないのって言ってたんだよ。 ガハハハ。」
「 スリッパなんじゃないですか? わははは。」

先程の感じの良いスタッフの兄さんに訊いてみた。
この店は厨房もホールもスタッフは全員男性。
ちょっと視線を投げれば、スタッフが飛んで来る。
はやての様にやって来たスタッフに訊いてみた所、「 牛の胃袋 」だとの事。
うん、行ってみよ〜!
写真の右側の白い器に入っているのが
「 トリッパのトマト煮込み 」。
モツ臭さは全く無くて、適度な噛み心地の有る柔らかさだ。
トマトソースも、いい味加減。どちらかと言うと、トマトの酸味は感じられず、かと言って甘さが濃厚と言う訳でもない。トマトの赤味も毒々しくなく、とても控えめな所がニヘドンそっくり!?
「 トリッパ 」なんて家で自分で調理する食材では無いので、しみじみと美味しかった。
試写会の女王の強烈な希望で、「アボカド、海老、プチトマトのサラダ仕立て 」も注文した。
それが写真の左手に写っている。
プチトマトと言えども、サイズはジャイアント。
海老も大振りでナイス!
アボカドも、柔らか過ぎず、固過ぎず、絶妙な状態です。
女王は、アボカドが大好きだと言う事なので、良い状態のアボカドが提供されてホッと胸を撫でおろしたのでした。
「 このアボカドは何じゃー! 首をハネる!! 」とか激こうされてもねえ…。

「 トリッパのトマト煮込み 」と、「 アボカド、海老、プチトマトのサラダ仕立て 」で、かなり幸福になった所で、「 マルガリータ 」ピザが登場です。



こういうシンプルなピザこそ、その店の実力が分かると云うニヘドンの持論で、マルガリータを頼んでみたのだ。
生地は厚めで、美味しい。美味しい。
はむはむはむはむ…。
旨い! この店、超、気に入りました!!
ピザでお腹が膨れた頃、「 ペンネ・アラビアータ 」が、どどど〜ん!! とテーブルの上に置かれた。
「 ありゃ、これもオーダーしたっけか? 」
ペンネも大変美味しく、大満足だ。

ペンネの写真は、女王のブログ「 ダイナマイト・アタック 」に載っています。

お会計の時、レジの上にお札の束が!?
何と、一万円札のイラストのメモ帳だった!!
試写会の女王が、お店のスタッフに
「 これ、お金かと思ったよ!! こんな所に現金を置いちゃ危ないと思ったよ!! 」と訴えます。
「 これはねえ、メモ帳なんですよ。」
スタッフの男性は優しくにこやかに相手をしてくれる。

気に入ったの!! 味もスタッフのサービスも気に入ったの!! また行く~。。。。。

SHOP DATA :

伊太利亜の味 「 SAPIDE 」( サピド )
住所 : 〒104-0028 東京都中央区八重洲2-1 八重洲大地下街南1号
      ( 八重洲地下街のオレンジロードに面しています。 )
電話 : 03-3274-6909
FAX : 03-3242-3212
営業時間 : 11:00 ~ 23:00 ( LO 22:15 )
         土・日・祝日 11:00 ~ 22:00 ( LO 21:15 )
         ランチタイム 11:00 ~ 15:00

***** 「 伊太利亜の味サピド(SAPIDE) 」 ・ 完 *****
  


Posted by ニヘドン at 17:35Comments(0)グルメ

2008年11月28日

ルネ・マルタンが送り込んだ「精鋭部隊」にやられてしまった!

写真は、東京オペラシティのライトアップされた階段。


2008年11月27日(木)
Le Journal Musical de Chopin
( ル・ジュルナル・ド・ショパン )
ショパンの音楽日記
No.1 「 天才登場! 」 1817〜1827年

開場 : 18:00
開演 : 18:30
会場 : 東京オペラシティ コンサートホール

演目&演奏家

ポロネーズ ト短調 KKⅡ a-1 ( 1817 )
♪ アブデル・ラーマン・エル=バシャ

ポロネーズ 変ロ長調 KK Ⅳ a-1(  1817 )
ポロネーズ 変イ長調 KK Ⅳ a-2 ( 1821 )
  ♪ アンヌ・ケフェレック

ポロネーズ えいト短調 KK Ⅳ a-3 ( 1824 )
ドイツ民謡による序奏と変奏曲 ホ長調
  ♪ フィリップ・ジュジアーノ

マズルカ 変イ長調 [ マズルカ op.7-4 初稿 ] ( 1824 )
ロンド ハ短調 op.1 ( 1825 )
  ♪ アンヌ・ケフェレック

マズルカ ト長調 KK Ⅱa-2 ( 1825 )
マズルカ 変ロ長調 KK Ⅱa-3 ( 1825 )
ポロネーズ 変ロ短調 KK Ⅳ a-5 ( 1826 )
マズルカ風ロンド へ長調 op.5 ( 1827 )
  ♪ 児玉 桃

ポロネーズ ニ短調 op.71-1 ( 1827 )
  ♪ ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ


最初に今回の 「 ショパンの音楽日記 」に出演するピアニスト6人全員がステージの上に並びました。
全員でお辞儀をし、トップバッターで演奏するエル=バシャ氏だけが、そのままピアノの前に座り、他のピアニスト達は退場して行きます。
エル=バシャ氏は燕尾服。
髪は少し白い物が混じっています。

1曲目はショパンが7歳の時に作曲した「 ポロネーズ  ト短調 」。
エル=バシャ氏は、軽いタッチで可愛らしく弾いて行きます。
「 詩情溢れる 」って、正にこの演奏の事を言うのだろうなあ。
この小品を、こんなに奥行き深く弾く演奏は、初めて聞きました。
実はね、佐藤君が昨年のピアノの発表会で、この曲を弾いたのですよ。
このエル=バシャ氏の演奏を佐藤君にも聞かせてあげたかったですよ。
余りの違いに、佐藤君は、のけぞったついでに腸捻転でも起こすかも!?

演奏が終わるとエル=バシャ氏が退場し、スタッフが椅子の交換をすると、次に出て来たのは、アンヌ・ケフェレックさんです。
アンヌさんは凄く小柄で、今回の演奏家6人の中で1番小さいです。
あの小さい身体で、ピアノを弾かせたら、実力派と言うのだから、大したものです。
アンヌさんは、肩までの猫っ毛のブロンドを耳に掛けて、至ってシンプルなヘアスタイルです。
光沢の有るモスグリーンの、ピッタリ身体にフィットしたブラウスに黒のズボン姿です。

アンヌさんの1曲目は 「 ポロネーズ 変ロ長調 」。
曲の出だしは力強く、次は軽やかに、また力強く…。
この繰り返しを味わっている内に、ある事に気が付きました。
アンヌさんの演奏には凄く 「 温度 」が有るのです。
透明な水を感じさせるのですが、ゾクっとする様な冷たさではなくて、日向でいい感じに温められた水の温度です。
これが本当にいい感じなんです。
「 ぬるい 」所までは行かないんですよ。

他の演奏家さんで「 情熱 」を売りにしている方々を何人か知っていますが、「 熱い 」とは思うけれど、「 温度 」は感じませんでした。
「 温度 」を感じさせたのは、アンヌさんの演奏が初めてです。
例えるなら、最新のエアコンみたいです。
ただ、設定された温度にするだけではなくて、人間の感じる快適さを、とことん追求して、湿度や空気の成分までコントロールしてくれる、優れたマイコン機能の付いたエアコンみたいなんです。

結論を言ってしまうと、ニヘドンは、「 ショパンの音楽日記 」の初日を聞いて、6人のピアニスト達は、いずれ劣らず、非常に高い知性の持ち主だと感じました。
マイコン並みの演奏が出来て当たり前なんですよ。
6人が6人、皆さん揃って大人。
凄く落ち着いた演奏なんです。

引き続き、アンヌさんによる「 ポロネーズ  変イ長調 」。
んー! 正に「 水が流れる 」音。
トイレで流す水の音なんかじゃありませんからね!
ポーランドの森の清らかな小川の水の流れですからね!!
凄い演奏を聞くと、身体がゾワゾワするものですが、この曲では、鎖骨の辺りがゾクゾクしました。
最後の1音を弾くと、アンヌさんは、両手を大きく上に開いてバンザイ・ポーズでフィニッシュです。

アンヌさんがステージを下りると、今度のピアニストは、フィリップ・ジュジアーノ氏です。
凄い長身の冬彦さんタイプ!?
手足が長くて、手も大きいです。
手なんか、ジャイアント馬場サイズ!?

ピアノを弾くには格好の体格の持ち主です。
グランドピアノが小さく見えます!!

本来、パワーの有るピアニストなんだろうけど( だってあの体格だもの )、力をセーブした演奏が匠の技。
切ないニュアンスに、ホロリとなるも、フィリップ冬彦が ピン! と右手を上に振り上げたので、
その瞬間、ビンタでもされるのかと思って、思わず身を竦めてしまいました。
彼は、フレーズが終わると、腕を真上にピッと振り上げる癖が有るのね。

二へドンが感心したのは、今まで、エル=バシャ氏、アンヌさん、フィリップ冬彦と、3人の演奏家が演奏しているのだけれど、演奏家が違っても、ショパンに対する共通認識が出来ているので、統一感が有るという事です。
各演奏家が、てんでバラバラな解釈で演奏をしたら、聞いているこちらは、ちぐはぐな印象を持ってしまった事でしょう。
この統一感こそ、ルネ・マルタンが仕組んだ作戦なんですよ。
そして、ルネ・マルタンの作戦を忠実に遂行する精鋭部隊、それが、今回の6人のピアニスト達なんです。
二へドンは完璧に、精鋭部隊に鎮圧されてしまいました。
もう早速、白旗を降ってしまいます。 尻尾も振ってしまいます。 無い袖も振ってしまいます。

実は二へドン、東京オペラ・シティで繰り広げられる、この 「 ショパンの音楽日記 」全14公演の通し券を買って持っているのであります。 だって、こういうの大好きなんだもん。
通し券は ¥25,000.-でした。 うわお! 
横浜美術館での石田様リサイタルが¥6,000.-だったとブーブー文句を言った割には、こういうのは平気でお金を出すんだね。
うん。 だって、ここまでの3人の演奏で、¥25,000.-の価値はあったと思うの。
本当に素晴らしいのよ。
来て良かった。 明日も明後日もひ明後日も、来るのだけれども、本当に「 素晴らしい 」の一言しか出ないもの。

