2008年07月11日

男たちへ・・・アゲイン

前島です。

以下のコンサートのプログラム原稿を執筆しました。当日、会場で販売されるそうです。よろしければどうぞ(残念ながら、ぼくのトークショーはありません)。

戦士映画音楽傑作選「男たちへ…アゲイン」
【日時】8月3日(日)
午後3時半 開場
午後4時半 「不肖・宮嶋」氏のプレトーク
午後5時~ 演奏
【会場】C.C.Lemonホール(東京・渋谷)

【演奏予定曲】
 戦争のはらわた
 パットン大戦車軍団
 鷲は舞い降りた
 硫黄島からの手紙
 Uボート
 バックドラフト
 アポロ13
 プライベート・ライアン
 シンドラーのリスト
 栄光への脱出
 ブレイブハート
 ザ・ロック
 大脱走
 +聴衆リクエスト曲

【指揮】斉藤一郎

【演奏】オーケストラZERO
 主要メンバー

 ヴァイオリン:グレブ・ニキティン(東京交響楽団コンサートマスター)
 ヴァイオリン:伊藤亮太郎(札幌交響楽団コンサートマスター)
 ヴィオラ:西村眞紀(東京交響楽団首席奏者)
 チェロ:木越洋(NHK交響楽団首席奏者)
 チェロ:金子鈴太郎(元・大阪シンフォニカー特別首席)
 コントラバス:市川哲郎(群馬交響楽団首席奏者)
 フルート:一戸敦(読売日本交響楽団首席奏者)
 フルート:甲藤さち(東京交響楽団首席奏者)
 クラリネット:十亀正司(東京交響楽団首席奏者)
 ホルン:竹村淳司(東京交響楽団首席奏者)
 トランペット:佐藤友紀(東京交響楽団首席奏者)
 ティンパニ:岡田全弘(読売日本交響楽団首席奏者)
 ほか約70名

 ソロ・ヴァイオリン:グレブ・ニキティン
 ソロ・トランペット:佐藤友紀
 バグパイプ:十亀正司

【主催】戦士映画音楽祭実行委員会

【企画・制作】アプローズ

【お問い合わせ】アプローズ
http://www.classic1st.net/

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)


***** 「 男たちへ ・・・ アゲイン 」 ・ 完 ************  

Posted by ニヘドン at 22:44Comments(0)前島・MSC

2008年07月02日

緊急! なんと久石さんの指揮で歌えるぞ

前島です。
前にちょっとご紹介した、久石譲氏の8月の武道館コンサート「久石譲in武道館」。
なんとコーラス隊を一般募集することになりました!
募集要項はこちら↓
http://hisaghib.jp/recruit.html

本番は当然のことながら、久石さんが公演全体を指揮します。
募集人員は300名ですが、かなりの狭き門になりそうです。
今週、追加公演のチケットが発売されますが、それを入手するのと、どっちが倍率低いかなあ。
(8月4日の夜公演と8月5日の昼公演のチケットが発売された時には即、完売したそうです。)
なかなか無いイベントなので、夏の思い出に参加してみてはいかがでしょう?
なお、この公演で演奏される『崖の上のポニョ』は、今回が世界初演となるそうです。

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)


***** 「 緊急! なんと久石さんの指揮で歌えるぞ 」 ・ 完 ********
  


Posted by ニヘドン at 01:12Comments(0)前島・MSC

2008年07月01日

今年度MSCメンバー課題 第1回作品

前島です。
本当は、タイトルを「こんな映画を見てます3」にする予定だったのですが、作品から受けたあまりの衝撃の大きさに、急遽この作品を「今年度MSCメンバー課題第1回作品」に指定いたします。要するにMSCメンバーは全員、この映画を見なきゃいけないってこと!

『崖の上のポニョ』
原作・脚本・監督:宮崎駿
音楽:久石譲
主題歌:「崖の上のポニョ」
主題歌:歌)藤岡藤巻と大橋のぞみ(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
プロデューサー:鈴木敏夫
制作:スタジオジブリ
スタジオジブリ・日本テレビ・電通・博報堂DYMP・ディズニー・三菱商事・東宝 提携作品
配給:東宝
7月19日全国東宝系ロードショー

どんな内容かって? そんなこと、書けるわけないじゃないですか。「課題」だもん。
MSCメンバーには、この作品を鑑賞した後、「解答」を提出してもらおうかな。
いちばん良かった解答には、何か賞品でも用意しようかな。
じゃあ、どんな「課題」かって?
チャールズ・アイヴスをもじれば、「質問のない答え」です。
どんな質問なのか(ぼくがどんな質問をしようとしているのか)、自分で考えてください。見れば、MSCメンバーなら答えはおのずと浮かんでくるはずです。

お子様をお持ちのMSCメンバーというのが存在するのかどうか不明ですが、もしいらっしゃったら、アドヴァイスを。
「子供といっしょに行けばいいや」なんて姑息なことは考えず、先にひとりでこっそり見ちゃってください。
で、夏休みになったら、「今日はポニョを見に行きましょうね~」と何事もなかったように、お子さんを連れていく。
それが正しい『ポニョ』の見方ってもんです。

そうそう、ジンベイザメがオーディションに受かったかどうかですが、あんまりたくさんの種類の魚が出てくるので、もう1回見ないとわかりません。それっぽいのは、いたけど(笑)。

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)


***** 「 今年度MSCメンバー課題 第1回作品 」 ・ 完 ************
  

Posted by ニヘドン at 07:01Comments(2)前島・MSC

2008年06月29日

こんな映画を見てます ・・・・ その2

前島です。
前回と打って変わって、今回ご紹介する作品は非常にシリアスな社会派作品。梁 石日の原作を映画化した『闇の子供たち』です。
偶然ですが、ぼくは梁 石日の映画化作品をすべて見ています。まず2002年の『夜を賭けて』。当時、ほとんど無名に近かった山本太郎の主演作で、言ってみれば“大阪・鶴橋版『風と共に去りぬ』”と呼ぶべきダイナミックな大河ドラマでした。こういう映画こそ、DVDやビデオではなく、35ミリのフィルムでじっくりと鑑賞すべき作品です(でも、現実的にはもはや不可能なので、ぜひレンタルでご覧になってください)。
それから、2004年の『血と骨』。崔洋一監督がビートたけし主演で撮った作品ですが、これはご覧になった方も多いでしょう。
そして3本目が『闇の子供たち』なのですが、今年公開される邦画の中では、間違いなく最大の問題作です。

開映30分前に試写室に到着したら、すでに客席はほぼ満席状態。なんと通路に座布団を敷いて鑑賞する人が出るほどの盛況ぶりです。なぜ、それほどまでにマスコミの注目を集めているのか?
豪華なキャスト陣も、確かに理由のひとつになっているかもしれません。江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、そして佐藤浩市。撮影は2007年だそうですが、今だったら、ちょっとこのキャスティングは不可能でしょう。
『ビリケン』『顔』『新・仁義なき戦い。』『ぼくんち』『KT』などで知られる、坂本順治監督の最新作であるということも、やはり理由になっているかもしれません。
この作品のために桑田佳祐が主題歌《現代東京奇譚》を書き下ろしたことも、話題のひとつになっています。
しかし、本編が始まったら、キャストがどうしたとかスタッフがどうしたとか、そんなことははっきり言ってどうでもよくなります。
扱っている問題が、あまりにも衝撃的だからです。

