2010年05月27日
「 クロッシング 」
邦題 : クロッシング
監督 : キム・テギュン
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今丁度、新聞に連日、朝鮮半島情勢の記事が載る様になりました。
この日の読売新聞の第一面の見出しは、こうです。
「 米中、半島情勢に危機感 」。
こんなニュースに触れながらこの「 クロッシング 」を観ると、
もうやるせなさで一杯になります。
どんな社会体制の国でも、人は人を愛し、家族を持ち、その家族の幸せを
願うものなのに、その万人共通の気持ちを持った筈の人間が、
あんな非人間的な事をしてしまう事へのやるせなさです。
例えば、これが、違う民族同士での紛争で起こる虐殺であるなら、
まだ理解出来なくも無いです。
ナチスのユダヤ人虐殺みたいにね。
でも、北朝鮮国内で、同じ民族なのに、しかも決して大国ではないのだから、
皆が一致団結して生産活動に励むべきなのに、
何故、同じ国民同士で殺し合うのか分からないです。
しかも、小学生の年頃の子供たちが国境警備隊兵や強制労働キャンプの監視員
によって、暴力を受けます。
これを見たら怒りが身体を衝き抜けます。
もう、国の体制がどうであろうと、宗教がどうであろうと、
年端の行かない子供が暴行を受ける国なんて、存在価値は有りません。
この映画のストーリーは、北朝鮮から中国に脱北した父親と、北朝鮮に残された
11歳の息子の物語です。
タイトルの「 クロッシング 」 は英語の crossing です。
cross = 渡る、つまり国境を越える事を意味します。
最近、多いですね。 国境を越える映画。 しかも違法に。
「 フローズン・リバー 」 もそうでしたが、洋の東西は違えど、人間の心は同じです。
違法と知りながら、見付かったらどうなるか分かっていながら、
何故、国境を越えるのか?
「 家族に食べさせる為 」です。
会社をリストラされた事を家族に言えなくて、公園で日長1日時間を潰す、
どこかの国の男共なんて、甘ちゃんだよね~。
恐らく、この映画を見た多数の人が、涙を流した事と思います。
でも二へドンは敢えて、泣けると言う事は吹聴しません。
国境を越える人々は、自分の力で生きようと自分の人生を賭け様とした勇気有る
人々なんです。
決して現在の生活に満足している訳でも無いのに、何となく薄ら笑いを浮かべながら
曖昧に生きている人達よりかは、遥かに人生を生きた人達です。
その彼らの強さからパワーを貰いたいです。
映画を見た時だけ、「 可哀想ね。」 と同情心を見せながら、1時間後には
表参道の小洒落たワイン・バーで気の合う仲間と楽しく語らい・・・・・・・
なんて事で、良いのでしょうか?
ちょっくら泣いた位で、自分は善人で有るなんて、勘違いしないで欲しいですよ。
二へドンは韓国が好きで、独身の頃、散々韓国を旅行しました。
1度、北朝鮮への観光ツアーにも参加しました。
在日でも何でも無い二へドンが、板門店で韓国から北朝鮮を眺め、
板門店で北朝鮮から韓国を眺め、そんな経験はレアだよねなんて当時は
思っていましたが、今は逆に恥ずかしいばかりです。
だって、北も南も行ったからって、それが何!?
北朝鮮では相変わらず子供達が死んでいるのに?
二へドンが行った当時はまだインターネットが無くて、二へドンが北朝鮮で見聞き
した事を他の誰かと共有した事も無かったのですが、悔やむばかりです。
監督 : キム・テギュン
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今丁度、新聞に連日、朝鮮半島情勢の記事が載る様になりました。
この日の読売新聞の第一面の見出しは、こうです。
「 米中、半島情勢に危機感 」。
こんなニュースに触れながらこの「 クロッシング 」を観ると、
もうやるせなさで一杯になります。
どんな社会体制の国でも、人は人を愛し、家族を持ち、その家族の幸せを
願うものなのに、その万人共通の気持ちを持った筈の人間が、
あんな非人間的な事をしてしまう事へのやるせなさです。
例えば、これが、違う民族同士での紛争で起こる虐殺であるなら、
まだ理解出来なくも無いです。
ナチスのユダヤ人虐殺みたいにね。
でも、北朝鮮国内で、同じ民族なのに、しかも決して大国ではないのだから、
皆が一致団結して生産活動に励むべきなのに、
何故、同じ国民同士で殺し合うのか分からないです。
しかも、小学生の年頃の子供たちが国境警備隊兵や強制労働キャンプの監視員
によって、暴力を受けます。
これを見たら怒りが身体を衝き抜けます。
もう、国の体制がどうであろうと、宗教がどうであろうと、
年端の行かない子供が暴行を受ける国なんて、存在価値は有りません。
この映画のストーリーは、北朝鮮から中国に脱北した父親と、北朝鮮に残された
11歳の息子の物語です。
タイトルの「 クロッシング 」 は英語の crossing です。
cross = 渡る、つまり国境を越える事を意味します。
最近、多いですね。 国境を越える映画。 しかも違法に。
「 フローズン・リバー 」 もそうでしたが、洋の東西は違えど、人間の心は同じです。
違法と知りながら、見付かったらどうなるか分かっていながら、
何故、国境を越えるのか?
「 家族に食べさせる為 」です。
会社をリストラされた事を家族に言えなくて、公園で日長1日時間を潰す、
どこかの国の男共なんて、甘ちゃんだよね~。
恐らく、この映画を見た多数の人が、涙を流した事と思います。
でも二へドンは敢えて、泣けると言う事は吹聴しません。
国境を越える人々は、自分の力で生きようと自分の人生を賭け様とした勇気有る
人々なんです。
決して現在の生活に満足している訳でも無いのに、何となく薄ら笑いを浮かべながら
曖昧に生きている人達よりかは、遥かに人生を生きた人達です。
その彼らの強さからパワーを貰いたいです。
映画を見た時だけ、「 可哀想ね。」 と同情心を見せながら、1時間後には
表参道の小洒落たワイン・バーで気の合う仲間と楽しく語らい・・・・・・・
なんて事で、良いのでしょうか?
ちょっくら泣いた位で、自分は善人で有るなんて、勘違いしないで欲しいですよ。
二へドンは韓国が好きで、独身の頃、散々韓国を旅行しました。
1度、北朝鮮への観光ツアーにも参加しました。
在日でも何でも無い二へドンが、板門店で韓国から北朝鮮を眺め、
板門店で北朝鮮から韓国を眺め、そんな経験はレアだよねなんて当時は
思っていましたが、今は逆に恥ずかしいばかりです。
だって、北も南も行ったからって、それが何!?
北朝鮮では相変わらず子供達が死んでいるのに?
二へドンが行った当時はまだインターネットが無くて、二へドンが北朝鮮で見聞き
した事を他の誰かと共有した事も無かったのですが、悔やむばかりです。
Posted by ニヘドン at 06:32│Comments(0)
│映画
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