フィリップ冬彦の「 ポロネーズ 嬰ト短調 」の演奏で、今回の6人のピアニスト達の
レベルの高さを思い知らされ、ボーっと呆けた様に次の彼の演奏を聞きます。

次は「 ドイツ民謡による序奏と変奏曲 」です。
思わず、うんうん、と頷いてしまう様な説得力の有るフィリップ君の演奏でした。
演奏後、フィリップ君は両手をたらーんと下げて、疲れた様子で退場して行きました。
何しろ彼は、背が高くて、両手両足が妙に長いから、自然とダラリとして見えてしまうのかも
しれません。 フィリップ君の演奏は、素晴らしかったです。

ここで再びアンヌ・ケフェレック姉さんが登場です。
「 マズルカ 変イ長調 」 なんですが、おお! ちょっと考え事をしている間に
あっと云う間に演奏が終わってしまった。
短い曲なのです。 二へドンが何を考えていたのかと言うと、
今までの演奏家、エル=バシャ氏、アンヌ姉さん、フィリップ冬彦の3人の共通点です。
考えなくても、すぐに答えは出ました。
「 知性と品性 」なんですよ。
そんじょそこらに、知性だけの演奏家って沢山います。
知性だけだから、頭でっかちで、ちょっと二へドンが好きになるタイプではないんです。
知性と、それを支える品性の有る人物って、なかなか出会えませんよ。
しかも、それを演奏に如実に出せる演奏家ともなるとね。

この「 ショパンの音楽日記 」のシリーズを聴き始めて、まだ30分も経っていないのに、
「 知性と品性 」の権化ピアニストを3人も知ってしまったなんて・・・・・・・・・
二へドン、あまりの幸運さに、頭クラクラです。

7曲目はアンヌ姉さんによる 「 ロンド ハ短調 」です。
小品なのに、全身全霊を打ち込むアンヌ姉さんの姿に圧倒されてしまいました。
アマチュア演奏家は、プロの模倣はしないという考え方にも一理は有ります。
でも、アンヌ姉さんのプロの姿勢を見せ付けられちゃうと、
ああ云うプロフェッショナル魂は、是非真似してみたいと思わされました。
( 真似できるものならね。)  

Posted by ニヘドン at 00:10Comments(0)コンサート

2008年11月27日

試写会の女王からご下賜された「試写会ハガキの行方」

先週の水曜日に「 試写会の女王 」からメールが来た。
「 25日の夜、空いてますか? 試写会に行きますか? 」
ニヘドンは「 行く 」と返信した。

「 永遠の子供たち 」の試写会ハガキを持っている女王が、その日は仕事場の送迎会で行かれないと言う。
ちょっとビックリした。
試写会の女王は、試写会に行く事が本職だとばかり思っていたのだ。
( 試写会じゃない仕事もしてたんだ…。 )

女王は、試写会のハガキを郵便で送ってくれると言う。
ニヘドンは念の為に、住所、氏名をメールした。
ついでに「 年齢29歳 」と付け加えておいた。
女王はそれを見てウケてくれただろうか?
何故、29かと言うと、たまたまその時、無性に肉が食いたかっただけである。
(^。^;)

さらについでに「 彼氏募集中! 」とも書いておいた。
木曜日か金曜日に女王がハガキを投函してくれれば、土曜日には到着するだろう。

。。。。。。。。

土曜日になっても試写会のハガキは到着しなかった。
忙しさにかまけて、女王に確認する事もしなかった。
( 女王には家臣が多いから、もしかしたら他の人にあげたのかも。
ニヘドンが返信したのが、ちょっと遅れたかも…。)
それを本人に直接確認取らないで、そのまま放っておく所が、O型人間のスゴい所だ!

ところが、ひょんな事から、月曜日のカイザー・チーフスのカラオケ・バトルに、試写会の女王もニヘドンに同行する事になった。

女王に会った時に聞かれた。
「 ねえ、ハガキ届いた? 」
あ、やっぱりニヘドンに送ってくれたのか。
年齢29歳と書いたのが、女王の激りんに触れ、ハガキはビリビリに破られたのかと思ったよ。

「 それが、まだ着かないんだよ! 」
「 ええ!? 新橋から出したんだよ。」

いくら横浜山岳民族特別自治区とは言え、3日も4日もかかるのか?
江戸時代の飛脚の方が早いぞ!!
まさか誤配? 確かに、世間によくある名字だと、過去に誤配された経験は何度も有る。
取り敢えず、明日の午前中まで待つ事にした。
我が家に郵便が配達されるのは、概ね午前11時である。
朝の9時から、チョロチョロ玄関先に出ては、郵便受けを何度となく覗いて見る。
来ない。
マジ…? 「 彼氏募集中 」と書いたのが何かヤバかったの?

11時半になっても郵便は来なかった。
11:46にメールが来た。
UK- Japan 事務局からだった。
「 本日の指令 ー 赤坂ブリッツのカイザー・チーフスのライブに潜入せよ。」
ニヘドンは「 OK 」の返事を出した。

ここまで読むと、ニヘドンはずっと元気だったみたいだが、実は具合は最悪だった。
そして病院に行って、点滴治療を受けた。
病院から帰って来て、ヒョイと郵便受けを覗くと、
「 あひょーん!! 」
待ち焦がれていた試写会のハガキが薄暗い郵便受けの中に収まっていた。
…………… (^_^;)

タッチの差で、カイザー・チーフスのライブに行くと返事をしてしまったぞ。
仕方がありません。 二へドンは秘密の緊急連絡網を発動した。
ほーら。 世の中には、二へドン並に、機動力の有る人間というものが存在するのです。
二へドンが英語を教えている女子大生コンビが、二へドンの代わりに試写会に行ってくれる事になりました。

女王の厚意を無駄にしなくて、良かった良かった。

女王様、葉書の行方は、こんな顛末だったんですよ。
お分かり頂けましたか?

それで、女王様、二へドンが書いた 「 年齢29歳 」 は、ウケていただけたんでしょうか?
それとも、お怒りで?
来月は28歳になるから。 ベンジャミン・バトン並に・・・・・・・。 ふふふ。
第九でお会いする時には、何歳になっているか、お楽しみにー!!

***** 「 試写会の女王からご下賜された「試写会ハガキの行方」」 ・ 完 *****


  


Posted by ニヘドン at 14:20Comments(0)徒然

2008年11月27日

朝、剃って来たばかりなんですけどね~。。。。。。。

「 朝、剃って来たばかりなんですけどね~。」

と聞くと、何を思い出しますか? 
多分、多くの方が、あのTV CMを思い出すのではないでしょうか?
ほら! あれですよ!! 「 ブラウンモーニングレポート 」!!
街中のサラリーマンに、ブラウンの電気シェーバーを渡して鬚を剃ってもらうTV CMです。

このTV CMは、1981年~2003年までの22年間放送されていました。
2003年までは放送されていたのだから、
「 いや~ん、私、まだ生まれてなかったわ~ん。 」なんて言わせませんよ!!( 笑 )

まさか、このCMに、「 私の家族が出演した! 」なんて方はいないですよね?
もし、いらっしゃったら、是非是非コメントして頂きたいですわよ。
撮影秘話とか聞きたいじゃないですか!

あれ? でも、2003年まで放送してたって事は、もうあのCMを見る事は出来ないの?
いえいえ、ふふふふ。
二へドンがわざわざ、ブログの記事で言及する位ですから、2008年7月に復活したんですよ。



じゃじゃーん!! 
これが復活した WEB限定CM 「 ご当地モーニングレポート 」 なんです。 
「 ご当地 」って言う所が、そそられるではありませんか。
画像を見て、どこだか分かりますか?

そう。 鎌倉の鶴岡八幡宮の鳥居ですよ。
WEB限定版には他に 「 エイサー祭りの沖縄 」と、
2009年で閉鎖される事が決まった 「 広島市民球場前 」のバージョンがあります。

二へドンは横浜の住人ですから、お隣の市の鎌倉をイチオシにしちゃいますよ!!
でね、22年間のブラウンのTV CM を全て覚えている訳では無いのだけれど、
昔のブラウンのCMに出て来た人達って、皆、背広を着たサラリーマンだったじゃないですか?
今回は鎌倉編に出て来るのは、人力車の車夫ですよ。
すごく、いなせな感じが格好良い!!

これ、是非皆さんにも見てもらいたいのだわ。

http://www.braun.co.jp/products/shaver/s7/

10月に新発売された「 シリーズ7 」を使っている映像ですってよ。



こんなメンズが出て来るのでありますよ。

あのね、二へドン1つ考えた事があるの。
時代が変わって、サラリーマンじゃない人たちが 「 ブラウンモーニングレポート 」に登場する様になったという事は・・・・・・。
その内、音楽家の登場も有り得るっていう事では無いですか!?
音楽家と言えば、神奈川県のご当地の神奈川フィルハーモニー管弦楽団のソロ・コンサートマスター、石田泰尚様icon06
石田様がヴァイオリンを持っている姿は、当たり前過ぎて面白く無い。
石田様が煙草を吸っている姿も、ファンだったら、もうお馴染みですよね。
石田様が鬚を剃っている姿は、どうですか? 
インパクト有りますよね? 見たいですよね。 むふふふふ。
石田様がWEB限定ブラウンモーニングレポートに出演したら、
私たちファンは、もう毎日クリックしちゃいますよねー♪

この企画に1票を投じたい方は、コメント欄にその旨、お書き下さいね。
ブラウンの会社の人が、この記事を読んでくれると良いなあ・・・・・・・・・・。
読んでくれるかなあ・・・・・・・・?

