2009年07月31日

喫茶室エリヤ

2009年07月29日(水)

渋谷駅前で突然、神の啓示を受けたニヘドンが発作的に入った
「 喫茶室エリヤ 」。
前日に書いた記事 「 呼応する世界 」では、文字通り呼応する世界について述べたいので、ここではズバリ!ニヘドンが食べた物を書いていきます。

このお店、看板からして凄いのです。
「 喫茶室エリヤ2F 」と表記されています。
もしかしたら 2F も店名の一部なのかしらん?
「 喫茶室エリヤ3F 」と云うのもあるのでしょうか?
思わず立ち止まって他のフロアの看板もチェック入れちゃいましたよ。(笑)

2階に上がり、古き良き時代の名曲喫茶みたいなガラスの扉を開けます。
およ! 満席ですよ!
( そんなに悔い改めたい人がいるのでしょうか? )

サラリーマン達で埋め尽くされています。
見事にホワイトカラー属のヒト科のオス達です。
渋谷のオフィスって、カラーシャツを着る人っていないの? と訝しく思っちゃう程、見事な白シャツ軍団です。
幸いな事に、白シャツ軍団の中に小さなテーブルが1卓空いていて、ニヘドンはお一人様だったので直ぐに席に着く事が出来ました。
「 ソーセージナポリタン 」750円です。
昔懐かしいナポリタン・スパゲティそのものです。
ソーセージ、玉ネギ、ピーマン、マッシュルームが具として入っています。
上には温泉卵が1つ、そして貝割れ大根が見め麗しくあしらわれています。
凄いボリュームなんです。
男の人に人気なのも頷けます。

30年位前の喫茶店の雰囲気が濃厚で、席は30席位有りそうです。
男性スタッフが1名と、女性スタッフが1名いますが、2人共、お店の雰囲気同様に年代物!? ( 失礼! )
タバスコの小瓶と粉チーズの容器が両方出て来るのも、嬉し懐かしのサービスです。
最近の新しい店は、経費節減の為か、頼まないと出してくれないか、酷い時は別料金をとられるからね。
調理場は別の所に有るみたいで、インターホンでオーダーを伝えています。

BGM は有線で 「 星に願いを 」なんて掛かっています。
食べ物の味も、お店の雰囲気も、何もかもレトロな感じですが、分煙されていないのも前時代的です。
店内は煙草の煙でモクモクしています。
煙草の副流煙が嫌いなニヘドンは ( 自分で吸うのはOK。超わがまま。)

さて、ナポリタンだけでも超ボリュームなのに、ミニサラダとドリンクまでセットで付いて来るのですよ。
ミニサラダはキャベツと人参の千切りにゴマドレッシングが掛けられています。
ドリンクはホットコーヒーを頼みました。
このコーヒーが又、美味しいんだ!!
渋谷駅から徒歩3分で、スパゲティとミニサラダとドリンクが全部で 750円って、悶絶物のお店です。

ランチタイムは 11:00 〜 16:00。
喫茶室エリヤ 渋谷駅前店 03-3464-7546

煙草の煙がお嫌でなければ、激しくお勧めの店です。
ニヘドンの隣の白シャツ隊員が食べていた「 天ぷら定食 」も、素晴らしく美味しそうでしたよ。
でも欲を言えば、メニューの名前を「 聖☆おにいさん 」風に変えて欲しいわ。
「 天ぷら定食 」改め「 ブッダも喜ぶ精進揚げ定食 」とか。
「 ソーセージ・ナポリタン 」改め 「 ダビンチ・コード・パスタ 」とか。
殆ど無理やり ! (^。^;)
  

Posted by ニヘドン at 23:00Comments(2)

2009年07月31日

二へドンが聴いて良かったんだから、絶対に良いのだ!

ライブのお知らせでーす!!
今、二へドンが大注目しているノイズ・ミュージシャンの伊藤まく氏が主催している
ジャパノイズのライブだよーん!!

ジャパノイズナイト!
Maq ITO Presents Stoned Soul Picnic Vol.23

2009年8月1日(土) @Flying Teapot(江古田)
6時半開場、7時開演、(9時半終演予定)
出演 : 石川雷太&伊藤まく
      庭 (from 静岡)  
      Progressive Jazz Fake
      りょう+MAQ+Natty(from VACUUM)
      VJ:TSUBAKI
チャージ : 1500円  予約:1400円
問合わせ・予約 : mail@japanoise.net       http://japanoise.net

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出演者のプロフィール

石川雷太&伊藤まく
現代美術アーチストで、重金属ノイズを操る石川雷太。
japanoise.net主宰、ex.NORDで、デジタルノイズを操る伊藤まく。
両者の共演は、いかなる新しい地平を切り拓くか??

 庭 (from 静岡)  
静岡を拠点にアバンギャルドな、ノイズミュージックを奏でる謎の集団、“庭”。
その“庭”が、いよいよその全貌を現す!

Progressive Jazz Fake
今回は、♀サックスorディジュリデュー ♀ベース&踊り ♂カホン ♂ギター ♂ドラムパッド、キーボード、ベース、ヴィオラの5人体制で、プログレッシブな音を展開!

りょう+MAQ+Natty(from VACUUM)
琴を操るりょう(写真下)、MAQのギター、Nattyのラップトップは何を奏でるのか??

VJ:TSUBAKI

サイケデリックなヴィジュアルの錬金術師!

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2009年07月04日(土)に神沢敦子さんのイベント「 殺人ー2 」が行われました。
その時のライブの音楽担当として、ギターを演奏したのが、
ノイズ・ミュージシャンの伊藤まく氏だったのです。
彼の1音1音を大切に、音と向き合う姿に、胸キュンでした。
1度で大好きになりました。
二へドンは1年間に100回クラシック・コンサートを、自分でお金を払って聴きに行く馬鹿者です。
お金を払うお客の立場で、色々なアーティストの演奏を聴きますが、
こんなに「 音 」 を大切にし、真正面から向き合うミュージシャンは他にいませんよ!!
二へドンが聴いて良かったんだから、絶対に良いのだ!
 
本当はこの記事に、伊藤まくさんの YouTube画像を 「 磔 」 ( 貼り付け )にしたかったのだ
けれども、二へドンのPCの調子が悪く、YouTube にすると切断されてしまう悲しい状態なので、
断念しました。
是非、 YouTube で探してみて下さい。
「 伊藤まく 」 で検索すると、10件程、出てきます。

二へドンは今、物凄い悲劇に見舞われています。
あんなに気に入った伊藤まく氏のライブの日に限って、二へドンの予定がぎっしりなんです。
07月15日(水)のペンギン・ハウスでのライブも行かれませんでした。
二へドンたら、「 山形スクリーム 」の試写会に行っちゃいました。
今度の 08月01日(土) Flying Teapot でのライブも行かれないんですよー!!
佐藤隆介君が出演するミュージカルの公演日なので、裏方の手伝いをしなければならないのです。
だからお願い!!
どなたか二へドンの代わりに、伊藤まくさんのライブを聴きに行ってー!!
「 ああ、こういう音楽も有るんだ。」 と、貴方の音楽鑑賞ライフが広がる事、請け合いです!!

伊藤まくさんは、mixi をやられているので、1度彼のプロフィールの紹介文を読んで見て下さい。
複数の人々が伊藤まくさんの穏やかな受け皿の広い心と態度を誉めそやしています。
そういう心持で音楽を演奏するんですもの、いい音楽が出来ますよね。

二へドンは今回、伊藤まく氏のライブ告知記事を書くにあたって、他の人のブログを探して
みました。
だって、二へドン自身は、まだ1回しかまくさんのライブを経験していないのですもの。
そうしたらね、凄いブログを発見してしまいました。
entee さんが書いている 「 entee memo 」 というブログです。 
2005年03月13日の
「 cavalet Waikiki @SCUM2000、IKEBUKURO 」という記事に、
まくさんの素晴らしい演奏のレポがありました。
素晴らしい演奏の秘密に迫る、秀作レポです。 是非ご一読を!!

http://blog.archivelago.com/index.php?query=cavalet+Waikiki&amount=0&blogid=1490



***** 「 二へドンが聴いて良かったんだから、絶対に良いのだ! 」 ・ 完 *****

  


Posted by ニヘドン at 00:31Comments(5)チケット販売

2009年07月30日

「 呼応し合う世界 」

写真は今日、花屋さんで
衝動買いしたミニバラ。
5鉢で300円。

2009年07月29日(水)
渋谷駅で東急東横線を降り立った。
目指すはマッスルミュージカル。
勿論、その前にランチでござるよ〜。
マッスルミュージカルが行われるマッスルシアターは公園通りの先っちょに有る。
しかし、ニヘドンはランチの為に馴染みのある道玄坂に入って行った。
道玄坂にはニヘドンが愛用しているエスニック料理店が3店有る。
ベトナム料理店2店とタイ料理店1店だ。

「 見よ。荒野で呼ばわる者の声がする。」
…… はい?
ニヘドンは「 ドンドン日記 」にも書きましたが、中村光のコミック 「 聖☆おにいさん 」を愛読している。
コミック単行本の1巻と2巻を購入した。
この2冊を中3の息子ちゃんに読ませたら、見事に彼の心をキャッチしてしまった。
毎日毎日、飽きもせず読み耽っている。
余り喜ぶのでニヘドンは、ついつい3巻も購入してしまった。
4巻は2009年の09月発売予定ですよ!

「 聖☆おにいさん 」は、仏教のブッダとキリスト教のイエスの2人が東京の立川でアパートをシェアして暮らすと云うシュールなお話です。

中学生の息子ちゃんは、今まで全く無宗教で育って来たので、コミックで描かれているギャグが分からない部分が結構有る。
「 ユダって? 」
「 3回知らないって言ったってどう云う事?」
そこでニヘドンは、夜の読み聞かせのベッドタイムストーリーに「 新約聖書 」を導入する事にした。
しかし日頃の不信心振りが祟って、肝心の聖書が見当たらない。
聖書を捨てる程の罰当たりな事はしていない筈だが…。
仕方が無い。
数年前、横浜駅前で白人の女の子に話し掛けられた時に、うっかり受け取ってしまった本を取り出した。
「 モルモン書 」!
ははは。まさかこの様な形で役に立つとは。
新約聖書じゃないけど、イエスのエピソードの基本は同じだから、まあいいでしょう。

この様にニヘドンと息子ちゃんは今、聖人ライフを送っているのである。

話を渋谷に戻そう。
夏休みで、平日の昼間からじょわじょわヒト科の生物が湧き出ている渋谷の交差点を渡った所で、いきなり!

「 見よ。荒野で呼ばわる者の声がする。」
……… はい?
ここは、ガリラヤ湖畔じゃないですけど…?
ふと天を仰ぎ見ると、
「 ぎょえ〜!! 」
こんなギャグ有り得なあ〜い!!
ニヘドンの視界に収まった看板は、
「 喫茶室 エリヤ 」!

はい〜!?
とげぬき地蔵商店街なら「 喫茶室 入谷 」が有りそうだけど、
殆どソドムの市状態の渋谷で「 喫茶室 エリヤ 」ですか!?

預言者に逆らう事は出来ません。
ニヘドンはエスニック料理店をキッパリと心から追い出し、「 喫茶室 エリヤ 」を目指して
階段を2階へ向かって上ったのだった。
「 まさか店の中で、無理やり悔い改めさせられたりって無いよね?」
「 メニューは、ぶどう酒とパンだけだったり? 」
「 イエスさんとブッダさんが、水1杯で8時間居座っていたら、サインねだる?」
「 mixi で、頻繁に足跡を残す、ゆださんと目が合っちゃったらどうしよう?」
階段を上がる間に二へドンの頭の中は様々な思念が渦巻いた。  

Posted by ニヘドン at 15:40Comments(3)徒然

2009年07月30日

元気食材検定

また発見してしまいました!
「 元気食材検定 」!!
二へドン、こういうの好きなんだよねー。

元気食材って何かって、勿論(?) 「 にんにく 」の事。
二へドンはニンニクが大好きなんです。
ラーメンにもどっぷりとすりおろしニンニクを投入するし、
イタリアン・レストランでオーダーするガーリック・トーストは天界の味だと思っちょりますよ。

問題は10問有りました。 8問以上正解で合格だったのに、最初のトライアルでは7問正解。
涙を飲んで再挑戦しましたら、10問正解で合格と相成りました。




では皆様も頑張って合格して下さいませ。
合格したら、飲み会の話題に出来るかも?