そのテーマとは、ペドファイル(幼児性愛者)と臓器移植の餌食になる、子供たちの人身売買。性の玩具として大人に弄ばれた挙句、HIVに感染してゴミ同然に捨てられていく子供たち。生きたまま、麻酔をかけられて臓器を摘出されてしまう子供たち。これが実際に起こっている出来事だとは到底信じたくないのですが、不幸なことに、現実は映画の中で描かれている実態よりも、さらに過酷です。

これまでも坂本監督は『新・仁義なき戦い。』や『ぼくんち』といった作品において、“幼少時に負った傷、痛み”を重要なモチーフとして、作品の中に採り入れてきました。その意味では、『闇の子供たち』は坂本監督のひとつの論理的帰結と言っていいかもしれません。

映画としても大変な力作ですが、とにかく、みなさんにはこの問題について、是非とも関心を持っていただきたい。これは、我々自身の問題でもあるのです。

『闇の子供たち』
監督・脚本:阪本順治
原作:梁 石日「闇の子供たち」幻冬舎文庫刊
主題歌:桑田佳祐「現代東京奇譚」(タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント)
出演:江口洋介、宮崎あおい、妻夫木聡、佐藤浩市 ほか
配給:ゴーシネマ
7月以降 シネマライズほか全国順次ロードショー
http://www.yami-kodomo.jp/

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)

***** 「 こんな映画を見てます ・・・・ その2 」 ・ 完 **************
  

Posted by ニヘドン at 06:29Comments(0)前島・MSC

2008年06月27日

こんな映画を見てます・・・・ その1

前島です。
さるMSC会員から、「前島が見ている映画は脈絡が無くて、ワケがわからない」という声をいただきました。確かにその通り。サウンド&ヴィジュアル・ライターは、どんな映画でも見るんです。邦画も洋画も、ファミリー向けも18禁も、いっさい関係ありません。
というわけで、ぼくが普段どんな映画を見ているか、先週試写会で見た作品をいくつかご紹介しましょう。

まずは『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』。
『スクール・オブ・ロック』でおなじみ、ジャック・ブラックが俳優のカイル・ガスと結成したバンド“テネイシャスD”のスクリーン・デビュー作です。
まあ、とにかく凄まじいお下劣ネタのオンパレードで(なんとR-15指定!)、女性はちょっと引いてしまうかもしれませんが、ぼくはこういうの、大好きです。
“テネイシャスD”は、本人たち曰く「史上最強のロック・バンド」なのですが、実はクラシックもレパートリーに入れています。《クラシコ》という作品がそれ。バッハの《リュート組曲ホ短調》~<ブーレ>、ベートーヴェンの《エリーゼのために》、モーツァルトの《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》に、神をも恐れぬ下ネタ歌詞をつけて演奏しちゃっています。その貴重な映像を収めた予告編が、なんとオフィシャル・サイトで見れますよ! とにかく凄まじい歌詞なので、覚悟して見てください(笑)。本編は、もっと凄いです。
http://www.tenaciousd.jp/
言ってみればこの映画、『ブルース・ブラザース』に『トミー』(ザ・フーの名作!)と『フル・メタル・ジャケット』(ピー音の嵐)を足したと思えばよいかな。地球温暖化で猛暑が予想される今年の夏は、ぜひ貴女も『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』を男性と見に行って冷汗をかきましょう!(笑)

『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』
監督・脚本:リアム・リンチ
製作総指揮:ベン・スティラー
出演:ジャック・ブラック、カイル・ガス、J・R・リード、フレッド・アーミセン、ベン・スティラー
配給:プレシディオ
公式サイト: http://tenaciousd.jp/
7月26日(土)シネクイントほか全国ROCKSHOW!!

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)


***** 「 こんな映画を見てます・・・・ その1 」 ・ 完 ********
  

Posted by ニヘドン at 06:27Comments(1)前島・MSC

2008年06月25日

ジンベイザメの秀さま  仕事が一段落して一服中



うは! お久し振り!
最近、姿を見ないと思ったら、シンベイザメの 「 ひでベイ 」、こんな所で一服中だったよ!
頭に巻いたタオルに、憎い演出心が覗き見えるんだけど、タオルはキャラクターものにしてくれないと、
近頃の若い女の子のハートはゲッチュ出来ないのよ~ん。

初級者 : HELLO!KITTY のタオル。 ご当地物だったら、さらにポイント高し。
中級者 : うっかりペネロペ のタオル。 ペネロペの顔が隠れるように巻くのがコツ。 
                         どこまでも 「 うっかり 」 しなきゃ。
上級者 : 芸能人の汗の染みたタオル。 1番のステータスは、矢沢栄吉。 ← 手に入らないだろ!
                          エルビス・プレスリー。 ← もうとっくに乾いてるって!!

それから、折角お菓子を置いて、「 一服 」 感を出したいのなら、 お菓子は皿か、紙ナプキンの上に置いて欲しかったのよね~。
お菓子をビニール袋に入れたままってのが、『 この犯行、かなり行き当たりばったりですなあ・・。』って感じです。
まるで、「 駄目! お預け! お菓子は宿題をやり終えてからよ!! 」 とママに言われているような悲壮感が出ちゃってますよ。
二へドンは個人的にビニール袋が嫌い。
麻袋とか、バナナの葉っぱとか、藁づと とか、エコロジカルな包装が好きなのよん。

それから、それから、「 一服 」を演出する、1番大事な物が欠けている~!!
茶じゃ~!! 早う、茶を持たせ~!!

ここでも、各自のレベルに合わせて、貴女のエレガント・ライフを素敵に演出するナイスなお茶をお選び下さい。

てっとり早く飲みたい派の貴女に・・・・・・・・・・スーパーで買って来た特売の煎茶。
もっと面倒臭がりやの貴女に・・・・・・・・・・・・・宿入りする前に途中で買ったペットボトルの緑茶の残り。
「 マリーの会 」の会員の貴女に・・・・・・・・・執事が淹れてくれたフォーションの紅茶を、ロイヤル・ドルトンのカップでどうぞ。
健康志向の貴女に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 湿気の多い日本の夏を爽やかに過ごす為に、ドクダミをべースにブレンドしたハーブティー。
ジャッキー・チェン台湾訪問解禁歓迎の貴女に・・・・・・・ガラスの茶器に、茉莉花の花茶で、花びらが開いて行くのを眺めてね。
「俺様の夏はアフリカの太陽のように熱いんだぜ!」というビートな貴女に・・・・・・ホット・ルイボスティー。
                            二へドンのお勧めはピナコラーダ。
ベビードールな貴女に・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 白ばら牛乳。 ← 未だに二へドンは白ばら牛乳未体験。悔しい!
マニアックな貴女に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ チベットのバター茶。

二へドンは、菓子ばかり食っているように思っている人が多いようですが、実は菓子と共に、必ずお茶を飲むので、
お茶に関しても、か~な~り~、ウルサイのでありますよ。
おっとっとっと・・・・・・・・・。

二へドンの記事なのか、ジンベイザメの「 ひでベイ 」の記事なのか分からなくなってしまったので、
この辺にしておきます!