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***** 「 朝、剃って来たばかりなんですけどね~。。。。。。。 」 ・ 完 ******  


Posted by ニヘドン at 02:04Comments(0)ブログタイムズ

2008年11月26日

初めての赤坂Sacas(サカス)

2008年11月25日(火)

写真は、赤坂サカスのイルミネーション。

* * * * * * * * * ***********

今日、赤坂BLITZで行われるカイザー・チーフスののライブにニヘドンが潜入する事が正式に決まったのが、当日の11:46 !!
夕方の仕事4本の内、後半の2本を後日に振り替え、赤坂BLITZにダッシュ!
新橋から東京メトロ・銀座線に乗りました。
溜池山王で、赤坂駅まで乗り換えるのが億劫だと思ってしまったニヘドンは、溜池山王から歩く事にしました。
ところが折角、家でプリントアウトした地図を家に置いて来てしまいました。
携帯で地図を引っ張り出すも、画面が小さくて全く読めないよ!
こう云う時、拡大操作が出来ない「 簡単ケータイ 」を呪うよ、全く。
折り悪しく、雨が降って来ました。
まず、地下鉄出口の地図で大体の方向を見定めて来たので、そちらに向かって歩いてみました。
日枝神社に出てしまいました。
あちゃー、確か昼間プリントアウトした地図によると、日枝神社とは反対の方向に向かうんだったよなあ…。
雨足がどんどん強くなる中、今来た道を戻ります。
20年前、一緒にインド旅行をした友人達が赤坂に勤めていた頃は、よく赤坂に食事に来たものですが、あの時代は20世紀少年(笑)。
今は21世紀だからね。
もう完璧に浦島太郎です。
20年前の記憶を辿ります。
確かTBSまでは、意外と細い道を通って行ったんだよなあ…。
そう言えば、あの時代、溜池山王なんて駅は無かったでしょう?
土地勘の無い駅で下りたりするから、こう云う目に遭うんだよなあ…。
大人しく赤坂駅まで乗り換えて行けば良かったんだよ。
そう言えば、「 O型自分の説明書 」の本にも書かれていたよなあ。
「 初めての場所を地図無しで歩く。」って。
しかも 「 その結果、迷う。」って。
正に自分自身を証明してみせてどうするんだよ!
ところが、目指すは 「 赤坂5丁目 」なのに、六本木に出ちゃいそうな勢いです。
ああ、きっと180度向きを勘違いしているんだわ。
O型の自分がよくやる事だわ。
今度は、最初の日枝神社の道とは全く逆にとっとこ歩いてみます。
「 違う!」ニヘドンの動物的な勘がブレーキをかけます。
決定的な理由が見つかった訳では無いのですけれど、全く違う方向なんだと何かが知らせています。
もう泣きそうです。
そう言えば、演奏が始まったら、もう入場出来ないとか言われてなかったっけ?
今、時刻は18:45。後、15分。
具合が悪かった人間が、雨に濡れながら夜の街を徘徊するなんて、どう考えても、健康に良いとは思われません。
どうする? タクシーに乗っちゃう?
ワンメーターなのは目に見えている。
タクシーの運ちゃんに嫌われるだろうなあ。嫌がられるだろうなあ…。
すると、午前中に受けた点滴パワーが全開になった。
「 この15分間に命を掛ける! 」
タクシーに乗ったらニヘドンの名折れ!
後15分で自力で赤坂BLITZに辿り着くんだー!!
新たなる伝説を作り上げるんだー!!
( この時程、自分が愚かしい事に燃える生き物だと思い知らされた事は有りません。)

溜池山王駅を起点に、もう後1つの方向しか残っていません。
では、もう答えは出た様な物です。
今まで探して見つからなかった物は、残る方向に有るに決まっています。
進める歩みにも力が漲ります。

しかし、普通の街とは違う、ひっそりとした雰囲気が漂っています。
「 ん!? この先には何が有るんだ? 」
しかも道路の角々に、警備の人が立っています。
「 ん? ニヘドンのSP? 執事のセバスチャンが依頼したのかな?」
しかしニヘドンが、そんなVIP だった試しも無く、逆にニヘドンが来ると知って、ニヘドンの怪しい動きを封じる為の警備としか思えません。
もう警備の人に聞いたゃいました。
「 あのあの、赤坂サカスに行きたいのですが、どちらの方向に行っら良いですか?」
警備の若いお兄さんは、口の端に笑いにならない、うっすらとした笑いを浮かべて教えてくれました。
人差し指で、しっかりと方向を指差して。
「 こっちですね。」
「 ええ!? こっちなんですかああああ!!」
ニヘドンは絶叫しました。
その方向は、ニヘドンが1番最初に歩いた日枝神社前に通じる道なんです。
のけぞるニヘドンに、眼鏡を掛けたお兄さんは、田舎者のニヘドンを哀れみの眼差しで包みながらさらに解説を加えてくれました。
「 こっちの方向に真っ直ぐ歩いて行くと、山王下( さんのうした ) と言う所に出ますから。そこを左に曲がって下さい。」

がびーん。どうして1番最初に、日枝神社は違うと思い込んでしまったのでしょうか?
もう本当に半泣き状態で、日枝神社の鳥居の前まで歩きます。
鳥居から5メートルも歩くと信号機が見えます。
表示を見ると、「 山王下 」 と紛れも無く、目指すものが書かれていました!!
何で最初に来た時に、これに気が付かなかったんだよー!!
そうだ。 ここだ。 ここから曲がれば、確かに20年前に散々歩いたあの、細い道が有りますよ!!
雨に濡れた歩道で、滑って転ばない様に気をつけつつ、早足で歩を進めます。
狭い歩道で前を歩いている賞味期限切れ一歩手前の兄様が、悠然と歩いています。
( 早く歩いてくれよ。 こちとら、もんの凄くあせってるんだけど。 兄さー!! )
と、二へドンは心の中で叫んでいた。

素敵なイルミネーションが見えて来ました。
ここですね。
分かりました。
ここなんです!!
でも、赤坂BLITZ は何処なんでしょうか?
おっと、BLITZ の矢印を見つけました。 沿道には素敵なカフェが目白押しです。
むふふふ。 帰りはグルメレポートだな。
二へドンは、焦っていても、グルメチェックは欠かさない。

あったあああああああああ!! 赤坂BLITZ に到着しましたああああああああ!!

二へドン、いつも実地調査は欠かさない人だから、
溜池山王駅から、東西南北全ての道を歩いて見ました。
え? 迷子になんかなっていません。
赤坂サカスに行きたい方、二へドンが案内してあげるわ。
二へドンは東京で知らない道なんか無いから。
何たって二へドン、東京生まれだし。 ( 池袋だけど。)

迷子になんて、なってないわよ。 だって、無事に目的地に到着したもの。 ふん!

***** 「 初めての赤坂Sacas(サカス) 」 ・ 完 **********


  


Posted by ニヘドン at 14:59Comments(0)そぞろ歩き

2008年11月25日

カイザー・チーフス 赤坂BLITZ LIVE・レポ

2008年11月25日(火)

写真は、ライブの最中に観客の中に飛び込み、柵の上に上って熱唱するヴォーカルのリッキー。

KAISER CHIEFS ライブ
日時 : 2008年11月25日(火)
開場 18:00 開演 19:00
会場 : 赤坂BLITZ ( ブリッツ )
料金 : 前売り 6,000円 当日 6,500円
出演 : KAISER CHIEFS ( カイザー・チーフス )
       リッキー・ウィルソン 
       ( Ricky Wilson ) / ヴォーカル
       アンドリュー・ホワイト
       ( Andrew White ) / ギター
       サイモン・リックス  
       ( Simon Rix ) / ベース
       ニック・“ ピーナッツ ”・べインズ
       ( “ Peanut ” ) / キーボード
       ニック・ホジソン 
       ( Nick Hodgson ) / ドラム、 ヴォーカル

演目 :  Spanish Metal
   Never Miss A Beat
   Everything Is Average Nowadays
   Everyday I Love You Less And Less
  Heat Dies Down
  Na Na Na Na Naa
  Half The Truth
  Good Days Bad Days
   Ruby
   Caroline, Yes
  Modern Way
  You Want History
  Take My Temperature
   The Angry Mob

アンコール :
   God Bless America
   I Predict A Riot
   Can't Say What I Mean
   Oh My God

* * * * * * * * * ************************

会場の赤坂BLITZに到着したのが開演時間の19:00 ギリギリだったので、焦って受付に向かいます。
ドリンク代500円を払いドリンクチケットを受け取りました。
二へドンの気持ちは、早くライブフロアに入りたいという気持ちだったが、
他の人々は、悠然とドリンクカウンター辺りを闊歩しています。
うわ! イギリスのお客さんが大勢いますよ!
ここでも、自分がどこの国にいるのか分からなくなって来ました。
もしかして、ここって、租界!?

まずはコインロッカーを探し、コートを格納(!)します。 300円でした。
あまりの混み方に、ロッカーの空きがあるのか危惧しましたが、ずっと長いロッカーの列を奥に奥に進んで行くと、大丈夫。
まだまだ空いているロッカーは存在します。

身軽になった所で、ドリンクカウンターに行きます。
二へドンが、ライブハウスでいつも不満に思う事。
ソフトドリンクが有るのに、ホットコーヒーが無い事なんです。
二へドンはカフェインが切れると、身体が震えてしまう人なので、ホント、ライブハウスでホット・コーヒーを飲みたいのですよ。
ホット・コーヒーを淹れるのが面倒くさいのであれば、近所のコーヒー屋さんから、ポット・デリバリーを頼めば良いと思うのですよ。 どうせ1ドリンク、500円取るのだから、4杯売れたら元が取れると思うんですけど・・・・・・。

ところが、ところが!! さすが赤坂BLITZ ですよ!! ホットコーヒーが有りますよ!!
しかも!! なかなかに美味しいコーヒーだったんですっ!!
ホット・コーヒーを片手にスタンディングでライブって・・・・あんまり似合わないけど。

フロアに入ると、超満員です。 イギリス人の多い事。 多い事。
二へドンの前も左隣も右隣も、皆、イギリス人のグループでした。
もうすごい熱気です。 ホット・コーヒーを飲んでいるだけで、汗ばむ程、会場内はヒート・アップしています。
会場内には、カイザー・チーフの曲がずっと流されています。

19:15にギターの音がバリバリと大音響で鳴り響きました。
会場内のあちこちで歓声が上がります。
ステージもフロアも明かりが落ち、会場内は真っ暗になりました。
もう観客達は叫んじゃって叫んじゃって、演奏が始まる前から、このテンションで大丈夫なのか?
暗闇の時間はかなり長く感じられました。
1分以上有ったでしょうかね?

パッとステージに明かりが点くと、しばらくして、ステージ下手(しもて)からメンバー達が登場しました。
ピー! ピー! オオー!! ドワー!! はいはい、分かりました。 分かりました。
会場は最早コントロール不能じゃわい。
おばさんは、もう何も言わんわい。 お好きな様に盛り上がって下さいなー。

何と! 期待していた、カイザー・チーフスのブリティッシュトラッドファッションはお預けでした。
ヴォーカルのリッキーのこの日のファッションは、黒いポロシャツに、ブルージーンズというラフなスタイル。
前日のカラオケ・バトルでは、リッキーは白いTシャツに黒いベストという、最近のステージでよく見られるスタイルでした。
これからは、暫くは、リッキーはポロシャツ&ジーンズのというスタイルでライブをするのでしょうかね?

