ドンドン日記

2008年11月20日(木)

うわあ〜！
綺麗な水色の空だあ〜!
こういう日は、いい気分で読み聞かせが出来るぞ！
るんるん気分で小学校へ行く。

今日、「 朝の読書タイム 」で4年生のクラスで読むのは ヨーロッパの昔話 「 せかい１おいしいスープ 」。

まずは子供達に質問をぶつけてみる。
「 みんな、スープ好き？ 」
「 微妙ー。」
「 微妙ー。」
「 えー！? (-o-;)」

「 コーンスープ好き。」
「 おお！ コーンスープ！ そうだよねぇ。
コーンスープは美味しいよねー！」

何だか、4年生のこのクラスでは、スープは絶大な人気を誇る食品ではないらしい。


まあ、気を取り直して読んでいきましょう。
今日は天気が良いせいか、殊更に声を張り上げ様としなくても、張りのある良い声が出る。
むふふふ。 読み聞かせが長く続くのも、こう云う時にナルシスト入っちゃうからなんだよね。

この絵本の荒筋は……
戦争を終えた3人の兵隊が家路を辿る。
彼らは２日間、何も食べておらず、空腹だし眠い。
やっとある村に到着した。
1軒1軒家を回り、食べ物や休む場所を乞う。
が、村人達は、自分達も３日も食事をしていないと言って、何も分けてくれない。

兵隊達は広場に村人達を集め、
「 皆、空腹だから石のスープを作る。」と宣言する。
まず、鉄鍋を用意させる。
火を起こし、鍋に水を張る。
石を3つ入れる。
村人達は、石からどうやってスープを作るのか興味津々で見守っている。
「 どんなスープでも塩と胡椒が要る。」
すると、先程は何も分け与えようとしなかった人々が、自分達の家から塩と胡椒を持って来る。
「 これで後、人参がちょっと有れば、もっと美味しくなるのになぁ。」
兵隊達の言葉巧みな誘導に、村人達は次々に食材を持って来る。

キャベツ、牛肉、玉ねぎ、牛乳…。
そうして出来上がったのは、具沢山のゴージャススープでした。
じゃんじゃん。


読み終わった後、再びニヘドンは子供達に質問をぶつけてみました。
「 皆も、石のスープを食べてみたい？ 」
「 うん、食べたーい！ 」
「 はい！はい！ 食べる！ 食べる！ 」

お話の前と後とでは、子供達のスープに対する反応が違います。( 笑 )

最前列にいた男の子が、ポツリと言いました。
「 でも、その石、ちゃんと洗ったのかなあ？ 」

うわあ〜! き… 君は都会生まれの都会育ちなんだねぇ…。
願わくば、君の所には、衛生観念のしっかりとしたお嫁さんが来てくれますように…。


ニヘドンは、家でこの絵本を読む練習をする時、ある事を必死に思い出そうとしていた。
「 このお話、以前、どこかで読んだ事がある。」
でも、何の本だったのか、ちっとも思い出せなくてずっと悶々としていたのです。

やっと思い出しました。
中学生用の英語の読解問題集に出ていたのでした。
思い出してスッキリ。

DATA :
「 せかい１おいしいスープ 」
マーシャ・ブラウン ／ え
わたなべ しげお ／ やく
ペンギン社
1,200円 ( 税込み 1,236円 )

厚生省中央児童福祉審議会特別推薦
全国学校図書館協議会選定
日本図書館協会選定
大阪市立中央図書館選定


＊＊＊＊＊　「　せかい１　おいしいスープ　」　・　完　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