2008年07月27日
血の話
映画「 崖の上のポニョ 」を見て、「 ドンドン日記 」に感想の記事をアップした。
昨日のネットの 「 Movie News 」の観客動員数ランキングでは、「 ポケモン 」を抜いて 「 崖の上のポニョ 」が1位になっていた。
やはり皆さん、ポニョを見たいんだよね。
ニヘドンが「 ポニョ 」の感想記事をアップした後、他の方々の「 ポニョ 」に関する記事を巡回してみた。
総数は10,000件以上あったので、とても全部は読めない。
昨夜、眠い目をこすりながら、僅か10本程を読んでみた。
プロ・アマ問わず、皆さん、大絶賛されていた。
確かに、どう客観的に見ても「 ポニョ 」は良い映画である。
良い映画なんだけど、ニヘドンが大絶賛の論調にならないのは、まあ、ニヘドンの感想記事を読んで、理由を知って欲しい。
いつもは、記事を書き上げると、その記事に関する事柄はニヘドンの頭の中からリセットされるのであるが、今回ばかりは、ずっとポニョの事をズルズル引きずっていた。
何故ニヘドンは、皆と同じ様に大絶賛しないのか?
ニヘドンがあまのじゃくだから。
これが大方の意見でしょうが、いや、本人に言わせると、そんな簡単な事では無いのだ。
毎日、ポニョの事を引きずりながら、今朝ふと思い出した事がある。
「 そうだ。 あの事を書き忘れたじゃん! 」
突然「 あの事 」を思い出したので、今日の日記としてアップする。
あの事 とは、「 血の話 」である。
「 血 」と一口に言っても様々な意味合いがある。
日常的によくお目にかかるのが、ちょっと怪我をした時に出てくるアレである。
転んで膝小僧を擦りむいて血が滲んじゃった。
コピー用紙で指を切っちゃった。あれ、OLがよくやるんだよね。痛いんだよね。( 笑 )
普段は目には見えないけれど、動物の体内に血が流れている事は周知の事実である。
血が無くなってしまったら、動物は生きていられない。
象徴的な意味でも使われる。
「 血も涙も無い。」
「 血も凍る。」
「 呪われた血 。」
つまり、一般的に「 血 」と言う物は、動物が生きていく為に必要不可欠の物で、それは冷たいよりは温かくあるべきだと認識されている。
映画「 崖の上のポニョ 」の中で、宗介が指に怪我をして、金魚のポニョになめてもらう。
うっすらと血の滲んだ指先をポニョに舐めて貰うと、ふと気がつくと、指の傷が後片も無くスッカリ治っていると言う設定だ。
宗介は誇らし気に、「 ポニョが舐めてくれたら怪我が治った。」とわざわざ台詞で言う。
しかも、台詞で言うシーンが2カ所有る。
そんなに強調するべき事なのか?
ポニョの魔法の力を言いたいのであろうが、ニヘドンは、ここに引っかかってしまったのだ。
今の21世紀の世の中で、こんな考えを持つ人々は化石なのだろうが、「 血 」は穢れた物だと言う考え方がある。( あった。)
生理中の女性は神社境内に入る事を禁じられていた。
ニヘドンが知っているのは何故かと言うと、この21世紀の世の中で、どこかの神社の境内の張り紙に、「 神事なので生理中の女性はご遠慮下さい。」みたいな事が書かれていた。
今でこそレアな考えだが、文明開化以前は、日本人の常識だったかもしれない。子孫繁栄に必要な生理の血を不浄な物としてシャットアウトする。
ご神体の山に女は登ってはいけない。
船に女は乗ってはいけない。
これらも「 神様が女性で嫉妬するから。」ともっともらしく言われているが、元を正せば、理由は生理の血だったかもしれない。
どうよ、これ?
女に生まれてしまったニヘドンは、立つ瀬が無いじゃないの?
「 ポニョ 」の中では、ポニョが宗介の血の滲んだ指を舐める。
逆じゃなかったって言う所が、私達女性が、穢れた存在としてシャットアウトされて来た事を暗示していないですか?
勿論、制作側に、そんな意図が微塵も無い事は分かっている。
でも、意図しないのに、無意識に、その「 穢れた者は入らないでくれ 」意識が働いていなかったと100%言い切れる?
