2010年06月03日

「 たくぼく号 」で3時間の盛岡散歩

写真は中村家住宅の庭園の池。
こんな北の都に、こんな豪華な庭園が!!

2007年09月12日
盛岡冷麺で有名な
「 ぴょんぴょん舎 」で昼食を食べ終わり、
  ( ぴょんぴょん舎のレポはこちら 
  → http://nihedon.hama1.jp/e23519.html )
12:00に岩手県交通の定期観光バスの営業所に電話をしてみました。
定期観光バスに乗ってみようと思い立ったのです。
土地勘の無い場所では、まず観光バスでぐるりと回ってみるのも、街を知る第一歩としていいものです。
当日申し込みは直接バスロータリーの券売所で購入してくれと
教えられ、早速バスロータリーへ行きました。
満員だったらどうしようと、微かに恐れながら窓口へ行きましたが、
何無く買う事が出来ました。
定期観光バスの名前は「 たくぼく号 」。
3時間の周遊で大人1名 ¥2,200.-です。
タクシーを3時間走らせたら、とてもじゃないですが、
この値段では済みませんから、庶民の二へドンには実に嬉しい乗り物です。

出発時間の13:15には後1時間程有りますので、盛岡駅の駅ビル「 フェザン 」 で
ウィンドウ・ショッピングを楽しむ事にしました。
13:00頃。ロータリーへ戻り、バスに乗りました。
13:15 定刻通り、バスは発車しました。
ドライバーさんは松浦和夫さん。 ガイドは直美さん。

ガイドさんの話をの要点だけをまとめて書くと・・・・・・・・
・ 盛岡は北緯39度。 北京、リスボン、ワシントンとほぼ同じ緯度になる。

車窓から「 啄木新婚の家 」 を見ます。
この家は、無料で見学が出来るそうです。 
残念ながら、二へドンは中に入った事は有りません。
啄木は記録では明治38年06月04日に19歳で結婚をしています。
結婚式自体は05月31日に行なわれたそうですが、何と啄木不在で行なわれたとか!
夫本人が居ないなら、結婚式自体をやらなきゃいいと思うのは、今が平成の時代
だからでしょうか? 
明治の人間は、夫が不在でも結婚式は挙げなければならない時代だったのでしょうか?
じゃあ、啄木は何をしてたの? と言うと、お金が無かったので、仙台で列車を途中下車
して、借金の申し込みをしていたとか・・・・・・・・・。
そんなに貧乏でも、結婚出来るって、良かったんだか、悪かったんだか!?
この現代の時代において、結婚相手に3Kを望む女には、こういう貧乏男の結婚は
絶対に理解出来ないだろうなあ。
観光バスに乗って5分もしない内に、変な所がツボに嵌まっちゃったよ。

同じく車窓から「 石割り桜 」 を見学。
09月ですからね、桜が咲いている訳は無いのですが、心の目で満開の桜を想像
しながら、雰囲気を楽しみました。
石割り桜は、花崗岩の岩を割って桜の木が生えているのです。
エドヒガン桜という種類だそうで、樹高は10m。 
幹の周囲は21m というから驚きです。 
残念ながら、車窓からはシャッターチャンスを逃し、良い写真が撮れませんでした。
岩の大きさは、長径 7.5m 、短径 3.65m、 高さ 1.75m。

盛岡の人口は約30万人。 
平成22年05月01日現在の横浜市の人口が約368万人ですから、
かなりすっきりとしていますね。

岩手銀行本店から、元・盛岡中学の建物を通り過ぎます。
そして中津川に出ます。 
この川は、日本の中で、県庁所在地で唯一、鮭の昇る川なんだそうです。
上の橋 ( かみのはし )を渡ります。

最初の下車地は、「 中村家住宅庭園 」 です。
郷土資料展示室を見学します。 関東地方では見られない、珍しい資料が沢山
有ります。 民俗学がお好きな方は、堪えられないでしょう。
二へドンが1番印象に残ったのは、「 おしらさま 」の人形が展示されていた事です。
二へドンは民俗学が好きで、よく入門書から怪しげな本まで何でも読みますが、
「 おしらさま 」に関しては、自分の生活が「 おしらさま 」 とは遠く隔たった所に
有るので、どんなに文献を読んでも、具体的なイメージを掴めずにいたのです。
白い布で作られた「 おしらさま 」 は、余りにもプリミティブな形で、
野戦病院で動けなくなった兵隊さんが、余った包帯で暇潰しに作った様な
ラフな造作をしていて、そして何よりも余りにもオカルティックなオーラを発散して
いたので、一目見て、「 これは見てはいけないものを見てしまった! 」 と
魂が恐れに震えました。

郷土資料展示室の後は、集合時間ぎりぎりまで、庭園を散策しました。
この記事のトップに載せた写真が、この庭園なのです。
なかなかの名園です。

14:05 バスは出発します。
次に向かったのが、山頂の高さが341mの岩山展望台です。
ここではバスを下りました。
盛岡駅の脇に出来た「 マリオス 」 も、くっきり見えています。
この「 マリオス 」 の中に、トリオ・リベルタが公演をするホールも入っています。
これは岩手で1番高い建物で、高さ92m です。
横浜ランドマークタワーの高さが296mですから、マリオスを3つ積み重ねると
ランドマークタワーに匹敵。
でも、ランドマークタワーよりも、もっと岩山展望台の方が高いのですね。
じゃあ、何が何でも、岩山展望台に行かなければですね!!

