2011年06月12日

「 はなたれこぞうさま 」

2011年06月09日(木)
小学校での朝の読書タイム・読み聞かせ
「 はなたれこぞうさま 」
ぶん : 川崎大治
え : 太田大八
発行所 : 童話館出版
〒850-0851 長崎市古川町 8番29号
ISBN 4 - 88750 - 015 - 7 C8795
定価 : 本体 1,400円

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今年度初めての読み聞かせの日です。
約3カ月のブランク期間が有り、
この日を待ちわびていました。
今年度ニヘドンが担当するのは3年生。
3年生は2クラスしかないので、プリンとニヘドンと、他のメンバーと交代で活動を行います。

今日の絵本は、昔話のモチーフを踏襲しては、いるものの、
ディテールが個性的でニヘドンを驚かせました。
主人公の男は花売りです。
この売り物にビックリ。
貧しい暮らし向きをする人物が多い昔話の世界で、花と言う贅沢品を売るんだ。
へー。

男は、いつも売れ残った花を川に掛かる橋の上から投げ入れます。
「 乙姫様にあげる。」と言って。
海と乙姫の繋がりは容易に連想出来ますが、川と乙姫!?
まあ確かに川は海と繋がってはおりますが、ニヘドンなんかは川から連想する物は乙姫ではなく、
河童とか蛇だなぁ。
ある日、川から乙姫様の使いの美女がやって来ます。
花のお礼に、何でも願いを叶えてくれる「 鼻たれ小僧 」をくれました。
小僧が鼻をかむと、男が望んだ物が出て来るのです。

最初に男が望んだ物は米櫃いっぱいの米でした。
このシーンの所で、お話を聞いている子供達から、はっと息を呑む音が聞こえました。
お話の世界に没入している子供達のリアクションは嬉しい限りです。

男は、服、大きな屋敷、使用人等を次々に出し、村一番の御大尽になります。
慢心した男は、薄汚い小僧様が疎ましくなり、
「 もう出て行ってくれ。」と言います。
小僧様は、こくんと頷いて大人しく出て行きます。
小僧様が門の外で鼻から息を吸うと、今まで小僧様が出した物が全て消えて無くなってしまいました。
男は元の貧しい小屋に座っていましたとさ。
あ〜あ。 この男の思い上がりには笑えますね。
もっと笑えるのは、現実の世界に、
こういう男が存在していると言う事です。
ニヘドンを追い出して、その後の協力を失ったのは、
ざまあ見ろですが、
プライドだけはカンジェンジュンガより高い男ですから、何も失っていないと言い張るでしょうがね。
子供には、この絵本を与えて、
思い上がった男にならない様に教えてあげましょうね。



Posted by ニヘドン at 14:57│Comments(0)
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