2010年03月02日

「 朝の浮気心 」


Brillia Shortshort Thater
ドイツプログラム
〜 ドイツ映画祭と連動企画!
今年度オスカー受賞作も特別再上映 〜

原題 : Morgenschwarm
邦題 : 朝の浮気心
監督 : Thomas Frohlich
製作国 : ドイツ
製作年 : 2004年
上映時間 : 09:00分
フライヤーの解説 : 単調だった或る男の通勤風景が
            突然きれいな女性との出会いで一転。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

都会のビル群。
路面電車のホーム。
ビジネスマンの男が黒い鞄を持って、じっとホームに立っている。

男の髪はボサボサで、
前髪は、かなり後退している。
ああ、よく見ると、ハゲ前線は後頭部にまで及んでいるよ。
そこへ路面電車がやって来て、男は電車に乗り込む。

翌朝、例の男がホームに姿を現す。
男は口を真一文字に結び無表情。
彼は腕時計を見る。 路面電車がやって来る。

更に次の朝、男がホームにやって来る。
男の隣には金髪の女性が立っている。
あんなに無表情だった男の顔がニッコリする。
男は自分の頭を掻いたり、女性の顔をじっと見たりする。

視線を感じた女性が男の顔を見ると、男は視線を逸らせてしまう。
( ふふふ。 こういう現象って万国共通なんですね。)
男と女性は2人で同じ瞬間に上を見上げたりする。
路面電車が来たので男は電車に乗り込む。

次の日に男はホームに姿を現すが、ホームの上を意気揚々と歩いて来る。
映画のBGMもテンポアップ。
再び昨日の女性が男の横に立つ。
今日は女性はずっと携帯電話で誰かと話をしている。
男は彼女の様子をチラッと見る。

またまた男がホームに登場する。
憧れの女性は、別の男性の腕に自分の手を掛けて歩いてやって来た。
BGMが哀しい~!!
男は自分の胸に右手を当て、路面電車のドア開閉ボタンを押して乗り込む。
BGMは更に悲しみに重く沈みこむ音楽。

男は無表情な顔でホームに姿を表す。
男が横に顔を向けて見ると、隣に立っていたのは太った中年のおばさん。
男は顔を背ける。 そして、やって来た電車に乗る。

またもや男はホームに立っている。
男の右側には黒髪の女性が立っている。
男は彼女を見る。 チラッ。
視線を感じた女性が男を見ると、男は顔を背ける。
電車が通り過ぎる。
嬉しそうな男の顔に、思わず映画を見ているこちら側も幸福な気分になってしまったぞい。

***********************************

通勤時間帯って出会いが有るよね。
どういう訳か、いつも出会う人っているんだよね。
この男の人の気持ちよ~く分かりますよ。
二へドンだって、同じ電車賃を払うなら、ブ男が隣に来るより、イケメンが居た方が得した気分になるもん。

Tazoo も、通勤に使っている都営バスの中で、ちょっと気になる人と毎朝一緒になるんだと
言って鼻の下を伸ばしていたもん。
どうやら中国人らしい感じなんだって。
Tazoo の場合、年が明けてからパタッと ちょっと気になるお方がバスに乗って来なくなっちゃったんだって。

世界中で毎朝、このショートフィルムみたいな現象があちこちで起こっていると思うと何か笑える。
皆さんは、こういう体験って有りますか?


***** 「 朝の浮気心 」 ・ 完 ***************




同じカテゴリー(映画)の記事画像
「 サルトルとボーヴォワール 哲学と愛 」
「 ロボジー 」
「 スパルタンX 」
「 第4の革命 」 ・ 前半
「 CUT 」
「 テザ 慟哭の大地 」・ 前半
同じカテゴリー(映画)の記事
 「 サルトルとボーヴォワール 哲学と愛 」 (2012-02-01 23:05)
 「 ロボジー 」 (2012-01-25 20:25)
 「 スパルタンX 」 (2012-01-24 16:48)
 「 第4の革命 」 ・ 前半 (2012-01-20 21:06)
 「 CUT 」 (2012-01-11 20:25)
 「 テザ 慟哭の大地 」・ 前半 (2012-01-08 18:11)

Posted by ニヘドン at 22:37│Comments(0)映画
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。