2009年12月21日

機長!大丈夫ですか?ニアミス続きですよ!!

写真は横浜の
クイーンズ・スクエアの
「 シンギング・ツリー 」です。
いつも正面から撮った写真をアップするので、今日は少し斜めから。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

12月18日(金)に神楽坂 Explosion で 「 刃の夜 〜 第2夜 」でホットな夜を過ごしていた時の事。

ニヘドンは「 お姉様 」とだべっておりました。
隣りで、ノイズ・ミュージシャンの伊藤まく氏が他の人と話している言葉が断片的に耳に入って来ました。
「 アイリッシュダンス 」「 横浜で 」……。
でもその時はニヘドンは「 お姉様 」と話しをしていたので、断片的に聞こえた単語は耳を通過しただけでした。

翌12月19日(土)は二へドンは神奈川県民ホールの「 舞台芸術講座 」の受講日でした。
これは二へドンは通し券を買っているので、毎回参加するのです。
この日の講座は県民ホールの6階大会議室で、演出家の木戸敏郎( きど としろう )氏による
「 声明 ( しょうみょう ) - 唄( ばい )の形而上と形而下 - 」 という内容でした。
13:30から1時間、木戸氏の講義を聞き、2階の県民ホールギャラリーに場所を移しました。
ギャラリーの第5展示室には、オランダ在住のアーティスト佐藤恵子( さとう けいこ )さんの
木の切り株を広い展示室にあちこち配置した神秘的なインスタレーションの展示があります。
そのインスタレーション作品の中に赤い毛氈を敷いて、天台声明音律研究会の7名が
声明の実演をしてくれるのです。
その実演が終了したのが15:40。

講座の受講者は、無料で他の展示室を見る事が出来るので17:00まで見てました。

ところで、受講前に二へドンは県民ホールのチケットカウンターで、来年のチケットを購入しようと
カウンターに立ち寄りました。
カウンターの上には舞台芸術講座のチラシと、同じ日に大ホールで行われるアイリッシュ・ダンスの
チラシが置かれていました。
ふと視線を落とすと、「 アイリッシュダンス 」の文字が目に入ったので、思い出しました。
「 誰かアイリッシュダンスに行くとか言ってなかったっけ? 」
・・・・・・・・・・・・ 「 あ! 伊藤まく氏だ!! 」
思わずチラシを眺めると、アイリッシュダンスの公演は数回設定が有りますが、横浜で行われるのは
この日1回だけなのです。
「 うわあ。まく氏ったら、今日横浜まで来てるんだ。」
余りの奇遇さにビックリですよ。
だって、昨夜ライブハウスで顔を合わせた人と、同じ日にほぼ同じ時間帯に同じ建物に居るんですよ。
( 因みにアイリッシュダンスは15:00開演 )

実はニアミスはこれだけではありませんでした。
ギャラリーの第5展示室には長い木のベンチが壁沿いにずらっと並べられていたので、
二へドンは座って展示品の感想をノートに書き付けていました。
二へドンが座っている場所はベンチの端でしたが、反対側の端に男の人が1人座っていました。
そこへ、もう1人の男性がやって来て彼に話しかけました。
二へドンはチラッと視線を走らせて、ぶったまげてしまいましたよ。
後からやって来た男性は、作曲家&ピアニストの一柳慧 ( いちやなぎ とし )先生でした。
彼が音楽ホールにいるなら、当たり前の様に捉えると思うのですが、
ギャラリーで出会ってしまうというのが驚きでした。
「 コンサート 」とか 「 ピアノ 」という単語が漏れ聞こえて来るのが、流石音楽家だと思いましたよ。

演出家の木戸敏郎氏が講義で喋った事に拠ると、
声明は元々仏教の儀式で僧侶達によって唱えられて来たものですが、前衛芸術華やかりし1960年代に
声明コンサートを行なった所、非常に評判が良く、それ以後、現代音楽として捉えられるようになったそうです。

現代音楽としての声明を唱える僧侶達。
ジョン・ケージに師事していた一柳慧氏。
ノイズ・ミュージシャンの伊藤まく氏。
この3者が同じ日の同じ時間帯に、部屋こそ違えど、同じ県民ホールに居る!?
おいおいおいおい。 今日の県民ホールは一体どういう事になってしまっているのだ?
もうこうなったら、一柳慧氏と伊藤まく氏とで、何か1曲演っちゃってくれよ!!