***** 「 元気食材検定 」 ・ 完 **************  


Posted by ニヘドン at 10:44Comments(0)お気に入りサイト

2009年07月29日

マッスルミュージカル 2009 夏公演 ・ 第1部

マッスルミュージカル 2009 夏
祭 MATSURI

日時 : 2009年07月29日(水)
14:00 開場
15:00 開演
会場 : マッスルシアター
公園通り 渋谷区役所前
料金 : SS席 9,800円
S席 7,800円
A席 5,800円
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

いやあ〜、今日のチケットは、席がどこになるのか、チケットカウンターに行ってみなければ分からなかったんです。
1列目の31番でした。
ハハハ…。
ニヘドンが「 かぶりつき席 」好きだって、知ってて渡したん?マッスルシアターさんの馬鹿ン。( 笑 )

凄い! すごい!! スゴい!!!
噂には聞いていたけれど、マッスルミュージカル、スゴい!
今ニヘドンはマッスルシアターのロビーにいます。
「 何でこんなに早く終わるの? 」と思っちゃっています。
いえ、公演時間は2時間タップリ有るんですよ。
ただ面白くて面白くて時間が経つのがあっという間。

ステージの幕が開いて5分で、見ているこちらのアドレナリンの分泌量が MAX になって来ます。
大興奮!
全出演者の、ステージに掛ける情熱が、ひしひしと伝わって来ます。

ニヘドンはさ、コンサートでも芝居でも落語でも何でも、演じる者のひたむきさに感動するんで、このマッスルミュージカルの出演者達の「 ひたむきに演じる力 」に涙が止まらかったのです。
ニヘドンは常々、「 仕事人 」の仕事振りが好きだと言い続けて来ましたが、正に彼等は必殺仕事人!!
い〜い仕事しています。
いい仕事が出来る人達だから、実にいい表情を見せてくれます。

惚れましたよ。
お金さえ有れば、毎週通い詰めたい気分です。
かぶりつきの1列目は実に美味しいです。
まだマッスルミュージカルを体験していない方は、是非とも1列目の席をゲットして下さいませ。
演技者達が、身体を張って魅せてくれる肉体労働振りを、彼等の息づかいを、上腕筋のピクピク振りを、間近で目撃しちゃって下さい。
高い飛び箱の踏み切り板を踏み切る瞬間をも目撃出来ちゃうのです。
座席中央のお客さん達は、余りにも巨大な飛び箱のせいで、ジャンプした人が降下し始めた所しか見えないと思うんですよ。

ジャンプした演技者達が、1列目の座席とステージの間の狭い通路を走り抜けて行くんですよ。
もう、ただ単にお客として醒めた目で自分の居る場所とは違う世界を眺めやる楽しみ方は出来ませんよ!
自分の周囲を演技者達が縦横無尽に走り回り、もう自分がマッスルミュージカルの世界に引きずり込まれてしまうのです。

1列目は、ステージと余りにも近過ぎて、出演者達と余りにも多く目が合い過ぎる所が、ちょっと恥ずかしいんですけどね。

若い男の子達が皆、格好いいんだあ。
しかも表面だけチャラチャラ飾り立てた格好良さじゃないんですよ。
仕事が出来る男の格好良さ!
女の子達も可愛いい娘揃い!!
これで9,800円は安いですよ。
今、丁度サマージャンボ宝くじの発売中ですが、1万円札を握り締めて宝くじを買いに行ったと思いなさいな。
支払った代金に見合った幸福が得られてますか?
よく「 夢を買う 」と言われますが、買った夢の結末にガッカリしませんか?
マッスルミュージカルなら、支払った代金以上の大きな感動が得られますよ!!

このマッスルミュージカルを見る話は、前日にひょっこりニヘドンの所に舞い込んで来ました。
24時間前には全く興味の無かったマッスルミュージカルに、もうニヘドンは夢中です!

みんなも1度はマッスルミュージカルを見に行ってねー♪

**************************************

客席は満席でした。
1時間前から開場してくれるので、併設のカフェでアイスコーヒーを買って外のテラスで蝉の
鳴き声を聞きながらコーヒー・ブレイクをしました。
売店を冷やかすのも楽しかったです。 オリジナル・グッズがたくさんありました。
二へドンの心を捉えたのがモンスター跳び箱の形のパンですね。
( 別の日に Sueさんがマッスル・ミュージカルを見に行き、チュトリスを食べたら、
  中までよく火が通ってないのか、カリッとした感じが無く、へにょーんとしていたと言ってました。)

15:00。 開演時間になると、赤い幕の向こうでゴンゴン!と重たい物を運ぶ音が聞こえて来ました。
さあ、これからステージの上でどんなパフォーマンスが繰り広げられるのか期待感がいや増します!!
最初の1ベルは、太鼓の音でした。
開演前のBGMはお囃子です。
英語のアナウンスの後、日本語のアナウンスが行われました。
リーダーが紹介されます。
男性は高橋ひろみち さん。 そして女性が小田島あずさ さんです。

舞台中央でフラフープを使った演技が始まりました。
続いて花魁( おいらん )達7人が1列に歩いて行きます。
上手( かみて )から、赤い、さらに豪華な着物を着た女性が1人登場します。
同じく下手( しもて )からは白い着物を着た女性が現れます。
高さが30cmはあろうかと見える、厚底のポックリを履いています。
よくあれで歩けるものだと感心してしまいます。
マッスル・ミュージカルは巨大跳び箱を跳んだり「 動 」のイメージが強かったので、
花魁がゆっくりゆっくりと歩く「 静 」の瞬間には意表を衝かれました。

踊り手の一団がわらわらとステージの上に集結すると、山車が現れます。
最前列の踊り手が後ろに下がると、2列目の踊り手が現れ、次々と切れ目無く踊り手が
万華鏡の様に現れます。
長い弓を持った6人の男性陣に、二へドンは心を奪われてしまいました。
( いい男達が出演してるじゃんよ。 むふふふ。)
纏( まとい )を持った連中が踊ります。
山車の上の梯子では、たいまつを投げ始めました。
たいまつでジャグリングをし、次は長縄で縄跳びパフォーマンスを披露します。
今度はブレイクダンスです。

下手( しもて )には巨大な水槽が有り、中でシンクロ・スイミングの演技が行われます。
今度は中央でトランポリンの演技が始められました。
次から次へと息をもつかせぬ、エキサイティングなステージです。
二へドンは最前列の席でステージにかぶりついているので、ダンサー達の胸が、
荒くハーハーと波打っているのが分かり、それをじっと見つめていると、
自分の呼吸まで荒くなって来るようです。

男衆3人が、縄跳びを、あちこち移動しながら跳び回ります。
小学生の頃、縄跳びが苦手だった二へドンは、ただただ舌を巻くばかりです。
( いや、正確に言うと、縄跳びだけではなく、運動全般が苦手だったのですが。)
日本のお城の天守閣型の跳び箱を次々に人が飛び越えて行きます。
「 何じゃ、こりゃあ? 」
こんなの運動会でもオリンピックでも見られない光景ですよ!
ぴょん、ぴょん、ぴょん、ぴょん、・・・・・・・・・・ 人間ってこんな事が出来るんだ。 ひゃ~!!
演技が終わった演技者達は、ステージから客席のフロアに飛び下りて、
二へドン達の目の前を走って、舞台袖に戻って行くのです。
開演前に、スタッフから、ここの通路は人が通るから足を出さないように注意を受けたのですが、
実際に演技者達が目の前を走り過ぎると、狭い通路で何かアクシデントがあったらどうしよう?と
ハラハラドキドキです。
跳び箱の着地側には、分厚いマットが置かれています。
これが天守閣型の跳び箱に合わせて、灰色の石垣模様なんですよ。
この石垣マットいいなあ。 小学校のマットも、こんなユニークなマットを使えば、
体育が苦手な子でも、楽しく授業を受けられそうです。

お次はスラッピング・ダンスです。
自分の身体が楽器です。
手のひらで、腿や腕をピシャピシャ叩いて音を出すパフォーマンスです。

ステージ中央の背後の扉が開きました。
外の植え込みが見えます。
男の人が植え込みぎりぎりの所から長く助走を取って走り出します。
中央の巨大跳び箱を跳ぼうと云うのです。
二へドンは1列目の、やや右よりの席だったので、
踏み板を踏み切る瞬間がバッチリ見えてしまいました。
小学校の頃、跳び箱が大の苦手だった二へドンにとって、これは凄い恐怖です。
跳び箱の端に尾てい骨を打ち付けると、滅茶滅茶に痛いのです。
遥か昔に感じた痛みがまざまざと甦って来ました。 うー!!
もう、とてもじゃないけど、正視出来ません。 目がうるうるしてきちゃいました。
ホラー映画を5本まとめて見ても、こんなに目を背けたくなる事は無いはずです。

どわーっと会場から拍手が沸き起こりました。 
成功したのです!! おおおお・・・・・・・・・。 
やった!! ・・・・・・・・・・・・・・ 興奮半分。 どっと疲れた半分。
マッスル・ミュージカルは、観客にも体力と気力が必要なようです。

今度はガラリと趣向が変わりまして、舞台上手( かみて )で男女ペアによるフラメンコ舞踏が
始まりました。 男女共に如何にもフラメンコという衣装をつけています。
短いフレーズが終わると、上手のライトが消え、今度は下手 ( しもて )の水槽にスポットライトが
当たります。 水中でペアのフラメンコダンスが披露されます。
でも、やはり動きに制約が有るので、フラメンコの音楽がかかっていなかったら、
それがフラメンコ・ダンスだとは思わなかったかもしれません。

水槽のスポットライトが消えると再び上手にライトが当たります。
音楽がフラメンコなので、又先程のペアのフラメンコダンスが見られるのかと思いきや、
男性は先ほどと同じなのですが、女性がいるべき場所に法被姿の男性が!!
これは笑いました。 笑・笑・笑・笑・・・・・・・・・・・・。
そして下手の水槽の中でシンクロのフラメンコダンスが踊られます。
水中のダンスを側面から見るという機会は、普通のプールでは有り得ないので、
興味深く眺めました。
泳げない二へドンには奇跡としか言い様が有りません。 ぱちぱちぱちぱち・・・・。

お次は小原庄助 ( おはらしょうすけ )節に合わせてダンスの時間です。
法被姿のダンサー達が客席の人々に振り付けを教えてくれて、ステージと客席のみんなで踊ります。 
小原庄助は会津地方の有名人( 笑 )です。 二へドンの父は会津若松の出身で
二へドンも物心ついた時からしょっちゅう父親に連れられて会津に行っていたので、
まさか小原庄助さんがマッスルミュージカルで演じられるとは思ってもみなかったのでビックリでした。

小原庄助ダンスアワーが終わると、次は客席の中から小学生の男の子が選び出され
舞台の上に立たされました。 フラフープをやってみようというのです。
さすがお子ちゃまです。 見事にフープを回して会場からやんやの拍手を浴びました。

その後、背広姿の出演者が1人で縄跳びを始めました。
二へドンの座席の後ろにはマッスル・ミュージカルの追っかけをしているような女子軍団が占めていました。
「 いでさまー!」 と軍団から黄色い声が上がります。
多分、背広縄跳びの人の名前が「 井出 」さんと言うのでしょうが、
客席の人には出演者の名前はリーダー格の人しか紹介されないので、二へドンみたいに
マッスル・ミュージカルを初めて見る人には名前が皆目分からないのです。
公演後、マッスル・シアターのホームページを見てみましたが、実際に出演したのは誰か知る事は
出来ませんでした。
出演者達は皆、頑張って演技をしている訳だから、慰労の意味も込めてコピー用紙の印刷でも
構わないから出演者名簿を希望者に配れば良いのにね。

背広縄跳び男のパフォーマンスを、法被姿のお兄さんが唖然とした表情で見つめている様子が
超・笑えました。
フラフープを首に掛けて回す演技には客席から「 うおー 」と感動の唸り声。
舞台中央に置かれたトランポリンの上で、背広男が飛び跳ねます。
よくサーカスで演じられるトランポリンは、「 衣装 」で行われますよね。
背広の衣装もあるけれども、わざと「 つぎ 」が当たっていたりして。
だから、普通の地味な背広姿のトランポリンは、妙にしみじみ可笑しかったです。

そうかと思うと舞台の背面の壁に、足だけ付けて駆け上がってみたり。
天井近くにパイプが付いていて、演技者達は手に持った棒で、そのパイプを鳴らすのです。
パイプ毎にちゃんと音程が付いていて、カーン! カーン! と音楽を奏でて行きます。
でも最後に変な音!!
スーツ姿のお兄さんが後2人加わって3人で演奏に挑みます。
3人が、少しずつ時間差をつけて垂直の壁を駆け上がる様子がコミカルで笑えます。
やや間延びした感じの音を繋ぎ合わせて聞いてみると、おお!
演奏しているのは 「 キラキラ星 」だ!
最前列の席から、彼らの「 闘い 」 を見ていたら、目が回りそうでした。

お次はダンサー達がステージの上にワーッと出て来てスラッピング・ダンスの演技です。
手のひらで自分の腕や腿をはたいて音を出しながら踊ります。
二へドンはこの日1列目でダンサー達を観察していて分かったのですが、
彼等の腿が真っ赤になっているのです!! 痛いよー!
連日、こんな風に己の身体を酷使するなんて・・・・・・・。

そしてブレイク・ダンスの演技です。
「 オノイチ ギネスに挑戦 」 という文字が電光掲示板に現れました。
頭を床につけて身体を回転させる「 ヘッドスピン 」の
60秒に101回という自己記録を更新させるのだそうです。
ヘッドスピンを練習するには、基本は三点倒立だと言う事ですが、
三点でも四点でも(!?)そもそも倒立と言うものが出来ない二へドンからすると、
ヘッドスピンなんて神業以外の何物でもありません。
この日、彼のヘッドスピンは、120回の記録を打ち立てました!!
1秒に2回転しちゃうんですよ!!
二へドンがした事・・・・・・・・ ただ唖然・・・・・・・・・・・。

唖然の口ぽかーん状態から立ち直る暇も与えてもらえません。
お次はだるま落としです。 
13段ある、『だるま』の上に人間が立ちます。
上に立っている人間がジャンプした瞬間に、横に立っている人間が木槌で
「 だるま 」を叩いて抜いて行くのです。
上に立っている人間は、ただ普通にジャンプするんじゃありません。
ポーズを取ったり、その都度その都度、異なるパフォーマンスを見せてくれます。
1番最後には宙返り!! 見事に決まりましたっ!!