前島秀国先生、「 ツッコミ 」加減は、この位でよろしかったでしょうか?
いきなり写真1枚渡されて、「 これでツッこめ。」 って、かなり冷や汗出ましたよ。icon10icon10

最後に、今はやや下火になってしまった感の有る「 取り扱い説明書 メーカー 」をご紹介しておきます。
名前を入力するだけで、「 取り扱い説明書 」が出て来るのよね。
昨年、二へドンの心の恋人の石田泰尚様の名前など、色々入れて、遊んだ遊んだ。
久し振りに 「 ジンベイザメ 」を入れてみました。
触わりは、こんな感じ。
               
『 ジンベイザメさんをご使用する際には以下のことに気を付けて下さい。
  実はタバコの煙で故障する可能性があります。
  通風孔をふさがないで下さい。故障の原因になります。
  季節によって、色合いが変わることがありますが、仕様です。

  --------------------------------------------------------------------------------
  また、ジンベイザメさんを以下の場所でご使用にならないよう気を付けて下さい。
  無人島  』

続きを読みたい方は、下のURLをクリック!

http://u.p0k.net/torisetsu/a/%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%83%99%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%A1

では、ジンベイザメの「 ひでベイ 」君が、一服した後、どこに行ったのか、その姿はようとして知れない。
風の噂では、「 崖の上のポニョ 」のオーディションを受けに旅立ったらしいが、本当に採用されたのかどうか映画を見てみないと分かりません。 実は二へドン、ポニョを見る時は、どこかにジンベイザメらしき影が映らないか、目を皿の様にして見るつもりです。( 笑 )

***** 「 ジンベイザメの秀さま 仕事が一段落して一服中 」 ・ 完 ************
  


Posted by ニヘドン at 11:11Comments(0)前島・MSC

2008年06月23日

ちょっと前の新譜ですが

前島です。
CDの発売から、まだ2ヶ月しか経っていなければ、充分「新譜」と言えますよね?(笑)
ちょうどLFJと重なる時期に出たアルバムなんですが、この機会に是非ご紹介しておきたいアルバムがありますので。
4月に発売されたばかりの久石譲さんの最新アルバム「Piano Stories Best '88-'08」です。
久石さんにはついては、改めてご説明する必要はありませんね。
日本で最初にミニマル・ミュージックを書き始めた作曲家であり、「風の谷のナウシカ」以降の宮崎駿監督の映画音楽を担当し、北野武監督や大林宣彦監督の映画音楽も書き、最近だとヨン様主演の大河ドラマ「太王四神記」の音楽も担当なさっています。
これまで久石さんは「Piano Stories」というシリーズのアルバムを、数年おきにリリースしてきました。最初の「Piano Stories 1」が出てから、今年がちょうど20年という節目の年になるので、その記念として発売されたベスト盤が、この「Piano Stories Best '88-'08」なんです。
通常、久石さんはご自分でライナーや曲目解説をお書きになるのですが、今回はきわめて異例なことに、ぼくが解説担当に抜擢され、ベスト盤のライナーを書かせていただきました。

久石譲 「Piano Stories Best '88-'08」 2008.04.16発売
ユニバーサルシグマ UPCI-1080 ¥2,800(税込)(初回生産デジパック仕様)
01. The Wind of Life
02. Ikaros -2008 Remix-(東ハト「キャラメルコーン」CMソング)
03. HANA-BI(映画「HANA-BI」より
04. Fantasia(for NAUSICAA)(映画「風の谷のナウシカ」より)
05. Oriental Wind -2008Remix-(サントリー緑茶「伊右衛門」CMソング)
06. Innocent(映画「天空の城ラピュタ」より)
07. Angel Springs(サントリー「山崎」CMソング)
08. il porco rosso(映画「紅の豚」より)
09. The Wind Forest(映画「となりのトトロ」より)
10. Cinema Nostalgia(日本テレビ系「金曜ロードショー」オープニングテーマ)
11. Kids Return(映画「キッズ・リターン」より)
12. A Summer's Day
13. 人生のメリーゴーランド -Piano Solo Ver.-(映画「ハウルの動く城」より)*未発表音源

で、なんで「この時期」にご紹介したのかというと、もうすぐ宮崎監督の最新作「崖の上のポニョ」が公開されるからです。音楽はもちろん久石さん。公開まであと1ヶ月を切りました。今回は、新日本フィル+栗友会合唱団という大編成でスコアの収録が行なわれたそうです。どんな音楽になるのでしょう? 楽しみ、楽しみ。
(スタジオジブリのホームページ「いつものジブリ日誌」の2008年5月のところに、収録の模様がレポートされています。)
8月には、同じメンバーによる久石さんの武道館ライブも予定されていて、「ナウシカ」から「ポニョ」までの9作品を、映像つきで演奏するそうです。興味のある方は、こちらに情報が出ています。追加公演も決まったそうです。↓
http://hisaghib.jp/top.html

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)


***** 「 ちょっと前の新譜ですが 」 ・ 完 **************
  

Posted by ニヘドン at 06:23Comments(0)前島・MSC

2008年06月20日

ジャジャジャーン

前島です。

またまた新譜情報を解禁します。
ジャジャジャーン!
そう、「運命」です!
しかもケント・ナガノ指揮モントリオール交響楽団!
このたびケント・ナガノがソニーBMGマスターワークスと契約し、RCA Red Sealから新録音をリリースしていく記念すべきプロジェクトの第1弾なんです。
「運命」なのに、2枚組というのもびっくり!

Disc 1には、ベートーヴェンの劇音楽《エグモント》を、なんと舞台をルワンダ紛争に置き換えて演奏した《ザ・ジェネラル(司令官)》という作品が収録されています。
構成と台本は、現代音楽の研究家として有名なポール・グリフィス。
早い話が、《エグモント》を映画『ホテル・ルワンダ』にして演奏したと思えばよいです。
ご存知の人も多いかと思いますが、ルワンダ紛争が起きた時、国連のPKO部隊を率いていたのが、カナダ陸軍中将ロメオ・ダレール。ルワンダで大虐殺が起き始めた時、ダレールはPKOの“人道的介入”を国連に訴えかけたのですが、いわゆる“大人の事情”というやつで、PKOは手をこまねいて虐殺現場を見ているしかなかった。帰国後、ダレールはトラウマで苦しみに苦しんだ挙句、自殺未遂まで追い詰められるのですが、現在は回復し、カナダ上院議員と国連ジェノサイド予防諮問委員会委員を務めています。
そのダレールのルワンダ体験を、ゲーテ原作の《エグモント》の主人公エグモント伯爵(これも実在の人物)に重ね合わせて演奏するという、なんともすごい作品なんです。ちなみに、演奏の合間にはダレール役を演じる俳優の朗読が入るのですが、それを担当しているのは、かの名優マクシミリアン・シェル。今年のお正月映画として公開された『眠れる美女』(川端康成の原作をドイツで映画化した作品)でも怪演を見せていましたな。
そしてDisc 2は、《運命》全曲と、《エグモント》の序曲と2曲の歌(クレールヒェンが歌う)、それにソプラノと混声合唱と管弦楽のための《奉献歌》Op.121bという、大変珍しい曲が収録されています(Disc 2は、朗読なしです)。
この2枚を併せて、ベートーヴェンが共感した “フランス革命の理想”を炙り出そうというもの。さすがケント・ナガノです。
オリジナル・ライナーノーツと《ザ・ジェネラル》の台本はポール・グリフィスが書いていますが、今回、ぼくがそれを日本語に訳しました。プラス、日本盤独自の解説として、4月にケント・ナガノにインタビューさせていただいた時の話をもとに、ぼくが書き下ろした原稿が収録されています。
まだBMG JAPANのサイトに情報が出ていませんので、オンラインショップなどで検索するときは「ケント・ナガノ・コンダクツ・ベートーヴェン」と入力してみてください。ほとんどのショップは、それで出てくるはずです。以下に、曲目や品番を記しておきます。