二へドンはつい今しがた、声明パフォーマンスが終わったばかりの赤い毛氈を見ながら、
僧侶達と一柳慧氏と伊藤まく氏がジャムっているのを想像して、身体を震わせてしまいました。
( また怪しい女になってしまったよ・・・・・・。)

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「 機長、もうこれ以上ニアミスをしない様に、今日のフライトは十分に気をつけて下さいね。」
「 うむ。 分かった。」

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2009年12月21日(月) 

午前中、ブリリア・ショートショート・シアターに出向きました。
( この前日にブリリアにフラレた事は12月20日の日記に書きました。 )
敗者復活戦でした。
ロビーに足を踏み入れると、何かの撮影をしていました。
でも、このシアターで撮影が行われるのは頻繁に有る事なので、二へドンは意に介しませんでした。
チケット・カウンターでチケットを出してもらおうとすると、カウンターのお嬢さんが嬉しそうに言いました。
「 今日は撮影で別所哲也さんが来てるんですよ♪ 」
お嬢さんは目にハートを飛び散らしながら、二へドンの背後に視線を送っています。
どうやら撮影隊の中に別所哲也さんがいる様です。
でも、ごめんね。 後ろを振り向いてあげなくてごめんね。
二へドンは今までに数回別所哲也さんにニアミスしてるから。
今更珍しくないから。
どうせまたショートショート・フィルム・フェスティバル絡みでニアミスを繰り返すでしょうから。
二へドンはそれよりも、開映時間まで後3分という事が気になって気になって仕方が無かったのです。
二へドンは開映時間に1秒でも遅れると、物凄く敗北感を感じちゃう人だから、
早く客席に行きたいのね。

誰かが二へドンの背後に歩み寄り、カウンターのお嬢さんは極上スマイルで、
「 お疲れ様ですゥゥゥゥ。」 と二へドンの背後の人物に甘い声を出しました。
背後の人物は右手のスタッフルームにするりと入って行きました。
お嬢さんは二へドンに顔を近づけると甘い声で言いました。
「 今のが別所哲也さんですよぉぉぉぉぉ♪ 」
( 二へドンに甘い声を出したって、仕方が無いだろう。)  

2009年07月14日

ストーカーの女は見た!

写真は横浜駅ビルのCIAL5階から見下ろす横浜駅西口のロータリー。

2009年07月12日(日)

とある人からストーカー呼ばわりされてしまったニヘドンは思った。
「 そうだ。本物のストーカーになろう!」
( 爆 ) 嘘。嘘。

寝てる子を起こしてしまうと云う事も世の中には有るんだよなあ…。
まあ、被害妄想に凝り固まった人には分からないだろうが…。
本当は自分を追いかけて欲しいと云う願望の裏返しなのだろうか?
哀れ……。

でも、暫くはストーカー・ネタで盛り上がるかな。
よし! そんな訳で今日はストーカーの女が見た物についてのお話です。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
7月に入ると、横浜駅界わいは俄然と賑やかさを増して来た。
亜由美は人混みを掻き分けながら、どこに行く宛も無く、駅前をさ迷っていた。
取り敢えず喫茶店で1時間程 時間を潰したかったが、特に行きたい店も思い浮かばなかった。
何とは無しに CIALへのエスカレーターに乗る。
そう言えば、昔入った事の有るカフェがあったが、どの辺の場所だったか、よく覚えていない。
( ニヘドンにメールして聞いてみようかな? )
亜由美はエスカレーターを乗り継ぎながら考える。
( あの女の食い意地は日本全域を支配しそうな勢いだからなあ。
あの女なら知らない店は無い筈だ。)
亜由美は漠然と考えながら、エスカレーターを乗り越え続け、今、亜由美の身体は3階に向かっている。
( でもなあ、ニヘドンにメールしても、返事が来る確率は低いなあ。
きっと今頃、映画館を4館ハシゴする新記録に挑戦とか言って、携帯の電源をオフにしているに違いない。)
亜由美の身体は今度は4階行きのエスカレーターに乗っている。
( それか只単に、レスするのが面倒臭いだけなのかもしれない。
2週間も経ってから、『 あれ、レスしてなかったっけ?
悪い悪い。黒ヤギさんが、アタシの携帯を真っ二つにへし折ってさあ。』
と言い訳になっていない事を真顔で抜かしやがる輩だからなあ…。」
亜由美は今度は5階行きのエスカレーターに向かいながら歌を口ずさむ。
♪ 白ヤギさんからメールがついた
黒ヤギさんたら読まずにヘシ折った 仕方がないので携帯ショップへ
いっちばん安いの在庫有るかな?