客席から拍手喝さいの嵐の中、白い着物の花魁達がステージ中央に出て来て踊ります。
4人の男達が長い棒を振る演技を見せ、第1部は終了です。
第1部が終了したのが 16:03。 これから20分間の休憩に入ります。
休憩の間、ふらふらと無意味に歩き回ってみました。
ざっと座席を数えると、43席が22列程有ります。 43x22=946席か。
大まかに言って1,000席程あるんですね。 それが満席って凄いな。

第2部の模様は、別の日記に書きますねー。

***** 「 マッスルミュージカル 2009 夏公演 ・ 第1部 」 ・ 完 ******  


Posted by ニヘドン at 19:37Comments(0)パフォーマンス

2009年07月29日

Cicada 2009 〜 あれやこれや

2009年07月29日(水)

朝、玄関のドアを開けた。
玄関ポーチに出て、
ちょっと先に据え付けてある
メールボックスに入っているはずの新聞を取ろうと思ったのである。
おや!

玄関ポーチに蝉が1匹
這いつくばっていた。
壁にくっついている蝉はよく見るが、地面に這いつくばっている蝉は珍しい。
新聞なんて放っておいて、蝉をじっと見た。
( 因みにタイトルの cicada は、蝉の英語です。ニヘドンは [ シケィダァ ]と言う発音が好き。)

蝉はジジっと音1つ立てない。
人間の姿を見ても逃げる素振りも見せない。
「 生まれたて? まだ飛び方を知らないの? 」
ニヘドンが携帯写メってもピクリとも動かない。
まさかニヘドンの事を世界最強の天敵だと勘違いして気を失ってしまったのでしょうか?
あのー。点滴しましょうか? ( 冷 )

蝉の観察も飽きたので、新聞を取って家の中に入った。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
再びニヘドンは玄関のドアを開けた。
玄関ポーチに出て、ちょっと先にあるメールボックスに入っているはずの郵便物を取ろうと思ったのだ。
ニヘドンの視界に何かが入った。
( ヤバい…。)
友子さんだった。
友子さんはニヘドンの下宿先のお隣に住んでいる。
もうかれこれニヘドンの隣人歴20年と云う強者なのである。
友子さんの推定年齢は80歳を越えている。
良い人である。
恐らく、友子さんは近所の住民の中ではニヘドンの事をかなり好いていてくれている。
良い人には違いないのだけれど、何分、話が長い。
( あのー、要点だけをかいつまんでお願い出来ませんか? )
これはニヘドンが20年間、友子さんに抱き続けて来た封印された本音である。
今日も、色々と話の迷宮の中に入り込んだ。
「 友子様。
多数のブログネタを提供頂きまして、誠にありがとう存じます。
編集部で内容を吟味致しました結果、誠に残念ではございますが、全て不採用とさせて頂きました。
ご希望に添えず、誠に申し訳ございません。
友子様の井戸端会議の益々のご発展を祈念致しております。
『 ドンドン日記 』編集部
編集長・二瓶鈍之介 」

ここ1週間程、「 ドンドン日記 」の進行状況が著しくペース落ちちゃっているんだよね。
あのー、もうそろそろ、お家に入っても、よござんすか?

友子さんが言った。
「 言ってもしょうが無い事かもしれないけれど、ほら!
あなたの家の前で蝉が死んでいる!
朝からよ! 朝からずっとそこに動かずに居るのよ! 」

と…友子さん…あなたは朝からずっと我が家の敷地内の蝉を見張っていたのですか?
あの人的に言うと
「 20年前からずっと友子さんに着きまとわれて( マジ )悩んでいます。」
爆 ・ 爆 ・ 爆 !!
悩んでなんかいないよ。
これが隣近所のお付き合いってもんじゃん!!

面白いと思ったのは、動かない蝉を見て、ニヘドンは生まれ立てかと思ったのに、友子さんは死んでいると思ったと云う点です。
同じ事象でも、見る人の気持ちによって全然違う「 現実 」が存在してしまう。
ブログを書く時も、本当に一字一句に気を付けないと、誤解の渦がゴーゴーと音を立てて渦巻いているのだろうなあ…。
ブロガーとしての心構えを再認識させてくれた友子さんに感謝しながら、ニヘドンは最高のブッダ・スマイルでドアを閉めた。

2階への階段を上がりながら、蝉の事を考え続けた。
「 あの蝉は本当に死んでしまったのだろうか? 」
昔、息子ちゃんが定期購読していた学研の「 科学 」の付録に聴診器セットがあったけど、探し出して蝉の鼓動を聞いてみようかな?
昆虫の鼓動って聞けるのか?
理科の授業で、昆虫の鼓動なんて聞く機会無かったよなあ…。
虫の場合、医師の死亡診断書なんて必要ないからねえ。
仮に死んでいるとして、彼は( 勝手にオスと決め付けている。)地上に出てから僅か1週間と云う短い時間に、ちゃんと彼女に出会えて交尾できたのだろうか?
まさか一生独身だったって事は無いよねぇ…。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

午後、庭に出てみた。
今にもゲリラ豪雨に見舞われそうな怪しい雲が立ち込めていた。
ここまで雲が出ていれば、日焼けせずに庭の草むしりが出来るのではないかと思ったのだ。
あれ、1本のオオバコの太い茎に、蝉の抜け殻がくっついていた。
誰の抜け殻なんだろう?
象は自分の死に場所を知っていると言われる。
蝶も自分の生まれた花のある場所に卵を産みに戻ると言われる。
さっきの玄関ポーチの蝉君、この抜け殻のあるニヘドンの下宿先に戻って来たのだろうか?

蝉1匹。されど話題は尽きない。

ふと、サントリーホール向かいの中華料理店「 トゥーランドット 」のテイクアウト・コーナーで丼を頬張っていた時の事を思い出した。
そう、あの時も蝉の鳴き声を聞きながら食べていたのだ。
「 へえ〜。六本木でも蝉が鳴くんだ。」
夜の六本木しか知らないニヘドンに取って、昼間の六本木の蝉の鳴き声は新鮮だった。

昨日、横浜山岳民族特別自治区を陸蒸気の停車場を目指して歩いていた時の事。
行く道すがら、ずっとニヘドンの耳には蝉の鳴き声が注ぎ込まれた。
日本の夏は、やっぱ蝉の鳴き声でしょ。
ちょっと声のボリュームがひ弱な感じが否めないが…。
人間と同じく、蝉の世界でも草食系男子が増えて来ているのだろうか。
セックスレス夫婦とか?
たった1週間でセックスレスも無いもんだが。

今、渋谷のマッスルシアター前のデッキでアイスコーヒーを飲んでいる。
車道沿いの街路樹からは蝉の大合唱が行われている。
日本の夏は蝉なのだ!!

  

Posted by ニヘドン at 14:29Comments(2)

2009年07月28日

緊急募集! 無料でチケット譲ります!

どなたかニヘドンの代理でコンサートを聞きに行きませんか?

日時 : 2009年07月29日(水)
      13:45  開場
      14:30  開演
会場 : 東京国際フォーラム ホールA
     ( 東京都千代田区丸の内3丁目5-1 )
チケット : 親子席( S席 ) ¥5,000.-
       チケットは1枚のみです。
       これを無料で譲ります。
       席は1階22列 72番です。

本当は二へドンが自分用に購入しておいたチケットなんですが、
ちょっと訳があって、ほぼ同じ時間に渋谷のマッスルシアターに行かなければ
ならなくなりました。
¥5,000.-のチケットを捨ててしまうのは忍びないので、
どなたか行かれる方に無料でお譲りします。
当日にチケットを受け渡ししなければならないので、お手数をかけるかも
しれないのですが、時間的に大丈夫な方が名乗り出てくれると嬉しいなあ・・。
1ヶ月程前には、チケットぴあでの販売が各席種共売り切れ状態だった
人気のコンサートですから、行って損は無いと思うのです。
代打で行ってくれる方は、右側のサイドバーの「 オーナーにメールする 」を
クリックしてメッセージを下さいませ!

指揮・お話・構成 / 青島広志
スペシャルトークゲスト / 荒川静香
ピアノ / 清塚信也
フルート / 新村理々愛
管弦楽 / THEATER ORCHESTRA TOKYO

プログラム 
プッチーニ / 歌劇「 トゥーランドット 」より“ 誰も寝てはならぬ ”
         < 荒川静香 使用曲 >
ハチャトゥリアン / 組曲 「 仮面舞踏会 」より “ ワルツ ”
         < 浅田真央 使用曲 >
チャイコフスキー / 「 白鳥の湖 」より “ 情景 ” 
         < 高橋大輔 使用曲 >

  

Posted by ニヘドン at 23:20Comments(0)チケット販売

2009年07月28日

赤いカエル男プログラム

ハマのカエル男祭り
赤いカエルプログラム
( 写真はカエル男商会のフラッシュアニメーションの「 京浜家族 」のト津川一家が住む高層マンションの模型。)
鑑賞日 : 2009年07月10日(金)
映画館 : ブリリア・ショートショート・シアター
  

Posted by ニヘドン at 15:04Comments(0)

2009年07月27日

「 タクシー 」

Zプログラム

「 タクシー 」
英題 :
監督 :
製作年 :
製作国 : スペイン
観賞日 : 2009年05月16日(土)
映画館 : ブリリア・ショートショート・シアター

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

40歳前後の男が携帯で話しをしながら駅の建物を出て来る。
「 余り寝てないよ。寝台車は狭いからね。」
男は母親と話しをしている。
男は通りでタクシーを止める。
タクシーは男の前で急停車する。
後部座席に乗り込んだ男が行き先を告げると、運転手が
「 おしゃべり有り? 無し? 」と尋ねる。
( 日本のタクシーもチョイス出来たら、自分から話しかけるべきか、相手から話し出すのを待つべきか、探りを入れる手前が省けて楽だよね。< 笑 > )
男は 「 有り。」を選んだ。
運転手 「 話題は? 」
男 「 政治で。」
運転手 「 政府のテロ対策か? バブル崩壊か?」
こんな調子で運転手は矢継ぎ早に喋り続ける。
男 「 ねえ、話題を変えていいか?
スポーツ。スラング有りで。」
今度は運転手はサッカーの話題をまくし立てる。
タクシーが止まり、男はメーターの 9.5ユーロを払ってタクシーを降りた。
「 !? 」
男は振り出しに戻っていた。
先程の駅の前だった!
男の前にタクシーが止まる。
今度の運転手は女性。運転手は訊く。「 会話有り? 無し? 」
男は憮然と答える。「 無し。」
運転手 「 ラジオかける? 音楽? 」

スクリーンは黒一色になる。
  

Posted by ニヘドン at 22:18Comments(2)

2009年07月27日

話を蒸し返すようですが・・・・・。

二へドンは怒っている。
2ヶ月前の事をまだ怒っている。
はらわたが煮えくり返っている。
表面上は普通にしている。 だからこそ尚更怖いと自分で思う。
表面は静かで、見えない所で沸々と沸き立つマグマを抱えて、
痛い程に活火山の気持ちが良く分かる。
大噴火したら気持ちが良いだろうな。 煙を吐いただけでも周囲はびびるだろうな。

何を怒っているかと言うと・・・・・・・・・・・・・
先月書いた記事をご参照下さい。

この件に関しては、言いたい事が山程有った。 
100,000文字書き連ねても足らない位だ。
しかし、時間が無かった。
それに心のどこかで、相手のレベルまで自分を落としてどんだけ~!?という自負心も有った。
今日、YAHOO!GeoCities のサイトで、「 現代恋愛とストーカー 」という記事を見つけた。
これよ!これなのよ!!
二へドンが言いたかった事が、ものの見事に言い表されていたのです!!