岩山展望台には「 啄木茶屋 」 という売店が有ります。
何か、ここだけで売られている珍しい商品は無いかと捜してみました。
「 龍泉堂烏龍茶 」 という 500ml PETボトルのウーロン茶を買いました。
150円。

次に訪れたのが、「 十六羅漢公園 」です。

盛岡市指定 : 有形文化財(彫刻)
名称・員数  :石造十六羅漢(せきぞうじゅうろくらかん) 16体
付(つけたり): 五智如来(ごちにょらい)5体
所在地 : 茶畑2丁目1 〔らかん児童公園〕
指定年月日 : 1979年(昭和54年)8月1日
概要 : 

江戸時代,盛岡藩の四大飢饉といわれる元禄・宝暦・天明・天保の大凶作によって,領内には多くの餓死者がでました。祗陀寺14世天然和尚は,餓死者を供養するために,十六羅漢と五智如来の合計21体の石仏建立を発願しました。

下絵は藩の御絵師狩野林泉が描き,石材は市内の飯岡山から切り出し,藩の御用職人の石工7人が3年かかって荒刻みを行い,北上川を舟で渡して,建設場所の祗陀寺末寺の宗龍寺境内に運び入れ.最後の仕上げをしたものといわれています。

こうして,起工から13年目の1849年(嘉永2年),発願した天然和尚の孫弟子にあたる長松寺13世泰恩和尚のときに,ようやく竣工しました。

しかし,宗龍寺は明治維新後に廃寺となり,1884年(明治17年)の大火で寺院も焼失しました。現在は21体の石仏群を残す,市の公園となっています。

*****************************

十六羅漢は、公園の端に息を潜める様に並んでおり、中央部の広場がガランとした
印象を与える児童公園になっています。
「 ここが十六羅漢公園だよ。」 と連れて来られなければ、素通りしてしまいそうな
地味な公園です。

この十六羅漢公園の向かい側に「 松尾大社 」 ( 松尾大明神 )が有り、
お酒の神様が祭られているそうです。

14:45 「 もりおか・啄木・賢治・青春館 」に行きました。
      大型観光バスは物産館「 プラザおでって 」の駐車場に入れます。
      この青春館は、旧・九十( くじゅう )銀行の建物で、洋館のレトロ感が
      何とも言えぬ味わいです。
      1階のカフェでケーキセットなぞ頂きたい所ですが、何しろ時間が無い・・・。
      でも、この青春館で困った事は、どの作品が啄木のもので、どの作品が
      賢治のものであったか、頭の中がごちゃごちゃになってしまう事です。
      出来たら建物を分けて欲しかった・・・・・・・・。
      これは二へドンがネコ頭だからなのかな?
      見学の後、出発時間ギリギリまで、「 プラザおでって 」でお買い物!
      素朴な野菜や食料品が充実しています。
15:20 再びバスへ。
      車窓から、盛岡の町並みを眺めます。
      通りのハンギング・バスケットの愛らしさに感動!
      ヒンヤリとした空気の街って、何か北欧チックにお洒落に見えるんですよね。

      入居者募集の空きビルには胸が痛いです。
      今や、「 儲かって、儲かって、ウハウハ!」 と言う市町村は無いと思うの
      だけれども、地方の空き家は、本当に哀しい・・・・・。

      川岸には花がいっぱい。
      その土地の文化レベルは、花の多さに比例すると二へドンは思うのですが、
      どうなんでしょうか?

16:20 「 先人記念館 」に到着。 ここは子供科学館の近くで、
      北上川の向かい側に マリオス が見えます。
      先人記念館は、郷土の名士に関する資料が集められた、
      威厳の有る、記念館です。
      陳列の仕方など、お洒落心が有り、とても二へドンの気に入りました。

16:30 盛岡駅に到着。
      駅ビルに入っている「 LUSH 」 を冷やかしていたら、店員に掴まり、
      思いっきり、お買い物をしてしまいました。

2,200円で3時間半、遊ばせて頂きました。
周遊観光バスは、大好きです!!

***** 「 「 たくぼく号 」で3時間の盛岡散歩 」 ・ 完 ********










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Posted by ニヘドン at 00:34│Comments(0)そぞろ歩き
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