1曲目は、今、二へドンが家でPCをやる時のBGMになっているカイザー・チーフスの3枚目のアルバム “ Off with Their Heads ” より “ Spanish Metal ” 。
イントロが如何にもロックっぽくてカッコイイ~♪んだけど、リッキーが歌うメロディーがメロウな感じ。で、そのままメロウに流れていくのかと思うと、合い間、合い間にギターがバリバリのサウンドでハードさを加味してくれて、二へドンのお気に入りの曲です。
リッキーが歌い出すと、いきなりフロアが揺れ始めました。 
はひー。 このまま最後まで揺れ続けると、今日の午前中、点滴していた位の体力の二へドンは酔ってしまうかもしれません。
二へドンは、ちょっと今日の自分の体力に100%の自信が無かったので、かぶりつきの先頭には行かず、中央の下手(しもて)側に立っていました。 噂に聞いていた通り、リッキーのステージ・パフォーマンスは凄いです。
リッキーがステージに現れて最初にした事は何だと思います?
左手でマイクスタンドの足元を持って、真っ直ぐ上に持ち上げたんですよ。
その後、ライブの最後までに、リッキーは10回以上マイクスタンドを持ち上げました。 振り回したりね。
凄い筋肉トレーニングになるだろうなあ・・・・・・。 あのスタンドの重さはどの位なんだろう? 1㌔のダンベルとどちらが筋トレに利くかな?
リッキーは、マイクスタンド・パフォーマンスだけではなく、ステージの上をキュキュキュキュ。。。。。キュキュキュキュ。。動き回り
ます。 これには二へドン困りました。 だって、二へドンの身長は154センチ。 日本人の群れの中に入っても、前は見難いんです。 なのに、今日は、やけにイギリス人の観客がいて、彼らが180センチの壁を随所に作っているのです。 最初に、リッキーの姿が見える「 谷間 」を見つけて、「 よし! これで見れる! 」と思ったら、リッキーが移動する度に見えなくなってしまうのですよ。 リッキーが動く度に、二へドンも首を移動し、新たな「 谷間 」を探す。 ・・・・・・ そんな連続でした。
リッキーが身軽にステージ上を移動して回る様子は、 「義経の八艘渡り」みたいですよ。 お見事!!

2曲目は、3枚目のアルバムの2曲目に入っている “ Never Miss A Beat ”。
これはね、中学生にも分かる簡単な歌詞のフレーズが多いので、中学生・高校生の英語の教材に、いつか使ってやろうと、二へドンは密かに考えているのです。( 因みに二へドンの本職は英会話講師。) 授業中に、この歌詞のフレーズで答えられたら
困るんだけれどもね。 “ I learn nothing. ” とか “ I did nothing. " とか連発された日にはね・・・・・。
( 補記 : この記事を書いた後、高校生の女の子にCDを聞かせたら、この曲の歌詞にゲラゲラ笑ってウケておりました。)

ライブの合間に、メンバーによるMCはほとんど有りませんでした。次々に曲が進行していく、本当に歌を沢山聞かせるスタイルでした。最初にリッキーが喋ったのは、“ Tokyo! We are the Kaiser Chiefs! ” 。 もうこれだけで観客は大きくどよめきますから。 カイザー・チーフスのテンションも高かったですけれど、観客のテンションも凄いんですよ。

3曲目の“ Everything Is Average Nowadays  ” は、二へドンは初めて聞いた曲です。
これは、輸入版のシングルに入っている曲ですか?
でも、知っていようが知っていまいが、もう1曲目から会場は興奮の坩堝になってしまっていますから、ノリノリなんですよ。
二へドンの右隣には、イギリス人の20代のサラリーマン3人組が壁を作っています。
2人は、上着を脱いで白いYシャツ姿ですが、1人はスーツ・ジャケットを着たままライブですよ。
3人共、片手にプラカップに入ったビールを持っています。
Yシャツの1人が、3曲目に入って、思い切りジャンプをしました。
バシャリ!!

うぷぷぷぷ。 ビールの固まりが、彼の胸元に突撃です。
「 あ~あ。 」
彼は一瞬硬直し、自分の胸元を見詰めます。
やおら、プラカップに残ったビールを、仰向いてググっと飲み干しました。
( うぷぷ。今更飲んでも遅いって・・・・・・・。 ) 二へドンは冷たく心の中で思った。
( イギリス人って、結構お茶目ちゃんだよなあ・・・・・・。)

イギリスの人と、馴染みの無い方は、すぐに 「 英国紳士 」みたいなイメージを持つかもしれませんが、なかなかどうして、愛すべき人物達ばかりですよ。
六本木ヒルズ・ マド・ラウンジで過ごした7時間のパーティや、今回のロック・ライブで、彼らの様子を観察してみて、つくづくそう感じました。 本当の国際理解をしようと思ったら、同じ場所で同じ空間を共有する事、これにつきると再認識しました。



  


Posted by ニヘドン at 22:50Comments(2)コンサート

2008年11月25日

鬼のカクラン

2008年11月25日(火)

写真は、今ニヘドンがしている点滴バッグ。
そうなんです。
ニヘドン、今、近所の医院で点滴中なんです。

先週の金曜日の夜、息子ちゃんが突然、吐きまして。
その後、朝まで下痢をし続けたので、病院に連れて行きました。
かくして、息子ちゃんは折角の3連休を布団の中で過ごすハメになりました。

二へドンは、3連休は、色々コンサートに行ったり、映画を見たり、
お食事をしたり、忙しくする合間に、息子ちゃんの看病をしておりました。

息子ちゃんの枕もとに座り、隙あらば、奴の布団の中に潜り込んで添い寝をしてやろうと
虎視眈々と機会を窺っていました。
しかし、そんな事は、敵さんも先刻ご承知で、隙なんぞ全く見せません。

「 さっさと向こうに行っちまえ! 」
「 頼むからオレを1人にさせてくれないか。」
そんな悪態をつくゲッソリやつれた息子ちゃんを放っておける訳がありません。

「 あらあら、こんなにやつれちゃって。 イカでも無いのに、ゲッソー。 」
「 オマエのオヤジギャグを聞くと、病気が悪化するわ。 
  いいから、早く出て行ってくれ!! 」
「 チュッチュしてくれたら、出て行ってあげる。 」
「 そんなん、する訳が無いから早く出て行け!! 」

こんな風に2時間も、じゃれ合っている内に、どうやら奴の風邪が伝染った様です。

昨日の夜から、うっすらと頭痛がしておりました。
でも二へドンは、3~4ヶ月毎に偏頭痛に襲われる人なので、よもや風邪とは思わなかったのです。

今朝、起きてみたら、猛烈な頭痛でした。
後でアスピリンでも飲もうと、息子ちゃんを学校に送り出すと、今度は吐き気がこみ上げて来ました。
今更、小さな命が宿る訳も無いので、( 爆 ) 
「 あー、こりゃ、やっぱり息子ちゃんの風邪をもらってしまったんだなあ・・・・。 」と
近所の医院にやって来たのでした。

体温は35.7度と低過ぎ。 低体温は癌になり易いというから気をつけなければ。
ついでに、前回の血液検査の結果を説明してもらいました。

CPRはマイナスで、末期癌でもないと言われ、笑ってしまいました。
風邪で受診して、いきなり末期癌を宣告されたくないよね。
白血球も赤血球も鉄分も何もかも標準値でした。
やるじゃん、二へドン。 あれだけ過労死寸前の生活してても、ちゃんと健康を保っているじゃん。

早速、今日採った尿検査の結果も出ました。
タンパク OK ! 脱水がやや出ていたものの、糖がゼロ!!
うひょひょひょひょ・・・・・ 糖がゼロって、これは二へドンに取って1番嬉しい結果でしたね。
これで、また、日本全国のスイーツを安心して食べ歩き出来るというものです。

もうすぐ点滴が終わります。
今、二へドンが考えている事は、何でしょう? 

「 すっげぇ~、腹減った・・・・・・・・。 」 むほほほ・・・・・。 
朝ご飯を全然食べておりませんでしたのでね。

しっかし、点滴しながら、ブログ更新する奴って、あんまり居ないでしょう?
hama1 さんから表彰されたい位だよ~。

ではでは、皆さん、今、お腹に来る風邪が流行っていますから、
うがい手洗いをこまめにして、楽しい12月を過ごしましょうや!!
  

Posted by ニヘドン at 14:02Comments(3)徒然

2008年11月24日

カイザー・チーフスと日英カラオケ・バトル!!

2008年11月24日(月・祝)

今日は13:00〜雨が降ると天気予報が言っていました。
横浜山岳民族特別自治区は、ドンピシャで13:00 から雨が降り始めました。

そう云う訳で、傘を持ってお出掛けです。
寒〜い!!

今日は東京駅八重洲口の HIT STUDIO 60'S に17:00 に集合です。
今日はこの会場は、貸し切りとなり、MTV の応募者、UK-Japan のブロガー、イギリス大使館関係者、報道関係者の人々で埋まりました。
凄かったですよ。
ニヘドンの予想では、もう少し、集まりは悪いかなぁ…と思っていたのです。
雨も本降りになっていたしね。

実はニヘドンはロビーで他の UK-Japan のブロガーさん達に顔を合わせ、( 他のイベント会場でも顔を合わせるので、色々話しをする様になりました。)
もう1人後から来る事になっているからと言う事だったので、ロビーでずっと待っていました。
結局その人は現れず、「 もう始まります。」と促されて、17:30に地下の会場に下りて行きました。
その時には会場の席は超満員。
「 只今、席をお作り致しますのでお待ち下さい。」と言われ、暫くドリンクを飲みながら待っていました。

でもね、ニヘドン達がロビーにいる間に、ちょっとした「 出来事 」があったのです。
会場には階段で下りる様になっていました。
エレベーターも有るのですが、エレベーターの前は赤いセパレーターで区切られていました。
ふと気が付くと、外から外国人の男の子達がぞろぞろとロビーに入って来ました。
無意識に彼らの人数を数えてみました。
1・・・・2・・・・・3・・・・4・・・・・・5・・・・・・。 5人。 全員白人だ。
皆、黒いコートを着たり、ニットの帽子を被ったり、至って地味です。
しかも、芸能人のオーラもしない!?
何か、至って普通に、大人しくしています。

しかも、余りにもそのロビーにいる日本人達が、彼らを何とも思っていない風だったのです。
広告社の人とかいたのにですよ!?
二へドンは恐る恐る、他のブロガーの人々に声をかけてみました。
「 ねえ、あの人たち、カイザー・チーフスの人達じゃない? 」

