2008年08月04日

ごめんなさい。嘘をつきました。

2008年08月04日(月)

1階の仕事部屋で、クーラーをガンガンにかけて篭っていたら、2階の電話が鳴った。
慌てて階段を駆け上がったが、電話機に辿り着いた時には、留守電の録音が済んで電話が切れた所だった。
全く、こういう時に、お屋敷住まいの不便さを感じる。

留守電を聞くと、埼玉で犬のマロン(♂)とヤモメ暮しをしている二へドンの父親だった。
直ぐに折り返す。
「 孫は一体いつ来るんだ。 」 
「 ああ、ごめん。ごめん。 昨日までミュージカルがあったから。 そろそろ行かせるよ。」
「 あのさ、田舎のアニキがさ、癌で、もう駄目なんだ。 お前の母さんと全く同じ症状だよ。
  母さんと全く同じ症状だから、もう駄目だな。 
  でさ、俺が田舎に行く事になったら、孫の子守りは出来ないから。 
  そういう訳なんだよ。 」

息子を今週中には泊まりに行かせる事を約束した。

「 元気か? 」
「 お孫ちゃんは元気だよ。」
「 違うよ。 お前の事だよ。 」
「 元気だよ! 」
電話を切った。 嘘だった。 嘘をついた。
気分はずっとDEADだった。 誰かに泣きつきたい気分だった。
ミュージカル公演の間は、猫の手も借りたい位に忙しかったから気が紛れていたが、
それももう終わってしまった。
今朝から思い煩う事があって、ギリギリ胃に穴が開きそうだった。
何度も死にたくなる人だから、死ぬ事を考えたら、胃に穴が開く位、どうって事無いはずだ。
でも、苦しかった。

父は1人暮らしだが、二へドンには滅多に電話をして来ない。
二へドンは結婚をした後も、ほとんど毎日実家の母には電話をする人だったから、
人に頼らない父の暮らし振りが信じられなかった。
こちらから父に電話をすると、電話代が勿体無いからと言って早々に切ってしまう。
その父が二へドンに電話をして来た。

父は13人兄弟であった。 第二次世界大戦中、13人も子供を産んだ祖母は、
天皇陛下の名前入りの賞状をもらった。 
兵隊が沢山必要なご時世に、沢山子供を生んだご褒美という事らしい。
それが、田舎の家宝だった。

長男は、兵隊としてとられて、戦死した。
二へドンは勿論、彼に会った事は無い。
いつも仏壇に飾られている遺影を見るだけだった。
次男が田舎の家を継ぎ、三男である二へドンの父と、他の女の兄弟達がぞろぞろと上京して、
暮し始めた。 だから、関東地方には父の姉妹達がうじゃうじゃ住んでいる。
それが二へドンの母のストレスの種ではあったのだが・・・・・・。( 笑 )

二へドンの父は、妻を失い、先月、比較的近くに住んでいた長姉を失い、そして間も無く次兄も失おうとしている。
父の悲しみが痛かった。
お陰で、午後はさめざめと泣いて過ごした。
二へドンには、父の代わりに泣いてあげる事しか出来ない。
二へドンは精神的に1人ぼっちだが、父は物理的に1人ぼっちの状態だ。
何も悪い事をしていない人が、じっと孤独と悲しみに耐えている姿を思うと、もう涙が止まらない。
でも、自分の辛さは絶え難いけれど、人の悲しみの代替わりは、そんなに辛くない。
ついでに、一緒に自分の辛さも洗い流してしまえそうな気がした。

二へドンは嘘をつかない主義だったが、父に対しは、もう嘘をつくしかないだろう。
多分、このまま一生・・・・・・・。
父の前では、二へドンは一生 「 自由気ままに生きている元気な娘 」 なのだろう。
お盆が近づいて来ると、感傷度もアップする。


