2020年06月24日

キプロス紀行 ~ キャラバンサライの紅い花。

キャラバンサライの紅い花。2019年12月06日(金)
北キプロスで観光したビュユッ
ク・ハンは、1572年に建てられた
キャラバンサライ( 隊商宿 )
です。 石造りの2階建ての建物
は、設計は美しいのですが、建築
素材がカサカサと砂っぽい印象を
持っています。 そこに飾られた
グリーンや花が、それはそれは夢
の様な素敵なコンビネーションを
見せてくれます。 随所に植物が
置かれているのですが、どれもが
さり気なくて、日本人なら絶対に
気に入ります。 高級ホテルのロ
ビーの中央にドーンと設えられた
大きな花瓶のフラワーアレンジも
良いのですが、キャラバンサライ
の植物は、もっと日常生活に溶け
込んだおとなしい印象です。
  二へドンは19世紀ヨーロッパ
の小説が大好きです。 例えばス
タンダールとかバルザックです
ね。 ウージェーヌ・シューの
「 さまよえるユダヤ人 」も愛
読書です。 この小説に、旅籠に
泊まるシーンが出て来るのです
が、その旅籠はきっと、このビュ
ユック・ハンの様な建物であった
ろうと妄想を逞しくするのです。
キャラバンサライのONE  CYPRUS二へドンは、旅先で、その土地に
纏わる小説を読むのが好きなので
すが、出来たら次回は、このキャ
ラバンサライのカフェで「 さま
よえるユダヤ人 」をゆっくり読
んでみたいと思います。
  さあ、北キプロスの徒歩での
観光は終わりました。 もう1度グ
リーンラインを越えてキプロス共
和国に戻ります。 南側で昼食を
取った後、再び今度はバスでグリ
ーンラインを越えて北キプロスに
アプローチします。
  ビュユック・ハンでは、昨日
南側で観光している時には滅多に
見なかった外国人観光客がわさわ
さ来ていました。 これだけ観光
客が来るのだから、お店も充実す
る訳ですね。 ビュユック・ハン
の外に出てグリーンラインが近付
くと、またもや「 ONE 
CYPRUS 」の落書きが書かれて
いました。 キャラバンサライの
夢想から、現実に引き戻されてし
まいました。 グリーンラインは
確かに現実です。 分断の状態が
良くない。 昔の様にキプロスは
1つになるべきだと言うのも民意
だと思います。 民意は政治に勝
てないのか?  歯痒い思いをしながら、グリーンラインを歩いて通過しました。

*****「 キプロス紀行 ~ キャラバンサライの紅い花。」 ・ 完 *****




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Posted by ニヘドン at 21:53│Comments(0)旅行
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