二へドンの周囲にいた3人のブロガー達が一斉に彼らの方を見ました。
「 違うんでねえの? 」
そして、一般の人なのに、有名人と間違えられた人の話を聞かされました。
二へドンも、数年前、六本木ベルファーレで行なわれたイベントで、
スペシャルゲストが叶姉妹だった時に、
MCが、「 今日はさらにもう1人スペシャルゲストをお招きしましたあ!」と言って、
いきなり松田聖子ちゃんが天使の白い羽を背負って純白の衣装で登場して
「 ♪ あー わたしーのーこーいはー ・・・ 」 と歌い出したので、
皆、本物の松田聖子ちゃんだと信じてしまったけれど、
実は歌い終わった後に、そっくりさんだったと分かり、
自分の芸能人を見る目は、大した事無いと、しょぼくれたものでした。

つい、その場の雰囲気の流れで、二へドンのこんなエピソードまで他の
ブロガーさん達に披露してしまいました。
もう、その場の雰囲気は、「 あの人たちは、本物のカイザー・チーフスではない。 」 という風だったのです。
他のファン達や、野次馬がいない、あの時が、
彼らにサインをおねだりする絶好の機会だったのに!!
二へドンが、声をかけて、一緒に今日のイベントに参加した
「 試写会の女王 」 嬢なんて、サインをもらおうと、カイザー・チーフスのCDまで持参していたのにですよ。

二へドンは、確信は無かったものの、彼らはもしかしたらホンモノのカイザー・チーフスなのではないかと淡く思いつつ、
彼らが女性スタッフの先導でエレベーターに乗り込むのを見守りました。


地下の会場で、二へドン達の席も用意してもらったので、座りました。
2・3度、開始が遅れるとのアナウンスが有りました。
でも15分もしない内に、カイザー・チーフスが現れました。

ほら、やっぱり、さっきの兄ちゃん達じゃんよ!!

あ”-!! やっぱり、あの時にサインをおねだりしておけば良かったんだ!!
くくくくく・・・・・無念じゃー・・・・・・・・・・・・・。
  

Posted by ニヘドン at 21:33Comments(2)UK-Japan 2008

2008年11月24日

「ヤング@ハート」

2008年11月23日(日)

21:40 からのレイトショーで、
映画 「 ヤング@ハート 」を見ました。
3連休の中日の夜に、わざわざ 
「 爺婆のコーラスの映画 」を
見に来る人は、いないと思ったのですよ。

そしたら、そしたら、会場には50人を越す人々!
これは平日のレイトショーより人数多いですよ。
しかも、しかも、驚いた事に、20代のカップルが多いのです!

えー!? 今時の若いカップルって、こういう映画を見るのー!?
物凄くビックリしました。
二へドンの予想では、この映画は、自分も合唱をやっている
コーラス婆あ達が・・・・( おっと口が滑ってしまった。)
もとい、ええと・・・・あの・・・・合唱に打ち込んでいらっしゃる
お姉様達が、三々五々連れ立って、
水曜日のレディーズデーの午前中に見に行くのかな・・・と・・・。

どういうストーリーかと申しますと、
実在するコーラス・グループ 「 ヤング@ハート 」の
コンサートの7週間前から、本番当日までを追跡したドキュメンタリーです。
ドキュメンタリーとは言っても、重たい社会派のドキュメンタリーとは全く違って、
各場面で、メンバー達に「 演出 」をさせている 「 ミュージカル映画 」っぽい
シーンも散りばめられていて楽しいです。

例えば、メンバー達が、遊園地の乗り物に乗りながら歌うとか、マサチューセッツの
片田舎の、何も無い道っ端で座りながら歌ってみたり。
だからね、最初二へドンは、この映画の種類を何に分類していいか困ったのよ。
実在のグループの、本当のコンサートと練習を追っているのだから、
ある意味、ドキュメンタリーには違いない。
でも、「 やらせ 」な歌うパフォーマンスの演出が随所に出て来るから、
これはエンターテイメント映画というべきなのか・・・・・・。

コーラス・グループ「 ヤング@ハート 」は、
1982年にアメリカのマサチューセッツ州の街、ノーサンプトンに誕生。
この映画を作った当時のメンバーの平均年齢は80歳。

アメリカのコーラス・グループが、アメリカで開くコンサートを追った映画なので、
てっきりアメリカ映画だと思いきや、何とイギリス映画なのですね。
確かに、映画の中でメンバー達にインタビューするレポーターの男性は、
クイーンズ・イングリッシュを話していましたわ。

グループは、イギリス、ドイツ、フランスなど、ヨーロッパ各国もツアーで回るので、
むしろヨーロッパでの知名度が高いのかも!?  

Posted by ニヘドン at 10:15Comments(3)映画

2008年11月23日

ニヘドンお勧めのベスト・クリスマス・イルミネーション

2008年11月22日(土)

21:00 109シネマズ川崎で 「 ザ・フー アメイジング・ジャーニー 」を見終わったニヘドンはルーファ広場までフラフラと出て来た。
うわあー! 夕方はまだ電気が点いていなかったクリスマス・ツリーに電気が点いていますよ。
しかも、イルミネーションはツリーだけではなくて、ツリーの周囲の地面まで、無数の光のホタルでぎっしりと埋めつくされています。
凄い! 凄い!
幻想的とは、正にこの事です。
しかも広場上方に設置された大きなスクリーンには、EXILE の画像が!
EXILEの画像の周囲には雪が降る様子が映し出されています。
そして、EXILE が歌うのは、LAST CHRISTMAS ですよ!
曲に合わせて、イルミネーションの色やデザインが変化して行き、もう朝8時からずっと外にいる疲れている自分を忘れて、思わず見入ってしまいました。
夕方、ミニ・ライブをやった福井舞ちゃんが、この時期に失恋しちゃった女の子達に頑張れ!ってエールを送っていたけれど、大丈夫。
LAZONA 川崎に来てご覧なさい。
EXILEのメンバー、ATSUSHIと TAKAHIRO が、しっとりと WHITE CHRISTMAS を歌ってくれるのを聞いたら、1人でも幸福になれますって!

実はこのEXILEが歌う LAST CHRISTMAS は、ワンコイン CDとして1枚 500円で 発売されています。
でもお家で聞いたら、ただ音楽を聞くだけでしょう?
LAZONA 川崎 なら、EXILE の LAST CHRISTMAS を聞きながら、夢の様なクリスマス・イルミネーションも楽しめるのですよ。

恐らく、LAZONA 川崎のクリスマスの演出が、今年の日本1だとニヘドンは思いますよ。
もう、サイズが大きいだけでは大人の女は、納得しませんって。
クリスマス・ツリーの大きさを競うだけの所には行かないよん。
オールラウンドな演出が大事ですよ。
12 月は、LAZONA 川崎のルーファ広場にテントを立てて毎日クリスマス・イルミネーションを眺めようかしら。
皆様も、是非どうぞ!
  

Posted by ニヘドン at 16:40Comments(0)

2008年11月23日

木村大ギター・リサイタル・岩沼レポ・後半

すみません。 すみません。 やっと、
2008年01月27日(日)の木村大ギター・リサイタル 岩沼公演の
コンサート・レポ 前半を書き終わりましたよ!!

http://nihedon.hama1.jp/e33793.html で読めますので、どうぞ。

では、ちまちまと後半を続けて行きますね。



写真は、このコンサートのチケットです。
ちゃんと石田様の写真が使用されているではありませんかー!!
これは、チケットを買った人しかゲットできないので、超、嬉しい!!

セット・リストだけ、再度載せておきますね。
その他詳細は、前半の記事をお読み下さい。

演目 :
エルガー / 威風堂々
アルビノーニ / アダージョ
チャイコフスキー / 弦楽セレナーデ
スコットランド民謡 / アメイジング・グレイス
アンドリュー・ヨーク / ムーンタン
イングランド民謡 / グリーンスリーブス
ディアンス / タンゴ・アン・スカイ

休憩 2 0 分


ロドリーゴ / アランフェス協奏曲より第2楽章
エルトン・ジョン / ユア・ソング
レッド・ツェッペリン / 天国への階段
ヴィラ=ロボス / エチュード 12番
サルトーリ / タイム・トゥ・セイ・グッバイ
ヴィヴァルディ / 四季より「夏」
アンコール 
1.クライスラー / 美しきロスマリン
2.エルガー / 威風堂々


*********************************


第2部が始まります。

1曲目は、あの有名な有名なアランフェス協奏曲の第2楽章です。
木村 大君の、ギターが、ポロリン、ポロリンと静かにギターの音を鳴らしていきます。
この曲はずるいよねー。
聞いている人は、もうこれだけで、「 来た、来た、来たー! 」 と思ってしまうもの。
で、今日はオーケストラとの共演ではなく、ストリングスとの共演で、
石田泰尚様がメンバーに入っているものですから、二へドンは総毛立っちゃってもう、

ぐはー!!

あ、いかん。 石田様のヴァイオリンの音が美し過ぎる。
いかん。 今日の主役の木村大クンを完全に食ってしまっている。
石田様ファンの二へドンは大変に嬉しい事態だが、
石田様ー!! 魂が入り過ぎです!!
そんなに魂を込めると、魂が無くなっちゃったりしませんか?
すごい・・・・・ 石田様のアランフェス協奏曲は危険だ。
この世の物とも思われない美しさに、こちらの魂が、あの世に行ってしまいそうだ。
第2部の幕開けから、いきなり、こんなん、演っちゃうんだ・・・・・・・。 はひー。

大クンがソロ・パートをギターで演奏している間は、石田様はウンウンという様に頷きながら聞き入っている様子です。
そんな石田様の周囲を、カラフルな音符が、緩やかな竜巻の様に渦巻いている様が目に見えるようでした。
石田様の指は細くて長くて、すべすべ滑らかなんですが、大クンの指も細くて白くてしなやかな動きをします。
小さい頃から楽器の演奏に精進して、高みに昇った人達の手って、皆、ああ云う風になるのだろうか?
思わず自分の手に視線を落とし、ゴツゴツの荒れた手を見て、ゾッとしてしまいました。

演奏が終わると大クンがマイクを持ちました。
「 このアランフェス協奏曲は、ギターの王道の曲ですね。 技術的にも難しい曲なんですが、色々な表現がギターでも出来るんだと云う事がお分かり頂ける曲でもあると思います。
  盲目の作曲家ロドリーゴが作った曲です。
  ロドリーゴの息子が亡くなり、何故自分にこういう悲運が降りかかるのかと呪うのですが、徐々に現実を受け入れ、
  この様な名曲を作曲したのです。
  大変な事、辛い事がある中で、受け入れる事が、次のアクションに移るのに必要なんだと、励まされもする曲です。」

