2020年06月05日
キプロス紀行 ~ キプロス考古学博物館の土器。
2020年12月06日(金)
キプロス考古学博物館は首都ニコ
シアの新市街に有ります。 新市
街に政府関係の建物が並んでいま
す。 TOSHIBA、HITACHIの看
板が掛かっている店の内部は蛻
( もぬけ )の殻でした。
この記事では館内のテラコッタの
作品を3つご紹介しましょう。
先ず1枚目の写真。 土偶の様な
物でしょうか? すべての展示物
に英語の表記が出ている訳では
ありません。 表情を見ると、現
代のアニメの様です。ユニークな
表情を見ていると、心が癒される
感じです。
写真2枚目が壺ですが、複雑な
フォルムのデザイン性と言い、
白いストライプ模様のリズム感と
言い、お見事!と言うしかない作
品の数々です。
写真3枚目が何かの容れ物ですが、
鹿? 水牛? 角の生えている
動物の装飾がユニークです。
二へドンは中世以降の「 芸
術 」が台頭して来て、芸術作品
でなければ見る価値無しと言う
風潮が好きでは有りません。
名も無い職工が作ったプリミティ
ブな作品の方が、躍動感と遊び心
が有って好きなんですよね。
さて、ここで、キプロスの歴史に
ついてまとめてみたいと思います。
キプロスの文化財を見るに当たっ
て、知っておきたい歴史の変遷で
す。
☆ 紀元前9000年~3900年
新石器時代
島に文明が現れ始める。
☆ 紀元前3900年~750年
オリエント諸国支配時代
( ヒッタイト、アッシリ
ア、エジプト、
ペルシア )
石器時代→青銅器時代→
幾何学時代→アルカイック古
典時代→ヘレニズム時代
中東・エジプトとの交易始ま
る。 諸文明の中継地とな
る。紀元前1400年以降、ギリ
シャ語、宗教、習慣が広が
る。
☆ 紀元前750年~30年
ギリシャ時代
アレクサンダー大王の到着。
キプロスは帝国の一部とな
る。
☆ 紀元前30年~西暦330年
ローマ時代
ローマ帝国の支配下となる。
キリストの12使徒のパウロ
と、パートナーのバルナバが
キプロスでキリスト教を確
立。
☆ 西暦330年~1191年
ビザンティン時代
ローマ帝国分裂後、キプロス
は東ローマ帝国( ビザンツ
帝国 )の管轄下となる。
☆ 西暦1192年~1489年
フランク王国時代
英国王リチャード1世がキプ
ロスを攻略。 キプロスは英
国領となり、ギリシャ正教か
らカトリックへ移行。
☆ 西暦1489年~1571年
ヴェネツィア時代
☆ 西暦1571年~1878年
オスマン帝国時代
キリスト教徒が迫害を受け
2万人以上が虐殺される。
☆ 1878年~1960年
英国時代
第一次世界大戦でトルコは
キプロスの権利を失う。
☆ 1960年 キプロス共和国独立
☆ 1974年 キプロス紛争
南北に分断され、現在に至る。
どうですか、皆さん。 これだけ多くの国、文明に支配され、影響を受けて来た
キプロスの歴史が、一筋縄では行かない事がよくお分かりになるかと思います。
キプロス考古学博物館は、約1時間で、複雑怪奇なキプロスの歴史文化を
一通り垣間見せてくれる、実に有難い博物館なのです。
歴史マニアの人には、展示品は今一つ納得が行かないかもしれません。
キプロスの貴重な文化遺産は、多くが海外に流出してしまいましたので。
けれども、キプロス初心者の方には、キプロス文化の全体像を整理するには
持って来いの施設だと思います。 出来たら2時間位掛けて、ゆっくりと
見て欲しい所です。
*****「 キプロス紀行 ~ キプロス考古学博物館の土器。 」 ・ 完 *****
キプロス考古学博物館は首都ニコ
シアの新市街に有ります。 新市
街に政府関係の建物が並んでいま
す。 TOSHIBA、HITACHIの看
板が掛かっている店の内部は蛻
( もぬけ )の殻でした。
この記事では館内のテラコッタの
作品を3つご紹介しましょう。