昨夜、ミュージカルの打ち上げ後、皆が公園で花火をすると言うのを、行かずに1人で帰った。
でも、家には帰りたくなかったから、駅前のマクドナルドでコーヒーを飲んで1時間潰した。
BGMはずっとビートルズ・ナンバーだった。
「 YESTERDAY 」 を今更のようにじっくりと聞いたら、歌詞が胸に刺さった。
Love was such an easy game to play
やれやれ・・・・・・・・。
Why she had to go , I don't know she wouldn't say・・・・・・・
理由は教えて欲しいよね。 せめて理由位聞かせてくれなきゃ、納得出来ないよね。
I said something wrong ・・・・・・・
これかよ。 やっぱりこれなのかよ。
I said something wrong ・・・・・・・
I said something wrong ・・・・・・・
I said something wrong ・・・・・・・
I said something wrong ・・・・・・・
もう頭の中はこれがリピートモードだった。

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漫画家の赤塚不二夫さんの訃報に驚かれた方も多いと思います。
そして、彼の2人目の奥さんが数年前に亡くなられ、最初の奥さんが数日前に亡くなられていたとのニュースに、もっと驚かれた方も多いのではないのでしょうか?
赤塚不二夫さんの飲み仲間だった方から聞いた話です。
彼らが行きつけの飲み屋のママさんも、先日亡くなったそうです。
赤塚不二夫さんは、自分の馴染みの女性を全て先に天国にスタンバイさせておいたのですね。

友人と「 後を追うように死ぬ 」 話をしました。
この例を数え上げたら切りが有りません。
二へドンも誰かを追って死ぬんでしょうか?
誰だろう? ( 爆 )
二へドンは誰かに追ってもらいたいとは露程も思わない。
取り敢えず、今は孤独と同棲中。

もうすぐお盆週間だ。 どうやって、過ごそうか。
I don't know he wouldn't say. 
Why?
黙秘権? だったらすぐにバレる嘘でもついてくれる方が、誠意ってもんじゃないの?
ヴァイオリンの練習でもしよう。

***** 「 ごめんなさい。嘘をつきました。 」 ・ 完 ********
  


Posted by ニヘドン at 15:27Comments(2)徒然

2008年08月04日

「 見おろせば、海。」 再演予定のお知らせ

2008年8月1日(金) ~ 3日(日)に4回の上演を行なった
2008 神奈川区民ミュージカル 「 見おろせば、海。」 が無事に終了致しました。

暑い中、足を運んで下さった方々、本当にありがとうございました。
そして、わざわざ、会場に足を運んで頂いたのに、チケットをお出し出来なかった方々、
本当に申し訳ありませんでした!!

4回の公演で、800人以上のお客様にお越し頂きました。
ホールの座席数229席というキャパシティを考えたら、この観客動員数は
大成功と言って良いと思います。

「 もう1度あの感動を! 」 みたいと言う方、チケットが手に入らなかったと言う方々の為に

「 見おろせば、海。 」 の再演情報の速報です。

注意 : この情報は、2008年08月03日現在の「 予定 」であり、
     諸般の事情により、変更・中止もございますので、悪しからずご了承下さい。

1. 2008年10月25日(土) 神奈川ふれあい子どもサミット
   9:00 ~ 16:00  あーすプラザホール
   オープニングの20分間 歌&ダンス 3曲で構成
   出演は20名程度。

2. 2009年03月28日(土) ~ 29日(日)
   第2回神奈川県地域演劇交流発表会・2009スプリングフェスティバル参加
   鶴見公会堂
   本公演の縮小版
   

少なくとも、本公演に出演した中学生の男の子は、やる気満々です!

