2010年01月23日
「 タンゴ・ウィズ 」
邦題 : タンゴ・ウィズ
英題 : Tango“ Camisa ”
監督 : Saida Kurpesheva
上映時間 : 3分00秒
種別 : ファンタジー
製作国 : ロシア
製作年 : 2006年
フライヤーの解説 : クリーニング中の一人の女。ロマンティックなダンスのお相手は…。
( クリーニングじゃ無いんだよね。洗濯中なんだよね、本当は。
「 マレ・カポエイラ 」の解説もちょっとおかしかったけど、フライヤーの文章を書いている人は本編を見てないね。
ニヘドンが書いてあげるのになあ…。
ちゃんと本編を見てから。)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
暗闇の中で断続的に水音がする。
若い女性の顔が水に映る。
彼女は頭に布をターバンの様に巻き付けているので。
如何にも「 働きます!」と云う出で立ち。
彼女は広くて薄暗い洗濯室の中に張り巡らされたロープに次々に洗濯物を掛けて行き、乾いた衣類を取り込んで行く。
BGMはタンゴ。
彼女は曲に合わせてタンゴを踊る。
パートナーはワイシャツ。
暫くワイシャツと踊っていると、ワイシャツが突如、人間の男性に!
2人は本格的にタンゴを踊り始める。
彼女は、いつの間にかターバンわ取り去り、髪を下ろして踊っている。
ふと気がつくとパートナーは又元のワイシャツに戻っていた。
彼女は涙ぐむ。
彼女が手に持ったワイシャツをロープにバサッと投げかけると、暗転。
黒一色の画面にタンゴ音楽が流れる。
エンドロール。
The End.
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
僅か3分のショートフィルムですが、独特の世界感が有って楽しめます。
「 大阪国際室内楽フェスタ 」の予選を2日間 聞いた時に、ロシアのグループが大勢参加していて、彼らの間ではピアソラの曲を演奏するグループがとても多い様に感じました。
ロシアでは今、タンゴ・ブームなの?と思ったのです。
( ロシア通の方、教えて下さい。)
このショート作品は 2006年の製作ですが、タンゴなんですよね。
今や、ロシア イコール コサックダンスなんて言う図式は時代錯誤、いや文化錯誤もいい所なんでしょうね。
日本 イコール フジヤマ芸者 みたいな誤った認識なんでしょう。
今や、ロシア イコール タンゴみたいですよ。
クラシック音楽や映画から間接的にロシア文化を把握しようとするとね。
映画の中の女性が洗濯仕事をしているって言うのもニヘドンに取ってはとても興味深かったです。
と言うのも、ニヘドンは今ドストエフスキーの 「 白痴 」を読んでいて、ヒロインのナスターシャが、
「 洗濯女にでもなった方がマシ 」と言う台詞をお吐きになるのですよ。
これって今の世の中では職業差別発言で、感心しないですよね。
そういうナスターシャさんは、おめかけさんとして囲われているのにですよ。
ニヘドン世代( 自称 29歳 ) の多くの女性達は、めかけ暮らしで自分の魂を売るなら、洗濯女として精神的に自立していたいと思いますよね? ね?
ドストエフスキーの小説でも洗濯女、21世紀に作られたショート・フィルムでも洗濯女って云うのが面白いと思いました。
ロシア人達の共通認識の中で、洗濯女って「 どん底 」って事なんでしょうか?
