2009年09月26日

YAMATO弦楽四重奏団 〜 幸松肇が贈る弦楽四重奏・前半

YAMATO 弦楽四重奏団
幸松肇が贈る弦楽四重奏の饗宴シリーズ3

日時 : 2009年09月26日(土)
  17:30 開場 18:00 開演
会場 : 横浜みなとみらいホール 小ホール
料金 : 3,800円 ( 全席指定 )
出演 : YAMATO 弦楽四重奏団
・ 石田泰尚 ( いしだ やすなお ) / 第1ヴァイオリン
・ 執行恒宏 ( しぎょう つねひろ ) / 第2ヴァイオリン
・ 榎戸崇浩 ( えのきど たかひろ ) / ヴィオラ
・ 阪田宏彰 ( さかた ひろあき ) / チェロ

演目 : ハイドン / 弦楽四重奏曲 ニ短調 「 五度 」作品76の2
第1楽章 アレグロ
第2楽章 アンダンテ・オ・ピウ・トスト・アレグレット
第3楽章 メヌエット、アレグロ・マ・ノン・トロッポ
第4楽章 フィナーレ、ヴィヴァーチェ・アッサイ

メンデルスゾーン / 弦楽四重奏曲 第6番 ヘ短調 「 ファニーのためのレクイエム 」作品80
第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ
第2楽章 アレグロ・アッサイ
第3楽章 アダージョ
第4楽章 フィナーレ、アレグロ・モルト

< 休 憩 1 5 分 >

ピアソラ 〜 幸松肇 ( こうまつ はじめ ) 編曲 / 弦楽四重奏のためのピアソラ
第1曲 ブエノスアイレスの秋
第2曲 天使のミロンガ
第3曲 ミケランジェロ '70
第4曲 オブリヴィオン ( 忘却 )
第5曲 エスクアロ ( 鮫 )
ウェルナー・トーマス=ミフネ / ハイドン風の弦の跳躍
   ペーター・ハイドリヒ / メンデルスゾーンの結婚行進曲の主題による変奏曲

アンコール
1. 山田耕筰 / からたちの花
2.ヘンリー・マンシーニ / 小象の行進

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

先週の杉並公会堂でのリサイタルで、石田様の新しいヴァイオリンがソロ・リサイタル・デビューをしたと云うニュースを提供してくれた石田様です。

その石田様が今日の YAMATO の演奏会で新たに2つのニュースを提供してくれました!
発表しますっ!!
その1. 今日の石田様の髪は黒かった!!
最初にステージに登場した石田様を見てニヘドンは叫びそうになってしまいました。
「 うぎゃあ〜! 石田様の髪が黒い!」
予想外の出来事にビックリです。
石田様は髪を短く切り、両サイドなんか刈り上げちゃってます。
そういう短い髪は見慣れてますが、髪の色だけが黒いんですよ。
何かいつもの石田様じゃない? 右耳のピアスは健在でした。


その2. 石田様は今日、発熱を押して出演!
きゃあ〜!!
石田様、大丈夫ですかあ!?

***************************

では、レポレポ行きますね!!
先ずは4人のメンバー達が上手( かみて )の入り口からステージに上がって
来ます。 皆、黒いスーツを着ています。
下手( しもて )側から第1ヴァイオリンの石田泰尚様、
第2ヴァイオリンの執行恒宏さん、 チェロの阪田宏彰さん、
ヴィオラの榎戸崇浩の順に着席します。
石田様は黒いシャツに紫の無地のネクタイ着用です。
阪田さんは細いネクタイを着用。 
執行さんはシルバーと黒の斜めストライプのネクタイです。
最初の曲はハイドン の「弦楽四重奏曲 ニ短調 「 五度 」作品76の2 」です。

