2009年12月30日

「 バグダッド・カフェ 」ニュー・ディレクターズ版・前半

英題 : BAGDAD CAFE
邦題 : バグダッド・カフェ
監督 : パーシー・アドロン
出演 : マリアンネ・ゼーゲブレヒト
CCH・パウンダー
制作年 : オリジナル版 1987年
ディレクターズ・カット版 2008年
上映時間 : オリジナル版 91分
ディレクターズ・カット版 108分
上映館 : シネマ ジャック & ベティ
料金 : 1,000円 ( レディース・デー )

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

1987年に制作された「 バグダッド・カフェ 」。
日本公開の1989年から丁度20年。
P・アドロン監督自らが再編集し、全てのカットについて色と構図を新たに調整し直したもの。
シネマ ジャック&ベティ では2010年01月08日(金)まで上映されますが、どうせならイベントで楽しんじゃおうと云う貴方。
いいお知らせが有ります。

シネマ ジャック & ベティ
2009年 年越しオールナイト 「 夜のコガネムシ 」
日時 : 2009年12月31日(木) 大晦日
23:00 〜 28:00
途中参加OK!
料金 : 1,800円 ( 1ドリンク & 映画鑑賞 & ライブ )
年越し上映 「 バグダッド・カフェ 」
ライブ
・ Feed The Monkeys
・ koji - kawol
・ 佐野智彦
横浜市中区若葉町3-51
電話 : 045-243-9800
www.jackandbetty.net
京浜急行線・黄金町駅 徒歩5分

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

いやあ〜、いい映画です。
ちょっと悲しい場面も、胸をかきむしられる様などん底の悲しみではないし。
全体的にユーモアに富んだ明るいムードに包まれているし。
「 オアシス 」と云う言葉の定義は、「 バグダッド・カフェ 」と言っても、言い過ぎではないでしょう。
夫から逃げ出した女ヤスミン( 字幕はジャスミンになっているけど、映画の中ではドイツ語っぽくヤスミンと発音されてるよ。)と、
夫を追い出した女ブレンダとの絆のお話。
「 友情 」と云う安っぽい言葉は、この映画を語る時には相応しくないな。
ブレンダとヤスミンは、もっと魂の奥底でお互いを必要としている。

いいね。ニヘドンもバグダッド・カフェに行ってみたいよ。
いや、住んでみたいよ。
小山薫道も短編小説「 アウトポスト・タヴァーン 」で、こんなバグダッド・カフェみたいな、アメリカの田舎のカフェを描写していましたっけ。
大人は田舎のカフェで上級編の人生を学べ!!

最後がハッピー・エンドなのが良いよね。
ヤスミンに恋するルディ・コックスがいいよね。
最高だよ。
ニヘドンはこういうアーティスト爺いが大好きだもの。

主題歌の「 コーリング・ユー 」も、もう頭の中でグルグル回ってますよ。
自分で歌いたいですね。
カラオケに有るんでしょうか?
今度探してみようっと。

いつも空いているジャック&ベティですが、今日は女性が20人程入っていました。

***********************

[ 本日の予告編 ]
☆ プール
☆ アンヴィル
☆ 黄金花
☆ 地下鉄のザジ

************************

題字 : バグダッド・カフェ
      Out of Rosenheim

砂漠を吹き渡る風の音。
ラスベガスまで240kmの所で車は停まる。
車内の夫婦は口喧嘩をしている。
女性はトランクからスーツケースを取り出して、砂漠の中を歩き始める。
ハイヒールのヒールは砂の中に埋まり、歩き難そう。
男は道路に黄色いポットを置いて車で走り去る。

女性のスーツケースにはJMと銀色のアルファベットが貼られている。
女性は足元に荷物を置き、青いハンカチで顔を拭く。

タイトル・ロール  BOB TELSON / Music の文字が印象に残った。

白いボロボロのバンが、女性に「 乗ってく? 」と声を掛けるが、女性はそれを無視する。
バンの荷台におは、黄色いポットが乗っていた。
風景を斜めに舐めるカメラアングルが、物凄い臨場感を醸し出す!!

男はガソリンスタンドに車を停める。
彼は、「 女を見なかったか? 」とカフェのスタッフに訊く。
カフェにはビールもコーヒーも無い。 ビール販売のライセンスが無いんだそうだ。
コーヒーは、又、機械が壊れたそうだ。
男はコーヒーの黒い粉を手の甲に乗せ、鼻で吸い、黄色いポットから
淹れたコーヒーを出す。
「 No charge.」 と言い、お金を取らない。

コーヒーマシンを又忘れたので、夫のサルが怒る。
黄色いポットには Rosenheim とシールが貼ってある。
そのポットのコーヒーをお客に出すと、お客は「 コーヒーは苦くて飲めない。」と吐き出す。
息子のサロモは、ずっとピアノを弾いている。

妻のブレンダは、夫のサルにガミガミ言い続ける。
サル「 ガミガミ言うなら、俺は出て行く。 何様のつもりだ? 」
ブレンダは、サルが乗り込んでいる車に空き缶を投げつける。

娘がZack のバイクの後ろに乗ってやって来る。
娘「 コンサートに行くんだけど、お金貸して。」
ブレンダはお金を貸してやる。
夫のサルは、自分の車に移り、出て行く。
ブレンダ「 涙流すと思ったら大間違いだよ!」
しかし言葉とは裏腹に、ブレンダは即座に泣く。

♪ Calling you が流れる。 ( 二へドンの胸、ジーン・・・・・。)

