2008年08月01日

Wa no fu ディナーコース

2008年07月25日(金)

26年も前にニューヨークで知り合った Tazooは、今、東京に住んでいる。
Tazoo は、この現代において、携帯電話を持たない人だ。
家にはパソコンと言う物も無い。
つまりニヘドンとTazooの間にメールと言う連絡方法は存在しない。
連絡手段は電話か手紙である。
電話は、ニヘドンがお出かけ三昧の生活で、しかも大抵、映画かコンサートか講演会なので、電話に出る事が出来ない。
必然的に連絡は疎遠になり、1年に数回会えれば良い方である。
3年位会わない時期もあった。
先週、Tazoo から突然宅配便が届いた。
Tazooの会社は各種食料品を扱っているのだが、会う機会があると、その商品を横流ししてもらっていたのだ。
今年はニヘドンからTazooに全く連絡をしなかったので、業を煮やしたTazooが商品を送り付けて来たのだ。

ニヘドンは早速、Tazooに電話をした。
Tazooは不在だった。
時間帯を変えて数度電話をしてみた。
運良くその日の夜中に電話が繋がった。

「 金曜日に会おう! 」
話しが即決するのが New York Friend の良いところ。
2人共、これからお金持ちになる途上なので、交通費節約の為、東京と横浜の中間地点の品川駅構内でおデイツする事にした。
品川駅に新幹線が止まる様になった事を知らなかったTazooは新しく ecute が出来た事も知らなかった。
そこで ecute のお店に決定。
ecute には3つの飲食店がある。
和食の店、インド料理店、パスタの店。
Tazoo のリクエストで和食のお店に入る事になった。
入り口の前に出ていた写真付きの張り紙をニヘドンは見逃さなかった。
「 ディナーコース 4000円 」
駅構内の店にしては、高くない!?
しかし結局、このコースが一番お得感がある事が、後で判明した。
Tazooは、トンカツを単品と、スパークリング・ワインを頼んだ。
ニヘドンは、Tazooに合わせて単品を頼むか、1人だけコースにするか迷った。
Tazoo は New York Friend だから、「 私も同じのにするー! 」と言う似非(エセ)お友達意識は要らないだろう。
ニヘドンは1人だけコースを頼む事にした。
店内はオープンキッチンで、壁に沿った長椅子に並べてテーブルが配置されている。
隣の席との間隔が狭い。
いつも家出人の様な大荷物のニヘドンは、荷物に埋もれるように座る。今日はヴァイオリンのレッスンを終えて来たので、ヴァイオリンの泰次郎君もいる。

まずは季節の前菜5点盛り。
・ 滝川豆腐 ― 「じゅんさい」と「 くこの実」が乗っている。
・ 牛と野菜のおろし和え ― うーん、サッパリ!
・ 芝海老のしんじょ揚げ ― うーん。これも、たっぷりの油で、料理人が揚げるから、美味しいんだよな。
家庭用の小さな天ぷら鍋で、後片付けの事なんか思い煩いながら揚げるから駄目なんだよな、私。
・ もんごうイカの握り寿司 1貫 ― コリコリのプリプリ! 回転寿司でバイトをしているニヘドンを唸らせる絶品の味でした!
・ アスパラとおぼろ昆布のおひたし。

あ〜あ。 前菜だけで、もの凄いゴージャスな気分になって来た。
もんごうイカの握り寿司も絶品だったけど、アスパラも素材で勝負できる。
( この記事を書いているのは、食べてから1週間経っているのだが、今だにアスパラの風味がクッキリと思い出される。
この前菜盛り合わせのプレートの中央には、朝顔のつぼみ付きのツルがあしらわれている。

お次が、「 夏野菜のテリーヌ仕立て 」。


キュウリ、トマト、ヤングコーン、オクラ、ふき、黄色いパプリカ。これだけの野菜をゼリーで固めて、周囲をグルリと湯葉で巻いてある。
サツマイモのレモン煮と、インゲンのソースが添えられている。