先ず1枚目の写真。 土偶の様な
物でしょうか? すべての展示物
に英語の表記が出ている訳では
ありません。 表情を見ると、現
代のアニメの様です。ユニークな
表情を見ていると、心が癒される
感じです。
写真2枚目が壺ですが、複雑な
フォルムのデザイン性と言い、
白いストライプ模様のリズム感と
言い、お見事!と言うしかない作
品の数々です。
写真3枚目が何かの容れ物ですが、
鹿? 水牛? 角の生えている
動物の装飾がユニークです。
二へドンは中世以降の「 芸
術 」が台頭して来て、芸術作品
でなければ見る価値無しと言う
風潮が好きでは有りません。
名も無い職工が作ったプリミティ
ブな作品の方が、躍動感と遊び心
が有って好きなんですよね。
さて、ここで、キプロスの歴史に
ついてまとめてみたいと思います。
キプロスの文化財を見るに当たっ
て、知っておきたい歴史の変遷で
す。
☆ 紀元前9000年~3900年
新石器時代
島に文明が現れ始める。
☆ 紀元前3900年~750年
オリエント諸国支配時代
( ヒッタイト、アッシリ
ア、エジプト、
ペルシア )
石器時代→青銅器時代→
幾何学時代→アルカイック古
典時代→ヘレニズム時代
中東・エジプトとの交易始ま
る。 諸文明の中継地とな
る。紀元前1400年以降、ギリ
シャ語、宗教、習慣が広が
る。
☆ 紀元前750年~30年
ギリシャ時代
アレクサンダー大王の到着。
キプロスは帝国の一部とな
る。
☆ 紀元前30年~西暦330年
ローマ時代
ローマ帝国の支配下となる。
キリストの12使徒のパウロ
と、パートナーのバルナバが
キプロスでキリスト教を確
立。
☆ 西暦330年~1191年
ビザンティン時代
ローマ帝国分裂後、キプロス
は東ローマ帝国( ビザンツ
帝国 )の管轄下となる。
☆ 西暦1192年~1489年
フランク王国時代
英国王リチャード1世がキプ
ロスを攻略。 キプロスは英
国領となり、ギリシャ正教か
らカトリックへ移行。
☆ 西暦1489年~1571年
ヴェネツィア時代
☆ 西暦1571年~1878年
オスマン帝国時代
キリスト教徒が迫害を受け
2万人以上が虐殺される。
☆ 1878年~1960年
英国時代
第一次世界大戦でトルコは
キプロスの権利を失う。
☆ 1960年 キプロス共和国独立
☆ 1974年 キプロス紛争
南北に分断され、現在に至る。
どうですか、皆さん。 これだけ多くの国、文明に支配され、影響を受けて来た
キプロスの歴史が、一筋縄では行かない事がよくお分かりになるかと思います。
キプロス考古学博物館は、約1時間で、複雑怪奇なキプロスの歴史文化を
一通り垣間見せてくれる、実に有難い博物館なのです。
歴史マニアの人には、展示品は今一つ納得が行かないかもしれません。
キプロスの貴重な文化遺産は、多くが海外に流出してしまいましたので。
けれども、キプロス初心者の方には、キプロス文化の全体像を整理するには
持って来いの施設だと思います。 出来たら2時間位掛けて、ゆっくりと
見て欲しい所です。
*****「 キプロス紀行 ~ キプロス考古学博物館の土器。 」 ・ 完 *****
小鹿野ワーケーションツアーリポート ~ 尾ノ内百景氷柱。
小鹿野ワーケーションツアーリポート ~ 自由行動の朝。
小鹿野ワーケーションツアーリポート ~ 二子山で独り遭難の憂き目。
小鹿野ワーケーションツアーリポート ~ 神怡舘(しんいかん)って何だ?
キプロス紀行 ~ 遺跡見学の後はスーパーでお買い物。
キプロス紀行 ~ パフォス城の周辺。
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Posted by ニヘドン at 22:12│Comments(0)
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