はっ!? い…いかん。
アタシとした事が、こんなニヘドンちっくな替え歌を口ずさんでしまった!
亜由美はうろたえながら、足早に5階フロアを奥へ進む。
カフェ・デュモンドがあった。 前に利用したのは1年以上前の事だったので、
まだお店があるかどうか定かではなかったのだが、まだあった。
亜由美は、旧友に再会したかの様な懐かしい喜びに思わず顔を綻ばせながら
注文カウンターでパイとコーヒーを頼んだ。
窓から下界を見下ろせる窓辺のカウンター席にトレイを持って行って座った。
ほかほかのパイを一気にかぶりついてしまうと、コーヒーをすすりながら窓から外の景色を
眺めてみた。
特に見る目的がある訳でもなかった。
ワールド・カップの時のように、駅前のシェラトン・グランデ・ホテルにデヴィッド・ベッカム
ご一行様が宿泊している訳でもない。 有名人が亜由美の視界に入る可能性なんかゼロだった。

バス・ロータリーを、見るともなしに見ていると、白い帽子を被ったTシャツのお兄さんが見えた。
黒い服のお兄さんも見えた。 こちらはヘルメットを被っている。
白いTシャツのお姉さんもいる。 彼女もヘルメットを被っている。
3人は、黒い車の右前部を仕切りに見ている。 3人共海老の様に腰を曲げている。
こちらは駅ビルの5階の窓という、随分離れた場所だというのに、彼等の真剣な様子が
手に取る様によく分かった。
「 何を見ているんだろう? 」 亜由美の好奇心がむくむくと頭をもたげて来た。  

2009年06月18日

きよりんリサイタルは有名人サロン

2009年06月17日(水)

東京文化会館で清塚信也さんの「 ピアノ・クロニクル 」の演奏会がありました。
第1部の時には、ニヘドンの前の席の斜め左に空席が1つ有りました。
その前後左右の埋まり具合から見て、売れ残った席ではなさそうです。
( 勿体無いよなぁ…。
折角のピアノ王子の演奏会を聞かないって、そりゃ勿体無いよー。)
ここの席の人は、一体如何なる理由で姿を現さないのでしょうか?
駆け落ち!?
拉致監禁!?
地球防衛軍に緊急招集かけられた!?

タイツ姿にマントを羽織ったヒーロー・スタイルの人物が、走り込んで来るのを想像したりなんかして。(笑)

第2部が始まる直前、その空席に1人の男性が身体を滑り込ませました。
「 !! 」
嫌だ!!
評論家の先生じゃないですか!!
この日の演奏会は、きよりんの演奏もトークも好調で、第2部の客席の乙女達の熱狂振りは大変なものがありました。
拍手の時間もとっても長くて、こんな熱い拍手を受けられる、きよりんって幸福だなあ・・・って思いました。
でも、評論家の先生は拍手しないのよ。
( えー・・・・・・・・ )
背後からニヘドンの視線を感じたのか、彼はおもむろに両腕を少しだけ膝の上から持ち上げると、
ふにゃりん、ふにゃりん と、2回だけ手の平と手の平を合わせました。
( それ、拍手じゃないし・・・・・。)
ニヘドンもメモを取るのに忙しくて拍手しない事があるけれども、それはニヘドンには役目があるから不問にしてもらえるはず。
プログラムも開かず、メモも取らず、拍手もしないって・・・・・・・・・・。