ケント・ナガノ・コンダクツ・ベートーヴェン
[CD1]
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)/ポール・グリフィス(b.1947)
1.「ザ・ジェネラル(司令官)」(オーケストラ、ソプラノ独唱、合唱と語りのための)
音楽:ベートーヴェン~悲劇「エグモント」のための音楽Op.84、祝典劇「シュテファン王」のための音楽Op.117、劇音楽「レオノーレ・プロハスカ」WoO.96、奉献歌Op.121bより(全16曲)
脚色&構成:ポール・グリフィス
[CD2]
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
2.交響曲第5番ハ短調Op.67
3.悲劇「エグモント」への音楽Op.84より
(1)序曲
(2)第1曲:クレールヒェンの歌「太鼓は響く!笛は鳴る!」
(3)第4曲:クレールヒェンの歌「喜びにあふれ、また悲しみに沈む」
4.奉献歌Op.121b

マクシミリアン・シェル(朗読)
アドリアンヌ・ピエチョンカ(ソプラノ)
モントリール交響楽団合唱団[合唱指揮:マリカ・クズマ]
モントリール交響楽団
指揮:ケント・ナガノ

BMG JAPAN●BVCC-38496/7[2枚組]
2008年7月23日 発売予定
3150円(税込)

ライナーには書きませんでしたが、この仕事をするにあたって、ダレールのルワンダ体験を映画化したカナダ映画『Shake Hands with Devil』のDVDを、わざわざカナダから取り寄せて見ました。はっきり言って、『ホテル・ルワンダ』より凄い映画でしたよ。監督は『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』とか、ニカラグア内戦を描いた『アンダー・ファイア』とか、硬派な作品を撮っているロジャー・スポティスウッド。『ホテル・ルワンダ』や『ルワンダの涙』だけでなく、こういう映画も日本で公開されるといいんですけどね。

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)


***** 「 ジャジャジャーン 」 ・ 完 **************
  


Posted by ニヘドン at 03:19Comments(4)前島・MSC

2008年06月18日

今年度最強のサントラ盤

前島です。
MSC全メンバーが期待を寄せる「今年度最強のサントラ盤」(byレコード会社)のライナーを書き上げました。

Scandalous! …… スキャンダラスで!

Amazing! …… チョーびっくり!

Timely! …… いま話題の!

Cinema! …… 映画と言えば!

単語のイニシャルをつなげてみると……“S”“A”“T”“C”。

で、

SATCと言えば……決まってるでしょ。
『SEX AND THE CITY』しかないって!
というわけで、情報解禁!

映画『セックス・アンド・ザ・シティ』オリジナル・サウンドトラック 
ユニバーサル ミュージックUCCL-1127 ¥2,500(¥2,381) [2008年7月23日発売]
アルバムの紹介ページはこちら↓
http://www.universal-music.co.jp/classics/soundtrack/sexandthecity/index.html

公開情報も載せておきます。

映画『セックス・アンド・ザ・シティ』
2008年8月23日(土)日劇3ほか全国東宝洋画系にてロードショー
8月16日(土)・8月17日(日)先行公開決定
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
オフィシャル・サイトはこちら↓(予告編が見れます)
http://sexandthecity-movie.gyao.jp/

いまさら説明の必要もない、人気テレビドラマの映画版です。
ラ・フォル・ジュルネでシューベルトを熱く語り、コンポージアム2008でスティーヴ・ライヒの密着取材をやった男が、まさか『セックス・アンド・ザ・シティ』のサントラ解説を書くとはねえ。これだから、人生やめられないよ(爆)。
ぼくの書き下ろし解説(例によってボリュームたっぷり)、マイケル・パトリック・キング監督のライナーに加え、歌詞の対訳もつくそうです。これで税込¥2,500は、はっきり言って安すぎ! ぼくの解説は、テレビ版を見てない人もすんなり映画版に入っていけるように、懇切丁寧にキャラ紹介までしましたからね。今年度最強のサントラ解説(笑)。

今日は特別大サービスとして、クラシック・ファンなら誰でも『セックス・アンド・ザ・シティ』が見たくなる(聴きたくなる)、とっておきのネタを披露しましょう。
このドラマはキャリー、サマンサ、シャーロット、ミランダの4人のニューヨーカーを中心にストーリーが展開していくのですが、その中のミランダを演じている女優シンシア・ニクソンにご注目。
(上にURLを紹介した映画のオフィシャル・サイトのトップページで、左から2番目の赤を着ている女性です)
この人、どこかで見覚えがありませんか? 特に目のあたり。
ドラマの中で、彼女が扮するミランダは、ニューヨークに住む弁護士という設定になっています。
だけど200年前、彼女はウィーンのモーツァルトの家でメイドしてたんだよ(爆)。

映画『アマデウス』の中でモーツァルトの家で働く、おどおどしたメイドさんが出てきたでしょう? お菓子の誘惑でサリエリに唆され、モーツァルト家の内情をスパイしてサリエリに逐一報告するメイドさん。だけど、だんだんモーツァルトの生活が荒んできたため、次第にモーツァルトが怖くなり、「もう、あんな人の家で働くこと、できません!」とサリエリに泣きながら訴える。そのメイドを演じていたのが、実は駆け出し時代のシンシア・ニクソンなんです。
まあ、モーツァルト家で下ネタの免疫はついていたでしょうから、『セックス・アンド・ザ・シティ』のエロ・トークなんぞはお手のもの、というオチで(笑)。

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)


***** 「 今年度最強のサントラ盤 」 ・ 完 ***************
  


Posted by ニヘドン at 00:18Comments(0)前島・MSC

2008年06月16日

スティーヴ・ライヒ来日公演に行かれなかった方々へ朗報!