第1楽章 アレグロ
     おおお、弦楽四重奏って、こうだ! と思える熟した音楽です。
     もう4人のメンバー達は揃いも揃って、中堅所ですから、
     4人が演る事に何の心配も要りません。
     聴衆は、ただ彼らの奏でる音に身を任せていれば良いのです。
     石田様のヴァイオリンの音は完全無欠のクラシック音楽なのに、
     演奏スタイルははっちゃけてます。
     股関節全開! 腰を上げます。 ういーん。
     上半身カクン、カクン。
     石田様の新しいヴァイオリンはピカピカ。
     ヴァイオリンの表面の艶に負けずに、音色もとっても艶っぽい。
     執行さんが、演奏の合間に譜面台から上半身を伸び上がらせ
     顔をのぞかせて二へドンの方を見ました。
     「 へ? 二へドン、指名手配中? 」

第2楽章 アンダンテ・オ・ピウ・トスト・アレグレット
     石田様がメロディを弾き、密やかなトゥリルで乙女心をゲッチュに来たぞ!
     他の3人はピツィカートの演奏です。
     tutti の時、4人の弓が入るタイミングがピッタリなんで、驚いてしまいました。
     アマチュア演奏団の場合、1人や2人弓が遅れる「 うっかり 」さんが居る
     ものですが。 まあ、ド素人とプロを比べるのはプロの方に対して失礼ですね。
     でもこのぴったり度は、シンクロナイズド・スイミングの競技会だったら、
     点数高いぞー。
     石田さまのメロディラインの時、右側にぐいーんと重心を傾けて
     ( つまり客席側に上体を倒すって事 )演奏するものだから、
     二へドンったら、石田様に接近されている様な不謹慎な錯覚に陥ってしまい、
     うっとりしている間にそっと演奏が終わりました。
     石田様はポンポンポンと弦をはじいて、音を確認します。

第3楽章 メヌエット、アレグロ・マ・ノン・トロッポ
     4人の重厚な音が絡み合い、ドイツらしさ100%。
     4人の音が合わさって和音を形作った時のハーモニーが美しい。
     もっともっとこの1つの音に酔い痴れていたいのですが、残念ながら、
     楽譜には次の音符が書かれているので、演奏はどんどん先の音へ、
     先の音へと進んで行きます。 
     もうちょっと、1つの音の余韻に浸っていたいのですが・・・・・・!!
     でも音が1つだけでは曲として存在出来ないのか。
     第3楽章が終わると、石田様はヴァイオリンの弦を下向きにして
     腿の上に乗せます。 
     ふふ。 新しいヴァイオリンも、そんな風にして置いちゃうのですね。
     石田様は弦を下向きにしてヴァイオリンの底を右手でひょいと摘まみ、
     左手でパラリと楽譜をめくりました。

第4楽章 フィナーレ、ヴィヴァーチェ・アッサイ
     石田様がメロディで大活躍をします。
     メロディだけではありません。 石田様の身体も大活躍です。
     言うなれば「 秋の大運動会 」!? ( 笑 )
     石田様の左足が前方に伸びて、石田様の左足が又引っ込んで、
     石田様の右足が、うにょ~んと横へ伸びて、石田様の右足が上に上がって、
     石田様の腰が上に上がって、石田様の上体が左に傾いて・・・・・・・・・・
     もう、大忙しなんです。
     石田様が左に大きく傾いて、同時に隣りの執行さんが右に傾くから、
     石田様の弓で執行さんを突き刺してしまうのではないかと見ていて
     ハラハラしてしまいました。
     石田様は、ヴァイオリンのネックを、「 鳴門巻き 」 の 「 の 」の字の
     逆向きにぐるりと回して他のメンバー達に合図を送り、
     格好良く、曲を終えました。

YAMATOのメンバー4人は舞台袖に退場して行きます。
数分後に再び、ステージに登場します。
石田様だけが何故か手に楽譜を持って現れました。
執行さんは何故だかニヤニヤ笑いを顔に浮かべています。