そう、そう、そう、そう、そう、そう。 もう100%納得。 200%同意。 
あんまり頷き過ぎて、頸がカクカク、伝助みたいに止まらなくなっちゃった。

結構長い文章なので、1部分だけコピペしておきます。

****************************************

<断るスキルの欠如>
<ストーカーという言葉を乱用する問題>
確かに、中には悪質なストーカーもあって専門的な対策が必要場合もある。いやがる相手に四六時中つきまとっていいはずがない。そういう基本的なことはいうまでもない。しかしそういう問題にはすでにそのための専門家がいるからそいう人に任せればよい。ここではそうした基本的な問題にはふれずに、それよりもストーカー自体よりもむやみにストーカー呼ばわりする風潮の問題を指摘したい。

ストーカー自体もさることながら相手をストーカーよばわりすることも場合によっては人権侵害でしょう。例えば、どう考えてもストーカーでない相手を貶めるために「ストーカー」という言葉が使われることもあります。身近にいるしつこい人を友達同士のだべりで「あいつストーカー」だよなといったりすることなどです。これなど、少数の異端者を作り上げてそれを迫害することで共同体の仲を保つという日本人的な発想のように思える。」また、同じことを(単に電話したとかいうレベルで)しても「うれしい」と受け入れられるか警察に通報されるかの差があるなどあきらかに「ストーカーハラスメント」(ストーカーという扱いを自分の身を守るためではなく相手を貶めるために使う)とでもいうべき現象がおこっていることです。

*************************************

( 注意 ) この文章には前後にも文章があります。
       文脈を読み違わない為にも、1度全文をお読みになる事をお勧め致します。
       http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/2457/opinion/lovethe6.html

そうなんです。 二へドンは人権侵害を受けた被害者なんです。
「 ストーカーハラスメント 」を受けて、貶められたんです。
大体、物理的に不可能じゃないですか。
1年に100回以上映画館に通って、1年に100回以上コンサートに行って、体操教室に週2回
通って、ヴァイオリンに月3回通って、フラワーアレンジに月2回通って、合唱の練習に行って、
読み聞かせボランティアの活動は朝08:30からあるし、
息子のミュージカルのお手伝いはあるし、依頼の原稿は書かなきゃならないし、
友人・知人に飲みに誘われるし、本職もあるし、 家事もやらなきゃならないし、
時々追っかけで地方遠征もあるし、食べ歩きもしなくちゃならないし、
イベントや美術館巡りや、あれやこれやで全くもう!!
これらの時間をやりくりして、更に毎日「 ドンドン日記 」を基本2つずつ更新してるし。
しかも二へドンの記事は、写真載せて「 美味しかった♪ 」の一言ブログと違うし。
1本の記事を完成させるのに4~5時間かかるのも、ざらだし。
こういう生活を2年半、休み無く続けていて、一体いつどこでどうやってストーカー行為が
出来るのでしょうか?
二へドンはナポレオンと違うので、睡眠時間は3時間ではとても足りません。
6時間は眠らないと、翌日生きている死体同様になってしまいます。

「 あの女ウザイ 」と思われるのはご自由ですが、
だからと言って「 公式サイト 」にストーカー発言を書くのは、人権侵害の何物でも
ないですよね。
自分が気に入らない人間 = ストーカー
こんなレベルの表現力で、お仕事の能力疑われませんかね?
7月上旬にストーカー云々の表記は削除されましたが、
二へドンはコピペを保存してるから。 ( 怖~い!)

「 現代恋愛とストーカー 」のライター氏も 「 ストーカー 」という異端者を迫害する風潮を
憂いていますが、正に「 風潮 」が蔓延っているんです。
二へドンの怒りが収まらないのは、事の発端の本人よりも、むしろ、
本人を擁護して、二へドンを非難する「 風潮 」に対してなんですよね。
中世の魔女狩りから何世紀経ちましたか?
未だに魔女狩りが行われているんですよ。
自分達は「 ストーカーハラスメント 」に加担している意識は微塵も無いと?

二へドンは5分でも時間が有ったらブログを書きたいと日夜思っておりますが、
以前、電話で2時間、身の上話を聞いてあげた事があります。
記事が書けなかった2時間は痛かったですが、その人をストーカー呼ばわりする気は
毛頭ありません。 だって、話を聞いてあげるという選択をしたのは二へドンだったのですから。
薄情な人間だったら、「 今、忙しい。」 で、ガチャン! ですよね。

以前、レストランで話し込んで終電を逃し、実家に泊まった事があります。
帰宅するまでPCに触れなかった、つまりブログの編集が出来なかったのは痛かったですが、
その人がつきまとったという気は毛頭ありません。
実家ネタを記事に書きましたから、転んでもただでは起きない二へドンですから。
薄情な人間だったら、「 もう、終電。」と言って早々に帰りますよね。

二へドンは、毎日予定を5つも6つも入れて、それでもスケジュールの都合でキャンセルせざるを
得ない引き合いが沢山有ります。
だから1番無念なのは、ドタキャン食らう事です。
ドタキャン食らうんだったら、最初から別の予定を入れときゃ良かったあ~!! と後悔先に立たず。
でもその人を嘘吐き呼ばわりする気は毛頭ありません。
二へドンだって、寝坊したり、ダブルブッキングしたり、日にちを間違えて、結果的にドタキャンした
事が多々有りますからね。 お互い様です。

こんなに話の分かる二へドンなのに、ブチ切れる事もありますわな。
「 売られた喧嘩は買うでー。」
二へドンを「 ストーカー 」呼ばわりする事に付和雷同しておいて、
どの面下げて電話してくるかな?
3回着信記録が残っておりました。 そりゃ、やばいぜ。
二へドンがストーカー疑惑を掛けられたのも、電話を3回したからなんですねえ。
やばい。 
あの人的に言うと、「 今、ストーカーにつきまとまわれて( マジ )悩んでいます。」状態。
え? 回数じゃないの? でも、3回共、電話に出なかったし、その後1度も掛けなおしてないって
事が、何を意味するのか、薄々分からないか!?
ま、二へドンはね、ストーカー呼ばわりなんかしませんよ。
でもね、二へドンがした事は「 ストーカー 」と非難轟々で迫害され、
回数的には同じでも、それはストーカー行為じゃないんだ?
自分で自分を迫害する自傷癖は無いのでありましょう。
ストーカーで迫害されるのは二へドン1人だもんね。
二へドンのブログを書く時間を削ってまで、付き合った人から、非難轟々は腑に落ちない。

メール来ちゃったよ。 やばいね。
あの人的に言うと、「 今、ストーカーにつきまとまわれて( マジ )悩んでいます。」状態。
でも二へドンは悩んでません。 だってストーカーなんていないんだもの。
ストーカーでない人をストーカー呼ばわりする愚かしさが「 現代恋愛とストーカー 」に
書かれている訳でしょう。

すみません。 すみません。 知らない中にメール削除されてました。
削除する気はなかったので、本当にメッセージが消えているのに気がついた時はビックリ
しました。 いつも返信を繰り返していたので、住所録に入っていないのです。
携帯メール出来ないなら、だったらmixi でメッセージ寄越せって!?
すみません。 すみません。 根っからのブロガーなので、ブログネタに使ってしまいました。

でも、これ大事な問題を孕んでいるので、多くの人に問題提起をしたかったんです。
「 ストーカー 」という言葉に踊らされないで欲しいんです。
確かに、殺人事件にまで発展する切実なストーカーのケースは有りますよ。
でもそれだったら、きちんとプロフェッショナルの手に委ね、問題解決への道を探るべきだし、
ただの魔女狩りだったら、他者をストーカー呼ばわりする人間のコミュニケーション能力が未熟
なのだから、付和雷同せずに、未熟な人が早く成長出来るように温かく見守ってあげる
べきなのでしょう。

話を蒸し返してしまいました。 蒸し暑い夏の夜は、蒸し器で蒸したての蒸しパンでも
食べながら、蒸し蒸しした空気に夏を肌で感じながら、虫の声に耳を傾けて過ごしますかね。
ちょっとー、二へドンのオヤジギャグ入った蒸し返した話を無視しないでよー!!

もう二へドンは怒ってません。 張本人も、風潮も全部まとめて許します。
そうそう、メールのお返事でしたね。
コンサートの件でしたっけ?
すみません。 すみません。 神奈川区民ミュージカルの公演が近づいているので、
超多忙で NGです。 お返事遅れてすみませんでした!!

***** 「 話を蒸し返すようですが・・・・。 」 ・ 完 *********  


Posted by ニヘドン at 02:07Comments(0)よしてクレーム

2009年07月26日

トゥーランドットの「 2種乗せ丼 」

2009年07月25日(土)

いつも店の前を通るのに、縁が無くて利用した事の無い店と云う物が誰にでも1つや2つ有るでしょう。
サントリーホールの向かい側に有る中華料理店「 トゥーランドット 」は、ニヘドンに取っては、そんな店でした。
今まで、散々っぱらサントリーホールに足を向けていたのに、1度も利用する機会に恵まれませんでした。

実はこの「 トゥーランドット 」さん、利用方法には3種類有ります。
1.店内に入る。 … 当たり前? でもこの方法はニヘドンには予算オーバー。( 泣 )
2.テラス席を利用する。… 店内よりリーズナブルな 「 テラス・メニュー 」を利用出来るのです。
でもおつまみメニューが多く、焼きそばが 1,300円します。
3. テイクアウト・カウンターを利用する。
これですよ! 庶民のニヘドンの味方は!!


丼ご飯の上に、お好みのおかずを2種乗せて 650円。
3種乗せると 750円です。
ニヘドンがここに行ったのは、「 こども定期演奏会 」が終わった 13:00 。
コンサートを聞き終えたお客さんや、近くのOLさんで、10人位の人々が列を作っていました。
カウンターには10種類のおかずが有ります。
料理の名前は表示されていないので、「 これとこれ。」と指を差します。
( 指を刺さないようにね! Ouch! )

ニヘドンは酢豚と、空豆とコーンの炒め物にしました。
美味しいです!
容れ物はプラ容器ですが、味はトゥーランドットの味ですもの。
ニヘドンの丼におかずをよそってくれたのは若い中国人の女性でしたが、酢豚は肉ばかり5つも入れてくれました。
( ニヘドン的には玉ネギを沢山入れて欲しかったのだけれども…(^。^;) )
甘辛い味が、外側の衣だけではなく、肉にまで沁みてる感じで、やっぱりファミレス辺りとは味が違います。
空豆とコーンは、爽やかな彩りに感服致しました。
加熱されて透明度を帯びた空豆の黄緑色の美しいこと!
それにコーンの小粒の黄色が散りばめられて、宝石箱いっぱいのジェムが煌めいている様です。
味も油が気にならず、どちらかと云うと薄めの味付け。
ダイエット派には嬉しいかもです。

おかずが2種だったので、ご飯の上が1カ所空いちゃっているのが少し悲しいですが、いつか臨時収入が入った暁には、3種乗せにトライしてやるかな。
いやいや、やっぱり夢は大きく持って、トゥーランドットの店内に乗り込んでいって、北京ダックにフカヒレスープに海老チリに上海蟹にデザートは亀ゼリーだな。
満漢全席メニューは有るのかな?
おっと、あんまり美味しいものを食べたから、妄想スイッチ入っちゃいました。

コンビニ弁当を電子レンジでチンして食べるなら、トゥーランドットのテイクアウト・コーナー650円は買いです!!
お水のサービスが無いので、PETのジンジャエールを 150円で買いました。

ここのおかず、全種制覇を目指します!!

***** 「 トゥーランドットの 『 2種乗せ丼 』 」 ・ 完 ********

[ 本日完成した記事 ]

2009.07.16 「 ソニック・アート・クァルテット 」
http://nihedon.hama1.jp/e114002.html

2009.07.26 「 二へドンのライブ履歴書 」 
http://blog.livedoor.jp/taisakuiinkai/archives/51237360.html

  


Posted by ニヘドン at 12:13Comments(2)グルメ

2009年07月26日

石田泰尚&金子鈴太郎&清塚信也 Piano Trio

石田泰尚 & 金子鈴太郎 &
清塚信也
Piano Trio



日時 : 2009年07月25日(土)
18:30 開場 19:00 開演
会場 : 横浜市栄区民文化センター リリスホール
料金 : 4,000円 ( 全席指定 )
出演 : 石田泰尚 ( いしだ やすなお ) / ヴァイオリン
金子鈴太郎 ( かねこ りんたろう ) / チェロ
清塚信也 ( きよづか しんや ) / ピアノ
演目 : C.ドビュッシー / ピアノ三重奏曲 ト長調
1.Andantino con moto allegro
2. Scherzo - Intermezzo : Moderato con allegro
3. Andante espressivo
4. Finale : Appassionato

W.A.モーツァルト / ピアノ三重奏曲 第3番 変ロ長調 K502
1.Allegro
2. Larghetto
3. Allegretto
休 憩 < 1 5 分 >

加藤昌則 ( かとう まさのり ) / 音祝 〜 おとほぎ 〜
< ピアノ三重奏版 初演 > ( リリス委口属作品 )
F.メンデルスゾーン / ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調
1.Allegro molto agitato
2. Andante con moto tranquillo
3. Scherzo leggiero e vivace
4. Finale : Allegro assai appassionato
アンコール
G.ビゼー ( 加藤昌則・編曲 ) / ファランドール