前島です。
ぼくは直接関わっていませんが、NHKが収録したスティーヴ・ライヒ来日公演の放送予定が発表されましたので、お知らせいたします。

以下は東京オペラシティ コンポージアムNEWS
http://www.operacity.jp/concert/compo/2008/news.php
に掲載された情報から。
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5/21「スティーヴ・ライヒの音楽 1」と5/25「2008年度武満徹作曲賞本選演奏会」の2公演のもようがそれぞれ以下の通り放送されます。

5/21「スティーヴ・ライヒの音楽 1」
番組名:NHK教育テレビ「芸術劇場」(毎週金曜日 22:30~24:45)
放送日時:7月4日[金]22:30~24:45
・情報コーナー 22:30~22:48 「スティーヴ・ライヒの世界・その魅力」
・公演コーナー 22:48~24:45 「コンポージアム2008」スティーヴ・ライヒの音楽

情報コーナーではライヒ氏のインタビューを交えて、ライヒについて、お送りする作品の魅力について紹介いたします。
22:48からの公演コーナーは、第1部(22:48~24:17)が「コンポージアム2008」から《ダニエル・ヴァリエーションズ》と《18人の音楽家のための音楽》をフルサイズで放送。第2部(24:17~24:45)は2月にNHKのスタジオで収録したストリング・クヮルテット・アルコの演奏による《ディファレント・トレインズ》を放送します。
http://www.nhk.or.jp/art/yotei/2006/20080704.html


5/25「2008年度武満徹作曲賞本選演奏会」
番組名:NHK-FM「現代の音楽」
放送日時:2008年7月6日[日]18:00~18:50 / 2008年7月13日[日]18:00~18:50
(2回に分けての放送)

NHKオンライン
http://www.nhk.or.jp/
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***** 「 スティーヴ・ライヒ来日公演に行かれなかった方々へ朗報! 」 ・ 完 *****



お邪魔虫二へドンです。
「 ドンドン日記 」の6月7日の「 メディアジャック2 」 に詳しく書かれているのですが、
2008年06月20日(金)発売の
・ 「 レコード芸術 」 に前島秀国氏による スティーヴ・ライヒ インタビュー&コンポージアム2008のレポート
・ 「 CDジャーナル 」 に前島秀国氏による スティーヴ・ライヒ インタビュー
・ タワーレコードのフリーペーパー 「 Intoxicate 」 に 前島秀国氏による インタビュー
が掲載されます。 もう一体、どれから読んだらいいのか、目がグルグル回りそうですよ!

TVで来日公演の模様を見て、ラジオを聞いて、前島氏の記事を読んだら、
これでもう貴方も、スティーブ・ライヒを熱く語る事が出来ると言うもんですね!?

スティーブ・ライヒって何? という方の為に、ボケボケの写真を載せておきました。
こんなボケボケじゃ分からないという人は、雑誌を見るしかないでしょう。
前島さん、インタビュー記事には写真載ってますよね?
まさか、仮の姿のムース( ヘラジカみたいな角のある動物 )のぬいぐるみの写真とか使われてないですよね?( 笑 )

by 二へドン

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Posted by ニヘドン at 21:36Comments(0)前島・MSC

2008年06月14日

2008年06月の新譜情報ですよ!

前島です。
来週6月20日のメディア・ジャック・デーに向けて、みなさん、お小遣いの準備はできていますか?(^_-)
さて、先日ちょっとお知らせした、ぴあのフリーペーパー「クラシック特集」夏号ですが、6月21日より配布が開始されるそうです。

そうそう、「オーケストラの向こう側」のユーロスペースの上映が昨日金曜日で終了しました。モーニングショーでしたが、満席だったそうです。結果的に予想外の大反響となり、上映に関わった人間のひとりとして、大変嬉しく思っています。
なに? MSCメンバーなのに、まだご覧になってない?
しょーがないなー。じゃあ、DVD情報を解禁するか。
7月25日、早くも「オーケストラの向こう側」のDVDがIMAGICA TVより発売されます!

「オーケストラの向こう側~フィラデルフィア管弦楽団の秘密」
監督:ダニエル・アンカー
出演:フィラデルフィア管弦楽団の105人のメンバーたち、指揮者:ヴォルフガング・サヴァリッシュ/クリストフ・エッシェンバッハ/シャルル・デュトワ/インゴ・メッツマッハー、タン・ドゥン

原題:Music From The Inside Out 2004年/アメリカ/90分/カラー/デジタル
発売日:2008年7月25日
品番:IMTV-0002
価格:2,857円(税抜) 3,000円(税込)
販売協力:ジェネオン エンタテインメント
http://cinefil-imagica.com/dvd/orchestra/index.html

DVD特典ですが、まず、ぼくの大論文「フィラデルフィア管弦楽団という“オーケストラの向こう側”に見えるもの」がライナーとして収録されます(劇場販売プログラムに掲載された文章と同じものです)。
それから、本編から削除された特典映像がかなり入ります。これは見てのお楽しみかな。
あ、最近のオンラインショップでは、発売前予約だとDVD新譜が26%OFFとかあるらしいので、早いとこ予約しておくとお得みたいです。

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)


***** 「 2008年06月の新譜情報ですよ! 」 ・ 完 ********

{ おまけ }

お邪魔しま~す。 二へドンで~す。
早速ネットで、「 オーケストラの向こう側 ~ フィラデルフィア管弦楽団の秘密 ~ 」
のDVDをチェックしてみました。
リストには11社の名前が出ていて、何と楽天ブックスには、
「 売り切れました。」 の文字が出ていました!!
何と!! これって、もう予約ではけちゃったって事ですか!?
だって、発売日は7月25日でしょ?????
二へドンも慌てて予約入れちゃいましたよ。
本体価格だけではなくて、送料も足して考えて、賢いお買い物をしましょうね。
二へドンはちゃんとネットのポイントも使ったし、かなりな賢い消費者になりましたよ。(笑)
えっと、因みに二へドンが予約したのは税込み・送料込みで¥2,390.-でした。

Weeklyぴあの5月29日号(草薙剛君が表紙のヤツ)の、「 ぴあ満足度ランキング 」では、
「 オーケストラの向こう側 」
( ナオさんと二へドンは略して「 オケ向こ 」 と呼んでいますが!)が、
堂々の第1位でしたよ!!
コメントを寄せた6人の内、4人が100点満点をつけているという驚異的な満足度ですよ!!
良かった。 この映画を評価したのはナオさんと二へドンだけではなかったって事ですね。
これはもう買うしかないでしょう。face05
  


Posted by ニヘドン at 05:09Comments(0)前島・MSC

2008年06月07日

生存者1名、発見された模様。




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メディアジャック2


ご無沙汰してしまって、すみません。しばらく南の海で泳いでいたジンベイザメ、じゃなくて原稿の締め切りで溺れそうにになっていた前島です。
“怒涛の前島秀国メディアジャック・シリーズ 第2弾”について、ようやく情報が解禁できるようになりましたので、お知らせいたせいたします。

まず、スティーヴ・ライヒ来日記念関係から。

その1
6月20日発売の「レコード芸術」で、なんとまるまる6ページも占拠したスティーヴ・ライヒ最新インタビュー&コンポージアム2008のレポート記事が掲載されます。演奏会に行けなかった人も、これを読めばライヒ・ヴァージンを安心して捨てられる(?)渾身の特集です。ぼくが撮った写真も掲載される予定(ただし、オレンジ色のスニーカーは写っていないハズ)。入門に欠かせないお薦めCDや、本邦初公開のライヒ先生トリビアなど、盛りだくさんの内容となっております。

その2
同じく6月20日発売の「CDジャーナル」の前衛音楽特集(仮題)で、これまたスティーヴ・ライヒ・インタビューが掲載されます。こちらは、ライヒ先生が現代の音楽シーンについて、ざっくばらんに語った興味深い記事となっております。

その3
これも、6月20日発行。この日、MSCのみなさんは大忙しですな(笑)。タワーレコードのフリーペーパー「Intoxicate」に、スティーヴ・ライヒ・インタビューが掲載されます。ニヘドンさんも日本初演をお聴きになった《ダニエル・ヴァリエーションズ》について、政治的な側面から迫った硬派のインタビュー記事です。