お次の曲はメンデルスゾーン の 『 弦楽四重奏曲 第6番 ヘ短調 
「 ファニーのためのレクイエム 」作品80 』 です。
第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ・アッサイ
     チェロが、ギコギコギコギコ・・・とトレモロで弾き始め、他のメンバー達も
     同様にギコギコギコギコ・・・・・・とトレモロ攻撃をして行きます。
     チェロ→ヴィオラ→ヴァイオリンと、ギコギコのリレーはとても格好いい!
     チェロが刻むリズムが難しくて、聴いているだけで二へドンの脳から出血。
     この難しそうな曲を、表情1つ変えないで当たり前の様に弾いている
     阪田さん、貴方って、一体・・・・・・!?
     この曲の影の主役はチェロだな。
     チェロの低い音が妙に耳に残ります。
     終盤、石田様の怒涛の速弾きが楽しめました♪

     第1楽章演奏後に執行さんが楽譜を4人の真中の床に落とし、
     榎戸さんが弓でズリズリと執行さんの方に寄せてあげ、
     執行さんが立ち上がって拾いに行く一幕も有りました。

第2楽章 アレグロ・アッサイ
     途中でチェロとヴィオラの2人の演奏になり、小休止となったヴァイオリン
     2人組は、何をしていたのでしょうか?
     石田様はヴァイオリンを裏向きに腿の上に置いて、左側に上体を傾かせ
     背中を伸ばしていました。
     執行さんは首を右に振り、「 肩凝るんだよな。」 のポーズ。
     再びヴァイオリン組が演奏に参加。
     石田様の左足が内側に向かって上げられました!!
     いや~ん。 石田様、バレリーノ( 男性バレエ・ダンサー )!
     その足はバレリーノ!!
     トロカデロ・バレエ団からスカウトが来ちゃったら、どうしよう~!?( 笑 )
     ポンポンポンポンとピツィカートで第2楽章が終わります。
     石田様はヴァイオリンのあご当てを自分のズボンの腿の部分で
     ずべーっと拭います。
     
第3楽章 アダージョ
     チェロの呻きからスタートします。
     石田様の表情も沈痛な面持ちに見えます。
     苺のショートケーキの苺が小さかったのかな? ( ジョークですよ!)
     とにかく、かなりエネルギーを消耗する曲だと思うのですが、
     2曲目の後半になっても1分も乱れないのです。
     石田様の下げ弓の長く伸ばす音と、榎戸さんのビブラートの音が
     しみじみとホールの中を流れて行き、余韻の中で第3楽章は終わります。

石田様はあご当てを腿の部分でずべーッ。 
そして石田様が音出しをして、最終楽章へ。

第4楽章 フィナーレ、アレグロ・モルト
     石田様、執行さん、榎戸さんの3人が一斉に身を屈める仕草が呼吸ピッタリ。
     阪田さんだけは、身を屈める事はせず、そのままの姿勢でした。
     チェロの場合、変に身を屈め様とすると、エンドピンが折れちゃうのかな?
     この最後の楽章で二へドンの両ふくらはぎに、ぞくぞく感が這い登って来て、
     ずっと、ぞわぞわしっ放しでした。
     うーん。 石田様はどんなスタイルの曲でも弾きこなす人なので、楽しめる
     けれども、やっぱり石田様には正統派クラシックが1番だと思わせてくれる
     手応えの有る演奏でした。 お見事!!

メンバー達は舞台袖に退場して行きます。
もう1度、皆戻って来て、舞台中央でお辞儀をして、再び退場。
時刻は18:55。 15分間の休憩に入ります。
休憩時間に二へドンが何を考えていたかと言うと、勿論石田~リンの発熱を押しての
名演奏もさる事ながら、阪田さんと執行さんの靴の形がそっくりだったと思っていました。
二へドンって、1度考えた事がぐるぐると頭の中を回転する人なので、
休憩時間中ずっと、2人の靴の事を考えてしまったのです。
靴先がピンと尖がって跳ね上がっているの。
2人でお揃いの靴にしたのかなー? なんてね。 ( 笑 )

では、休憩後の第2部のレポートは別の記事に書きます!!

***** 「 YAMATO弦楽四重奏団 〜 幸松肇が贈る弦楽四重奏・前半 」 ・ 完 *****













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Posted by ニヘドン at 23:56│Comments(0)コンサート
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