他のロシア文学の中にも洗濯女が出てくるかどうか、探してみたくなりましたよ。
最後に1つ。
ニヘドンが旧ソ連に行った時、日本製のパンティストッキングは品質が優れているので、チップとしては、なかなか素敵な威力を発揮していたんですよ。
この映画の中で、女性がタンゴを踊る時に、彼女のふくらはぎの部分が大写しになるのですが、その時ニヘドンは思ってしまいました。
「 うわ! ソ連邦が崩壊しても、ロシアのパンストは目が粗くて品質悪い!! 」。
たった3分の映画で、色々な事に思いを馳せてしまいました。
ロシア…… 面白いっすよ。
英題 : Tango“ Camisa ”
監督 : Saida Kurpesheva
上映時間 : 3分00秒
種別 : ファンタジー
製作国 : ロシア
製作年 : 2006年
フライヤーの解説 : クリーニング中の一人の女。ロマンティックなダンスのお相手は…。
( クリーニングじゃ無いんだよね。洗濯中なんだよね、本当は。
「 マレ・カポエイラ 」の解説もちょっとおかしかったけど、フライヤーの文章を書いている人は本編を見てないね。
ニヘドンが書いてあげるのになあ…。
ちゃんと本編を見てから。)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
暗闇の中で断続的に水音がする。
若い女性の顔が水に映る。
彼女は頭に布をターバンの様に巻き付けているので。
如何にも「 働きます!」と云う出で立ち。
彼女は広くて薄暗い洗濯室の中に張り巡らされたロープに次々に洗濯物を掛けて行き、乾いた衣類を取り込んで行く。
BGMはタンゴ。
彼女は曲に合わせてタンゴを踊る。
パートナーはワイシャツ。
暫くワイシャツと踊っていると、ワイシャツが突如、人間の男性に!
2人は本格的にタンゴを踊り始める。
彼女は、いつの間にかターバンわ取り去り、髪を下ろして踊っている。
ふと気がつくとパートナーは又元のワイシャツに戻っていた。
彼女は涙ぐむ。
彼女が手に持ったワイシャツをロープにバサッと投げかけると、暗転。
黒一色の画面にタンゴ音楽が流れる。
エンドロール。
The End.
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
僅か3分のショートフィルムですが、独特の世界感が有って楽しめます。
「 大阪国際室内楽フェスタ 」の予選を2日間 聞いた時に、ロシアのグループが大勢参加していて、彼らの間ではピアソラの曲を演奏するグループがとても多い様に感じました。
ロシアでは今、タンゴ・ブームなの?と思ったのです。
( ロシア通の方、教えて下さい。)
このショート作品は 2006年の製作ですが、タンゴなんですよね。
今や、ロシア イコール コサックダンスなんて言う図式は時代錯誤、いや文化錯誤もいい所なんでしょうね。
日本 イコール フジヤマ芸者 みたいな誤った認識なんでしょう。
今や、ロシア イコール タンゴみたいですよ。
クラシック音楽や映画から間接的にロシア文化を把握しようとするとね。
映画の中の女性が洗濯仕事をしているって言うのもニヘドンに取ってはとても興味深かったです。
と言うのも、ニヘドンは今ドストエフスキーの 「 白痴 」を読んでいて、ヒロインのナスターシャが、
「 洗濯女にでもなった方がマシ 」と言う台詞をお吐きになるのですよ。
これって今の世の中では職業差別発言で、感心しないですよね。
そういうナスターシャさんは、おめかけさんとして囲われているのにですよ。
ニヘドン世代( 自称 29歳 ) の多くの女性達は、めかけ暮らしで自分の魂を売るなら、洗濯女として精神的に自立していたいと思いますよね? ね?
ドストエフスキーの小説でも洗濯女、21世紀に作られたショート・フィルムでも洗濯女って云うのが面白いと思いました。
ロシア人達の共通認識の中で、洗濯女って「 どん底 」って事なんでしょうか?
他のロシア文学の中にも洗濯女が出てくるかどうか、探してみたくなりましたよ。
最後に1つ。
ニヘドンが旧ソ連に行った時、日本製のパンティストッキングは品質が優れているので、チップとしては、なかなか素敵な威力を発揮していたんですよ。
この映画の中で、女性がタンゴを踊る時に、彼女のふくらはぎの部分が大写しになるのですが、その時ニヘドンは思ってしまいました。
「 うわ! ソ連邦が崩壊しても、ロシアのパンストは目が粗くて品質悪い!! 」。
たった3分の映画で、色々な事に思いを馳せてしまいました。
ロシア…… 面白いっすよ。
Posted by ニヘドン at 06:23│Comments(0)
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