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ぽかーん〇〇〇〇〇〇…………。
ニヘドン、口、開きっ放し。
一言で言うと、凄い!
何このトリオ!!
恐らく、今の日本で最強のトリオ。
イケメン演奏家をかき集めて、ろくに音楽を聴く耳を持たない腐女子にキャーキャー言わせようなんて、そんなレベル低くないですよ!!
音楽は本物!!
これなら筋金入りのクラシック・ファンも納得してくれるはず。
ニヘドンがトリオ BEE の演奏でケチを付けた部分が全部解消された本格的なトリオ。
3人のハーモニーは完璧な調和。
誰一人暴走していない。
誰一人遠慮していない。
3人揃って爆発する!!
熱い!
若い!
エネルギッシュ!
奇をてらっておらず、クラシックの基本に忠実。
なのに胸がときめく熱いステージ・パフォーマンス。

何で若い3人が集まって、こんな見事なステージをいとも簡単みたいに展開してしまうの?
有り得ない………。
恐らく、石田様が今までに参加した様々なピアノ・トリオの中で最高・最強のトリオです。
  


Posted by ニヘドン at 00:04Comments(5)コンサート

2009年07月25日

第30回 こども定期演奏会

休みの日位、のんびり家で寝ていたい?
いやいや、そんな事では世界の Ozone は聞けないぞ!!
るんるん! 今日の東響こども定期のゲストは小曽根真( おぞね まこと )さんですよ!
ニヘドンったら昨夜、気合いを入れて目覚ましを05:30にセットしました。
案の定、全く起きず、08:15 に 「 ぎゃあ〜!! もう行かなきゃああああ〜!! 」と言う絶叫を残し家を飛び出したのでした。
「 横浜の屋根 」から六本木は、ちょっと遠いな。( 泣 )

思い起こせば1年前の事、ニヘドンとコンサート仲間のお嬢様は話をしておりました。
「 何か、今人気の、スッゴい格好いいジャズ・ピアニストがいて、クラシックも弾くらしっくて( ← ここんとこオヤジギャグ。そこんとこよろしく! )
ええと名前、何だったかな? ええと…。」
「 ねえ、それ小曽根真でしょ!?
人気! 人気! 人気有り過ぎて、ニヘドン彼のソロ・リサイタルのチケット値段が高くて買えないし!!」
「 1度聞きに行きたいねぇ。」
「 同意。彼のコンサート・チケットが風に乗って飛んで来ないかなあ? 」
なんて話をしていたものでした。
それがどうよ!
今年に入って小曽根真さんを聞くのは2回目です。
1回目はラ・フォル・ジュルネの時でした。
何れもゲストなので、チケット代はリーズナブル。
でも本人の生演奏ですもの、感動は本格的!!
だから今年のニヘドンは、ちょっとイケている。
「 あら嫌だ、奥様! まだ小曽根真さんを聞いてないの!?
今が旬のピアニストよ!!」な〜んて偉そうに言ってみたりするのだ。
おまけに、本日のコンサート・マスターは、グレブ・ニキティン氏。
モグリだと思われるかもしれないが、ニヘドンは、今までグレブ・ニキティン氏に遭遇した事がなかった。
だから今日のニヘドンの興奮は、演奏会前からマックスであった。
小曽根真とグレブ・ニキティンと、大友直人が振る東京交響楽団。
これでチケットがサントリーホールで3,000円。
しかもニヘドンは通し券で買っているから、1回当たりの代金は 2,500円!!

あたし、自慢だわ。
コンサートの選び方、センス有るわ!!
  

Posted by ニヘドン at 15:27Comments(0)

2009年07月25日

ラ・ムジカ・デル・モンド

大阪国際室内楽フェスタ・予選

B - 9
Entry # 649
グループ名 : ラ・ムジカ・デル・モンド
参加国  : イギリス
メンバー : イロナ・ヴェセロヴスカ / バロック・フルート
アナ・バナシュキエヴィッチ / バロック・ヴァイオリン
土井 聡子 ( どい さとこ ) / チェンバロ
プロフィール : 2005年ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックにて結成。
グループ名は“ 世界の音楽 ”という意味で、このトリオの国際的な多様性を表している。
フロリレジウムの芸術監督であるアシュレイ・ソロモンに師事。
ナショナル・ギャラリーやヴィクトリア&アルバート美術館などロンドンの会場で多数コンサートを行っており、2006年にはフォサット賞を受賞している。
また、イタリアのロヴェレートで行われた第11回ボンポルテ古楽コンクールに参加。

予選演奏曲目 : J.S.バッハ / トリオ・ソナタ ト長調 BWV1038
   D.カステッロ / ソナタ 第4番
   G.P.テレマン / ソナタ ト長調 ソアーヴェ・マ・ノン・アダージョ
                 ヴィヴァーチェ
                 ラルゴ
                 アレグロ

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

バロック・フルートのイロナ嬢は、赤いタンクトップに黒いロングスカート。
チェンバロの聡子嬢はグレーのタンクトップに黒いロングスカート。
バロック・ヴァイオリンのアナ嬢は白いタンクトップに黒いロングスカートです。
若い女性の3人組。しかもその内の2人は金髪で、麗しいですねー。
最初の曲はJ.S.バッハの「 トリオ・ソナタ 」です。
第1楽章
まあ〜、これはまた優雅です。
音が余り遠くまで反響せず、演奏者の周囲で音が溜まっていく感じ。
第2楽章
トリオとしての演奏はパーフェクトです!
誰が突出するでもなく、3つの楽器が必然として、そこに存在しています。
この大人っぽい音楽性は、日本の若いお嬢さん演奏家には、余り感じられないかもです。
第3楽章
もの悲しいゆったりとした雰囲気に満ちています。
第4楽章
軽やかな曲で楽しいのですが、あっという間に終わってしまう短い曲。
もっと聞いていたかったな。

このBWV1038のトリオ・ソナタは、音楽学者ジーゲレが偽作と言った曰く付きの作品。
どうやら、バッハ父さんが息子に作曲を教える時に課題を与え、それに応じて息子が
作ったらしい。 でも全く赤の他人の偽作じゃないから、いいじゃんね?
因みにベーレンライター版の楽譜は、J.S.を取っちゃって、「 バッハ作 」として出版。
うんうん。 父ちゃんでも息子でも、バッハにゃ違いないわい。( 笑 )

2曲目はD.カステッロの 「 ソナタ 第4番 」です。
第1楽章
カステッロの曲は、日本国内の演奏会では余り頻繁に取り上げられる事は無いのですが、ニヘドンの心に染み込んで馴染みまくっている大好きな作曲家です。
17世紀前半に活躍した人なんですが、時代は古いのに、彼の音楽は21世紀の今聞くと妙に新しい。
ニヘドン、イチ押しの作曲家さん。
是非皆さんも1度は聞いてみてね。
あとニヘドンはスカルラッティもお気に入り。
さて、ニヘドンの好きなカステッロを若き美女達3人が目の前で演奏してくれるなんて至福の極み。ぽわ〜ん。
第2楽章
フルートのソロ・パート、ヴァイオリンのソロ・パートが、それぞれ美しく響きます。
第3楽章
  フルート、ヴァイオリン、チェンバロの3つの音が美しくハーモニーを奏で、
  夢の様な余韻の中で曲が終了します。


3曲目はG.P.テレマンの「 ソナタ 」です。

Ⅰ. ソアーヴェ・マ・ノン・アダージョ
   フルートとヴァイオリンの掛け合いが、哀愁を漂わせながら素敵な雰囲気。
   バロックの曲は、一見、楽譜の音符が単調なだけに、どういう風にハイライト部分を
   作って行くのかが、二へドンがヴァイオリンを弾く上での課題なのです。
   彼らの演奏はとても参考になりました。
Ⅱ. ヴィヴァーチェ
   音楽の園に居る様な、幸福感に満ち溢れた演奏です。
   正に彼女達はミューズだなと思いました。
Ⅲ. ラルゴ
Ⅳ. アレグロ

100点満点中79点。

************************************

[ ご参考 ]
・ バロック時代の作曲家の中では、ヘンデルとバッハが突出した人気を誇るので、
  G.P.テレマンは両大家の影に隠れちゃっていますね。
  テレマンの伝記も図書館で見掛けた事が有りません。
  テレマンがどんな感じの人物だったのか、とても簡潔に解説しているサイトを見つけました。
  「 リコーダーJP アラカルト 」 の中の記事 「 家庭音楽の大家 テレマン 」です。
  一読の価値有りです。
  http://www.recorder.jp/alacarte/L005.htm

・ ラ・ムジカ・デル・モンドの中でも チェンバロが大活躍していました。
  2009年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでもチェンバロを始めとする古楽器が
  クローズアップされていました。
  最近の二へドンは、凄く古楽器に心惹かれています。
  今まで二へドンは知らなかったのですが、古楽器コンクールというのが行われているのですね。
  「 第24回 古楽コンクール ( 山梨 ) 」
  2010年05月01日(土) 予選
  2010年05月02日(日) 本選
  会場 : 山梨県立県民文化ホール 小ホール
  料金 : 入場無料
  時間 : 15:00 入賞記念演奏会
        17:00 表彰式
  
  行きたいですねー。 でもラ・フォル・ジュルネの開催日程と被るんですねー。
  困りましたねー。 悩みますねー。

***** 「 ラ・ムジカ・デル・モンド 」 ・ 完 ***********  


Posted by ニヘドン at 08:45Comments(0)コンサート

2009年07月24日

「 アマルフィ 〜 女神の報酬 」 ・ 前半

「 アマルフィ 〜 女神の報酬 」

鑑賞日 : 2009年07月24日(金)
映画館 : MOVIL ( ムービル )
天気 : 1日中 雨。時折激しく降ったり止んだり。

なかなかどうして平日の16:00 開映という時間帯にしては大勢のお客さんが入っていました。
開映前に並びこそしなかったけれども、ロビーは座る場所が無い程、人が群れていました。

チケット売り場のお姉さんに、「 いつもありがとうございます。」と言われてしまった。
ヤバいよ。それめちゃヤバいよ。
ムービルでも、ニヘドン顔を覚えられちゃったよ。
(^。^;)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

いい、映画でしたよ。
ニヘドンが贔屓にしている俳優さんが、いっぱい出てくるし、イタリアの景色を堪能出来るし、サラ・ブライトマンの美しい声と歌う姿を味わえるし。
映画と旅行とオペラが大好きなニヘドンを楽しませる為に作ってくれた様な映画でした。
3ヶ月もイタリアでロケをしただけの事はあります。
メインの俳優さん達は日本人なんですが、ちゃんとイタリアの空気が漂って来ます。
ニヘドンが満足したのは、強い風の音と、アマルフィの海岸に打ち寄せる波の音がちゃんと聞こえる事。
冬場のロケだから、さしもの地中海も、波は強いのよね。
この映画はフィクションです。
バルカニア共和国なんて架空の国の名前なんか使う程フィクションなんです。
が、臭い程に作り話っぽく無いのは、この風の音と波の音が影響しているのかな?

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この日流された予告編

・ 「 幸せはシャンソニア劇場から 」
・ 「 TAJOMARU 」
・ 「 BALAD ~ 名もなき恋の歌 」
・ 「 20世紀少年 最終章 ぼくらの旗 」
・ 「 HACHI ~ 約束の犬 」

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CAST ( 役者の他の出演作品名は、二へドンが見た物だけ列記。)

黒田康作 - 在イタリア日本大使館 外交官。
         ( 織田裕二 ー 1967年12月13日生まれ。 神奈川出身。 )
矢上紗江子 - 元看護師。 まどかの母親。
         ( 天海祐希 - 1967年08月08日生まれ。 東京出身。 
           他の出演作 「 崖の上のポニョ 」 )
安達香苗 - 在イタリア日本大使館 研修生
         ( 戸田恵梨香 - 1988年08月17日生まれ。 兵庫出身。 )
矢上まどか - 紗江子の娘。
         ( 大森絢音 )
川越 亘 - 外務大臣。
         ( 平田 満 )
佐伯章悟 - フリーライター
         ( 福山雅治 )
バルトリー二 - ローマ市警の警部。
         ( ロッコ・パパレオ )
藤井昌樹 - ロンドン勤務の商社マン。
         ( 佐藤浩市 ー 東京出身。
           他の出演作 「 THE有頂天ホテル 」「 ザ・マジックアワー 」)
菊原清文 - 在イタリア日本大使館 大使
         ( 小野寺昭 )
西野道生 - 在イタリア日本大使館 参事官
         ( 佐野史郎 )
羽場良美 - 在イタリア日本大使館 外交官
         ( 大塚寧々 )
谷本幹安 - 在イタリア日本大使館 外交官
         ( 伊藤淳史 )
サラ・ブライトマン - オペラ歌手 本人

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サラ・ブライトマンが歌う 「 Time to Say Goodbye 」の歌声を背景に
クリスマスイルミネーションに彩られたローマの街の風景がスクリーンに映し出される。
クリスマスの市で楽しむ大勢の人々。
車の中の2人の男が、窓の外を眺めている。

Plaza ホテルの入り口に、黒田と、妻と思しき紗江子の2人がロビーに入って行く。
ベルボーイが黒田達に日本語で「 オヤスミナサイ。」と挨拶の言葉を掛ける。
( このベルボーイに注目しておく事!)