ま、いいや。 彼がこのコンサートの事を何て書くか楽しみだ。

30人位がぶわーっとスタンディングした熱狂の演奏会が終わり、アンケートを記入して
ロビーに出ると、バチバチバチバチ!! 
「 な・・・・・何? 」
予想外のフラッシュの嵐に目がくらんだニヘドンは、10秒程、目の前で何が起こっているのか把握出来ませんでした。
乙女達が団子状にもつれて、カメラを構えています。
みんなのカメラレンズが集中している先を確認すると、

「 いやだ、秋川雅史さんじゃないのつ!! 」
ニヘドンも慌ててシャリーン。。。。。。。。。。。
( それがこの記事のトップの写真ですわい。)

秋川雅史さんの格好良い事と言ったら・・・・・。 
これは正しく、スターのオーラ!!
予想もしなかった秋川雅史さんとの接近遭遇にニヘドンは脳貧血を起こし、フラダンスを踊ってしまいました。
怪しい素振りの女と思ったのか、秋川さんがニヘドンに訝しげな視線を送った所に、ニヘドンと目が合ってしまいました。
いやーん、どうしてニヘドンの怪しい瞬間に限って見られちゃうのよー。

でもニヘドンは、彼のプロフェッショナル魂に心を打たれました。
大勢の女子達が放つカメラのフラッシュに嫌な顔もせず、にこやかに対応する姿は神々しくもありました。
彼の隣に立って、一緒に写真を撮るのも、次から次にやって来る女の子達に応じていました。
彼の演奏会じゃないのにですよ。 今回は1私人としてやって来たのに、それでも彼の登場を喜ぶ
ギャル達の為に、自分の時間を提供してあげる紳士振り。
ぐらぐらぐらぐら・・・・・・・・・。 ニヘドンの心も思わず震度7.5。 
メガ級の大打撃です。 ( ごめんなさい。 ニヘドンには石田様という心に誓った人が・・・・・・。)
ニヘドンは、もうどうしても彼の側から離れる事が出来ません。
とうとう、スタッフの男性に先導されて、足早に退場して行きました。
でもね、他の人と一緒に写真を撮る合間に、彼がニヘドンの方をチラリ、チラリと何度も盗み見るのよ。
そんなに怪しかったかなあ・・・・・・。
もしかしたら、ニヘドンの指名手配写真が、回っていたのかもしれないなあ・・・・・。

思わぬフォト・セッションに大満足しながら、ニヘドンは今度は壁に貼られた演目リストを
ノートに書き写していました。
この辺りには誰もいません。
他の人達は、皆、フォト・セッションに大興奮し、お互いの写真を見せ合って騒いでいたり、
きよりんのサイン会に並んでいたからです。
サイン会の列は長かった!
壁に沿う様に真っ直ぐに伸びた列が、壁にぶつかる所で直角に曲がり、
そのまま又どんどん伸びて、また壁にぶつかる所で直角に曲がり・・・・・・。
ニヘドンは今日はサイン会は諦めです。

きよりんは、配布されたプログラムとは違う曲を演奏する人なので、
今日も沢山、ノートに書き込まなければならず、書く作業に手間取ってしまいました。
ニヘドンの左側に男性が立ちました。
「 いやー、本当に良かったわよー。 」

ニヘドンは思わず顔を上げて、その声の主を見ました。
「 うげげげげ! 」
その人は一体誰でしょうか?
ヒント1. 髪が長い。
ヒント2. 髪は金色に染めている。
ヒント3. フリーで仕事をしている。
ヒント4. 音楽関係の仕事もする事がある。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ え、まさか・・・・・・まさか・・・・・・・・・・・
ここに書いちゃって又怒られませんかね?

ふふ。 大丈夫ですよ。 假屋崎省吾さんの事ですよ!
彼は2008年11月の「 ジュルナル・ド・ショパン 」の初日と最終日にもロビーで遭遇。
でもジュルナル・ド・ショパンの時は、假屋崎省吾先生のフラワー作品の展示がありましたから、
言わばお仕事での登場。 きちんとスーツを着てのお越しでした。
今回、きよりんの演奏会には全くの個人的な趣味で来てたみたいで、
ユニークなコミカルな和柄の長袖Tシャツという出で立ちでした。

右を見ても左を見ても、有名人にぶつかる、きよりんの演奏会。
大興奮でございました。

***** 「 きよりんリサイタルは有名人サロン 」 ・ 完 **********