2008年11月30日
「2つの都」〜ショパンの音楽日記No.4
写真は東京オペラシティ コンサートホールのビュッフェコーナーのテーブル花。
假屋崎省吾さんのフラワーアレンジに使われているのと同じ蘭の花があしらわれています。
テーブル花がいつもより数段豪華なのも「 祭り 」の雰囲気を盛り上げます。
Le Journal Musical de Chopin
( ル・ジュルナル・ド ・ショパン )
ショパンの音楽日記
No.4 「 2つの都 」 1829 〜 1831 年
日時 : 2008年11月28日(金)
開場 20:00 開演 20:30
会場 : 東京オペラシティ コンサートホール
料金 : S席 2,000円 A席 1,500円 ( 全指定席 )
演目 & 演奏家
ノクターン 変ロ短調 op.9-1 ( 1830-31 )
♪ アンヌ・ケフェレック
ノクターン 変ホ長調 op.9-2 ( 1830-31 )
♪ ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
ノクターン ロ長調 op.9-3 ( 1830-31 )
♪ アブデル・ラーマン・エル=バシャ
スケルツォ第1番 ロ短調 op.20 ( 1831 )
12の練習曲 op.10 ( 1829-32 )
1. ハ長調
2. イ短調
3. ホ長調 「 別れの曲 」
4. えいハ短調
5. 変ト長調「 黒鍵 」
6. 変ホ短調
7. ハ長調
8. ヘ長調
9. ヘ短調
10. 変イ長調
11. 変ホ長調
12. ハ短調 「 革命 」
♪ ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
ニヘドンに取っては、もうスッカリお馴染みになったアンヌ姉さんがステージに登場します。
アンヌ姉さんはステージの上を歩く時に、全く音を立てない人です。
女性の場合、ハイヒールのかかとの音とか、ロングドレスの衣擦れの音とかする場合が多いのですけれどね。
まあ、アンヌ姉さん、今日もズボンだから衣擦れは無いのだけれど。
1曲目は「 ノクターン 変ロ短調」です。
スローテンポのアンヌさんのノクターン大好き。
途中で消えてしまうのではないかと思える程に、「 ため方 」が切い。
激情に流されるのではなく、常に自分を客観的に見つめながら、理性でコントロールして行く演奏なんですよ。
「 はあ〜。こう言うのが有るんだ…。 」の方が楽しいのにねぇ…。
このアンヌさんの1曲目のノクターンを聞いて思いました。
このシリーズの6人の演奏家達は皆、ショパンの「 美 」を追求しているのだと。
「 美 」と言うのは、女・子供が喜ぶ、上辺だけのチャラチャラした美なんかでは無いですよ。
余分な物を削ぎ落として行き、「 核 」の部分の奥深い「 美 」の事なんですよ。
今年、2008年ゴールデンウイークに行われた「 ラ・フォルジュルネ 」では、映画 「 ノットゥルノ 」を見て、シューベルトの美しく無い部分に目からウロコだったものです。
前島秀国氏は「 シューベルトはロック・ミュージシャンだ!」とか言うし…。
今まで考えもしなかった発想法も刺激的だし、今回のショパン祭りの様に、今までショパンに関して多くの人が持っていたイメージを全部取り去ってしまう方法も、実に面白い。「 作品 」を並べて、各自が自分でショパンの「 核 」を見つける。
今回のショパンの企画は、「 ショパンはこう言う風に考えなさいよ! 」と言う提示が一切されていないのです。
毎回渡されるプログラムも、堀内 みき さんの解説が有るのですが、3行前後ですよ。
ただただ作品を聞いて、答えは自分でお考えなさい。みたいです。
どこまでも、どこまでも、どこまでも、どこまでも………
アンヌさんの作った余韻が途切れる事無く続いて行きます。
どこまでも……。
しかし、会場の拍手は、ニヘドンが「 どこまでも……」に酔い痴れる事を許してくれなかった。(T_T)
毎回そうなんだけど、拍手が早いって!!
もうフライング2回で退場にしてやって。
ニヘドンはもっと、「 とわっぷり 」余韻に浸っていたいんだよ!