防犯カメラのレンズを通して、黒田と紗江子の姿が映っている。
紗江子は終始無言で、つんけんした態度で客室の中に入る。
部屋に入ると黒田はTVをつける。
サラ・ブライトマンが Time to Say Goodbye を歌う画面が現れるが、
黒田は即座にチャンネルを変えてしまう。
黒田は報道番組を見始める。
TVでは、日本の川越外務大臣がイタリアに来ると報じていた。

2009年12月21日。 在イタリア日本大使館の会議室で、西野参事官が、
川越大臣の訪問の段取りを説明する。
研修生の安達が、川越大臣の奥様が好きなジェラートを3種類の中から選ぶと言って
大きなジェラートの容器を持って入って来る。
1種類に選んだり、フェラガモの店舗を24時間貸切にする手筈を整える等、
外交官達は大わらわ。

新しい秘書官としてイタリアに赴任して来た黒田を迎えに、安達が空港に行く。
安達は引ったくりに遭ってしまうが、その現場を見ていた黒田が鞄を取り返してくれた。
その背後で、空港の建物から紗江子と娘のまどかが出て来る。

黒田は、移動の車の中で、アパートの物件リストを渡され、目を通す。
安達 「 職員に新型のアルファロメオを売りたがっている者が・・・・・・・」
黒田は興味無さそうな表情を見せる。

タイトルが出る。 「 アマルフィ 女神の報酬 」

黒田は日本大使館に入る。
西野 「 黒田君。 業務は年明けからと言う事だったが、申し訳ありません。
      大臣のイタリア訪問の話が入って来てしまいましたので・・・・。」
黒田は開口一番、パーティー開催時のマスコミや来賓客の人数制限を主張する。
前から在イタリア日本大使館に勤務していて、半年もレセプションの準備をして来た
スタッフ達は、黒田の発言を聞いてビックリ!

電話が鳴り、黒田が応対に出る。 クリスマスに爆破予告が有るとの事だった。
他のスタッフは黒田の噂を言い合う。 「 仕事は最高だが、人間は最低。」

黒田がカフェに座っている。
黒田の背後には、背中を合わせる様にフリーライターの佐伯が座っており、
黒田に背中越しに話し掛ける。
佐伯 「 3年前、コートジボアールで、女を紹介してやっただろう。」

美術館の中で紗江子が慌てふためく姿が防犯カメラ映っている。
日本大使館に、日本人の女の子が迷子になったという連絡が入る。

安達が美術館に急行すると、そこには黒田が居て、既に紗江子と話をしていた。
黒田 「 どうしてお子さんから目を離したんですか? 」
黒田、安達、紗江子の3人は、美術館の警備室で、防犯カメラの映像をチェックする。
紗江子 「 娘がトイレに行くと言って、その時、友人から電話が掛かって来たんです。」
防犯カメラの記録で、まどかがトイレに入って行く姿が再生される。
暫く無人のトイレ前。 
紗江子がトイレに入って行く。
掃除係りの男が、掃除用具を乗せたカートを押して、女子トイレに入って行く。
掃除係りが再びカートを押して、外に出て来る。

映像を見ている最中に、紗江子の携帯が鳴る。 
送信者は、まどかの携帯の番号だった。
紗江子が慌てて出ると、男の声がイタリア語で喋った。
イタリア語が分からない紗江子の代わりに黒田が出る。
その電話は、10万ユーロの身代金を要求するものだった。
黒田は、「 お前は誰だ? 」と訊かれ、咄嗟に父親だと嘘をついてしまった。

黒田は電話を切ると紗江子に告げる。
「 お嬢さんは誘拐されました。」
そして黒田はローマ市警に通報をした。
警察に連絡をしたら娘は殺されてしまうとパニックになる紗江子に黒田は説明する。
「 この国の誘拐はマフィアがやります。
  身代金を渡す事は、マフィアに協力する事になります。」
ローマ市警のバルトリー二がやって来る。 日本のアニメおたくらしい。
「 キャプテンツバサ ボールハ トモダチ。」とか口走っている。( 笑 )
( 二へドンは個人的に、日本のアニメ狂いのイタリア人を2~3人知っているので、
  ひきつる程笑えました!)
紗江子はロンドンの藤井昌樹に電話をする。
西野参事官は、黒田を追及する。「 何故、関わったんですか?」

( この辺りで、二へドンはこの映画の世界にどっぷりと嵌って行きました。
  立場や考え方の異なる多くの人々の思惑が交差する状況を実にスリリングに
  見せてくれます。
  藤井昌樹役の佐藤浩市が、今までの役より格段に髪を赤く染めてて、
  ちょっとエロ爺ィっぽい所が、激しく素敵!)

紗江子は藤井に、娘のまどかが誘拐された事を告げ、
「 半分だけお金を貸して下さい。」 と頼む。
紗江子が宿泊している Plaza ホテルの向かい側の建物には、ローマ市警の刑事達が
監視を始めた。
西野参事官は、赤いバッグを紗江子に渡す。
もう1つ、GPS機能付きのブローチを紗江子に渡す。
黒田 「 明後日にはG8が始まります。 」
誘拐犯人側に、父親と名乗ってしまった黒田は、犯人側に怪しまれない様に
紗江子の宿泊ホテルの部屋に一緒に入る。

黒田の元へ、西野参事官から電話が入る。
「 何故、父親と名乗った? 」
黒田は適当にあしらって電話を切る。
紗江子はベランダに出てタバコを吸う。
遠くからサイレンの音が聞こえて来る。

2009年12月23日。
犯人側から電話で要求が入った。
「 テルミニ駅 3番ホーム Aゾーンに10分後に来い。」
黒田と紗江子は、指定された場所に走って向かう。
10分経つと、紗江子の携帯に、まどかの画像が送られて来た。
メッセージも添付されていた。 「 バチカンに来い。」

黒田と紗江子はトロリーバスに乗り、バチカンの階段を駆け上がる。
黒田 「 赤ん坊を抱えた女はスリです。」
紗江子にまとわりついて来た女達を避けながら、黒田は紗江子に注意をする。
「 何故、犯人は、観光地ばかりを指定して来るんだ? 」
又、犯人からメールが来る。
「 トリニタディ教会のスペイン広場に20分後だ。」
黒田と紗江子は早速移動をする。 教会の鐘が鳴る。
途中の道路で、紗江子が持っていた赤いバッグがイタリア人の男に引っ手繰られてしまう。
黒田はその男を追う。
ローマ市警の応援の車が追いつき、引っ手繰りの男を捕らえるが、鞄が裂け、
中に入っていた贋札が付近に散乱してしまう。

紗江子の携帯に犯人側から電話が入る。
「 贋金は警察の入れ知恵か? 取引は中止だ。」
この事を知った西野参事官が言う。
「 誘拐事件の早期解決は難しい状況になりました。 問題は黒田さんですね。
  本外交官が関わっているとなれば、我々の監督責任が問われる事にもなりかねません。
紗江子はふらふらとホテルのロビーのソファに座る。
虚ろな表情の紗江子に黒田は声を掛ける。 
「 大丈夫ですか? 」
紗江子 「 まどかは何処に居るんですか?
       警察は何で出て来たりしたんですか?
       大体、身代金なんて持ってないのに、何で捕まえる必要が有ったんですか?
       貴方じゃない、勝手に警察に通報したのは!!」
興奮した紗江子は黒田にビンタを食らわす。 黒田は床に倒れてしまう。

そこへ藤井昌樹が、研修生の香苗と共に、紗江子達の居るホテルにやって来る。
藤井 「 夫婦を装うか。 羨ましいなあ。
      4年前、僕は胃を悪くしまして、その時の担当の看護士が、彼女だった。
      ご主人が亡くなった時から彼女は苦労続きだった。
      まどかちゃんの手術も有るって云うのに。」
紗江子は客室の中を携帯を探して回る。
ロンドン在住だと云う藤井は言う。 
「 ロンドンからたったの3時間だ。 何か有ったら飛んで来るよ。」
藤井は部屋を出て行く時に黒田に言う。
「 黒田さん。 彼女の力になってやって下さい。」
黒田は、部屋でノートPCを操作している。
紗江子は自分の部屋に入ってしまう。

12月24日。
紗江子は、パスポート、地図等を自分のバッグに入れる。
そっと扉を開けて様子を窺うと、黒田はソファーで眠っている。
紗江子は自分の服からGPS機能付きのブローチを外す。

黒田 「 何処へ行くつもりですか?」
構わずに紗江子は1人でホテルを出る。 その後を追う黒田。
「 付き合ってもらいたい所が有る。」 と紗江子に言う。
安達から黒田に電話連絡が入る。
川越大臣のスケジュールが変わり、大使館員達は徹夜で対応に追われている。

黒田は教会の神父に防犯カメラの記録テープを見せてくれる様に頼む。
拒否する神父を説き伏せて結局見せてもらう。
黒田 「 美術館と同じだ。 その場に居たはずの人間が消えている。」
防犯カメラに写った映像は、ミネルヴァ・セキュリティと云う会社が全て中央コンピューターに
オリジナルを集め、そのデータは10年間保存されると言う。
ローマ市警はミネルヴァの捜査令状を取る。

西野参事官がやって来る。
「 内務省からクレームが来ました。」
厭味をで返す黒田に西野は言う。
「 貴方に美術館に行く様に余計な事を頼んだのは私ですから。
  このままだとローマから飛ばされる事になりますよ。」
そこへ、まどかの携帯から黒田の携帯に電話が掛かって来る。
黒田が応答すると、男の声がイタリア語で指示を出して来た。
「 A1ナポリ線に乗れ。」
「 子供の声を聞かせろ!」
犯人側は、まどかの声を聞かせる事をしなかったが、警察がこの通話から発信地をキャッチした。
ローマから南東へ200キロのアマルフィだと云う事が分かった。
黒田 「 何かおかしい。 犯人は何故お嬢さんの声を聞かせようとしなかったんだ? 」
そこへ、まどかが今日の新聞を手に持った画像が、携帯に送られて来た。
紗江子 「 すみません。 ご迷惑をお掛けして。
       あの娘、重度の網膜症なんです。 日本に帰ったら手術をする予定なんです。
       イタリアは夫と2人で旅行した唯一の場所なんです。
       私達が見た景色を、あの娘の目にも焼き付けてあげたかった。」

黒田が運転する白い車がナポリを通過し、アマルフィの海辺の崖道を突っ走る。
黒田は本物のお金が入ったカーキ色のバッグを紗江子に渡す。
紗江子 「 これは?」
黒田 「 無駄遣いは外交官の特権です。」
( 凛とした目の天海祐希さんが素敵!)

紗江子は1人でカスバの様な路地を歩く。 静かな音楽がBGMに流れている。
鐘の音が聞こえて来る。
紗江子はどこまでも長く続く路地の階段を上がって行く。
とある民家の窓辺に老婆が顔を覗かせている。
紗江子は手に持っているメモ用紙を見ながら、どんどん路地の階段を上がって行く。
( このシーンは、特に事件は起こらないのですが、ただ階段を上って行く姿を見ているだけで
  次に何が起こるのか考えると緊張で息苦しくなってしまいます。)

紗江子は階段を上りきり、頂上の広場になっている所に出る。
紗江子は、ずっと階段を上って来たので、ハーハーと肩で息をしている。
広場の際の階段で、マンドリンを弾く男がいる。
広場の周囲には、それとなく黒田とバルトリー二警部が張り込んでいる。
黒田はミネルヴァの事を怪しみだしていた。

夕日が海に沈む時間になって来た。
バイクに乗った2人組のイタリア人の男達が、紗江子の前を通過する。
バイクの男2人組はバイクを降りると紗江子に絡んで、どこかに連れて行こうとする。
その様子を見た黒田は慌てて後を追う。
バルトリー二警部は「 ただのナンパだ。」 と黒田を押しとどめようとする。
紗江子は日本語で「 放して!」 と大きな声で叫び、ナンパ男達を振り切る。

警察は、携帯電話の通話記録から犯人達のアジトを特定した。
まどかの画像が送られて来た際の背景と、アジトの部屋の様子が一致した。
アジトの部屋に残されたものが、まどかの所持品だと紗江子が確認をした。
黒田は、その部屋の壁に貼られた地図に目を止める。
「 テルミニ、スペイン広場・・・・・・・ 地図にマークして有るのは、全て犯人達が指定して来た
  場所だ。」
警察の調べで、このアジトの持ち主は、ミネルヴァ契約社員だと云う事が分かった。

黒田はアマルフィのホテルでも、紗江子と同宿する。
部屋にシーツをカーテンの様に広げ、仕切りを作る。
白亜のシンプルなインテリアの部屋。
シーツのカーテンを開け、紗江子が黒田のテリトリーに入って来る。
紗江子「 眠れなくて。」
紗江子はそのまま黒田のテリトリーを突き抜けてベランダに出て煙草を口に咥える。
が、火を点けずに、また煙草をポケットに仕舞ってしまう。

夜のアマルフィの風景がスクリーンに広がる。
強い風の音と波の音がゴーゴー、ザーザーと繰り返される。
賛美歌の歌声が静かに流れる。
紗江子はベランダで嗚咽をあげる。
黒田がベランダに出て来て、紗江子にコートを掛けてやる。
紗江子は黒田に縋って泣き声をあげる。

***** 「 アマルフィ ~ 女神の報酬  ・ 前半」 ・ 完***********

後半はこちら → http://nihedon.hama1.jp/e126233.html  


Posted by ニヘドン at 19:51Comments(0)映画

2009年07月24日

「 愛を読むひと 」 - 後半

この記事は、「 愛を読む人 - 前半 」の続きの記事です。 
→ http://nihedon.hama1.jp/e109161.html
映画のストーリーを書いておりますが、シナリオではありません。
二へドンが1回映画を見て、心や記憶に残った部分だけを繋ぎ合わせて書いています。
所々二へドンの感想や、突っ込みや、ふっと思いついた事などが混じっております。

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前半の記事で書いてなかった映画の基礎データを書いておきましょう。

「 愛を読むひと 」
 
英題 : The Reader
原作 : ベルンハルト・シュリンク
監督 : スティーヴン・ダルドリー
製作年 : 2008年
製作国 : アメリカ、ドイツ合作
日本公開 : 2009年06月19日( 「 朗読の日 」なんだってさ。)
音楽 : ニコ・ムーリーと書いてある資料と、アルベルト・イグレシアスと書いてある資料と
      あって、公式発表はどっちなの?