メインディッシュは
「 スズキの山椒焼き 」。


「 黒豚の角煮 」も選べるが、ニヘドンは魚で勝負!
笹の葉の上に乗ったスズキは、結構大きくて食べでがあった。
これに、ご飯、味噌汁、漬け物が付く。
ご飯はじゃこご飯と、イクラ漬けご飯のどちらかを選べる。
ニヘドンはイクラ漬けご飯を注文した。
Tazooとは、何かと意見が合わない。
もし Tazoo がこのコースを選んだとしたら、豚の角煮と、じゃこご飯を選ぶと言う。
この日、Tazooとご飯を食べながら、色々な話をした。
今ニヘドンがご執心のジュード・ロウについてもコメントをした。
Tazooは、ジュード・ロウなど眼中に無いと言い放つ。
やれやれ。
ジュード・ロウであるから話は流れ、男のロン毛の話題になった。
ニヘドンは、男であれ女であれ、髪は長いのが好きだ。
洋の東西を問わず、やんごとなき身分の人間は、昔からロン毛と相場が決まっていたのである。
平安時代の姫が五分刈りだったりしてご覧なさい。まあ〜、十二単が似合わないから!
かつらを被っていないバッハやハイドンなんて、肖像画に風格が無いから!
さらに話は男のピアスやアクセサリーにまで及んだ。ニヘドンは全部容認派である。
だって、そうでなければヴァイオリニストの石田泰尚様の追っかけは務まらない!!
しかし、Tazooは全てを否定した。
いい男が30才を過ぎて、ロン毛でピアスなんて有り得ないと、Tazooは言う。
10代の若い子ならともかく、とTazoo は言う。
ええ〜!?
ニヘドンは逆。中年のロン毛&ピアスは許す。
だって、長く生きて来た人生の中で、色々選択肢がある。
 その中で自分で選んだスタイルなのだから、他人がとやかく言う事ではないだろう。
他人からとやかく言われても、自分のスタイルを貫く気概が有るだろう。
二へドンは若いもんの、茶髪・ピアスが駄目なのである。
中身が無いのを、上辺だけ取り繕うとする 「 見え見え 」 さが、馬鹿丸出しに感じられて駄目。
「 僕ちゃん、もっと中身を磨いてから、出直しておいで。 」 と言いたくなっちゃう。

Tazoo は言う。 「 中年男だって、ただ不精で、ロン毛になった人もいる。 」
いや、だからそれが、彼の 「 スタイル 」 なんだってば!!
イケメンの不精ひげは、今、人気があるんだよ。

かくして、二へドンとTazoo の意見は終止平行線のままだ。
そうして26年間、付き合って来た。
考えてみたら、二へドンと長く付き合う人って、悉く二へドンとは意見の合わない人ばかりだ。
二へドンの夫とも、まず意見が合わない。
夫は、ちょっとでも身体の具合が悪くなると、病院に駆け込む。
二へドンは、かなり身体の具合が悪くても、気合で乗り切ろうとする。
夫は、右翼思想家だ。 二へドンはアナーキスト( 無政府主義者 )である。
いや、自分で、そう認識した事は無い。
が、20年程前、大阪地方裁判所で裁判長をしている方に
「 貴女は、アナーキストとお見受けしましたが・・・? 」 と言われた事がある。
司法判断を下すプロフェッショナルが、二へドンをアナーキストと判断したのであるから、
恐らく、そういう事なんでしょう。( 笑 )
右翼思想家とアナーキストの話題の共通項って・・・・・・?
こんな状態で、彼とはお付き合いが21年目に突入した。

「 試写会の女王 」 とも意見は、合わない事が多い。
「 意見が合う 」 という錯覚を信じる事が、そもそも誤解なのだろう。
最初から誤解が無いお付き合いこそ、長く保つ秘訣なのかもしれない。

Tazoo とのたっぷり2時間のおしゃべりは、二へドンに色々考えさせるものを持っていた。

Tazooはアフター・コーヒーを追加注文した。
コーヒー1杯が ¥650.-だったので、Tazoo は目を剥いた。
いえいえ、それでも PUB 鴨 の ウーロン茶 1杯 ¥700.ーよりは安いですぜ!( 爆 )
二へドンのコースには、この後、コーヒーとデザートも含まれていたので、
やはりディナー・コースは最高に割安感が有るのだ。

二へドン達の並びのテーブルは、4組10人が全員、ディナー・コースを頼んでいた!!
確か限定20人分のみなので、お早めにお店に行かれる事をお勧めします。

店内のBGMは、ピアノの弾き語り風の曲が流れていた。
お店のシンプルなインテリアにピッタリだった。
デザートに関しては、「 ドンドン村のお菓子な部屋 」 の方にアップする。
また行きたい店である。

DATA :

「 wanofu 」 TOKYO - style Quality Kaiseki & Sweets
ecute 品川店 ( JR 品川駅改札内 )

電話 : 03-5475-6885
FAX : 03-5475-6884
http://www.wanofu.com/

***** 「 Wa no fu ディナーコース 」 ・ 完 ***********

  


Posted by ニヘドン at 23:12Comments(0)グルメ

2008年08月01日

神奈川区民ミュージカルへお越し下さい!

