2009年11月24日

「 あずきがゆばあさんとトラ 」

韓国の絵本 10選
『あずきがゆばあさんとトラ』

8:25 昇降口集合です!
1組 マダム・リブロ
2組 佐藤パセリ
3組 プリンセス尾島

文 : チョ・ホサン
絵 : ユン・ミスク
訳 : おおたけ きよみ
出版社 : アートン
定価 : 1,500円 + 税コード : ISBN4-901006-93-2 C8797

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

[ 荒筋 ]
山里で1人で暮らすお婆さんが、虎に食べられそうになる。
お婆さんは 「 畑の小豆が実ってから、小豆粥を1杯食べるまで待っておくれ。」と頼む。
秋になり、お婆さんは小豆粥を煮ながら泣く。
すると、卵、すっぽん、うんち、きり、石臼、むしろ、しょいこ、が次々にやって来て、それぞれお婆さんの家に隠れる。
お婆さんを食べにやって来た虎は、
卵に目をひっぱたかれ、
すっぽんに手を噛まれ、
うんちで滑って転び、
きりにお尻を刺され、
石臼に潰され、
むしろに巻かれ、
しょいこに運ばれ川に放り込まれた。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

この話を聞いた佐藤君、
「 猿蟹合戦じゃん。」
はい。各地で類似したストーリーがよく見受けられますが、これも典型的な例ですね。
ただ、虎が愛狂しいので、ニヘドンは韓国バージョンに1票を投じます。
ニヘドンは韓国に旅行に行く度に、虎の民芸品をお土産に買う事にしていました。
最近とんと、コレクションが増えなくなりましたが、また近い将来、コレクション再開出来ると良いな…。

さて、昔話では同じパターンの繰り返しが欠かせません。
「 猿蟹合戦 」でも、それぞれのキャラが隠れます。
「 桃太郎 」でも動物達が、きび団子と交換に家来になって行きます。
繰り返しはつきものなのですが、この「 あずきがゆばあさんとトラ 」は、「 アイテム 」が7個出て来ます。
7回の繰り返しは、最初にニヘドンがこの本に目を通した時には多過ぎると、些かげんなりしてしまった程です。
読み手がげんなりしていては聞き手も面白くないでしょう。
如何に読み手のモチベーションを上げるかが今回のニヘドンの課題でした。

しかしあに図らんや、子供達は大喜びでした。
「 うんち 」が出て来た段階で、もう子供達の目はキラキラ輝きました。
昨日ニヘドンが見た演劇 「 農業少女 」の台詞に、「 うんちと言う言葉を聞いて笑うのは子供だけだ。大人は笑わない。」と言う件( くだり )が有ります。
「 うんち 」で目を輝かせちゃった子供達は紛れも無く小学校1年生なんだなあ。
でも人間は、どう云う経過を辿って「 うんち 」で笑わなくなるのだろうか?

自分が付き合い始める彼氏の精神年齢を測る目安に「 うんち 」発言をして相手の反応を見るのも一案かもしれません。


子供達は、いよいよ虎がお婆さんを食いに現れ、「 アイテム 」達が反撃に出る所で声を上げて笑いました。
卵が囲火戸裏の灰から飛び出し虎の目をひっぱたく場面でクスクス。
すっぽんに指を噛まれる所であはははは。
うんちで滑って転んでしまう場面は身をよじって悶えまくり。
意外にも、きりでお尻を刺される場面でも大爆笑しておりました。

今年の1年生は、読み聞かせの反応を余り見せてくれないカラーだと思っていましたが、今日は大受けでしたね。
お話が子供受けする構成だったのかな?
それとも、子供達がお話の世界に入り込んで、自分の疑似体験として感じられる様になって来たのかな?
いやいや、読み手が上手かったんだな。
ぜってぇ、そうにちげぇねぇ。
あのクラスに居なかった人は、反論出来る証拠を持っていないのだから、そういう事にしておこう。
パセリさん、素敵だったわよ!!

( ・ _ ・ )エッ..? 自画自賛?


読み聞かせの後に、子供達に聞いてみました。
「 今日のお話は韓国のお話だったけど、日本のお話にも、よく似たお話有るよね? 」

しーん……。
ありゃりゃ。
「 猿蟹合戦 」の言葉が子供達から出て来なかったのは残念!!





Posted by ニヘドン at 12:47│Comments(0)
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