多分、これはニヘドンの言いがかりでしょう。
でもニヘドンは、ポニョが舐めた人間の血のエピソードに引っかかってしまったのだ。
これをどう説明したらいい?
これもまたニヘドンの勝手な憶測なんだけれども、スタジオジブリって、非常に男性的な職場ではないですか?女性スタッフがいても、根底は男性的みたいな。
昔からの熱狂的なジブリ・ファンは男性が多いのも事実ですよね?
女性達の多くはフツーにジブリが好きで、マニアックにジブリを好きになる人って、圧倒的に男性が多いですよ。
そこで、このニヘドンの引っかかりを解明する為にも、ニヘドンからスタジオジブリにリクエストがある。
今度は、大人寄り、子供寄りっていう見方ではなく、徹底的に女性の視点からの作品を作って欲しいと思う。
監督に女性を起用しても良いのでは?
昔からのジブリ・ファン達に攻撃されそうな提案ですが、これらもずっと作品を作り続けて行くジブリなら、1回や2回そんな実験をやってみても良いのでは?
そう言えば、女性のアニメ監督って、余り聞かないよなあ。
アニメの表現方法って、女性には向かないのかなぁ?
そして出来るなら、宗介が、ポニョの血を舐める位の逆転の発想で作って欲しい。
実は、猫も杓子も 「 ジブリ様 」「 ジブリ様 」となびいている世の中で、大絶賛しないブログ記事を書くには勇気が要った。
勇気を振り絞って書く気になったのは、「 試写会の女王 」と今日ランチをしたからだ。
「 試写会の女王 」は、一般人の癖に、異常な数の映画を見ている。その殆どを試写会で見ているらしい。
だから 「 試写会の女王 」なのだが。
本人がニヘドンに語った所に拠ると、試写会会場のスタッフに顔を覚えられて、挨拶してもらえるらしい。
ニヘドンも、「 水曜日の女 」から足を洗って、そんな試写会人生を送ってみたいものである。
で、今日のランチで、当然話題は専ら映画の話である。
彼女はニヘドンの周囲の人間には珍しく、ジュード・ロウは格好良いと同意してくれた。
彼女と話をしている内に、ニヘドンは決意を固めた。
よし、今年の下半期のテーマは、「 ジュード・ロウの研究 」だ! ジュード・ロウをニヘドンのイギリス人の「 彼氏 」にしちゃおう〜!
映画の話は、さらに進む。
最近見た映画の話になる。
ニヘドンは、いつもブログ原稿用ネタ帳を大量に持ち歩いているが、その中に「 ポニョ 」の映画パンフレットが入っていた。
すると、試写会の女王の口から、恐ろしい言葉が漏れた。
「 私、ジブリ好きじゃないんだ。」
はあー!? や、やばくないですか?
この日本で、そんな事を言っちゃってよろしいんでしょうか?
彼女は 「 となりのトトロ 」すら見ていないそうだ!
そ、そんな馬鹿な!
「 トトロ 」を見なければ、人と話が合わんだろう?
「 猫の恩返し 」は見たそうである。「 猫が好きだから〜。」
あ、そう言う理由ですか。
「 千と千尋の神隠し 」は見たそうである。
「 私、あれ駄目だった〜。」
え〜!? ニヘドン、「 千と千尋 」は、ジブリの中で1番好きだけど!?
いくら何でも、トトロを見ていなくては、「 試写会の女王 」の称号を剥奪されかねない。
ニヘドンは彼女の称号剥奪の危機を救う為にポニョの映画を詳しくレクチャーした。
「 女王 」なんだから、今更 「 トトロ 」は見なくても、「 ポニョ 」位、見ておきましょう。
ニヘドンの熱弁の末、彼女は言った。
「 多分、見ないな。」
えええ〜!! 女王様。
そんな、そんな…。
打ちひしがれるニヘドンに向かって、女王は宣告した。
「 別に意見が合わなくてもよくね? 」
ニヘドンは雷に打たれた。
よくね?よくね?よくね?よくね?よくね?
そうだよ! 自分の気持ちを自分が語らずに、誰が代弁してくれるんだよ!
かくして「 試写会の女王 」の一言で、ニヘドンは危険な賭けに出た。
熱狂的なジブリファンに因縁つけられるかもしれんが…。
明朝、急に弱気になって、トンズラしなければ、又明日ブログ更新する予定です。
さよなら!