以上3つは、当たり前ですが、すべて内容は被りません。従って、全部読まないと輪が繋がりませんので(爆)、今からお小遣いを貯めておきましょう!(立ち読みで済ませることができるほど、軟派な文章じゃないからね)


ライヒ以外のもの

その4
上にご紹介した「Intoxicate」にはもうひとつ、ケント・ナガノ・インタビューも掲載されます。4月にモントリオール響と来日した時に取材したインタビューですが、7月に国内盤が出るベートーヴェンの新譜について、マエストロがたっぷり語っています。

その5
MSCのみなさんにはおなじみ、ぴあのフリーペーパー「クラシック最新情報」2008年夏号が、あと2週間くらいしたら出ます(正確な日付はぼくもわからず)。その中でぼくが書いているのは、
・ラ・フォル・ジュルネ2008の総括記事
・荘村清志&福田進一が語る“夏フェス”の楽しみ
・「聴くならこんな曲」special
です。
「聴くならこんな曲」は、改めてご説明するまでもなく「Weeklyぴあ」に掲載されている長寿コラム(もう7年も続いている!)ですが、それとは別に、「クラシック最新情報」が出る時に、不定期で特別ロング・ヴァージョンを書き下ろします。今回もたっぷり書きましたんで(笑)、ぜひお見逃しなきよう。

いま、情報が解禁できるのは、そんなところです。

ちなみに先日、ある映画のサントラ盤の解説依頼を受けました。おそらくMSC所属の全女性が「え~っ、こんなの書いちゃうの!?」とビックリしてしまうような映画です(ぼくも正直、びっくりした)。タイトル出せないのが、もどかしい~。あと10日くらいしたら、お知らせできると思いますので、しばしお待ちを。

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)


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***** 「 生存者1名、発見された模様。 」 ・ 完 ***********
  


Posted by ニヘドン at 09:48Comments(0)前島・MSC

2008年05月26日

ニヘドン渋谷でフラれたの(涙)

2008年05月22日(木)
今日はフラれちゃったの。石田様に? いや、それは毎日フラれてるから、別に慣れっこでございますが。
今日、ニヘドンを振ったのは、フィラデルフィア管弦楽団の一部の皆さん。
今日は渋谷のユーロスペースに、映画「 オーケストラの向こう側 」 を見に行ったんです。正確に言うと、見に行こうとしたんです。
今日はフィラデルフィア管弦楽団の一部の奏者による舞台挨拶が予定されているんです。
どうせ映画を見るなら、プラスαがあった方が良いでしょう?
そこでニヘドンは夜のお仕事を一部キャンセルして、渋谷までやって来たの。
映画上映だから、余り1時間前とかに行っても入場できないからと思ってしまったのが運のツキ。 駅前やコンビニをフラフラ歩いて時間を潰したニヘドンが、ユーロスペースに辿り着いたのが20時30分。3階のチケット売り場に行きましたなら、チケット売りのお姉ちゃまが、地獄の閻魔大王だって、そんな無慈悲な事は言わない宣告をしました。
「 立ち席を含め、座席券は全て1時間前に完売致しました。」
がび〜ん。
事前に確認しなかった私が悪いが…。
駄目元で、お姉ちゃまにチケット引き換え券を見せ、ありったけの笑顔でニヘドンの魅力をアピールしてみる。
駄目だった。……。
いや、返ってお姉ちゃまに不審な人物だと思われてしまったようだ。
次々に往生際の悪い人々がニヘドンを真似て、お姉ちゃまを陥落しようと試みるが、お姉ちゃまは絶頂期の無敵艦隊であった。
撃ち落とされた人々は、すごすごと階段を下りる。
ロビーは、開場を待つ、チケットをゲットできた幸福な人々、報道関係の人々、チケットをゲット出来なくて諦め切れない往生際の悪い人々で、ごった返している。歩くスペースすら無い。
やっとの思いで、階段のヘリに辿り着いたが、「 あ、いけない。折角、来たのだからMSCのお仕事をしようっと。
映画のパンフレットをMSCの皆様に配る為に大人買い〜。
1冊350円也。
ふっふっふ。秀さまが「 音楽とは何か 」の大論文をぶったらしいですよ、このパンフレットの中で。

さて、パンフレットを買った事だし、二へドンも帰る事に致しましょう。
階段を下りると、おお、何と、今日の舞台挨拶のフィラ管の御一行様の到着です。
結果的に、「 入り待ち 」 をしたのと同じになってしまいました。
金髪のボブカットの中年のお姉たまが物凄い存在感で周囲を圧倒しています。
他の男性人は、楽器を持っていなかったら、ただの冴えないオヤジ達みたいな風情です。
日本人スタッフ数人をも含めると、ご大層な人数です。
エレベーターは小さいので、何度かに分けて、上に上がって行きました。
特に書くほどの事もなく、普通のオヤジ達の様に、彼らはエレベーターに乗り込んで行きました。
たったこれだけの事ですけれども、少なくとも、舞台挨拶の人々に会えたという事だけで、少しは傷心の心が癒されたような気になって、ようやくユーロスペースを後にしたのでした。

***** 「 二へドン渋谷でフラれたの(涙) 」 ・ 完 *************  


Posted by ニヘドン at 22:46Comments(0)前島・MSC

2008年05月26日

「ラ・フォル・ジュルネ2008を振り返る」

「ラ・フォル・ジュルネ2008を振り返る」

前島です。
最近、行く先々で「前島は今年のラ・フォル・ジュルネ関連でどんな仕事をしたのか?」という問い合わせを受けました。クラシック・ソムリエという肩書きをいただいている割には、あまり大した事はしていませんけれど(笑)、この機会におさらいしておこうかと思います。

(紙媒体関係)

・ぴあ フリーペーパー クラシック特集(2007年9月発行)~「ルネ・マルタン独占インタビュー」

・ぴあ フリーペーパー クラシック特集(2007年12月発行)~「インタビュー・ウィズ・シューベルト」

・ぴあ フリーペーパー クラシック特集(2008年3月発行)~「今年の主役はシューベルトとウィーン」「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2008の楽しみかた 目的別おすすめ公演はコレ!」「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2008の楽しみかた 予習をしておきたい曲はコレ!」

・ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2008 公式ガイドブック(ぴあ)~
 P26-27「映画でわかる!シューベルト」
 P30-40「特集 シューベルトを訪ねるウィーンの旅」

(WEB)
電子チケットぴあ ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2008特集~「映画×シューベルト」「シューベルト仮想インタビュー」

(トークショーなど)
・2008年4月18日 第4回クラシックソムリエ・サロンでのトークショー

・2008年5月4~6日 ラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2008関連イベント
 講演会「銀幕に響くシューベルト Schubert on Film(1)~(3)」
 第1回<未完成は、なぜ“未完成”に終わったか?>
 第2回<日本映画、欧米の映画とシューベルト>
 第3回<シューベルト(映画)の“ラスト”について>

