2012年01月16日

野沢温泉・道祖神祭りを体験して考えた事。

2012年01月15日(日)
約1ヶ月前の12月25日の信州ブロガーツアーに参加した時の事。
「 おぼろ月夜の館 」で、日本三大火祭りに挙げられる
「 野沢温泉・道祖神祭り 」の写真展を見ました。
そしてツアーに同行してくれた現地スタッフの体験談を聞くに及んで、
ニヘドンの心にムラムラと「 火祭りが見たい!」と言う気持ちが沸いて来ました。
そして来てみたのですが、凄かったです。
祭りに参加する男衆は身体張っているのは当然ですが、
見物する方だって凄いのよ。

ニヘドンがまだ興奮醒めやらぬ時に女友達に送ったメールを引用します。
「 昨夜は祭り会場で18:30 〜 23:10 迄、
ずっと雪の中で立っていて、もみくちゃにされ、足を踏まれ続け、後ろのオヤヂが人の頭をカメラ台に使い、殴り合いの喧嘩を始めた男の足が脛に当たり、骨が折れたかと思う程痛い体験をしました。
いやはや、祭りは命懸けです。
でも、こういう神事が「 男 」を育てるんだな。
受験勉強だけじゃ駄目なんだよな。
と深く考えさせられる物がありました。」

そしてもう1つ考えさせられた事があります。
それは報道陣の態度です。
祭りがクライマックスを迎える火付けの辺りから、大きな機材を背負った報道陣が、もみくちゃの見物客達を後ろから押し退けて前に出て行こうとするのです。
「 ちょっとすみません。」
「 ちょっとすみません。」
すみませんと言えば前に出られるんですかね?
マスコミだから?
前に出たけりゃ、ニヘドンみたいに 18:30 から前の方を陣取っていたらどうですか?
18:30 なら空いているから、楽に最前列を取れますよ。

ニヘドンは、社殿が焼け落ち、最後の始末をする所迄を見物しました。
ふと周囲を見渡すと、報道陣の姿は1人も居なくなっていました。
要するに「 ホードージン 」の取材は、ハイライト部分だけなのです。
勿論、目に見えない所で下調べをし、現地の下見をする、
丁寧な取材をしている人もいるのでしょう。
でも大多数の「 ホードージン 」は、特権階級とでも勘違いして、早くから現場で立って見ている人達を後ろからグイグイ押して、ハイライト・シーンだけをレポートするのです。
それ、違うよね。
新聞や朝の TV ニュースに間に合わせる為に、早く原稿を仕上げなければならないのは、よく分かります。
でも、ニヘドンは 13:10 に祭り会場に行き、神殿の上棟式も見学しました。

夜の本祭が始まる前の 18:30 から会場に行き、其処で行われた全てを見聞きしました。
祭りのハイライト部分だけを報道するのは、一般大衆の耳目を惹くだろうけれども、祭りの本質を伝える事にはならないよ。
大事なのは、火入れの前なんですよ。
18:30 から神殿では屋根に昨年の厄年の男衆が座り、
下では今年の 25歳の厄年の男衆が縄にぶら下がっています。
上のリーダーが、下の男衆達に声を掛けて、実に面白いやり取りが繰り広げられます。
この時にリーダーから、この祭りの意義が実に端的に説明されました。
これは、公式のガイドには決して書かれていない、実に明快な解説でした。

本に書かれている事は、民俗学的に、或いは学術的に正しいのでしょうが、それって「 部外者 」の見方です。
ニヘドンは今回、村の祭りに参加する「 主役 」達の考え方を聞きました。
例え学術的に間違っている所が有ろうとも、祭りの当時者達が、何を考えて祭りを継承しているのか、これが1番優先されるべきなのではないでしょうか?

ニヘドンはブロガーとして、自分が何を為すべきか、
今回の祭りで認識を新たにしました。
「 ホードージン 」の真似であってはならない。
もっと「 当事者 」をよく見詰めてレポしたいと思った次第です。

今朝、民宿に置いてあった新聞を読みました。
一面に野沢温泉・道祖神祭りのコラムがカラー写真入りで載っていました。
( 流石に祭りを最後迄見ないで帰ったから、締切に間に合った様です。笑。)
写真は炎を吹き上げる社殿でした。
でもこれ、毎年同じ様な写真なんだから、わざわざ取材に来なくても良いのでは?
ニヘドンから言わせると、これは祭りの報道ではなく、火入れの報道です。
どうやって火を消すのか、何処か報道したメディア有りますか?
ニヘドンは最初から最後迄、見た事を書いて行きます。
時間が掛かりますけど、祭りの一部始終を目撃した者だから書ける事が有る筈です。

今、ニヘドンは長野駅発、新宿行きの高速バスの中にいます。
帰宅したら、また少しずつ、レポートを書き綴って行きますので、どうぞお楽しみに!

どうぞ神。
( マイミクのTさんによると「 だうそ神 」。)




Posted by ニヘドン at 19:24│Comments(0)
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