2008年07月08日

間に合ったよ。奇跡だよ。NHK芸術劇場。

2008.07.04.(金)

突然、昨夜、クイーンが二へドン宅の郵便受けにコンサート・チケットを投げ込んでくれた。
佐藤君の同級生のママがピアニストなのだが、東京文化会館でリサイタルを開くと言う事だ。
このリサイタルの話は、7月2日のPTA実行委員会の折、校長先生からお話が有った。
昨年度、中学校の音楽室で、夫君と2人で演奏会をやって頂いた。
なかなか素敵な演奏だったので、今度は是非ちゃんとしたホールで、ちゃんとしたピアニストとしての活動を見てみたいと思っていた。
行きたいと思ったが、校長先生の所にチケットを取りに行く暇が無く、最悪の場合、当日の朝、体操に行く前に職員室に出向こうと思っていた。
凄く絶妙のタイミングでチケットをゲット出来た。 クイーン様、ありがとうございました。
お陰で職員室まで出向く手間が省けました。

我が家に投げ込まれたチケットは2枚だった。
金曜日の夕刻は、佐藤君はアイス・スケートの練習日である。
しかし、折角の機会だから、駄目元で佐藤君に聞いてみた。
「 あのさ、同級生の○○ちゃんのママがピアニストなんだ。 」
「 あ、知ってる。 この間聞いた。 」
「 明日、東京文化会館でリサイタルをやるんだ。 チケット2枚有るんだけど、佐藤君、行く?
  それともスケートの練習に行く? 」
「 あ、俺、リサイタルに行ってみたい。 」
「 へ? 」

絶対にリサイタルを蹴ると思っていたので、ビックリした。
いや、前から、「 あら~。 大人しくしていて良い子ね~。 」 とコンサート会場で他人から褒められる男の子であった。
音楽を聴くのが好きなのである。
「 皆さ、クラシックは退屈だと思っている人が多いけど、なかなかどうして、ノレるんだよ。 」
とのたまう男の子なのである。

そこで、佐藤君と一緒に東京文化会館まで行った。
会場でクイーンと合流した。
リサイタルの模様は、別の記事に書く予定。
演奏会後、クイーンが言った。
「 すぐ帰る? 」
ん? すぐ帰る訳無いじゃん。
上野駅構内の「 サンディーヌ・エクスプレス 」 でデザート・デートをした。
終バスを逃す程、アメリカ映画と良い男について語り、帰宅は23:00を過ぎていた。

入浴をし、髪を乾かしながら、ハッと気がついた。
「 ヤバい!! NHK 芸術劇場で「 スティーヴ・ライヒ 」の放送するの今日だったじゃん!! 」
駄目元で新聞で確かめると、おお! 24:00以降も番組は続いている!!
早速、TVのスイッチを入れる。
おお!! 「 18人の音楽家のための音楽 」 の section X から見る事が出来た。
5月21日(水)に東京オペラシティで、生ライヒ先生のステージを聞いてから、
6週間が経過している。
しかも席は3階席だったので、テレビカメラに写った演奏家の手元や、顔の表情を改めて見ると
「 そうか。 こんな表情で演奏していたのか。 」 と感慨も深い。
6週間経ったが、忘れたという事は無い。
6週間の間に胸の中で反芻した結果、1つ言える事が有る。
「 二へドンはスティーヴ・ライヒの音楽が好きだ。 」

何しろ24:00からの視聴だったので、「 18人の音楽家のための音楽 」はあっと言う間に終わってしまった。
帰宅したばかりで、お風呂に飛び込んだので、他にやらなければならない事はいっぱい有る。
でもTVの前から動けなかった。 もう他の事なんてどうだっていいや。
今、この番組から一瞬でも目を反らしたら、一生後悔する様な気がした。
ドライアイの二へドンが瞬きをしないのは、目の健康の為に非常に危険なのだが、もう瞬きをする間も惜しい。
演奏後のスタンディングをする人々の映像を見、マイクが拾った人々のどよめきを聞きながら、
「 そうか。 1階席は、こんな事になっていたのだな。 」 と改めて、あの日、ホールの天井付近まで立ち上って来た熱気を思い出していた。

次に ストリング・クァルテット・アルコ が演奏する 「 ディファレント・トレインズ 」だ。
これが良かったのよ!! 二へドンは、この感動を叫びたくてわざわざこの記事をアップしたのよ!!
ストリング・クァルテット・アルコの演奏が無かったなら、二へドンはこの番組の事を記事にしようとは思わなかっただろう。
まず、ビックリしたのが、チェロを弾いているのが、今をときめく古川展生ちゃんではありませんか!!
二へドンは、ストリング・クァルテット・アルコの事を知らなかった。
展生ちゃんと言えば、最近のソロ活動とか、トリオの 「 古武道 」 しか知らなかったのよ。
では二へドン並のおとぼけちゃんの為に基本情報からね。
ストリング・クァルテット・アルコのメンバーは、
第1ヴァイオリン ー 伊藤亮太郎
第2ヴァイオリン - 双紙正哉
ヴィオラ ---- 柳瀬省大
チェロ ----- 古川展生  だ。

古川展生ちゃんは、二へドンが以前からチェックを入れていたチェリスト。
双紙正哉さんは、6月27日(金)の神奈川フィルの定期演奏会のメンコンの時、ゲスト・コンサート・マスターとして出演されていて、余りの素敵な音色にうっとりしてしまったのだ。
二へドンたる者、石田様以外のコンマスによろめいてはいけないのであるが、本当に素敵な音色だったのだから仕方が無い。
「 また双紙さんの演奏を聞きたいわん。 」 と思っていたら、
僅か1週間後にTVでお見かけするなんて!! 超ラッキー!!