今年も神奈川区民ミュージカルが開幕します。
小学生から大人までが、暑さも虫刺されも物ともせず、練習を重ねて来ました。
是非見に来て下さいませ!

2008 神奈川区民ミュージカル  

神奈川開港149周年

見おろせば、海。

日時 : 2008年08月01日(金) 18:30 開演
      2008年08月02日(土) 14:00 開演
      2008年08月02日(土) 18:30 開演
      2008年08月03日(日) 14:00 開演

      各回、開演の30分前に開場予定。

会場 : 横浜市神奈川区民文化センター かなっくホール
      JR 東神奈川駅・ 京浜急行仲木戸駅より徒歩1分
      東急東横線・東白楽駅より徒歩10分

料金 : 大人 1,500円。  子供( 高校生以下 ) 800円。
     全自由席。
     当日券ございます!!
     乳幼児の入場はご遠慮ください。

チケットに関するお問い合わせ : かなっくホール ℡ 045-440-1211

公演に関するお問い合わせ : 村上演劇教育事務所 ℡ 045-431-5551

脚本 : かめおか ゆみこ
演出 : 森田 徹
振付 : カネコ キヨミ
音楽 : 杉野 真理子
歌唱指導 : 池亀 順子

神奈川区は歴史の宝庫。
地域の歴史を題材に現代を描きます。
これまでの 2005 「 よこはま・新浦島伝説 」
        2006 「 ヘボンくらぶにようこそ!」
        2007 「 100年の扉の向こう 」( 浅野総一郎 ) に続き、
2008、文久3年( 1863 )より続く老舗料亭を舞台にお話が展開されます。

「 STORY 」 ( 神奈川区民ミュージカル・プログラムより転記 )

家出少女の水上はるかは、ハマの老舗料亭 「 田中家 」 に飛び込み、強引に仲居見習いになってしまう。
さらに、そこに、熱血教師・川野の働きかけで、中学生の体験学習の話が舞い込んだ。
地域の商店街振興会の大人たちも巻き込んで、物語の行方は・・・・・・。
ちょっとシリアス、ちょっとスピリチュアルに、やがて、それぞれの心が繋がっていく。

舞台となる 「 田中家 」 ( TANAKAYA ) のご紹介

田中家の創業は文久3年( 1863年 )。
『 東海道53次 』に描かれ、竜馬の妻おりょうも仲居を勤めていた歴史深い料亭。
神奈川宿ゆかりの店舗として唯一の存在となりましたが、古き良き時代を留めながら、
「 懐かしさと安らぎの想い 」 の中で、食通の皆様にごゆっくりと高品質な御料理を
楽しんで頂ける空間創りを日々心掛けております。

新鮮な食材を仕入れるため、ご用意させて頂くお献立は毎日異なります。
お昼の席   6,350円~
夜の会席  10,500円~
        完全予約制    席料1,050円
        サービス料 昼10%、夜15%を申し受けます。
歴史にご興味ある方は、明治・大正時代の写真を見ることができますのでお申し出下さい。

住所 : 横浜市神奈川区台町11-1  駐車場有り。
      各線横浜駅 横浜きた西口より徒歩約7分。
電話 : 045-311-2621
定休日 : 不定休 ( 要予約 )
営業時間 : 11:30~14:00   17:00~22:00

http://www.tanakaya1863.co.jp

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総勢41名の出演者の中には、「 佐藤君 」もおります。
今年は 「 竜舞 ( りゅうまい )」に燃えているようです。
二へドンも、3日間、受け付け辺りをウロウロしていますので、

皆さん、かなっくホールへ、いらっしゃあ~い!!


***** 「 神奈川区民ミュージカルへお越し下さい! 」 ・ 完 *****  


Posted by ニヘドン at 00:58Comments(0)演劇 / ミュージカル