エンド・ロールを眺めていたら、( これが二へドンの映画を見る時のお作法。 エンド・ロールを見ずに立ち上がるなんて、馬鹿者のする事よ!!) 製作者の中にアンソニー・ミンゲラの名前を
発見!! 
うわあ、この映画にも関わっていたんだ。アンソニー・ミンゲラはイギリスの映画監督で、二へドンが欠かさず見ていたMET(メトロポリタン歌劇場)のライブビューイング(オペラの舞台映像を映画館で上映する配信方法)の「 蝶々夫人 」を演出しています。MET総裁ピーター・ゲルブの招きに応じて初めてオぺラ演出を手がけたそうで、見事な作品に仕上がっていました。
残念な事に2008年03月に亡くなりました。
MET2008-2009版「蝶々夫人」のライブ・ビューイングのフイルムは、「 アンソニー・ミンゲラに捧げる 」との字幕が入れられていました。本当に残念ですよ。 もっともっと活躍して欲しい人だったのに。

キャスト :
ケイト・ウィンスレット          
      役名 ハンナ・シュミッツ・・・・ナチスの看守として働いた過去で、
                        ホロコーストの責任者として戦後裁判にかけられ有罪。
                        刑務所生活を送る。
      1975年10月05日生まれのイギリス出身の女優さん。
      二へドンがあんまり好きな女優さんではなかったが、この映画の演技はOK!
      てっきり最初からケイト・ウィンスレットが主演に決まっていたのかと思ったら、
      「 オーストラリア 」 撮影中に妊娠が明らかになった二コール・キッドマンの
      代わりにケイト・ウィンスレットが呼ばれたそうです。
      ( 2008年01月15日のシネマトゥデイ映画ニュースより。)
      もうケイト・ウィンスレットでこの映画を見ちゃったら、他の女優さんは考えられないです。
レイフ・ファインズ
      役名 マイケル・バーグ・・・・・法学生の頃からハンナの裁判を傍聴し、
                        ハンナが受刑中は、朗読テープをハンナに
                        送り続ける。 
                        高校生の時にハンナと肉体関係を持っていた。
      他の出演作 「 ハリー・ポッターと謎のプリンス 」のヴォルデモート卿。
              「 ある公爵夫人の生涯 」のデヴォンシャー公爵。
      うーん。こうして眺めてみると、マイケル・バーグの役といい、
      溢れ出る情熱とは縁遠い役が続きますねえ。
      実生活ではお友達になりたくないタイプばかり。( 笑 )
デヴィッド・クロス
      役名 青年時代のマイケル・バーグ 
      可愛いのよ。 彼がめちゃめちゃ可愛いのよ。
      彼の次の出演映画が早く日本で公開されないか期待!!
レナ・オリン
      役名 ローズ・メイザー ( イラナ・メイザー )
      ホロコーストの生き残りの娘。
アレクサンドラ・マリア・ララ
      役名 若き日のイラナ・メイザー
ブルーノ・ガンツ
      役名 ロール教授
      マイケル・バーグの担当教授。

********************************

青年時代のマイケルの教室。
ソフィーがマイケルの隣に座る。
授業の先生 「 バーグ。 ソフィーではなく、ホメロスを見なさい。」

マイケルはハンナに「 犬を連れた奥さん 」を読む。

ハンナは職場で「 勤務成績が良いので、事務職に異動 」だと言われる。
ハンナの上司 「 おめでとう。 昇進だよ。」
( ここで二へドンはハッと気が付きました。 ハンナは文字が読めないので、事務職は出来ませんよ!)

マイケルのバースデーに荒れるハンナ。
無理やりハンナの口にキスするマイケルに、ハンナは平手打ちで返す。
マイケル 「 謝るのはいつも僕。」
ハンナ 「 You don't have to apologize. ( 謝る必要は無いわ。)」
ハンナは「 戦争と平和 」の厚い本をベッドに乱暴に置く。

ハンナは浴槽でマイケルの身体を洗ってやる。

ハンナは荷物をまとめてアパートを出て行く。
マイケルはもぬけの空のアパートに戻り呆然とする。
翌朝、マイケルは家族の居る自宅へ戻る。
マイケルは誰も居ないプールサイドから全裸で水の中に入る。

場面は現代へ。
マイケル・バーグは、自分の娘のジュリアに出会い、レストランで一緒に食事を取る。
ジュリアは父親といつも距離を感じていた。 
マイケルは、いつも私のせいだと思っていた。

場面はマイケルの学生時代へ。
1966年 ハイデルベルク大学法科の教室で、特別ゼミを取った人は教室に残る様に
教授に言われる。 5人の学生だけが教室に残った。
マイケルもその中に混じっている。

5人のゼミの学生達は教授と一緒に法廷を傍聴する。
裁判所の建物の外ではデモ隊が騒いでいる。
被告人席に居るのはハンナ・シュミッツ。
裁判長がハンナの経歴を読み上げる。
1922年10月22日 ハーマンシュタット生まれ。 
SS( Schutzstaffel ・ 親衛隊 )に入隊。 シーメンス工場に勤めていた。
SSに入隊した理由を訊かれてハンナは答える。
「 仕事が有ると聞いて。 看守を募集していると聞いて、1944年まで。」
その後、クラクフの看守の仕事にも従事し、1944年の『 死の行進 』にも関与した。

教授が学生達に裁判を傍聴した感想を訊く。
夜、騒ぐ学生達から、マイケルは1人離れ、煙草を吸っている。

大学の法科ゼミで、議論が交わされる。
「 問題は悪いかどうかではなく、合法かどうかと言う事になる。 」

イラーナ・マーサーの書いた本が裁判所に証拠として提出される。
「 Were you part of it ? 」
「 Yes. 」
ハンナ 「 看守は6人だったので、1人が10人ずつ選びました。」
マーサーが法廷に呼ばれる。
マーサーは、被告人席の人々の中から、選別をした人を指さして行く。
ハンナは収容所で若い女の子達を部屋に呼び出し、本を読ませていたとマーサーが証言する。

次にマーサーの母親が証言台に立つ。 彼女は事件の顛末を語る。
看守は牧師館で寝て、囚人達は教会で寝た。
そこを空襲に襲われる。 教会の扉は外から鍵が掛けられていた為、中にいた殆ど全ての人が死んだ。
マーサー母娘は、この時の唯一の生存者なのである。

学生達は再びゼミでこの事件の事を話し合う。
1人の学生が意見を述べる。
「 6人の女が300人の人々を焼き殺した。
  この事実が明るみに出たのは、生存した犠牲者が、たまたま本を書いたからだ。
  ユダヤ人収容所は何千も有り、誰もが知っていた筈だ。
  僕はあの女を銃で撃ち殺したい。」

マイケルは元・ユダヤ人収容所の見学にやって来る。
3段の木のベッドが並ぶ薄暗い小屋。
マイケルは建物の中を隅々まで見て回る。
マイケルが歩を進める度に、木の床がギシギシときしみ音を立てる。
マイケルのコツコツと云う靴音と、ギシギシと云うきしみ音が、暫く続く。

法廷の場面。
裁判官 「 鍵を開けなかった。 何故鍵を開けなかった? 」
ハンナ 「 無理だった。 私たちは看守。 私たちは責任が有るんです。」
当時の報告書を書いたのが6人の看守の内誰なのか、筆跡鑑定をする事になる。
紙とペンがハンナの前に置かれる。
ハンナはじっと紙を見詰めていたが、口を開く。
「 認めます。 私が書きました。」

マイケルは教授に、裁判で問われている被告人の事実を知っていると告白する。
教授 「 被告はその事実を明かされたくない。
      感情は関係無い。 どういう行動に出るかだ。」
マイケルはハンナの面会に拘置所に出かける。
強いみぞれが降る中を、面会人たちは刑務所の中に入って行く。
だがマイケルは、わざわざやって来たのにも拘わらず、ハンナと顔を合わせるのに怖気づきUターンしてしまう。
面会室で1人、ため息をつくハンナ。

マイケルは大學の寮の同級生の女の子の部屋を訪ねベッドイン。
一緒に寝る2人だが、マイケルは途中で「 やっぱり1人で寝たいんだ。」と部屋を出て行ってしまう。

画面はハンナの裁判の場面。
傍聴席から「 ナチ!」 と罵声を浴びせられながら、ハンナが被告人席へ出て行く。
ハンナは300件の殺人罪を申し渡され、無期懲役の宣告を受ける。
他の元看守仲間達は4年と3ヶ月の懲役刑。
黙って涙を流すマイケル。
マイケルは裁判所から大學へ帰る列車の中で呆然としてしまう。

1976年西ドイツのノイシュタット。
まだ幼い自分の娘を連れて、マイケルは母を訪ねる。
そして妻ガートルードとの離婚を母に報告する。
妻のガートルードは検事。

大きなダンボール箱の中の沢山の本を懐かしそうに取り出し、ページを開くマイケル。
マイケルは「 オデュッセイア 」を音読する。

囚人215号( ハンナ )に郵便小包が届く。
小包の中にはカセットテープが沢山と、カセットプレーヤーが入っていた。
マイケルは次々に本を音読し、録音をしてハンナの元に送り続ける。

ハンナは刑務所の図書館に行って「 犬を連れた奥さん 」 ( アントン・チェーホフ作 )を借りる。
ハンナは本を借りて、音声と照らし合わせながら文字を覚えて行く。

1980年・西ベルリン。
マイケルは1通の手紙を受け取る。
開けてみると、文面は「 テープをありがとう。 坊や。」
呆然と後ずさりするマイケル。
その後ハンナからは、短い手紙が次々に送られて来る。
「 Please send me a romance. 」
「 Are  you  getting  my  letters? 返事を頂戴。」

1988年西ベルリン。
刑務所のスタッフのルイズ・ブレナーがマイケルに或る相談を持ちかける。
「 ハンナが釈放される。 ハンナの身元引受人になってくれないか?」
刑務所職員の依頼に、マイケルは悩む。
悩みながらもマイケルは刑務所にハンナを訪ねる。

マイケルは食堂に案内される。 
食堂の4番テーブルに、背を向けて座っているハンナ。
髪は白髪になっている。 マイケルはそんなハンナに微笑みかけ、ハンナの向かいに腰を下ろす。
ハンナはテーブルの上に右手を出し、マイケルがその手に自分の左手を添える。
ハンナ 「 大人になったのね、坊や。」
マイケル「 知人に仕立て屋がいて、君に仕事を世話してくれる。」
ハンナ 「 Dead are still Dead. 」

マイケルが帰った後、ハンナは自室のテーブルの上に本を積み上げ、靴を脱ぐとその上に乗る。

マイケルは花束を持って刑務所を訪れる。
スタッフ 「 荷造りもせず、出て行く気は無かった。」
ハンナの部屋の壁には「 犬を連れた奥さん 」の本の写し書きが貼られている。
ハンナの遺言状らしきメモが残されていた。
「 古い tea tin ( お茶の缶 )に有るお金をマイケルに渡して下さい。
  銀行に有る700マルクを火事で生き残った娘さんに渡して下さい。 」
遺書を読み上げるスタッフのか傍らで、マイケルはすすり泣く。

マイケルはニューヨークのマーサーの豪華な家を訪ねる。
マーサーの母はイスラエルで亡くなっていた。
マイケルはマーサーに、ハンナについて全てを話す。
マーサー「 彼女への許しが欲しいの?」
マーサーは缶だけ受け取り、中のお金をマイケルに返す。
マイケルは、返されたお金を、識字率を上げる活動をしている団体に寄付するつもりだと言う。
「 As you think fit. ( あなたのご自由に。)」

1995年01月。 
マイケルは娘のジュリアを車の助手席に乗せ、ハンナと訪れた田舎の教会を再訪する。
地面に所々、雪の固まりが残っている。
教会の墓地にハンナ・シュミットの墓石が有り、マイケルはジュリアにそれを見せる。
マイケル 「 全てを話すよ。 その為に来たんだ。 
        I was 15.  I  was  going  home from school. ・・・・・・・・ 」

