2012年01月11日
「 CUT 」

監督 : アミール・ナデリ
製作国 : 日本
製作年 : 2011年
出演 : 西島秀俊
常磐貴子
菅田俊
でんでん
鈴木卓爾
笹野高史
鑑賞日 : 2012年01月11日(水)
映画館 : シネマ ジャック&ベティ
料金 : ¥1,000.-
( レディース・デー )
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
この映画は、テーマは御大層です。
主人公の秀二( しゅうじ )が拡声器で声高に主張しているのは
「 映画は売春じゃない。 映画は芸術です。」と言う事です。
これはシネコンの台頭と、コマーシャリズム偏重の映画の作られ方を批判しているのです。
秀二の「 映画を作る 」馬鹿は理解は出来ます。
けれども、「 映画を観る 」馬鹿の二へドンと致しましては100%納得の行く理論ではありません。
二へドンは総じて、何でも受け入れるタイプです。
音楽も何でも聴きます。 クラシックもロックも邦楽も雅楽も現代音楽も童謡も、本当に何でも。
ロックを見下すクラシック・ファンを二へドンは理解出来ないし、
クラシックを蔑むロック・ファンも、やっぱり理解出来ないのです。
何故、垣根を作ってしまうんだろうか。
音楽は何でも音楽じゃん。 確かにジャンルと言う共通概念は有るのでしょう。
でも、TPOに応じて聞き分ける楽しみを何故持てないのかしら?
映画だってそうです。 二へドンはスクリーンに映し出される映像だったら何でも観るのです。
ハリウッド映画も、 邦画もフランス映画もドイツ映画も香港映画もドキュメンタリーも
アニメも実験映画も何でも観ます。
確かに、映画にもジャンルは有ります。
レベルの低い、高いも有るでしょう。
でも、仮にレベルが低かったとしても、それはそれなりに楽しみ方が有る筈です。
人間が食べると言う行為をする場合、四六時中、栄養の事ばかりは考えて食べないと思うのです。
たまにはジャンク・フードだって食べたら、シチュエーションによっては美味しく感じるものです。
映画に低級なのが有るからこそ、芸術的な映画が存在感を増すのではないですか。
秀二の主張は余りにも一方的で、拡声器で街頭演説をすると言う過激な方法が用いられます。
こういう下手糞な表現方法をする人の作る映画って、一体どんだけよ?
Posted by ニヘドン at 20:25│Comments(0)
│映画
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