大クンは、さらに次の曲の解説を始めます。
「 僕がロイヤル・アカデミーにいた時、エルトン・ジョンが卒業生で、毎年学校に来て、生徒・市民の前で演奏を行ないました。
  その時にエルトン・ジョンが歌った曲が “ Your Song ” です。 
  この曲はバラードなのですが、大島ミチルさんにファンキーな、ジャジーな感じにアレンジしてもらいました。
  とても楽しい曲です。 聞いて下さい。
  “ Your Song ”。 」

うっほっほっほ。 大体、実力派の音楽家は、ジャンルに拘らず、何にでもチャレンジする人が多いけれども、
エルトン・ジョンを持って来ましたかあ・・・・・・・。
二へドンもご多分に漏れず、エルトン・ジョンは大好きだから、嬉しかったなあ・・・・・・。
もう、大島ミチルさんのアレンジ最高ですから!!
普段、「 あ! これは大島ミチルさんのアレンジだ! 」と意識する事なく、聞き流してしまっている二へドンなんだけれども、
今日はこうして、大島ミチル・ワールドにどっぷり浸ってみると、彼女の凄い力が良く分かる。
誰もが抱いている原曲のイメージを損ねずに、さらにお洒落感をプラス出来るのには脱帽。
大クンが彼女に入れ込むのも、よく理解出来ますよ。

さて、お次の曲が、二へドンが最高に期待を抱いていた、「 天国への階段 」です。
この曲は、知る人ぞ知る、イギリスのロック・バンド LED ZEPPELIN がヒットさせた
名曲中の名曲です。 ロックの伝説の名曲を、クラシック奏者達が、どの様な演奏で聞かせてくれるのでしょうか?
おおおおおおお!! イントロは、チェロとギターですううう!!!
んー・・・・・・・ チェロの音がイマイチだな・・・・・・・。
このアレンジだったら、チェロは、古川展生ちゃんが弾いたら、もうちょっと ZEPっぽくなったかも・・・?
大クンのギターは、オリジナルを汚していないから、OK。 OK。
ZEP歴の長い二へドンは、ZEPの曲に関しては、非常にウルサイのであります。
うんうん。 British Rock も、クラシックも、何ら変わる所は無いではありませんか。

おお・・・・・石田様がヴァイオリンでメロディを弾き始めたら、途端に石田様が揺れ始めましたよ。
ZEPを弾く石田様、素敵。 素敵。 素敵。
この録音が欲しいよー!! 欲しい!! 欲しい!!!!

演奏後の大クンのMCは、こんな感じでした。
「 レッド・ツェッペリンの代表的な曲です。
  オリジナルでは、中間部はもっとアグレッシブにコード展開をして行くのですが、
  今回はクラシック・ギターで弾くと云う事で、精神的な物を出すアレンジにしてもらいました。
  ロックと言えど・・・・・・・あ、いえ、ロックと言えど等とは言えない名曲です。」

そして、大クンは、次の曲の紹介に入りました。
「 次に弾く曲は、ヴィダルコスという人が作った 『 エチュード12番 』 です。
  和音の分散と、スケールの連続で、テクニカルな曲です。
  聞いて下さい!! 」
これは大クンのソロ演奏でした。
どんな楽器でもそうなんだけど、ソロで聞かせるって、本当に力量が無いと駄目なんだよね。
大クンは、本当に底なしの実力者だと、ソロを聞く度に強く思います。
決めるべき所を、バシっと格好良くキメちゃうのも、大クンの魅力です。
ただ口をポカーンと開けて、大クンの哀愁のギター・サウンドが繰り出される、
その現場を見ている客席に同調するように、
石田様もヴァイオリンを右脇に抱えて、椅子の背もたれに体重を乗せて
じっと大クンの演奏する様を見ています。

演奏を終えた大クンが、マイクを持って一言。
「 えー、あー、疲れました。 」
大クンのこのコメントに、二へドンは心の中で大爆笑です。
だって、だって、このコメントは、我が心のダーリン石田様のコメントに酷似しているではありませんか!!
共演すると、コメントまで伝染っちゃうのかしら? うぷぷぷ。

大クンのMCは続きます。
「 ここで完全に趣を変えまして、皆さん良くご存知の “ Time to say Goodbye ” を
 ギター & ストリングスで演奏してみたいと思います。
 サラ・ブライトマンなどの歌姫が歌っていて、有名です。
 僕のマネージャーが、『 大さん、是非この曲を弾いて下さい。 』 とリクエストがあって、
 実現した曲です。 聞いて下さい。

唸りました。 二へドンは唸りました。
だってね、「 美しさ 」で有名になった曲って、聴衆は、その有名なバージョンの美しさを知っているから、
普通に演奏したのでは、良い演奏だと言ってもらえない訳じゃないですか。
大クンは、サラ・ブライトマン以上の美しさで演奏しましたよ!!
はあ~。 もう音楽は大クンのギター1本で良いのではないかと思ってしまったよ。

溜め息を付き捲っている二へドンの心を見透かした様に、演奏を終えた大クンが
マイクを持って喋り始めました。
「 “ Time to say Goodbye ” で気持ち良くなってもらった所で、次の曲では
  フレーズを僕が演って、次のフレーズを石田さんが演って、また僕が演って、
  又、ファースト・ヴァイオリンが演って・・・・・・・という風に、どんどん引き継いで行きます。
  最後まで弾ききって演るのが、僕かなと思うので、最後まで気を抜かずに演ります。 
  ヴィヴァルディの「 四季 」 から、 「 夏 Presto 」 です。
  あと、今日はありがとうございました。 」

もう今日は、何度口をアングリ開けてしまったのだろうか。
大クンのギターで演奏する「 夏 」は、普通じゃ有り得ませんから。
これは!! 二へドンは口からダラダラ涎を垂らさんばかりの驚きでした。
これは、人間業では無いです。 神業でも無い。 
もう人間も神も仏も、何もかもを超越しちゃってる。
宇宙的パワーが無ければ、ギターで「 夏 」は弾けないだろう・・・・・・・。
ヴァイオリンですら、「 夏 」を弾けない二へドンは、興奮の汗タラタラでした。
大クン、凄過ぎです!!

2008年に日本で公開された映画
「 オーケストラの向こう側 ~ フィラデルフィア管弦楽団の秘密 」には、
アコーディオンのソロで、「 四季 」を演っちゃう、すごい達人が出て来るのです。
それも空港の待合室で!!
そのアコーディオン男も凄かったけれども、大クンも凄いよ。
音がゾクゾクするのは、大クンの方だったけど。
大クン、若いのにセクシーな音を出すから・・・・・。
でも1度、アコーディオン男と、大クンの、「 四季 」を演る
 「 異業種対決 」を演ってもらいたいよね。
浅野祥君は、津軽三味線で参戦してもらいたいね。

これは、以前どこかで書いたかもしれないのだけれども、
この演奏会の後、大クンのサイン会が行なわれました。
二へドンもサイン会に並んで、サインをもらう時に、
「 夏が凄く良かったです! 今度四季全曲を演っちゃって下さいよ! 」 と
声を掛けました。 すると大クンの答えは、
「 ああ、あれね、すっごく大変なんですよ~。 」でした。
はははは・・・・・それは分かってはいるのですけれどもね。
でも大クンなら出来ますよ。 ねー、皆さんも聞きたいでしょ?

コンサートのプログラムが全て演奏されると、花束贈呈式になりました。
女の子が、赤いバラの花束を木村 大クンに贈呈しました。
男の子が黄色いバラの花束を、石田様に贈呈しました。
もう1人の女の子が、ファースト・ヴァイオリンの方に花束を渡しました。
花束贈呈式が終わったのが15:50。

大クンが舞台袖に引っ込んだ後、客席の拍手は鳴り止みません。
もうこれは明らかに、アンコールを期待して、大クンが出て来るまで拍手を止めない
強い意志が感じられる拍手です。
すると石田様が右手を上げて、「 まあまあ。 」と言う風に客席を押さえる
ジェスチャーを見せました。
そして、何と、ストリングス・チームだけで、アンコールの演奏が始まったのです。
曲は クライスラー作曲の「 美しきロスマリン 」。
石田様を追って、仙台までやって来た二へドンは、このアンコールは
とっても、とっても嬉しかったです。
石田様の繊細なヴァイオリンの音は、宮城の清浄な空気にピッタリ共鳴して
息を呑む美しさです。 ぽわーん。。。。。。。。。。石田様~。

演奏が終わると、大クンが、ひょこひょこステージに戻って来ました。
「 アンコール、どうもありがとうございます!!
  最後に皆さんの手拍子で、『 威風堂々 』 を演りたいと思います。
  皆さんの店舗が大切ですよ。
  頭を振って合図をするので、急ピッチで演って下さい。 」
破顔しながら、嬉しそうに冗談なのか、本気なのか分からない事を言います。

もう客席も本当に満足げに手拍子をして、い~い感じにコンサートは終わったのでした。
仙台まで来た旅費なんて、元が取れたと思う、大満足のコンサートでした。

***** 「 木村大ギター・リサイタル・岩沼レポ・後半 」 ・ 完 *******

   


Posted by ニヘドン at 09:52Comments(0)コンサート

2008年11月22日

ラゾーナ川崎のルーファ広場のライブ

2008年11月22日(土)

ラゾーナ川崎に土曜日・日曜日に来る度に、ニヘドンは舌打ちする。
「 チェ! また今日も駄目だ。 」
また駄目と言うのは、ルーファ広場でのライブを見られないと言う事である。
ニヘドンが川崎に来る理由は2つ。

1. ミューザ川崎にコンサートを聞きに来た。
2. 横浜市内で上映されない映画を見に来た。

すると、大抵、ルーファ広場のライブと時間が重なって、ライブを聞く事が出来なかった。

しかし今日は、映画 「 ザ・フー 」を見るまでに約5時間の時間を潰す必要がある。

思う存分ライブを楽しみましたよ。
ニヘドンは、
「 そもそも大古の昔には、音楽とは野外で奏でられるものであった。 」
と、未だに石器時代の信念を捨て切れずにいるので、音楽のあるべき姿は野外ライブだと頑なに思っている。
だから野外のプロモーション・ライブ大好き!
ストリート・ミュージシャン大好き!!

しかも「 金の卵 」に出会える機会だと思うと、ゾクゾクしちゃう。

ニヘドンが結婚する前は、埼玉県川口市に住んでいて、当時近所に「 忠実屋 」と云う大型スーパーが有り、その店頭にプロモーションに来たのが、デビュー寸前の中森明菜だった。
忠実屋の 「 特設ステージ 」( 爆 ) で、かぶりつきで見た女の子が、まさか、あの中森明菜になるとはねぇ…。

14:00 からのミニ・ライブに出演したのは、
岡野宏典 ( おかの ひろのり ) 君。
MC の紹介の後にステージに出て来た宏典君を見てビックリ!

