2009年01月24日

カベルネ・ソービニオンを試飲する。

2008年06月14日(日)

第4貯蔵庫 ( Celler No.4 ) の中に入りました。

先程は、瓶詰めラインの見学をしたのですが、白ワインは、樽で発酵させる方法も有ります。
樽の木に依って成分が違うので、複雑な味のワインが出来るそうです。

貯蔵庫の中はヒンヤリしており、大きな樽が薄暗い貯蔵庫の中で幾つも幾つも並んで、シーンと静まり返っています。
何か荘厳な雰囲気に圧倒されてしまいました。

ここでは目の前の樽から出したワインの試飲をするのです。
樽の、あれもこれも飲み比べって訳には行きませんが、街中のお酒ストアでは体験出来ない事ですから、ワクワクです。

今日、飲めるのは、2004年のカベルネ・ソービニオンです。

よく「 ワインは室温で飲む 」って聞くけれど、何しろ貯蔵庫の中は温度が低いので、ワインもヒンヤリしています。

うっひゃっひゃっひゃっ。
これは旨い!
ワインには樽の木の香りがほんのり移っています。
確かに、普通の店で売られている瓶熟成のワインには無い独特の、言うなればロハスな味わいが有ります。
軽くてフルーティーで、味が丸い!!
旨い!!
下戸のニヘドンが、旨いと感じるのだから、もうこれを飲んだら止められません!

安い輸入物の瓶ワインは、どろどろした澱の様な物が有るではないですか。
もう樽出しのクリアなワインの味を覚えちゃったら、瓶ワインのどろどろは飲めないです。

技師長さんのお話で面白かったのは、樽熟成の場合、樽の中からどんどんワインが蒸発してしまうと云う事。
特に新しい樽だと、ワインが樽の木にどんどん染み込んでしまうそうです。
減ったワインの分、新しいワインを足してあげるのだそうです。

ここまでが「 樽熟成庫 」( Barrel Aging Celler ) です。

今度は一旦、外に出て直ぐ隣りの瓶熟成庫 ( Bottle Aging Celler )に入りました。
ちょっとカビ臭い感じです。

技師長さんのお話のポイントです。
1. Bottling した後はワインのバランスが崩れているので、時間を掛けて元に戻してあげる。
3 〜 6ヶ月は時間を掛けて寝かせてあげる。

2. 瓶熟成ならではの味わいを引き出す。
5 〜 10年寝かせると、華やかな香りを作る事が出来る。

樽熟成は、樽から由来する味と、果実の味が分かれたまま熟成が進む。
口に含んでも、どの味が樽由来の味で、どの味が果実由来の味か、分かるそうです。
瓶熟成は、どれが樽由来の香りで、どれが果実由来の香りか分からない程、混ざり合うそうです。

つまり、瓶熟成のワインの味を分析出来る舌の持ち主が、真のワイン通だと言う事でしょうか。
瓶熟成庫の温度は 15 〜 18℃。
肌寒い位ですね。
稀に、「 酒石 」( しゅせき )が出来る事があるそうです。
瓶の底にガラスの破片みたいな物がくっついています。
実際に酒石の付いた瓶が展示されており、拡大眼鏡で見る事が出来ました。

ワインを飲まれる際、瓶の底も忘れずに観察して下さいね。
異物混入では無いので、騒がないで下さいね。(笑)



Posted by ニヘドン at 18:07│Comments(0)
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