2曲目は、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ( 略して JFN 君 )による「 ノクターン 変ホ長調 」です。
アンヌ姉さんと同じく、ゆっくりと落ち着き払って、淡々と弾いて行きます。
柔らかい音1粒1粒に「 命 」が宿っています。
今、映像の世界では3Dが流行っているみたいですね。
夏場は、MTV だったかどこだったか、3Dの番組を放送するからと言って、ニヘドンの所に3D眼鏡が送られて来ました。( 結局見なかったんだけど…。)
今、公開されている映画 「 センター・オブ・ジ・アース 」も3D眼鏡で見る映画だし。
11月8日(土)に東京文化会館で行われたシェーンベルクの演奏会でも、約20分間の3D映像が上映されました。
そんな3D流行りにあやかって、もし音の世界に3Dがあるとしたら、( 変な言い方だけれども ) JFN 君の演奏は正に3Dだと思いますよ。
きっと彼の音なら宇宙空間まで浸透しているんだろうなあ…。
3曲目は、エル=バシャ氏の「 ノクターン ロ長調 」です。
彼は、いつも口で歌いながらの演奏です。
彼の演奏は本当に良いなあ…。
心の慰めだよ。
彼の演奏は、懐かしい思い出に浸らせてくれます。
エル=バシャ氏のこの曲の音の色は、ワイン色だな。
赤い甘口のワイン色。甘口だけど、ベタついたりなんかしません。
よく冷えてスッキリした喉越しですよ。
喉と胃にキーンと来て、頬がほんのり紅く染まります。
普段はゲコなニヘドンも、このエル=バシャ印のワインは頂きますよ。
ゴクゴクゴク…。
くはー。
うぃー、ひっく。うぃー。
ちょっと、オバサン。
クラシック音楽を聞いている時に、そう云うお品の無い展開は止めてくれる?
んー、でも本当に、酔い痴れちゃったのよねー。
假屋崎省吾さんのフラワーアレンジに使われているのと同じ蘭の花があしらわれています。
テーブル花がいつもより数段豪華なのも「 祭り 」の雰囲気を盛り上げます。
Le Journal Musical de Chopin
( ル・ジュルナル・ド ・ショパン )
ショパンの音楽日記
No.4 「 2つの都 」 1829 〜 1831 年
日時 : 2008年11月28日(金)
開場 20:00 開演 20:30
会場 : 東京オペラシティ コンサートホール
料金 : S席 2,000円 A席 1,500円 ( 全指定席 )
演目 & 演奏家
ノクターン 変ロ短調 op.9-1 ( 1830-31 )
♪ アンヌ・ケフェレック
ノクターン 変ホ長調 op.9-2 ( 1830-31 )
♪ ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
ノクターン ロ長調 op.9-3 ( 1830-31 )
♪ アブデル・ラーマン・エル=バシャ
スケルツォ第1番 ロ短調 op.20 ( 1831 )
12の練習曲 op.10 ( 1829-32 )
1. ハ長調
2. イ短調
3. ホ長調 「 別れの曲 」
4. えいハ短調
5. 変ト長調「 黒鍵 」
6. 変ホ短調
7. ハ長調
8. ヘ長調
9. ヘ短調
10. 変イ長調
11. 変ホ長調
12. ハ短調 「 革命 」
♪ ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ
ニヘドンに取っては、もうスッカリお馴染みになったアンヌ姉さんがステージに登場します。
アンヌ姉さんはステージの上を歩く時に、全く音を立てない人です。
女性の場合、ハイヒールのかかとの音とか、ロングドレスの衣擦れの音とかする場合が多いのですけれどね。
まあ、アンヌ姉さん、今日もズボンだから衣擦れは無いのだけれど。
1曲目は「 ノクターン 変ロ短調」です。
スローテンポのアンヌさんのノクターン大好き。
途中で消えてしまうのではないかと思える程に、「 ため方 」が切い。
激情に流されるのではなく、常に自分を客観的に見つめながら、理性でコントロールして行く演奏なんですよ。
「 はあ〜。こう言うのが有るんだ…。 」の方が楽しいのにねぇ…。
このアンヌさんの1曲目のノクターンを聞いて思いました。
