2011年10月25日

「 ワイルドスピード MEGA MAX 」

2011年10月07日(金)
映画館 : MOVIL
料金 : 1,000 円 ( レディースデー )

一口に映画ファンと申しましても、
実に様々なジャンルに分かれます。
大衆娯楽映画しか見ない人もいれば、
自分のお気に入りの俳優さんの出演作品しか見ない人もいます。
ロックミュージシャンを扱った作品を、
映画作品としてではなく、フィルムコンサートとして楽しみに行く人もいます。
ニヘドンは手当たり次第に何でも観ます。
特定のジャンルが好きなのではなく、「 映像 」と言う表現方法が好きなのです。
中身の無いアイドル出演映画からドキュメンタリー、プロパガンダ映画から実験映画まで何でも観ます。
「 ワイルドスピード 」みたいなカーアクション映画も好きです。
アクション物って、ストーリー展開が単純なだけに、
監督のセンスの品定めには持ってこいなんですよね。
ポルノ映画と同じく、見せ場はあれしか無いと言う感じで、
それをどう味付けして観客を楽しませてくれるのか。

文芸映画ファンの人々からは白い目で見られながら、
時々アクション映画を観に行くのですが、
「 MEGA MAX 」はお粗末だったね。
「 ワイルドスピード 」シリーズの中で最低だったかも。

何が駄目だったのか今考えているのですが、よく分からないのです。
欠点とは言えない小さな傷が沢山集まった結果なんでしょうか。
なにが小さな傷かと言うと、例えば無人の荒野で列車を強奪するシーンなんかは、観客からすると手抜きに見えるんですよ。
大勢の人々がひしめき合う町中で車が転がったら、逃げ惑う人々の阿鼻叫喚の地獄絵が展開され、何かそれだけで観客はアクション映画を見た気になるじゃないですか。
無人の荒野で車を転がされても、撮影は楽かもしれないけれども、みていて面白味は無いのです。

ブライアンの彼女のミアが妊娠し、守りの態勢になるのも何か嫌だったな。
女子供は一切排除して、カーレースだけに専念してくれたら、またそのストイックな精神に心打たれたのかもしれませんね。

映画の作りは大した事が無いのですが、
俳優陣の人間臭さが映画全体を救っています。
チャーミングな人間達のチームワークっぷりが最大の見所です。
ロン毛好きなニヘドンですが、
スキンヘッドのドム( ヴィン・ディーゼル ) が映画終盤には可愛らしく見えて来るから不思議です。

今回、映画の中ではスキンヘッドのドムと敵対するのが、
ドム一味を逮捕しようとアメリカ合衆国からブラジルに乗り込んで来る FBI のホブス。
ホブスもスキンヘッド。
映画の中で度々、ドムとホブスが睨み合うシーンが出て来るのですが、
スクリーンいっぱいにハゲ vs ハゲ。
禿げ vs 禿げ。
つるりん vs ぴかりん。
後ろから映された日にゃあ、どちらのハゲか分からないよ〜。
ああ、もう禿げでお腹いっぱい。

最後が凄く嫌だった。
死んだ筈のレティの写真が捜査資料に添付されていて、
「 幽霊を信じる? 」と言う台詞で終わるのです。

「 続きをお楽しみに 」は TV ドラマシリーズでやってくれよ。
大体、続きが有るよ〜と謳った映画は、
「 パイレーツ・オブ・カリビアン 」みたいにどん底の駄作なんだから、もう止めなよ。

「 処刑人 」みたいに限られた制作費で最高に面白いエンターテイメント作品が出来たりするんだから、金儲けだけを目的に映画を作らんでくれ。

んー。次のワイルドスピードを見るかどうか、今から悩む。




Posted by ニヘドン at 12:32│Comments(0)
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