トリオ・リベルタのピアニスト、中岡太さんソックリですよ!

顔がソックリと云うよりは、髪型やファッションが似て見えたのでしょうかね?
人間は初対面の人を、自分の知っている人と似ていると思い込む事で、安心感を得るらしいですからね。

彼の今日のファッションは、白いカットソーの上に、グレーのフードを覗かせたダークブルーの上着。
足は黒い細身のズボンです。
髪は前髪が長めでサイドの髪も肩につく位。
なかなか、がっしりとしたいい体格してますよ。
最近の若い男の子は骨格も性格も、なよっとした子が多いので、( それか無駄にメタボか、両極端。) 体格が良いってポイント高いです。

岡野宏典君はデビューして1年以上経っているので、CDもリリースしている。

・ デビューシングル 「 レモネード 」
・ 2nd シングル 「 フォトグラフ 」2008.02.27 リリース
UPCH-5526 1,100円
・ 3rd シングル 「 ゴール / 旅路 」
2008.07.30 リリース
 UPCH-5551 1,200円
・ 4th シングル 「 世界で誰より愛してる 」
2008.10.08 リリース
・ 1st アルバム 「 キャンバス 」
2008.11.05 リリース
初回盤 UPCH-8443
通常盤 UPCH-1628
3,000円

今日ミニ・ライブで披露されたのは、今月発売されたばかりの 1stアルバムに収められている4曲。

・ フォトグラフ
・ 世界の誰より愛してる
・ 風待ち
・ レモネード

「 世界で誰より愛してる 」は、TBS系の昼ドラ 「 キッパリ! 」の主題歌。

岡野宏典君は、1981年04月04日生まれ。
静岡県浜松市出身のシンガーソングライター。

最初の 「 フォトグラフ 」を演奏し始めた時に、
「 おお! 彼はギターが上手い! 」
うん。彼のセールス・ポイントは、ギター・テクニックだと思う。
イケメン・シンガーと云う事で、ステージを取り巻いているのは大半が女性であったが、中には中年男性の姿もチラホラ。
男性達は、申し合わせた様に、腕を組み、下を向いて目を閉じて、じっと聞いている。
男性達が聞きたいのは、岡野君のギター・サウンドなのだと勝手に解釈しておいた。

ギターのイントロの次に歌が始まったら、彼の歌のキーと、ギターのコードが合ってない様な、モヤモヤした感じを持ってしまったのだけれど、こういう曲なの?
それとも、緊張しちゃってました?
まあ、デビューして1年経つし、昨日も生まれて初めて仙台に行って、ライブをして来たと言うから、緊張して音程がズレたと言う事は無いか…。

曲の中盤から、盛り上がって来て、楽しんじゃった。

彼は、ちょっと韓流、入っていて、凄く若い頃の福山雅治っぽい雰囲気を持っていますよ。
レコード会社の「 売りたい路線 」 というのも有るとは思うのですが、
二へドンの見立てでは、彼は体格もいいし、シャウトも出来るので、
もうちょっとロックな路線で行ったら、彼の持ち味を充分に発揮できると思うのですが、
本人が 「 ポップス 」 をやりたいのかなあ?

ミニ・ライブの後は、お約束の、CD購入者に対するサイン会だ。
岡野宏典君のオフィシャル・ホームページは、
こちら → www.okanohironori.com/

さて、お次は、16:00 ~の福井 舞ちゃんですよー。
舞ちゃんの写真は、この記事に載せておいた。
ラゾーナ川崎のミニ・ライブ会場のルーファ広場で配られていたチラシの写真だ。
すごい、きれいな女の子だよねー。

京都生まれの23歳のシンガー・ソングライター。
トークの時も、関西弁のアクセントで喋ってて、芯の強さが窺えた。
二へドンはこういうタイプの女の子が大好きなのさ!

・ 2008.08.20 1st シングル 「 アイのうた 」 リリース
・ 2008.11.19 2nd シングル 「 Lucky 」 リリース

「 アイのうた 」は、TBS系ドラマ「 恋空 」の主題歌として採用されたから、
曲は知っている人も多いかも。

ステージに舞ちゃんが登場したら、お客さんの間から
「 え? 小ちゃい! 」 との声が上がりました。
そうそう、彼女のパワフルな歌声からは、大柄な女性を想像しちゃうよね。
CD ジャケットも1枚目も2枚目も、すごく大人っぽく写ってるし。

身長はね、ステージの上だったから目測を誤っているかもしれないけれど、
もしかしたら、160cm 無いのかな?
そして物凄くスレンダー。
スパッツに包まれた足なんか、ルパン3世の足だったよー。

濃いピンクと黒の、大柄のチェックのオーバーシャツに、黒いスパッツ。
ストレートのロングヘアに、黒い帽子を被っている。
上半身だけを見ると、デパガ( デパート・ガール )みたい。

彼女は、2nd シングルから2曲、
・ Lucky
・ Rain-bow
そしてデビュー曲の
・ アイのうた
を披露してくれた。

「 Lucky 」 は、彼女が18歳の時に、失恋をした時に作曲をしたそうな。
「 別に付き合っていた訳ではないけれど、失恋をして、すごく哀しくて、
 ちょうど、今ごろの季節で、この中にも ( ミニ・ライブを聞いているお客さんの中にも )
 失恋して、クリスマスはどうしようと思っている人がいると思うけれど、
 私は、この曲をデモ・テープにして送って、それがきっかけでデビュー出来て、
 失恋が Lucky だったので、今、失恋している人も、きっとLucky だと思える日が来るよ! 」

はい。 ありがとう。 失恋体質の二へドンは、23歳の女の子に励まされてしまった。

彼女のライブは熱かった。
彼女は、すごく歌い方にメッセージ性が有る。
歌詞そのもののメッセージ性と言うよりも、彼女が人前で歌うという行為そのものが
「 メッセージ 」 なのである。
彼女は歌いながら、どんどん観客の方に歩み寄って来る。
カリスマ性と言うべきか、ものすごく人を惹き付ける力を持っている。
彼女の観客を見る眼差しには、説得力とパワーがある。

ああ、久々に、ものすごい実力シンガーに出会えたって感じ。

二へドンは今年、ライブに行く機会が増え、ルーキー・ア・ゴーゴーとか、
Sonar Pocket とか行って、もしかしたら来週、 Kaiser Chiefs の赤坂 Blitz のライブにも行くかも!?
だから、きっときっと、いつか、福井舞ちゃんのライブにも行く機会が有ると思うのです。

舞ちゃんは女の子のなので、ミニ・ライブを聞きに来ていたのは、男性が多かった。
舞ちゃんは美人で髪長いし、シャンプーのCMにも出られるかも!?

岡野宏典君も、福井舞ちゃんも、これから頑張ってね!
良いファンがつくと良いね!!

念願のラゾーナ川崎のミニ・ライブを聞けて、大満足の1日だった!!

***** 「 ラゾーナ川崎のルーファ広場のライブ 」 ・ 完 ******  


Posted by ニヘドン at 23:20Comments(0)コンサート

2008年11月22日

「王様の竹うま」

2008年06月05日(木)

ニヘドンが絵本で好きなタイプは、ナンセンスもの。
でも、この日に読んだ「 王さまの竹うま 」は、ナンセンスものでは無いのだけれど、設定がかなりユニークだった。
まず、第1 に、王さまが大好きな事が、竹うまに乗る事!!
うわぁ〜お! そりゃ本当に変わっているわ。

王さまは毎朝、竹うまに乗って、島中を見て歩くのだ。
あ、因みに、この王さまの国は、海に浮かぶ小さな島なんだ。
島の海抜が低くて、島の沿岸を樹木の根が張り巡らされて、海水がなだれ込むのを防いでいる。

ところが、この天然の防波堤を食い荒らす鳥の大群がいる。
その為、王様直属の猫のパトロール隊がいる。
ところが、王様が竹うまなんかに乗るのは、王様のこけんに関わると信じている大臣が、王様の隙を見て竹うまを隠してしまう。
竹うまに乗れなくなった王様は、塞ぎ込み、国の事を一切やらなくなる。
猫のパトロール隊も仕事をサボり始め、結果、鳥達が天然の防波堤をつついて壊し始めた。
海水は徐々に徐々に国に流れ込み始め、事態を悟った王様の腹心の部下が竹うまを見つけ出し、蘇った王様が猫のパトロール隊を率いて鳥達を追い払い、防波堤を繕って、事無きを得る。

奇想天外な話をただ楽しむも良し。
この物語の背後に環境問題を見いだすのも良し。
竹うまを隠してしまう大臣は、何の比喩なのか考えるのも良し。
「 児童書 」ではありが、深読みをしようと思えば、いくらでも深く読めてしまうお話でした。


DATA : 「 王さまの竹うま 」 
       ドクター・スース さく・え
       わたなべ しげお 訳 
       偕成社 ¥1,600.-

***** 「 王さまの竹うま 」 ・ 完 ************
  


Posted by ニヘドン at 17:10Comments(0)読み聞かせ

2008年11月21日

この映画で号泣したアタシって一体、ナニモノなの!?

2008年11月21日(金)

ヴァイオリンのレッスンの後、又フラフラと MOVIL へ入ってしまいました。

そして、予想外の事態になってしまいました。
号泣してしまったのです。
とんでもない大失態です。

だって、この映画の予告編を見た方も大勢いるでしょう?
泣く映画じゃないですよね?
この映画のポスターを見た方も大勢いるでしょう?
どう見たってコメディ・タッチですよね。

ああ… ニヘドンが何の映画を見たのか、まだ言ってないって!?

「 ハッピー フライト 」 なんですよ。

綾瀬はるかちゃん演じる、新人の CA ( CABIN ATENDANT , 客室乗務員 ) が、やらかすドジの数々。
田辺誠一演じる、機長の昇格試験を受ける CO PI ( CO PILOT , 副操縦士 ) の頑張る姿。
これらをコミカルに描いたら、世間によく有る、「 沢山笑えて、ちょっとジンと来る 」 映画のはずじゃありませんか。

シリアスでしたね。
航空業界に詳しい人なら、思わずニヤリとしてしまう程、業界の様々な面を描いていました。
特にニヘドンを唸らせたのは、航空オタクと、バードさんまで描いていた事ですね。
バードさんって言うのは、航空機の安全運行の妨げになる野鳥達を、空砲を撃って追い払う仕事の人です。

飛行機を1機、飛ばすのに、一体何百、何千もの人々が働いていると思う?

