2007年03月06日

暴君ハバネロ~禁断のタイ篇~

ニヘドン、辛い食べ物が好き。
以前、海外旅行が趣味だったから、各地の本場の辛い物を食べつくした。
甘い物も食した。えぐい物も食った。虫も喉に流し込んでみた。こうなったら蛇なんか普通の食べ物じゃん。 チベットで、ヤクの大きな目玉がゴロゴロと料理され、大皿に盛られた様を目の前に出された時は、思わずこみ上げる物があった。

百戦錬磨のグルメ隊長ニヘドンは、こうして、石田泰尚様を追っかけるパワーを培って来たのである。

しかし、誰にでもアキレス腱がある。隊長ニヘドンの弱点は、「新しいものに弱い」という事。
織田信長氏と話が合いそうな程、新しい物には、手を出したがる。
そして、結果、いつも騙される。 特に日本の「新発売」には十中八九騙される。
時々、TVニュースで取り上げられる人がいるじゃない。 振り込め詐欺に何度も騙される人。
何度も結婚詐欺に遭っちゃう人。
無関係の人は、「普通、人間は経験から学ぶよなあ。」等と偉ぶってみる。
しかし、ニヘドンも、今まで数々の「新発売!」「季節限定」「北海道限定」「今なら増量中!」等に
騙されて来たのに、懲りない。 まだ同じ様な手口に、騙されると分かっていながら、手を出す。

今日も被害者ニヘドンを誑かそうと、悪魔の罠がコンビニに仕掛けられていた。
遠目にも鮮やかな、黒地に真っ赤な暴君ハバネロが、タイの金ぴかの王冠を被っているイラスト。
「お~! 新商品や~!」 ちょっと近づいて 手に取ってみる。
暴君ハバネロのイラストが、フフンと笑う。

信長の霊がニヘドンに スーっと降りて来る。 「新しい!」
袋を隅から隅まで読む。クチをもごもご動かしながら、たまに声が漏れる。近くで荷出しをしていた
コンビニの兄さんが、強張った顔で1歩ニヘドンから遠ざかる。
「チツ!また怪しい女と思われちまったぜい。」

『 Tohato 暴君ハバネロ 世界一辛いトウガラシ ~禁断のタイ篇~
  世界征服の旅 期間限定   かくし味、ドリアン!?
  辛くて甘酸っぱい!  タイ風エビチリ味!               』

ひっくり返して 裏を読む。

『 ハヒハヒ辛いタイ風エビチリ味!
  禁断のフルーツ ドリアン入りじゃ!
  未体験のウマ辛さ! 甘酸っぱい暴君を試してみんか? 暴君の旅はつづく・・・・・』

信長の霊がニヘドンに囁く。
「世界征服とは、真、天下人に相応しい。」
ニヘドンは己に囁く。「ドリアン好きだし・・・・。」
ニヘドンには人にはあまりエバレナイ、無意味な特技が色々あるが、そのうちの1つが、これ。
普通の日本人は好きじゃないドリアンをムシャムシャ食う。

信長とニヘドンは手を結び、1袋引っつかむとレジでお会計!!
「毎度ありがとうございま~す。」
レジの兄ちゃんの眼鏡の奥が不敵な光を宿す。「ふ、あの女、いつもこういうのを 嬉しそうに
買っていくよな・・・・。」

息子と家主が寝静まった後、石田泰尚様の3rd アルバムを聞きながら、
暴君ハバネロ ~禁断のタイ篇~ を食べる事にする。
こういう時って、心が逸るのか、なかなか袋が開かず、やみくもに袋をこねくり回しちゃうのよね。

2口3口食べて、ニヘドン己の度重なる過ちを痛感する。
「辛くない! 全然辛くない!色はエビチリ色にピンクっぽくなっているけど、普通のハバネロの
方が全然辛い!! ドリアンが入っている様な想像力は働くが、本物のドリアンの まったりと
クリーミーな 味わいも香りも無い。ああ、こんな事なら、普通のハバネロにすれば良かった・・。」

ただ、面白い点を1つ。リングが連なっているハバネロがたまに入っている。
2連とか3連とか。4連を探したり、もしかしたら5連なんて超レア物も見つかるかも?

東ハトさん、ドリアン、全然「禁断」じゃ無かったよ。
ニヘドンの石田様への執着振りの方が、よっぽど「禁断」の言葉に相応しいよ。
でも、次の暴君の旅・・・・・・・・・・・・買います。楽しみにしちゃいます!!  

Posted by ニヘドン at 07:19Comments(0)