・2008年5月3日、5日 映画「ノットゥルノ」上映前のプレトーク、及び来場者用の解説書執筆

・2008年5月4~5日 H.I.S.ブースでの講演「カラヤン生誕100年とウィーン」

(関連商品など)
CD「Viva! シューベルト」(EMIミュージック TOCE-56082-83)の選曲・監修・解説書執筆(LFJオフィシャルCDではありませんが、会場などで販売されているのをご覧になった方も多いでしょう。まずライナーノーツですが、なんとシューベルトの一人称で、彼の生涯と曲目解説を書いています。なんと13000字突破の大論文! それからDisc2は、おそらく世界で初めてだと思いますけど、1828年3月26日のオール・シューベルト・プログラムの自主演奏会を完全再現収録[曲によっては一部抜粋あり]しています)。


といったところです(実はもうひとつ、あるのですが、まだ情報を公表できませんので、然るべき時期が来たら、お知らせします)。
今回のLFJでのいちばんの大仕事は、なんといってもウィーン現地取材旅行(1月下旬)でした。そこから得られた収穫は、公式ガイドブック、トークショー、映画上映、「Viva! シューベルト」など、ほとんどすべてに現れていると思います。もしもウィーンでフィールドワークをしなかったら、例えば「ノットゥルノ」の上映を強くプッシュすることはなかったでしょう。また、ウィーン楽友協会資料室長のオットー・ビーバ博士にインタビューすることがなかったら、今まで日本で語り継がれてきた、お決まりのシューベルト像をそのまま鵜呑みにしていたことでしょう。そういう意味で、少なくともぼく個人は、本当にたくさんのことを勉強する機会が得られて感謝しています。その成果を、LFJの来場者のみなさんにどのくらい伝えることができたかについては、もう、みなさんのご判断に委ねるしかありません。でも、この「ドンドン日記」などを通じて「講演が面白かった」「映画が良かった」などの声をいただくことができたので、少しは自分の責務を果たすことができたかな、とは思っています。

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)

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***** 「 ラ・フォル・ジュルネ2008を振り返る」 ・ 完 *****
  


Posted by ニヘドン at 15:26Comments(0)前島・MSC

2008年05月23日

今日は(笑)ワンクリック詐欺ではないようです。


「いま、そこにある前島」

日本人の生活に密かに忍び込んでいる前島です^_^;
いつもMSCのみなさんには「あのCD買え」「この雑誌買え」の連発で申し訳ございません。確かに、だんだんワンクリック詐欺の様相を呈してきましたから(笑)、今日は完全無料で読めるものをご紹介。
タワーレコードが出しているフリーペーパー「Intoxicate」(旧名「musée」時代を含めると、ぼくが一番長く書かせていただいている媒体です)の最新号(vol.73、4月20日発行)に、見開き2ページのぼくの原稿が掲載されています。カラヤン生誕100周年を記念し、業界に一石を投じた(?)論考です。お店によっては、もう無くなっているかもしれないので、入手はお早めに!

http://blog.intoxicate.jp/content/2008/04/intoxicate_4472.html

                                       by 前島秀国
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ワンクリック詐欺に一番引っ掛かっている被害者二へドンです。( 笑 )
昨日も懲りずにワンクリック詐欺に引っ掛かってしまいました。
昨日のMSCの記事は、CD Journal のインタビュー記事でしたよね。
インタビュー記事を読むために、アドレスの部分をクリックしましたよね。
すると記事が読めたんですよ。
読み終わって、「 また次に読みたくなった時に便利なように、『 お気に入り 』にしておこうと思って、
ついつい、 My CDJ に登録しちゃったんですね。
この登録は無料なので、詐欺まではいってないのかもしれませんが・・・・・・。
こんな私で、大丈夫でしょうか? ・・・・・・・・・・・・・。

                                       by 二へドン

***** 「 今日は(笑)ワンクリック詐欺ではないようです。 」 ・ 完 *****

  


Posted by ニヘドン at 05:23Comments(2)前島・MSC

2008年05月22日

怒涛の前島秀国メディアジャック・シリーズ 第1弾

前島です。
スティーヴ・ライヒ来日記念“怒涛の前島秀国メディアジャック・シリーズ”第1弾は、CDジャーナルのWEB版に掲載されたライヒ・インタビューです。
http://www.cdjournal.com/main/feature/feature.php?fno=381

(なお、インタビューの前に掲載されている、ミニマル云々の文章は、ぼくが書いたものではありません。)

                                      by 前島秀国

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スティーヴ・ライヒの演奏会に行く前日、前島秀さまから、コメントが来ました。
「 MSC的にもビックリの仕掛けがありますので、お楽しみに。 」

何だろう? 仕掛けって、何だろう?
もしかしたら、CD販売コーナーの隣で、秀さまの特設ハンバーガーショップ開店!?
もしかしたら、演奏の途中で、巨大ジンベイザメが、会場の中空に現われる!?
さすがに、そんな訳はないですね。( 笑 )

はい、答えは、入場時に配布されるプログラムの中にあるんですよ。
何と、秀さまの4ページに亘る文章が出てますね。
しかもこれ面白いんですよ。
紙面の中央にページを2分するように1本の線が引かれておりましてですね、
左側半分がノン・クラシック・リスナー向け、右側半分がクラシック・リスナー向けに書かれているんですよ!
今度から、MSC向けにも書かなければならないから、大変ですわね。( 笑 )

このプログラム、大変立派で驚きましたわよ。
コンポージアム会期中4日間同じものが配布されるとは言え、30ページに亘る冊子は読み応え充分ですよ。
二へドンが追っかけ回している石田様のリサイタルで、悲しいのはコピー用紙に曲名が書いてあるだけの時。
まあ、あまり不必要な物に費用をかけないのは、エコ的で良いのでしょうが、
やっぱりある程度、ちゃんとしてた方が、一般の客としては、
「 よし、聞くぞ! 」 という心構えも新たになるという感じで好ましいですよね。

で、秀さまの文章を 「 私も読みたい 」と言う人が現われた場合、どうするか。
ただ今激しく思案中でございますよ!!
読めるのは、会場に足を運んだ人の特権としてキープしておくべきか・・・・・・。
1人でも多くの人に秀さまのお仕事を知ってもらう布教活動をすべきか・・・・・。
うーん・・・・・・悩む。
しばらくは、会場に足を運んだ人の秘密にしておこうかなあ・・・・・・・・・・・・・・。

                                       by 二へドン

***** 「 怒涛の前島秀国メディアジャック・シリーズ 第1弾 」 ・ 完 *****


  


Posted by ニヘドン at 05:22Comments(0)前島・MSC

2008年05月21日

秀さま、愛の逃避行!?