ニヘドンがこの映画を見て号泣したのも、余りにも感情移入し過ぎたからなんですよ。

ニヘドンは幼稚園から小学校まで、ずっとずっとスチュワーデスになるのが夢でした。
当時は、CA なんて言葉は使わなかったですね。
スッチーなんて愛称みたいな呼び名も無かったですね。
大体、当時、外貨は固定相場制で、1ドル = 360円 だった時代ですよ。
庶民に取って、外国に行くなんて、夢また夢の時代だったんです。
そんな時代に、女だてらに外国に行く飛行機の中が職場って、物凄い憧れだったんです。
小さい子供の頃から外国旅行願望を強く持っていたニヘドンは、何が何でもスチュワーデスになりたかったんです。
もし、スチュワーデスになれなかったら、仕方が無いから外交官にでもなろうと、無茶苦茶な考えを持っていましたね。( 笑 )

ずっとずっと、スチュワーデスになるのを夢見て、高校生になっても、まだスチュワーデスへの夢を捨て切れなかったんです。
中学の時に、身長の伸びが 154cmで止まってしまっていたにも関わらず、視力が裸眼で0.7 になってしまっていたにも関わらず、しつこくしつこくスチュワーデス夢を馳せていたのです。

当時、子供の習い事は、お習字、そろばん、ピアノ位だったのに、英語を習ったのも、スチュワーデスになりたいが為。

ニヘドンは全く覚えていないのですが、母親から聞いた話では、
「 もうおやつは食べなくても良いから、そのお金で英語を習わせてくれ。」と
ニヘドンが母親に懇願したのだとか。

今でもまだスチュワーデスになりたいんですよ。
スチュワーデスの社会的地位が下がって来た昨今の状況は、ニヘドンに取っては、非常に好ましいものなんですね〜。

アメリカでは職業の年齢制限が撤廃されて、日本では有り得ない婆あスチュワーデスを見るにつけ、ニヘドンもアメリカでならスチュワーデスになれるかも… と、夢は相変わらず健在です。
ユナイテッド航空が、「 通訳員 」と言う職種を作り、ニヘドンが通っていた英会話スクールの受付カウンターの人が、その通訳員になった時には、ニヘドンも後を追いたいと胸を熱くしました。
「 通訳員 」は、スチュワーデスと同じ制服を着てはいるものの、通訳業務が仕事で、食事や飲み物のサービスはしないので、身長制限が無いのです!!

別に客室乗務員でなくたっていいんです。
ちょっとやってみたいのが、飛行機機内の清掃の仕事。
座席ポケットに機内雑誌とか、ゲロ袋とかをセッティングするのをやりたいんですよねー。
大変なのは分かっていますよ。
ニヘドンも添乗員として働いていた時、空港や機内は仕事場の1部でしたからね。

嫌な客ばかりです。( 笑 )
人間不信になる位、客には嫌な思いを沢山味わわされます。
もし、ニヘドンに散弾銃が手渡されたら、嫌な客を1列に並べて、端から撃ちまくってやりたい位、嫌な思いを沢山しました。
でも、99人の客から、虐待もどきの仕打ちを受けても、1人のお客様から、ねぎらいの言葉を掛けられると、パア〜っと天にも上る心地がして、もっと頑張りたくなってしまうのですよ。

「 サービス業馬鹿 」って云う人種がいるのは確かです。( 笑 )

だからね、一見映画のストーリーとは関係無さそうなニヘドンの事を熱く語ってしまいましたが、こんなニヘドンが、航空業界で働く様々な職種の人々をスクリーンに映し出されてしまうと、感極まってしまうんですねー。
それで号泣なんですよ。
矢口史靖監督には、してやられましたね。
こらー、ニヘドンを泣かすなあー!!


試験教官の機長を演じる時任三郎が、素敵♪
厳しいチーフパーサー役の寺島しのぶも素敵♪
いつも不倫役が嵌まり役の彼女が、仕事バリバリのキツい性格のチーパーを、見事に演じ切っています。

前情報では、てっきり主役は、綾瀬はるかちゃんなのかと思ったら、実はスクリーンに顔を見せている時間は、時任三郎と田辺誠一の方が長かったような…。
航空業界に激しく感情移入してしまうニヘドンみたいな人に取っては、この映画はコメディなんかじゃ有りません。
サスペンスでしたね。
飛行機が無事に着陸出来るのかどうか、もうハラハラドキドキ。

この映画は、そんな軽いお気楽ムービーでは無いんで、是非多くの人に見てもらいたいと思います。
ミッキー吉野の音楽も雰囲気盛り上げてくれるし、何よりフランク・シナトラのハイセンスな歌声が、この映画の「 勇気100 % 」のイメージにピッタリ!

シナトラって、やっぱり凄い歌手だったんだって思います。

そんなに期待していなかった映画だけに、満足感 120 %です。
お薦め!!

***** 「 この映画で号泣したアタシって一体、ナニモノなの!? 」 ・ 完 *****
   


Posted by ニヘドン at 22:38Comments(0)映画

2008年11月21日

KAISER CHIEFS カイザー・チーフス

2008年11月21日(金)

大変です!
ニヘドンは又、
UK-Japan事務局のご招待で、
11月24日( 月・祝 )に
イギリスのロック・バンド
KAISER CHIEFS
( カイザー・チーフス ) のメンバー5人と、
カラオケをする事になりました!

以下、UK-Japan 事務局からのカラオケ・パーティの内容を転記しますね。

********************************

UK-Japan 2008を記念して、UK楽曲配信を強力に推進している
カラオケチェーン、Big Echo(第一興商)。
「UK-Japan 2008 meets DAM」と題し、公認プロジェクトを展開中です。

今回は第一興商が公認ブロガー様のために開催する、
シークレットカラオケ・パーティへのご招待のお知らせです!

このパーティは、英国・リーズ出身の5人組ロックバンド
Kaiser Chiefsを招き、集まった皆様と生カラオケバトルをするというもの。
見事Kaiser Chiefsに勝利した方へは、彼らのサイン入りUK-Japan 2008
オリジナルTシャツをプレゼント!
また、このカラオケ・パーティの模様は後日、MTVにてオンエアされます。
楽しいパーティになること間違いなしです!


≪第一興商 カラオケ・パーティ≫

日時:11月24日(月・祝)
   17:00開場 17:30開始 18:30終了予定

ゲスト:Kaiser Chiefs

*********************************


ただ聞くだけなら、そのまま会場に潜り込めば良いのですが、カラオケとなるとねー!
間違ってニヘドンにマイクが向けられた日には、恥をかくから、1曲は歌える様に予習をしておきたいですよ。
そこで彼らの最新アルバム 「 OFF WITH THEIR HEADS 」を買いました。

カラオケの模様は、また来週にでも報告を致します。

Kaiser Chiefs のライブに行きたい! という方は MTV Live も有りますよ。

11/23(sun)
MTV LIVE@ZEPP TOKYO
ARTIST:Kaiser Chiefs / レミオロメン
open:17:00 start:18:00
more info: http://www.mtvjapan.com/event/mtvlive/


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今日は 「 KAISER CHIEFS って、知らない 」という人の為に、
二へドンと一緒にお勉強しましょう。

Kaiser Chiefs ( カイザー・チーフス )

イングランド の リーズ出身の5人組。 
インディーの時代が長かったが、
( 活動は1997年~ 当時の名前は  ラストン・パーヴァ )2004年05月に
リリースした インディー・レーベルからのシングル 「 オー・マイ・ゴッド 」がヒット。

2005年03月 1st アルバム 「 エンプロイメント 」 Employment
2007年02月 2nd アルバム 「 アングリー・モブ ~ 怒れる群集 」
                     Yours Truly, Angry Mob
2008年10月 3rd アルバム 「 オフ・ウィズ・ゼア・へッズ 」
                     Off with Their Heads

メンバー :

リッキー・ウィルソン ( Ricky Wilson ) / ヴォーカル
アンドリュー・ホワイト( Andrew White ) / ギター
サイモン・リックス  ( Simon Rix ) / ベース
ニック・“ ピーナッツ ”・べインズ ( “ Peanut ” ) / キーボード
ニック・ホジソン / ( Nick Hodgson ) / ドラム、 ヴォーカル

来日公演 :

2005年 フジ・ロック・フェスティバル 05
2007年 フジ・ロック・フェスティバル 07
2008年 MTV LIVE

*******************************

さあ、皆さん。
カイザー・チーフスの基本は押さえられましたか?

もう二へドンは、カラオケ・パーティが楽しみで楽しみで、今からテンション上がってます!!
だって、メジャーになったミュージシャンとカラオケって、こんな経験有ります!?
お金を払えば、誰でもコンサートには行かれるよね。
ステージの上のミュージシャンなら、誰でも普通に見られるよね。
でもカラオケ!? 現役の人気ロック・バンドとカラオケ!?

考えるだに恐ろしい企画に、もう二へドンは身体が震えていますよ。

当日、何を着て行こうかな?
彼らはいつもステージの上では、ブリティッシュ・トラッドでバッチリ決めているけど、
二へドン、ブリティッシュ・トラッドな服は持っていないぞー。
あ、因みに、二へドンが今日買った 彼らの3枚目のアルバム 
「 Off with Their Heads 」のライナー・ノーツに掲載されている10枚の写真は
1枚もブリティッシュ・トラッドじゃないんだけど・・・・・。( 爆 )
Tシャツにジーンズですよ。 やっぱ普段はカジュアルなんですね。

カラオケ・パーティで、ヴォーカルのリッキーの「 魅惑の腰振り 」 を
披露してくれるのかしら? ドキドキ。
カラオケ・バトルより、腰振りバトルなら、二へドン自信が有るんだけどなあ・・・・・。
いつも体操教室で骨盤をほぐしているから。 ( 笑 )

2006年05月21日に、リッキーは交通事故に遭っちゃってます。
しかも、その状況が凄かったのよね。
ハード・ファイのコンサートを途中で抜け出して、事故に遭ったの。
お気に入りのTV番組を見る為だったって、本当だったの?
録画しろよ! 

今回のカラオケ・パーティは1時間しか予定されていないから、
リッキーが抜け出さない事を切に望みますよ。

ああ、もうこの3連休は、カイザー・チーフスの事しか考えられない!!
皆様、どうぞ、充実の3連休をお過ごし下さいませ。
二へドンは、カイザー・チーフスな週末を過ごさせて頂きます。
 
***** 「 KAISER CHIEFS カイザー・チーフス 」 ・ 完 *****  


Posted by ニヘドン at 18:25Comments(0)UK-Japan 2008