***** 「 血の話 」 ・ 完 *******************
昨日のネットの 「 Movie News 」の観客動員数ランキングでは、「 ポケモン 」を抜いて 「 崖の上のポニョ 」が1位になっていた。
やはり皆さん、ポニョを見たいんだよね。
ニヘドンが「 ポニョ 」の感想記事をアップした後、他の方々の「 ポニョ 」に関する記事を巡回してみた。
総数は10,000件以上あったので、とても全部は読めない。
昨夜、眠い目をこすりながら、僅か10本程を読んでみた。
プロ・アマ問わず、皆さん、大絶賛されていた。
確かに、どう客観的に見ても「 ポニョ 」は良い映画である。
良い映画なんだけど、ニヘドンが大絶賛の論調にならないのは、まあ、ニヘドンの感想記事を読んで、理由を知って欲しい。
いつもは、記事を書き上げると、その記事に関する事柄はニヘドンの頭の中からリセットされるのであるが、今回ばかりは、ずっとポニョの事をズルズル引きずっていた。
何故ニヘドンは、皆と同じ様に大絶賛しないのか?
ニヘドンがあまのじゃくだから。
これが大方の意見でしょうが、いや、本人に言わせると、そんな簡単な事では無いのだ。
毎日、ポニョの事を引きずりながら、今朝ふと思い出した事がある。
「 そうだ。 あの事を書き忘れたじゃん! 」
突然「 あの事 」を思い出したので、今日の日記としてアップする。
あの事 とは、「 血の話 」である。
「 血 」と一口に言っても様々な意味合いがある。
日常的によくお目にかかるのが、ちょっと怪我をした時に出てくるアレである。
転んで膝小僧を擦りむいて血が滲んじゃった。
コピー用紙で指を切っちゃった。あれ、OLがよくやるんだよね。痛いんだよね。( 笑 )
普段は目には見えないけれど、動物の体内に血が流れている事は周知の事実である。
血が無くなってしまったら、動物は生きていられない。
象徴的な意味でも使われる。
「 血も涙も無い。」
「 血も凍る。」
「 呪われた血 。」
つまり、一般的に「 血 」と言う物は、動物が生きていく為に必要不可欠の物で、それは冷たいよりは温かくあるべきだと認識されている。
映画「 崖の上のポニョ 」の中で、宗介が指に怪我をして、金魚のポニョになめてもらう。
うっすらと血の滲んだ指先をポニョに舐めて貰うと、ふと気がつくと、指の傷が後片も無くスッカリ治っていると言う設定だ。
宗介は誇らし気に、「 ポニョが舐めてくれたら怪我が治った。」とわざわざ台詞で言う。
しかも、台詞で言うシーンが2カ所有る。
そんなに強調するべき事なのか?
ポニョの魔法の力を言いたいのであろうが、ニヘドンは、ここに引っかかってしまったのだ。
今の21世紀の世の中で、こんな考えを持つ人々は化石なのだろうが、「 血 」は穢れた物だと言う考え方がある。( あった。)
生理中の女性は神社境内に入る事を禁じられていた。
ニヘドンが知っているのは何故かと言うと、この21世紀の世の中で、どこかの神社の境内の張り紙に、「 神事なので生理中の女性はご遠慮下さい。」みたいな事が書かれていた。
今でこそレアな考えだが、文明開化以前は、日本人の常識だったかもしれない。子孫繁栄に必要な生理の血を不浄な物としてシャットアウトする。
ご神体の山に女は登ってはいけない。
船に女は乗ってはいけない。
これらも「 神様が女性で嫉妬するから。」ともっともらしく言われているが、元を正せば、理由は生理の血だったかもしれない。
どうよ、これ?
女に生まれてしまったニヘドンは、立つ瀬が無いじゃないの?
「 ポニョ 」の中では、ポニョが宗介の血の滲んだ指を舐める。
逆じゃなかったって言う所が、私達女性が、穢れた存在としてシャットアウトされて来た事を暗示していないですか?
勿論、制作側に、そんな意図が微塵も無い事は分かっている。
でも、意図しないのに、無意識に、その「 穢れた者は入らないでくれ 」意識が働いていなかったと100%言い切れる?
多分、これはニヘドンの言いがかりでしょう。
でもニヘドンは、ポニョが舐めた人間の血のエピソードに引っかかってしまったのだ。
これをどう説明したらいい?