ブレンダは見せの前の壊れたカウチに身を投げ、涙を流している。
そこへ、ドイツ人の女がスーツケースを引いてやって来る。
女性は顔中、汗だらけで、ブレンダの前に立ち、青いハンカチで顔を拭く。
女性は「 Motel office は?」 と訊き、 ブレンダが応対する。
ブレンダ 「 What can I do for you? Cab も呼べるよ。」
女性 「 No.......... 」
ブレンダは書類の山の中から宿帳を探し出す。
ブレンダ「 How do you want to pay, cash or charge?」
女性 「 Travellers check. 」
ブレンダ「 OK. Here's your change. 」

ヤスミン「 私の名はムンシュテットナー。 Where´s it? 」
ブレンダはモーテルを指で指す。
ヤスミンはモーテルの部屋に入る。
ベッドサイドには強い光が描かれた絵が掛かっている。
ヤスミンは部屋に入ると上着と黒いロングスカートを脱ぐ。
椅子からは埃が猛々と立ち上る。
天井は一部剥がれている。
ヤスミンは夫のスーツケースを間違えて持って来た事に気付き呆然とする。

ヤスミンはカフェに行き、コーヒーを頼むと、先程夫が置いて行った黄色いポットのコーヒーを出される。

ブレンダは赤ちゃんを抱きながら洗濯物を干している。
ヤスミンはブレンダの赤ちゃんを抱いてあげる。

ルディコックスがヤスミンに話し掛ける。
ルディはハリウッドから来たと自己紹介する。

翌朝ブレンダは宿帳の rosenheim と書かれた文字と、黄色いポットの rosenheim のステッカーを見て首を傾げる。
ブレンダはヤスミンの部屋の掃除に入る。
ブレンダは男物の衣類等を見て、「 あの女、やっぱり変だよ。フツーじゃない。」とビビる。

途中でヤスミンと擦れ違うが、ブレンダは、つんけんしていて愛想が悪い。
ブレンダは事務所に行くと保安官に電話をする。
ヤスミンは部屋に置きっぱなしの掃除機で自分で掃除をする。
赤ん坊は泣き、ブレンダの息子のサロモはピアノを弾き続け、別の宿泊客の女は眉毛を毛抜きで抜いている。

そこへパトカーがやって来る。
保安官は長い三つ編みを垂らしている。
保安官はヤスミンの部屋を訪ねる、
保安官「 ベガスに近いので時々様子を見に来ています。」
ヤスミンは往復航空券を持っていて何も不備が無いので、保安官のアーニーは帰る。

ルディ「 きっとデザイナーだよ。」
アーニー「 法律を破らない限り、彼女は自由だ。此処は自由の国だ。」

ブレンダは cafe に無い物の買い物リストを作り、町へ買い物に行く。
ブレンダは娘のフィリスに留守番をさせようとするが、フィリスはトラクターに乗って行ってしまう。

バックパッカーが、「 テントを張っても? 」と、先程のトレーラーから下りて来る。

長髪の cafe の男のカヘンカが寝てしまったので、ヤスミンは、そっと赤ちゃんの部屋に入って、赤ちゃんをあやす。
ヤスミンは、そっと掃除道具をカフェから持ち出し、外のタンクや看板を掃除しまくる。

町から帰る車の中でブレンダは独り言。
「 何か変だ。悪い予感がする。」

若い女は「 ベニスに死す 」を読んでいる。
ブレンダがモーテルに帰ると、オフィスは整然としている。
ブレンダ「 誰の仕業? 誰がオフィスの掃除を。」
ヤスミン「 I thought you would like it.」
ブレンダはコックスのライフルを肩に乗せている。
ブレンダ「 I don't believe this.
It's empty. 此処で仕事が出来ると思う?
Who gave you a permission?
捨てた物を全部ここに戻して。」

夫のサルはずっと車の中から双眼鏡でブレンダを覗いている。
若者が7人も乗って騒々しい車で、フィリスが帰って来る。

*****「 「 バグダッド・カフェ 」ニュー・ディレクターズ・カット版・前半 」・ 完 」 *********

後半に続く。






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Posted by ニヘドン at 21:53│Comments(3)映画
この記事へのコメント
うぉ、ダイスキな映画です!!
私は、途中で出て行ってしまう(確かtoo much familier・・・とか言って)タイプですわ~。
イベントがあるんですね。
素敵ぃ。
Posted by operaview at 2009年12月30日 22:38
告知、ありがとうございます。。。

というより、少し前まで、ジャック&べティの社長
梶原君と飲んでおりました。。。

社長の代りまして、御礼を申し上げます。。。(笑
Posted by 若旦那 at 2009年12月31日 01:11
> operaview 様。

  こういう素敵な映画を見ると、
  「 お! 人間に生まれて来るって、なかなか素敵な事じゃないか! 」 って
  思いますよね。

  operaview さんのコメントは、二へドンにとっての
  「 バグダッド・カフェ 」でしたよ。
  また2010年も、日々ブログを更新していきたいと思っています。
  これからもお付き合い頂ければ幸いです。

  2010年が、operaviewさんにとって、
  健康に恵まれ、充実した1年になりますように!!
  HAPPY NEW YEAR !!

> 若旦那様。

  おおお! ミスター梶原と飲んでいらっしゃったとは!
  想像するだけで、楽しそうですよ!!

  若旦那さんは、社長の「 なり代わり 」もされるんですね。(笑)
  2010年は是非、黄金町のプリンスの「 なり上がり 」に
  なって下さいね!
  え? もうなってます?
  やっぱりプリンスより、帝王って雰囲気ですかね?

  1年間、コメントを頂き、ありがとうございました!
  また来年も、お互いにブログ道に邁進して行きましょう!
  
Posted by ニヘドンニヘドン at 2009年12月31日 13:30
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