2020年09月03日

キプロス紀行 ~ 聖パウロの柱。

キリヤキ教会2019年12月07日(土)
アフロディーテ( ヴィーナ
ス )が生まれて流れ着いた海
岸・ペトラ・トゥ・ロミウを後に
して、次に向かったのはパフォス
( Pafos / 英語で Paphosの表記
も )です。 キプロス島の南西
端に有ります。 かつてはキプロ
スの首都として栄えた場所、言っ
てみれば日本の京都、奈良の位置
付けでしょうか。 パフォス城や
数々のモザイクを始め、至る所に
貴重な歴史的文化財が多く残され
ている事から、町全体がユネスコ
の世界文化遺産に登録されていま
す。 移動中のバスの中でガイド
さんからパフォスの説明を受けま
す。 一口にパフォスと言っても
範囲は広く、old パフォス( 
Palae Pafos )と new パフォス
( Nea Pafos )に分かれま
す。 一般的にパフォスと言う
と、new パフォスを指す様です。
更に old パフォスは2つに分かれ
ます。 高いパフォス( Pano
Pafos )と低いパフォス( Kato
Pafos )です。 画面中央奥にあ
る教会は、西暦59年の地震で壊れ
た小さな教会の跡に、15世紀頃

聖パウロの柱にできた聖キリヤキ教会です。 
キリヤキ教会の周辺に遺跡が残さ
れ、周囲をぐるりと周回する様に
木造のプロムナードが取り付けら
れています。 観光客はその通路
から遺跡を見学します。 キリヤ
キ教会の中には入りませんでし
た。 プロムナードの途中に、2枚
目の写真の白い石の柱が有りま
す。 他の柱と比べると低いの
で、うっかりすると見落としてし
まうかもしれません。 柱の足元
に小さな説明版が有ります。
「 聖パウロの柱 」です。 こ
の石だけやけに白くてスベスベし
て、風雪に耐えて来たと言う気配
が無いのです。 恐らく最近置か
れた物ではないかと睨んでいま
す。 地球の歩き方にはこう説明
してあります。 「 水族館の北
西に位置する聖キリヤキ教会
Ayia Kyriaki Church の庭に、使
徒パウロが縛られムチで打たれ
た、という話の伝わる円柱があ
る。 柱にある碑文には、パウロ
が後にムチ打ちの刑を命令したロ
ーマ提督を改宗させた、と記され
ている。 この地には、4世紀の末
にキプロスいちの大聖堂、クリソ


聖パウロの柱 横からポリティッサが建てられたが、7世
紀のアラブ人の襲撃ですべて壊さ
れ、現在は教会のみが残る。」

  聖パウロと言われても、キリ
スト教に馴染みの無い人はよく分
からないと思いますので、簡単に
書いておきます。
  パウロはユダヤ人で、最初は
イエスの信者らを弾圧していまし
た。 ところがダマスカスで改心
し、イエスの教えを広める側にな
りました。パウロは、地中海沿岸
各地に伝道の旅に出ました。そし
て、キプロスにもやって来まし
た。この地でキリスト教を広めよ
うとしたため捕らえられ、石に縛
り付けられ、ムチ打たれたのです。
西暦45年のことでした。その後
も各地でイエスの教えを広め続け
ましたが、ローマ皇帝ネロによっ
て西暦65年にローマで処刑され
ています。 
  うーん。 しかし何度写真を
見ても「 聖パウロの柱 」だ
け、色が周囲の石材の色とトーン
が合っていないよー。
ここに来る途中、バスの中から
11:39 左手に新しい教会を見まし
た。 それが「 伝説に因んだ現
役の新しい教会 」って奴ですかね?

*****「 キプロス紀行 ~ 聖パウロの柱。 」 ・ 完 *****




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Posted by ニヘドン at 11:42│Comments(0)旅行
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