二へドン 「 出るの? 」
男の子  「 当たり前じゃん!! 」

また、是非、多くの皆さんに感動を与えられたら嬉しいです。
 
***** 『 「 見おろせば、海。」 再演予定のお知らせ 』 ・ 完 *******  


Posted by ニヘドン at 07:48Comments(0)演劇 / ミュージカル

2008年08月04日

東神奈川の吉田飯店

2008年08月02日(土)

神奈川区民ミュージカルの会場お手伝いの為、昼から会場の「 かなっくホール 」入りした。
昼ご飯を食べ損ねた。
実の所、食欲が無かった。
しかし、幾ら食欲が無いとは言え、このままソワレ公演を飲まず食わずで乗り切るエネルギーは無いだろう。
会場でスタミナ切れてフラついているスタッフなんて要らない!
ここはノルマで何か食べなければ。
かなっくホールの1階にはドトールコーヒー、居酒屋、カフェバーが有る。
ランチタイムを外したので、「 しっかり食べる 」要件を満たす店が無かった。
回転寿司の「 スシロー 」 に行くのは、ちょっと遠い。
時間は40分しか無いのだ。
ここは、地元の人で人気の「 吉田飯店 」に行ってみよう。
いつもいつも、東神奈川に用事がある時は、この店の前を通るのに、利用した事は1度も無かった。

歩道に出された黒板に、定食が4種類書かれていた。
二へドンは「 中華風生姜焼き定食 ¥750.- 」 に心を惹かれた。
中華風の生姜焼きが有るって、初耳だ。
焼きそばみたいに、あんかけなのだろうか?

店の中に入ると、ランチタイムと、夕食時の間の、中途半端な時間帯だと言うのに、
4組の客が食事をしていた。
女性が1人でラーメンを食べているテーブルの隣のテーブルに座を占める。
早速、生姜焼き定食を注文。
テーブルで賄いを食べていた男性が厨房へ入る。
待つ程も無く、出て来た。
生姜焼きは、見た目は、日本の普通の生姜焼きである。
「 ? 一体どこが中華風なのだろうか? 」
玉ねぎのクシ形切りが大きい。 これが中華風?
食べてみる。 砂糖醤油の味付けは、日本の生姜焼きっぽいが・・・・・?
後から考えてみたら、たれに、オイスターソースが使われていたのかもしれない。
これは良く判別出来なかった。
何故なら、添えられている千切りキャベツの上に、大量のマヨネーズがかけられていたからだ。
マヨネーズとキャベツをかき回したら、生姜焼きのたれにもマヨネーズ味が侵入。
かくして、「 中華風 」 の見極めが出来なくなってしまったのである。
これって、もしかしたら、「 中華風 」 ではなく、「 マヨラー風生姜焼き 」!?

生姜焼きの他には、白いご飯、冷奴の小鉢、かき玉スープ、大根の酢漬けがついています。
かき玉スープが絶品!
マイルドで、れんげが突っ込んだまま出て来る所がワイルドで、ちょっとイケてます!
大根の酢漬けも美味! 美味!
二へドンは、これだけで、ご飯お代わり出来そうです。

次の日・・・・・・・・・・・。
2008年08月03日(日)

神奈川区民ミュージカルのスタッフ・出演者・ボランティアスタッフ参加の打ち上げ第2弾が行なわれました。
会場はここ吉田飯店。
店舗は1階だけかと思いきや、2階に、畳の宴会場があるのです。
100人弱は入れるような、広い部屋です。
1階の店舗とは繋がっておらず、右手の雑居ビルの入り口みたいな所から急な階段を上って入ります。

ドリンク1杯と、から揚げ、餃子、五目焼きそば、炒飯が出ました。
どれも美味しいし、野菜がふんだんに使われていて、野菜の切り方が大きいので、
何か「 野菜を食べたぞー!! 」 と言う気がします。
家では、二へドンの子供が野菜嫌いなせいで、ついつい野菜は小さく切ってしまうので、
ざく切りの野菜が美味しく感じられました。

二へドンはここの五目焼きそばに嵌まりました!!
美味しい! こういう焼きそばを食べるのは久し振り!!
他の参加者の皆さんは、餃子や炒飯を美味しそうに食べてましたが、
いや、「 五目焼きそば 」 ですよ!!

やはり基本の中華メニューを味見してみて、その店の実力が分かりました。
「 吉田飯店 」 万歳!!

***** 「 東神奈川の吉田飯店 」 ・ 完 ************  


Posted by ニヘドン at 00:20Comments(0)グルメ