************************************

2009年06月19日(金)にこの映画を見てから、忙しい時間の合間にちまちまちまちまと
ストーリーを書き綴って来ました。実に足掛け9ヶ月!!
ここでこの記事を終わらせてしまうのが残念です。
ちまちまと長い時間を掛けてストーリーを書き綴るのは、1本の映画を長い時間掛けて
反芻出来るので、二へドン大好きなんですよ~。

最後に、どうしても言っておきたい事が有るので、書いておきますね。
それは、この映画の製作に、2人の巨人が名を連ねていたのです。
アンソニー・ミンゲラとシドニー・ポラックです。
2人共、「 愛をよむ人 」の製作中に相次いで他界しました。

二へドンはアンソニー・ミンゲラの実力を認識したのは映画では無くて、MET ライブ・ビューイングの
「 蝶々夫人 」を見てからです。
映画人のアンソニー・ミンゲラが、オペラの舞台を演出したのです。
そして、その演出の卓越振りに、もう1瞬で、アンソニー・ミンゲラのファンになってしまいました。
もっともっと活躍してもらいたかったのに、彼の死が残念でなりません。
彼の演出した「 蝶々夫人 」に関しては
2009年03月29日「 『 蝶々夫人 』 METライブ・ビューイング 」の記事をお読み下さい。
→ http://nihedon.hama1.jp/e93766.html

もう1人のシドニー・ポラックについても、映画ファンなら言わずもがな、ですよね。
二へドンが1番思い出すのは、フランス映画「 モンテーニュ通りのカフェ 」です。
シドニー・ポラックが映画監督役で、チラリと登場するのです。
シドニー・ポラックはアメリカ人( 親はロシア系ユダヤ人と言われていますが。)なのですが、
パリのカフェに妙にしっくり馴染んでいたのが印象的だったなあ。
「 モンテーニュ通りのカフェ 」については
2008年12月29日 「 モンテーニュ通りのカフェ 」の記事をお読み下さい。
→ http://nihedon.hama1.jp/e78480.html

そしてもう1人言及したいのが、音楽を担当した
ニコ・ムーリー ( Nico Muhly )です。
彼についての詳細が良く分からないのだけれども、YouTube で見つけたので貼り付けておきますね。


凄い若いので驚いた!
ピアノに向かうニコ・ムーリーと、ヴァイオリンを弾いている女性が、
あたかも「 愛をよむ人 」のマイケルとハンナみたいな雰囲気を醸し出していて、ちょっと面白いよね。

見てから9ヶ月経って、しみじみ思い返してみると、この映画は良い映画に属すると思った。

***** 「 愛をよむ人 - 後半 」 ・ 完 ************  


Posted by ニヘドン at 07:24Comments(0)映画

2009年07月23日

第134回オルガン・1ドルコンサート

第134回 オルガン・1ドルコンサート

日時 : 2009年07月22日(水)
11:30 開場
  

Posted by ニヘドン at 21:59Comments(0)

2009年07月23日

映画「 童貞放浪記 」トークショー

2009年07月21日(火)

会場 : スペースFS 汐留
東京都港区東新橋1-1-16 汐留FSビル 3階

・ 出演者 舞台挨拶 
  舞台挨拶の記事はこちら
  http://nihedon.hama1.jp/e115044.html
・ 「 童貞放浪記 」本編上映
・ トークショー

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ゲストは写真の左から

千木良悠子 ( ちぎら ゆうこ )
   本日の進行役。
   「 誰でも1度は処女だった 」を辛酸なめ子さんと執筆。
   単行本: 326ページ   価格 : ¥1,575.-
   出版社: 理論社 (2009/2/19)
   言語 日本語
   ISBN-10: 4652078412
   ISBN-13: 978-4652078419
   発売日: 2009/2/19
   商品の寸法: 18.6 x 13 x 2.6 cm
   Amazon.co.jp ランキング: 本 - 107,890位

加藤 鷹 ( かとう たか )
   AV男優。
   黒のストライプシャツに白いズボン。 バックルが派手派手!
   頭には白い野球帽。 足元は白いスリッポン。
   鷹さん、二へドンとおない年。 やばい! 片や6,000人、片や妄想のみ・・・。(汗)
   鷹さんのブログには、このトークショーの件、「 楽しかった 」の一言のみ。
   しょうがないなー。だったら二へドンが書いてあげるよ。
   鷹さんのブログはこちら → http://blog.livedoor.jp/goldfinger_tk/

渡部 伸 ( わたなべ しん )
   全国童貞連合会長。
   全童連のサイトはこちら → http://www.cherrybb.jp/
   サイトを読むと、渡部会長は、もてなくて、その結果まだ卒業できてない
   みたいに思われる女性が多いと思いますが、
   ステージの上の会長は、終始にこやかで、言葉遣いもていねいで、
   明るい前向きな常識人でしたよ。 高感度アップです。

山本 浩司 ( やまもと ひろし )
   俳優。 「 童貞放浪記 」では金井淳の役で出演。
   「 童貞 」役は得意分野と、舞台挨拶で告白。

小沼 雄一 ( おぬま ゆういち )
   映画監督。 「 AKIBA アキバ 」、「 真木栗の穴 」の脚本担当。

*******************************

千木良 「 今日のテーマは、『 卒業年齢なんて関係ない! 童貞だって人間だ! 」
       なんですが、男性の皆さんはどう思われているかお聞かせ下さい。 」
加藤 「 こんばんは。 加藤鷹です。
      映画の中に出て来る童貞君は健康的な童貞君と思いました。
      そうでない人も大勢いるんですよ。
      映画の場合、意外に前向きなんですよね。」
渡部 「 童貞の事は、応援したくなっちゃう。
      でも途中でうまく行きそうになると、応援したくなくなっちゃう。
山本 「 金井淳の役をやらせて頂きました山本浩司です。
      ( 「童貞放浪記 」の映画を )見て頂いてありがとうございました。
      撮影はもう本当に気持ち良くて。」
千木良 「 どの辺が気持ち良かったんですか?」
山本 「 仕事としては、やり易くて、皆さんに見て頂ける所まで行けて良かったです。」
監督 「 ドキドキしているんですが、どうだったんでしょうか?
      良かったんですよね? 」
客席から拍手。
千木良 「 今日は、加藤さんと渡部さんがいますので、お2人からも童貞について一言ずつ。」
加藤 「 僕は17歳の時だったので、30年前なので、もううろ覚えなんですが、
      この世界に入ったのは、それがあるからだと思います。


  


Posted by ニヘドン at 11:19Comments(0)講演会 / トーク

2009年07月22日

新中華ダイニング「 熱烈食堂 」

2009年07月22日(水)

横浜みなとみらいホールで行われた
オルガン1ドル・コンサートの後、ランチをします。
オルガン・1ドル・コンサートで配られるクーポン券が魅力なんです。
クイーンズ・スクエアの協賛店で各種の割引やサービスを受けられます。
まだ1度も利用した事の無い「 熱烈食堂 」を試してみます。
この店の1ドル・コンサートのクーポン得点は
「 ランチタイムに食事の人にアイスコーヒーをプレゼント 」です。
at! 2nd の3階にある店です。

  

Posted by ニヘドン at 23:37Comments(0)

2009年07月22日

映画「 童貞放浪記 」舞台挨拶

日時 : 2009年07月21日(火) 18:30 〜 18:45
会場 : スペースFS汐留

本編上映前に「 童貞放浪記 」出演者の舞台挨拶が有りました。
司会は佐藤由美さん。
舞台下手( しもて )から山本浩司 ( やまもと ひろし )さん、神楽坂恵 ( かぐらざか めぐみ )さん、結城リナ ( ゆうき りな )さん、小沼雄一 ( おぬま ゆういち )監督です。

山本浩司さんは白色とオレンジ色のシャツに、シーンズを穿き、靴は茶色です。
至って普通のスタイル。 東京駅の雑踏に紛れていたら、まさか映画に出ている
俳優さんだとは気がつかないはず。( 笑 )
神楽坂恵さんは赤いチュニックに黒いスパッツ姿。 足元は白いサンダルです。
結城リナさんは黒いタンクトップにピンク色のプルオーバーを重ね、
ジーンズのショートパンツ。 黒いスパッツにエメラルド・グリーンのハイヒールを履いています。

山本浩司さんから順に自己紹介をして行きます。
山本 「 金井淳( かない じゅん )の役をやらせていただきました山本浩司です。
      今日はお足元の悪い中、お越し頂きましてありがとうございました。
      楽しんで帰って頂ければと思います。 」
神楽坂 「 北島萌 ( きたじま もえ )役をやらせて頂いた神楽坂恵です。
       今日はお越しいただきまして、ありがとうございます。
       ゆっくり楽しんでご覧になって下さい。」
結城 「 ヘルス嬢の役の結城リナです。 
      チョメチョメしたり、ムラムラしたりするシーンが楽しかったです。
      見て下さい! 」
監督 「 今日は本当に雨になってしまって心配していたんですが、
      こんなに大勢の方にお越し頂いて嬉しく思っています。 」
佐藤 「 山本浩司さん。 今までも童貞役は演って来たと思いますが、
      今日の映画では東大出で童貞という役ですよね。
      どんなお気持ちですか? 」
山本 「 嬉しかったですよ。 得意分野ですからね。
      どれだけ頭の良い男を見せられるか、真骨頂を出せたんじゃないかな?」
佐藤 「 東大出の童貞と、普通の童貞と違いが有るんですか?」
山本 「 基本的に違いは無いんじゃないかと思うんですが・・・・・・・へへへ。」
    山本浩司さんの笑いに客席も、つい引き摺られて一緒に笑ってしまった。 
山本 「 あそこに少年が座っている!」
( はい。 確かに、2列目の二へドンの隣は、お母さんと息子のペアでした。)
佐藤 「 監督。 この映画はお子さんは大丈夫なんですか?」
監督 「 R15です。」
佐藤 「 16歳に見えます。 大丈夫です。 オフレコでお願いします。
      監督、神楽坂さんに特訓されたんですか? 」
監督 「 3ヶ月前から撮影に入りました。 頑張りました! 」
佐藤 「 映画が完成した今は、どのようなお気持ちですか? 」
監督 「 長い道のりだったんで、撮影に至った時の神楽坂さんが成長したなーと、 
      お父さんの様な気持ちです。」
神楽坂 「 最初、監督怒って帰っちゃったんですよ。 
       私がろくに台詞を覚えないで行っちゃったもんで・・・・・。」
監督 「 ムッとしました。 台詞位覚えて来いよ、みたいな。
      でもその後根性見せてくれたんで。」

佐藤 「 結城さん。 完成した映画をご覧になって如何でしたか?」
結城 「 久しぶりに自分の脱いだのを見て、現場を思い出して、むふふふ。
      私、神楽坂さんとは現場で会わなかったんですよ。
      映画を見て、胸デカ !! 」
神楽坂 「 私も見て、デカいと思いました。」
( 因みに映画のチラシに依りますと、神楽坂さんの胸はI カップ !! )
監督 「 まさか女優陣でおっぱいトークになるとは思いませんでしたよ。
      原作は純文学の私小説なんですよ。
      結構真剣な悩みが書かれていて、山本さんに白羽の矢が立ったのは
      もうこの人しかいない!!みたいな。」
佐藤 「 では、この後、山本さんの真骨頂を皆様にご判断頂きたいと思います。
      最後にお1人ずつ、一言頂けますか? 」
山本 「 まだ、この映画を知らない方に教えて頂ければと思います。
      皆様にかかっています。 よろしくお願いします。」
神楽坂 「 本当に頑張ったので見て下さい。」
結城 「 下ネタで始まり、下ネタで終わるみたいなトークになっちゃいますけど、
      山本さん演じる金井淳と、お風呂に一緒に入ってるシーンが有るんですけど、
      リハまではギリギリ触らなかったんですけど、本番は触ってるんですね。
      そのリアルな表情を見て下さい。」
( これを聞いてから映画を見ると、本当にリアル!! 
  余りのリアルさに会場から笑い声が出ちゃった程!! )
監督 「 女性の方にも、童貞なんてとっても昔の話だと言う方にも見て頂ける様に作って
      あります。 ドキドキする感じを皆さんに感じて頂けたらと思いますね。」

出演者の皆さんが、本当に和気藹々とトークをしている様子からも、出演者達が
協力して1つの作品を作り上げたという達成感を持っている事が分かりました。
映画も、芯のしっかりとした真面目な映画に仕上がっています。

「 童貞放浪記 」 2009年08月08日(土) 公開!!
ヒューマントラスト シネマ文化村通り
電話 03-3496-2888
www.cqn-cinemas.com


livedoor ブログにも関連記事を書いています。
こちらもお読み下さい。 http://blog.livedoor.jp/taisakuiinkai/archives/51234097.html

***** 「 映画「 童貞放浪記 」舞台挨拶 」 ・ 完 ***********


  


Posted by ニヘドン at 20:02Comments(0)イベント