2021年06月02日

小鹿野ワーケーションツアーリポート ~ 背中に鬼を飼う人平山ユージが目の前で!!

平山ユージのクライミングその1by二へドン2021年02月18日(木)
小鹿野ワーケーションツアーのプログラムの
ハイライトとして、プロクライマーの平山ユ
ージさんと一緒に埼玉県小鹿野町の二子山に
登って来ました。 岩場に到着し、今回のア
シスタントの嵯峨敦さんと戸田萌希さんのク
ライミングを目の当たりにしました。3番手
に登ったのがワールドチャンピオンの平山ユ
ージさんです。1枚目と2枚目の写真が岩場
を登る平山ユージさんです。 1日目のミー
ティングで平山ユージさんの海外でのクライ
ミング映像を沢山見せて頂きましたが、大体
ズボンだけ穿いていて、上半身は裸と言うス
タイルが多かったのです。流石に2月の秩父
では上下ジャージ( 素材は不明 )姿でし
た。 平山ユージさんのクライミングの偉業
に対して様々な呼称が使われています。
「 背中に鬼を飼う人 」 彼の筋肉を見た
ら納得です。岩に張り付いている時の背中の
筋肉は般若の顔にも見えますもの。
「 世界一美しいクライミングスタイル 
」。二へドンが生まれて初めて見る生のクラ
イミングが世界一美しい人だなんて、凄過ぎ
る~! フリークライミングは全く命綱無
しで登る事も有りますが、この岩場はルート

平山ユージさんのクライミングその2by二へドンが出来ているので下でピレイヤーと呼ばれる
人が命綱の長さを調節してくれます。
 登山をする人は、ハーケンと言う言葉で呼
ぶ岩の割れ目や氷に打ち込む金具を使いま
す。 クライミングの世界ではこの金具を
「 ボルト 」と呼んでいます。 クライミ
ングのルートを作る時に、岩に穴を穿ち、ハ
ンガーと呼ばれる金属プレートをボルトで固
定します。本来ハンガーとボルトは別物です
が、総称してボルトと呼んでいます。
誰かが岩場にルートを作ったら、ボルトが残
されているので分かります。クライマーは登
る前に腰のベルトにカラピナと言うフックを
沢山装着しておいて、ボルトに到達する度に
自分の腰からカラピナを1つ取りボルトに付
けて、そこに命綱を通すのです。この命綱が
有ると、見ている方もかなり安心です。 例
え落下する様な事が有っても、直前のボルト
の所で止まるので、下の地面に叩き付けられ
ると言う最悪の事態を防ぐ事が出来ます。
 頂上までゴールすると、また1つ1つ自分
の付けたカラピナを外しながら下りて来るの
です。 今回は嵯峨さん、戸田さん、平山ユ
ージさんと3人共落下する事無くゴールして
下りて来ました。 クライミングに落下は付

登り場から見た秩父の山並みby二へドンき物なので、落下した場
合は岩を足で蹴りながら
態勢を立て直して、また
登り始めるのだそうで
す。 3枚目の写真は登り
場から見た秩父の山並み
です。 クライミングの
ルートを作るのに資材だ
けでルート1本に15,000
円位掛かるのだそうで
す。 二子山は今までは

坂本から見る秩父の山々by二へドン上級者だけが通うグレードの難しいエリアで
した。しかし地元の方にお願いして、優しい
ルートを何本か作って貰ったそうです。これ
からは初心者エリアを開拓して行くそうで
す。 先人が引いたルートを甦らせる。実は
登り場には人の手が入っているのです。
草がぼうぼう生えている所は刈り整えて見栄
えを良くします。 こういう作業を平山ユー
ジさんは「 庭師の感覚 」と言います。
 平山ユージさんが16歳でクライミングを
始めた当初、お父さんはクライミングに大反
対だったそうです。そりゃそうですよね。
普通の感覚の親だったら、大事な息子に危険
な真似はして欲しくないですよ。 けれども
次第に理解をしてくれました。 お父さんは
平山プレスと言う金属加工場を営んでおり、
ユージさんのクライミングの為にステンレス
製の平山ハンガーを作ってくれたそうです。
お父さんは今は工場を畳み、ユージさんは
この二子山でのルート開拓に最後の平山ハン
ガーを使い切ったそうです。くー、泣ける。
 さて、クライミングのパフォーマンスが終
わり、私たちは山を下りる事になりました。
登る時は1番前を歩いていた平山ユージさん
は、今度は最後尾を歩く事になりました。
山を下りるのが苦手な二へドンは、何とか頑張って下り始めたのですが、ある地点で気力を
使い果たしてしまいました。 両手で木にしがみついて、「 助けて~、下りられない~!
」と叫んでしまったのです。 以前登山家の方のお話を聞いた時に
「 出来る振りをしない。」と言う言葉が有ったので、素直に従いました。(笑)
みっとも無いけれども、1人で頑張り過ぎて、結果怪我をしたら、そっちの方が同行者に
迷惑を掛けてしまいますからね。 すると、二へドンよりも先に下りていた平山ユージさん
は、二へドンの居る場所まで戻って来ると、長い木の枝を拾って、ここに右足を置いて、
次にここに左足を置いて、とマンツーマンで指導を入れてくれたのです。
先生に此処に足を置いてと言われ続けて、その通りにし続けている間に、とうとう車が
待っている坂本まで下りて来る事が出来ました。
流石、アスリートですね。 間違っても手を差し伸べてくれるなんて事は有りません。
ポイントを根気良く教えてくれるけれども、自力で下りなさいって事でした。
お陰で、あんなに苦手だった山を下りるのが、少しは頑張れる気になってしまいました。
いやはや、しかし、ワールドチャンピオンの方のお手を煩わせてしまって、
本当に申し訳ありませんでした。 平山ユージさんのお陰で、素敵なクライミングの
パフォーマンスを自分の目で見る事が出来、1度も転ばずに山を下りる事が出来ました。
平山ユージさんには本当に感謝しております。
ありがとうございました。


*****「 小鹿野ワーケーションツアーリポート ~ 背中に鬼を飼う人平山ユージが目の前で!! 」 ・ 完 *****






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Posted by ニヘドン at 18:20│Comments(0)SAGOJO
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