クラシック一筋、浮気はしません的な双紙さんと、
イケメン演奏家のブームに乗っかって驀進中の展生ちゃんが、ミニマル・ミュージックを演奏するという意外性に
二へドンは脳天カチ割られた。
このクァルテットの演奏が素晴らしかった。 
二へドンがオペラシティで体感したスティーヴ・ライヒの世界を忠実に再現してくれていた。
映像が素晴らしかった。 
文字の視覚的作用が、あんなに生きる映像は初めて見た。
DVD欲しい!! 何度でも見たい!!
どう客観的に見ても、展生ちゃんの顔のアップが多かったのはご愛嬌だけど・・・。
「 NHK の えこ贔屓体質 」だとか言われないように、もう少しバレないように、展生ちゃんのアップを増やせば良かったのに、
余りにもやり方が露骨だったんだもの。( 笑 )
展生ファンの女の子達はそれで良かったんだけど・・・・・。

参考までに番組表の解説を転記しておこう。
「 スティーヴ・ライヒが、クロノス・カルテットのために作曲した弦楽四重奏曲。
  ホロコーストなどを題材にした古いインタビューを音楽再生し、
  それに合わせて演奏する。 」

本当にあの映像は秀逸だった。
本音を言うと、二へドンはNHKは好きじゃないのよ。
受信料取っておきながら、職員の不正が後を絶たなくて、嫌みったらしいじゃない。
二へドンの息子が「 おかあさんといっしょ 」を卒業してから、もう一切NHKの番組を見なくなったし。
朝のニュースも、二へドンは民放派だから、民放しか見ないし。
でも、そんな二へドンの好みなんか、ぶっ飛ぶ程、
「 ディファレント・トレインズ 」 は良かった!!
これは見た人だけが、お得な人生だったという事で・・・・・・・。

願わくば、同じ製作スタッフで、「 ダニエル・ヴァリエーションズ 」も映像付きで作ってくれると嬉しい。
そして、「 ディファレント・トレインズ 」と抱き合わせでDVD販売して欲しい。
これが実現したら、もう二へドンは受信料を払う時に文句言わないから!!( 笑 )

最近、富に、不思議なリンクを感じる。
そもそも、サウンド・ヴィジュアル・ライターの前島秀国さんが、
「 火曜日にオペラシティに電話をしたら、見切り席の放出があるかも 」と言う情報を
『 ドンドン日記 』に寄せてくれたのが始まりだった。
電話したら、ネット上では「 販売終了 」の表示が出ていたのに、
すぐに 「 有りますよ 」と言われ、拍子抜けしながら演奏会に行った。
演奏会に行って、今までの二へドンのコンサート歴では考えられない興奮の体験をし、
だからこそ、「 芸術劇場 」をTVで見る気になった。
会場に足を運んでいなかったら、例えTV放映の情報を得ていても、
「 明日も仕事だから 」とかほざいて、寝てしまっただろう。
例え録画しておいても、「 また今度見よう 」とほざいて永遠に見る事はしなかったかもしれない。

外出先から帰宅してTVをつけたのが、24:00で、
その後、予期せぬ「 ストリング・クァルテット・アルコ 」の演奏を見てしまった。
前からマークしていた古川展生ちゃんは居るし、
1週間前に双紙正哉さんの演奏を聴いたし・・・・・。
この日本に音楽家は何万人もいるのに、特に追っかけている訳ではないのに、
1週間に双紙さんの演奏を 「 偶然 」 2回聴いてしまう。
1曲はバリバリのクラシックのメンコン。 もう1曲はバリバリ現代のライヒ。
双紙さんの芸の幅広さを1週間で味わってしまったぞい。

「 ストリング・クァルテット・アルコ 」は、1999年に松尾音楽助成金を貰っている。
かと思えば、同じ年、彼らは大阪国際室内楽コンクールで第3位入賞を果たしている。
大阪室内楽コンクールと言えば、3年毎に行なわれるコンクールで、
今年の5月に二へドンはコンクールと共に行なわれる「 大阪国際室内楽フェスタ 」 に2日間、ホールに缶詰めになって、
参加22団体を全部制覇した!
「 コンクール 」は、オーソドックスな室内楽編成のグループで競われ、
「 フェスタ 」 は、何でも有り~の楽しいコンクール。 
民族楽器有り~の。 管楽器有り~の。 グラスハープ有り~の。 ピアノ・デュオ有り~の。

かくして、前島氏 → ライヒ → NHK → ストリング・クァルテット・アルコ → 
大阪国際室内楽コンクール
と、予期せぬ方向に流れていった。
次はどこに流れて行くのだろうか?

因みに二へドンはこれから、ジュード・ロウ君に会いに行って来ます。
可哀相な事に、二へドンの周囲には、熱烈なジュード・ロウのファンがいない。
「 首が細いから駄目! 」 とか 「 普通です! 」 とか、冴えないコメントを投げつけられているジュード・ロウ君を応援しに、これから映画館に行くのだ。

***** 「 間に合ったよ。奇跡だよ。NHK芸術劇場。 」 ・ 完 **************

「 お知らせ 」
2008.07.08  01:00  「 スティーヴ・ライヒ・ヴァージンを捨てた日・後編 」 完成致しました。
よろしければお読み下さい。


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Posted by ニヘドン at 02:18│Comments(0)テレビ / ラジオ
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