写真のコメント
「秀さま、車中での原稿書きに疲れ、車窓を眺めて気分転換中」

サウンド&ヴィジュアル・ライター・オフィシャル・キャラクター(?)を務めるジンベイザメは、最近のMSCの盛り上がりにヤキモチを焼き、自分にもWSC(Whale shark Sneaking Club)ができないかなあと期待しているようです。

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はいはい、分かりましたよ。
WSC でも何でも作ってあげますよ。 
でも、WSCの方が盛り上がっちゃっても、当局は一切関知しないので、そのつもりで。
名称については、ジンベイザメが海の生き物だけに、Fishing Club が宜しいのではないかと・・・・。
「 フィッシングを働く詐欺集団 」 と云う裏の意味も有ります。( 爆 )

秀さま、疲れたのは、原稿書きが原因ですかあ?
もしかして、人生そのものに疲れちゃったりしていませんかあ?
二へドンも疲れてますよ。
何にって、・・・・・・・・ 恋に!! ( 爆 ・ 爆 ・ 爆 ・ 爆 !! )

***** 「 秀さま、愛の逃避行!? 」 ・ 完 *****************
  


Posted by ニヘドン at 05:21Comments(0)前島・MSC

2008年05月20日

「 秀さま、マリンリゾートで休養中 」






「秀さま、マリンリゾートで休養中」
さて、この海のある場所はどこでしょう? 
正解者の中から抽選で1名様に、何しようかなぁ~(^_-)

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ジンベイザメ君の写真が、先週アップされて以来、二へドンの頭の片隅でずっと考えていた事があるのです。
「 名前をつけた方が良いのではないの? 」
ジンベイザメが秀様の 「仮の姿」であるなら、「 真の姿 」の秀様から、何か名前に関して連絡が有るのかと思ったのですが、何も無い。
待てど暮せど、何もない。
「 官能的な唇のジンベイザメよ、名を、名を名乗れ~!! 」
そこで、二へドンは考えました。
秀さまの仮の姿のジンベイザメなので、「 ひでベイ 」。 ぶはっ!!
仕方が無い。 「 真の姿 」が、ひでベイの出生届の写しを送ってくれるまで、名前は「 ひでベイ 」だ。
好きなチームは、ベイスターズだね。
特技はベイゴマ!?
趣味はベイキング!?
生まれはベイ国!?
好きな作曲家はベイトーヴェン!?
好きな場所は横浜ベイ・ブリッジ!?
おいおいおいおい。 真のお姿が不在の間に、二へドンが 「 ひでベイ 」をオヤジギャグにまみれさせているぞ。
知~らない。

ところで!! 写真のマリンリゾートは、夕日の角度から言って、先週の「 グリーン車で取材旅行中 」と同じ旅で撮影されたものだとしたら、多分、西の方。 ズバリ! 南紀白浜の辺りではないですか!?
読者の皆様は、コメント欄に答えなんかを書いてみてね。

***** 「 秀さま、マリンリゾートで休養中 」 ・ 完 *************


  


Posted by ニヘドン at 05:20Comments(0)前島・MSC

2008年05月19日

緊急ステートメント by 前島秀国

前島秀国氏より、下記の「 緊急ステートメント 」がありましたので、お読みくださいませ。

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MSCのみなさんへ

前島です。
今日(5月18日)から、初台のオペラシティで「コンポージアム2008 スティーヴ・ライヒを迎えて」のリハーサルが始まりました。今回、ぼくは公演全体のレポートを書くことになり(媒体名は然るべき時が来たら、改めてお知らせいたします)、いま、そのリハーサルを聞いて帰ってきたところです。
すでにみなさんにお知らせしたように、この「コンポージアム2008」ではライヒの新作――といっても2年前の作曲ですが――《ダニエル・ヴァリエーションズ》が日本初演されます。映画『マイティ・ハート/愛と絆』の題材にもなった、ウォールストリート・ジャーナルのダニエル・パール記者(2002年にイスラム原理主義者によって斬首処刑された)をテーマにした作品です。
こう書くと、「社会的な問題を扱った、とても難しそうな現代音楽」というイメージを抱くかもしれません。しかし、実際はその正反対です。作曲者の名前と曲名を知らずに聴けば、これほどエモーショナルで美しい曲が2006年に作曲されたとは、誰も想像がつかないはずです。
ライヒ自身がCDのライナーノーツで書いていますが(恥ずかしながら、ぼくが日本語に訳させていただきました)、ダニエル・パールというのは、実はクラシックの教育を受けたヴァイオリン奏者でもあったのです。パールは世界各地を取材した時、ヴァイオリンを取り出しては、現地の人々と自由なジャム・セッションを楽しんだということです(このあたりの逸話は、映画ではほとんど描かれていません)。そのヴァイオリン奏者のパールが、突然殺されてしまった。生きていれば、いまも世界各地でヴァイオリンを演奏していたことでしょう。だが、不条理にも、パールの(音楽)生命は永遠に奪われてしまった。
そんなダニエル・パールを追悼するため、ライヒは《ダニエル・ヴァリエーションズ》の中でヴァイオリン(より正確に言えば弦楽四重奏)に重要な意味をもたせ、ヴァイオリンにとても人懐っこいソロ・パートを弾かせています。その音楽は、ライヒが「ミニマル・ミュージックの作曲家」と呼ばれていることとか、パールとライヒがユダヤ人であることとは、まったく関係がありません。さまざまな生の可能性を持っていたはずの“ヴァイオリン奏者パール”。その彼を、ライヒは音楽家のひとりとして心から追悼し、パールが残した「音楽の希望」を若い世代に伝えようとしているのです。《ダニエル・ヴァリエーションズ》の生演奏をぼくが聴いたのは、2006年の世界初演以来、今日のリハーサルが2年ぶりでしたが、生身のヴァイオリン奏者があたかもパールの霊が乗り移ったように演奏するのを目の当たりにし、世界初演の時には気が付かなかった新たな感動に心を打たれました。
すでにチケットは完売ですが、リハーサルの結果次第では、追加席が発売される可能性があるかもしれないとのことです(詳しくは東京オペラシティチケットセンターにお問い合わせください)。仮に演奏会が無理だとしても、CDがすでに出ていますから、どうかみなさん、難しいゲンダイオンガクなどと思わず、ぜひとも《ダニエル・ヴァリエーションズ》を聴いていただきたい。パキスタンで殺されたジャーナリストを扱った社会派作品などと思わず、ひとりのヴァイオリン奏者の生と死と希望を扱った、非常にヒューマンな作品だと思ってチャレンジしていただきたい。そこから得られる感動は、ぼくが思うに、例えば映画『ノットゥルノ』から得られる感動と、同じ種類のものだと思うのです。
そんなわけで、「コンポージアム2008」全日程の取材が終わるまで、しばらく「ドンドン日記」のチェックやコメント書き込みをお休みします。悪しからずご了承ください。

前島秀国(サウンド&ヴィジュアル・ライター)
(C)Hidekuni Maejima 禁無断転用


***** 「 緊急ステートメント by 前島秀国 」 ・ 完 ********


  


Posted by ニヘドン at 08:27Comments(4)前島・MSC

2008年05月19日

前島秀国氏の過去のお仕事発掘!

MSC発掘調査隊は、サウンド&ヴィジュアル・ライターの前島秀国氏の過去のお仕事を日夜発掘しておりますが、
今日は、小さなパーツを発見致しました!!



ご本人のコメントは、下記の通りです。

去年の3月、愛知県の春日井市で再演された
「日本のアニメとゲーム 夢のシンフォニー」のチラシです。
裏面には、ぼくのテキストもちょこっと載ってます。
全文は
http://www.me.ccnw.ne.jp/kasugai_zaidan/ymok/index.htm
のなかの「Voice 1」というところでまだ見れます。
 
( 見てあげてね~。 by 二へドン )

***** 「 前島秀国氏の過去のお仕事発掘! 」 ・ 完 **********


  


Posted by ニヘドン at 05:19Comments(0)前島・MSC