これもまたニヘドンの勝手な憶測なんだけれども、スタジオジブリって、非常に男性的な職場ではないですか?女性スタッフがいても、根底は男性的みたいな。
昔からの熱狂的なジブリ・ファンは男性が多いのも事実ですよね?
女性達の多くはフツーにジブリが好きで、マニアックにジブリを好きになる人って、圧倒的に男性が多いですよ。
そこで、このニヘドンの引っかかりを解明する為にも、ニヘドンからスタジオジブリにリクエストがある。
今度は、大人寄り、子供寄りっていう見方ではなく、徹底的に女性の視点からの作品を作って欲しいと思う。
監督に女性を起用しても良いのでは?
昔からのジブリ・ファン達に攻撃されそうな提案ですが、これらもずっと作品を作り続けて行くジブリなら、1回や2回そんな実験をやってみても良いのでは?
そう言えば、女性のアニメ監督って、余り聞かないよなあ。
アニメの表現方法って、女性には向かないのかなぁ?
そして出来るなら、宗介が、ポニョの血を舐める位の逆転の発想で作って欲しい。
実は、猫も杓子も 「 ジブリ様 」「 ジブリ様 」となびいている世の中で、大絶賛しないブログ記事を書くには勇気が要った。
勇気を振り絞って書く気になったのは、「 試写会の女王 」と今日ランチをしたからだ。
「 試写会の女王 」は、一般人の癖に、異常な数の映画を見ている。その殆どを試写会で見ているらしい。
だから 「 試写会の女王 」なのだが。
本人がニヘドンに語った所に拠ると、試写会会場のスタッフに顔を覚えられて、挨拶してもらえるらしい。
ニヘドンも、「 水曜日の女 」から足を洗って、そんな試写会人生を送ってみたいものである。
で、今日のランチで、当然話題は専ら映画の話である。
彼女はニヘドンの周囲の人間には珍しく、ジュード・ロウは格好良いと同意してくれた。
彼女と話をしている内に、ニヘドンは決意を固めた。
よし、今年の下半期のテーマは、「 ジュード・ロウの研究 」だ! ジュード・ロウをニヘドンのイギリス人の「 彼氏 」にしちゃおう〜!
映画の話は、さらに進む。
最近見た映画の話になる。
ニヘドンは、いつもブログ原稿用ネタ帳を大量に持ち歩いているが、その中に「 ポニョ 」の映画パンフレットが入っていた。
すると、試写会の女王の口から、恐ろしい言葉が漏れた。
「 私、ジブリ好きじゃないんだ。」
はあー!? や、やばくないですか?
この日本で、そんな事を言っちゃってよろしいんでしょうか?
彼女は 「 となりのトトロ 」すら見ていないそうだ!
そ、そんな馬鹿な!
「 トトロ 」を見なければ、人と話が合わんだろう?
「 猫の恩返し 」は見たそうである。「 猫が好きだから〜。」
あ、そう言う理由ですか。
「 千と千尋の神隠し 」は見たそうである。
「 私、あれ駄目だった〜。」
え〜!? ニヘドン、「 千と千尋 」は、ジブリの中で1番好きだけど!?
いくら何でも、トトロを見ていなくては、「 試写会の女王 」の称号を剥奪されかねない。
ニヘドンは彼女の称号剥奪の危機を救う為にポニョの映画を詳しくレクチャーした。
「 女王 」なんだから、今更 「 トトロ 」は見なくても、「 ポニョ 」位、見ておきましょう。
ニヘドンの熱弁の末、彼女は言った。
「 多分、見ないな。」
えええ〜!! 女王様。
そんな、そんな…。
打ちひしがれるニヘドンに向かって、女王は宣告した。
「 別に意見が合わなくてもよくね? 」
ニヘドンは雷に打たれた。
よくね?よくね?よくね?よくね?よくね?
そうだよ! 自分の気持ちを自分が語らずに、誰が代弁してくれるんだよ!
かくして「 試写会の女王 」の一言で、ニヘドンは危険な賭けに出た。
熱狂的なジブリファンに因縁つけられるかもしれんが…。
明朝、急に弱気になって、トンズラしなければ、又明日ブログ更新する予定です。
さよなら!
***** 「 血の話 」 ・ 完 *******************
Posted by ニヘドン at 22:45│Comments(0)
│映画
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