2010年09月01日
樺太1945年夏 氷雪の門

監督 : 村山三男
出演 : ニ木てるみ、
鳥居恵子、
岡田可愛、
岡本茉莉、
大石はるみ、
製作年 : 1974年
製作国 : 日本
映画館 : シネマ ジャック&ベティ
料金 : 1,000円 ( 毎月1日 「 映画の日 」)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
あれは約10年前の事だったろうか。
団体ツアーで2泊3日の稚内旅行をした事が有る。
行った理由は、最果ての地にまだ行った事が無かったので、自分の足跡を残してみたいと思ったから。
そしてその年が、この稚内旅行の企画が催された最初の年で、設定価格が破格値だった事。
往復ANA の飛行機、稚内駅から徒歩5分と云うロケーションのビジネスホテルに2泊。
ホテルでの夕食と朝食、観光バスによる稚内市内観光。
これら全てが含まれて 19,800円だった!!
あんまり味を占めたので、翌年も同じツアーに参加してしまった。
ツアーのタイトルが凄かったよ。
「 行ってみなけりゃわっかない!! 」
え!? ニヘドン・レベルのダジャレでいいの!?
稚内は最北端と云う売り物以外に、テーマパーク大好きミーハーギャル達を満足させる見所は無い。
そこがニヘドンのツボに嵌まったのだが。
出来れば、稚内の喫茶店で日なが1日、ドストエフスキーの小説でも読んで1週間位過ごしたいな。
現在の稚内は東京に居ては感じられないミステリーゾーン。
あちこちの表示は日本語とロシア語の併記。
街角にはロシア人達がたむろしている。
北方領土、北方領土と云うけど、実は北海道までロシアに占領されてしまっているんじゃないかって感じ。
こんな稚内を観光バスで巡ると必ず訪れるのか「 氷雪の門 」。
樺太の真岡( まおか )の郵便局で電話交換手の女性達が、終戦を迎えた筈なのに攻めて来たソ連軍を前に、最後の最後まで電話通信を守り、いよいよの最後で、自分達の操を守る為に青酸カリで集団自害したと云う悲しい物語だ。
この9人の乙女達を偲ぶ為に建てられたのが、オホーツク海の海沿いに建てられたモニュメント「 氷雪の門 」。
ここでは髪をド金髪に染めたベテランのバスガイドさんが、乙女達の働きを詳しく解説してくれる。
が、ニヘドンはどうも、何故それが、わざわざモニュメントを建てる程の事か実感出来なかった。
だって、同じように命を落とした無念の人達って、万単位でいる訳じゃない?
何で氷雪の門だけ悲劇のベールを被せるの?
関東地方に住んでいる者に取っては決してポピュラーな観光地とは言えない稚内。
その現地に足を伸ばし、氷雪の門を訪れても尚、さしたる感慨が湧かなかったニヘドンは、氷雪の門に付いて、もっと勉強しなければならんと、ずっと思いはするものの、行動が伴わなかった。
今回、映画 「 氷雪の門 」が公開された事は奇跡だと思う。
Posted by ニヘドン at 15:58│Comments(0)
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