このシリーズの6人の演奏家達は皆、ショパンの「 美 」を追求しているのだと。
「 美 」と言うのは、女・子供が喜ぶ、上辺だけのチャラチャラした美なんかでは無いですよ。
余分な物を削ぎ落として行き、「 核 」の部分の奥深い「 美 」の事なんですよ。
今年、2008年ゴールデンウイークに行われた「 ラ・フォルジュルネ 」では、映画 「 ノットゥルノ 」を見て、シューベルトの美しく無い部分に目からウロコだったものです。
前島秀国氏は「 シューベルトはロック・ミュージシャンだ!」とか言うし…。
今まで考えもしなかった発想法も刺激的だし、今回のショパン祭りの様に、今までショパンに関して多くの人が持っていたイメージを全部取り去ってしまう方法も、実に面白い。「 作品 」を並べて、各自が自分でショパンの「 核 」を見つける。
今回のショパンの企画は、「 ショパンはこう言う風に考えなさいよ! 」と言う提示が一切されていないのです。
毎回渡されるプログラムも、堀内 みき さんの解説が有るのですが、3行前後ですよ。
ただただ作品を聞いて、答えは自分でお考えなさい。みたいです。
どこまでも、どこまでも、どこまでも、どこまでも………
アンヌさんの作った余韻が途切れる事無く続いて行きます。
どこまでも……。
しかし、会場の拍手は、ニヘドンが「 どこまでも……」に酔い痴れる事を許してくれなかった。(T_T)
毎回そうなんだけど、拍手が早いって!!
もうフライング2回で退場にしてやって。
ニヘドンはもっと、「 とわっぷり 」余韻に浸っていたいんだよ!
2曲目は、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ( 略して JFN 君 )による「 ノクターン 変ホ長調 」です。
アンヌ姉さんと同じく、ゆっくりと落ち着き払って、淡々と弾いて行きます。
柔らかい音1粒1粒に「 命 」が宿っています。
今、映像の世界では3Dが流行っているみたいですね。
夏場は、MTV だったかどこだったか、3Dの番組を放送するからと言って、ニヘドンの所に3D眼鏡が送られて来ました。( 結局見なかったんだけど…。)
今、公開されている映画 「 センター・オブ・ジ・アース 」も3D眼鏡で見る映画だし。
11月8日(土)に東京文化会館で行われたシェーンベルクの演奏会でも、約20分間の3D映像が上映されました。
そんな3D流行りにあやかって、もし音の世界に3Dがあるとしたら、( 変な言い方だけれども ) JFN 君の演奏は正に3Dだと思いますよ。
きっと彼の音なら宇宙空間まで浸透しているんだろうなあ…。
3曲目は、エル=バシャ氏の「 ノクターン ロ長調 」です。
彼は、いつも口で歌いながらの演奏です。
彼の演奏は本当に良いなあ…。
心の慰めだよ。
彼の演奏は、懐かしい思い出に浸らせてくれます。
エル=バシャ氏のこの曲の音の色は、ワイン色だな。
赤い甘口のワイン色。甘口だけど、ベタついたりなんかしません。
よく冷えてスッキリした喉越しですよ。
喉と胃にキーンと来て、頬がほんのり紅く染まります。
普段はゲコなニヘドンも、このエル=バシャ印のワインは頂きますよ。
ゴクゴクゴク…。
くはー。
うぃー、ひっく。うぃー。
ちょっと、オバサン。
クラシック音楽を聞いている時に、そう云うお品の無い展開は止めてくれる?
んー、でも本当に、酔い痴れちゃったのよねー。
横浜バッカスブラスオーケストラ! #25定期演奏会
ベルリン・フィルハーモニー弦楽五重奏団@杉田劇場
はじめてのクラシック 2011年 東京公演
第7回 イマジン七夕コンサート 2011
第272回 神奈川フィル定期演奏会
第7回 大阪国際室内楽フェスタ 予選第1日目
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はじめてのクラシック 2011年 東京公演
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Posted by ニヘドン at 22:48│Comments(0)
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