2010年01月05日

「 芋虫 」と 「 解体工 」

写真は2009年最後のフラワーアレンジのレッスンで、余った花材で作った「 お正月のお飾り 」。

二へドンが住んでいるフランチェスカ宮殿の庭園には一切害虫駆除の類の薬は撒きません。
とにかく天然。
天の成すまま。 風の吹くまま。
だから、ありとあらゆる種類の虫の姿を見る事が出来ます。
勿論巨大な芋虫の姿も。
こういった虫を見るのが大嫌いな人には信じられないかもしれませんが、
虫けらにも五分の魂。
仏陀の思想の楽園が、そこには有るのです。
真のロハスを具現したこの世のパラダイス。
芋虫はいつまでも芋虫の姿でいる訳ではありません。
変体します。 二へドンは変態します。 あ、ども。
この首都圏( 山岳自治区だけど。) で、あげは蝶が優美に舞う庭は、
そうそう無いと自負しておりますのよ。 おほほ。
若旦那さんの夜の庭には、別の蝶が舞っているみたいだけど。( 笑 )

ところが、ちょびっと困る事が1つ有ります。
どういった弾みか、巨大芋虫が宮殿の居室の中に入り込む事がまま有るのです。
触りたくないのが本音。
庭にいる間は家賃も小作料も何も取らずに置いてあげるけど、
姫の居室に入られるのはちょっとご遠慮願いたい。
姫が寝てる顔の上にぼとっと落ちてこられたら、どんなロハス好みの姫でも悲鳴上げちゃうから。

見て見ぬ振りをしてたのですが、もう虫だけに無視も出来ない・・・・・・・・。
カーテンに大きな芋虫が4匹も!!
それも頭を中央に向けて放射状にカーテンにくっついているんですよ。

以前、2階のサロンの窓は隣のお屋敷の100坪の庭に面していました。
庭だったから、さして気にする事無く好きな時に窓を全開にしていたものですが、
数年前、隣のお屋敷の主が政権争いに巻き込まれ、失脚の憂き目に遭いました。
彼は失意の内に病に倒れ、屋敷は売り払われました。
敷地は3分割され、3棟の住宅が建ったものだから、
二へドンのフランチェスカ宮殿のサロンの窓の3メートル先に隣家の窓が出現。
その部屋には20代前半の男の兄弟が住むようになったので、
もううかうかと窓全開で過ごす事が出来なくなりました。
殆ど1日中カーテンは引かれたままです。

そのカーテンに芋虫が放射状に4匹。
ただそれだけだったら、放っておいても良かったのです。
でも、二へドンは気が付いてしまいました。
芋虫軍団は、事も有ろうにカーテン生地を食っておったのです!
芋虫の跡に、カーテン生地が細く穴が開けられて行くのです。
こうなってしまっては、見て見ぬ振りは出来ません。
新しいカーテンにお金を出す位なら、もっともっとコンサートに行きたいんですよ。

数日前に二へドンは心に決めました。 
「 殺る!」
手で掴む気は無いので、もう潰してしまうしかありません。
お風呂の手桶だ。 あれがいい。 あれで、ビシャッと叩き潰してしまおう。
取り敢えず、カーテンの穴がこれ以上広がらなければそれでいい。
二へドンはドストエフスキーの「 罪と罰 」のラスコーリニコフよろしく手桶を握り締めながら
確固たる殺意を持って、カーテンに1歩1歩近づいて行きました。

・・・・・・・・・・・・ 「 あれ? 芋虫は? 」
ここ数日、確かに放射状にカーテンにへばり付いていた芋虫4匹が全て姿を消していました。
「 ? ・・・・・・ 窓を間違えた ? 」
二へドンは半信半疑で隣の窓のカーテンを仔細に覗き込みました。 「 いない。」
まさかとは思いつつ、隣の部屋、寝室、息子ちゃんの部屋、カーテンの無い浴室まで覗いてみました。
どんなに探しても芋虫の姿は1匹残らず消えていました。
芋虫どころか、カーテンの穴すら存在はしていませんでした。
こ・・・・これじゃ、死体無き殺人・・・・・・・・にもなっていませんよ!

芋虫を叩き潰さなくて良かったという安堵感はまるで湧いて来ませんでした。
じゃあ、二へドンが数日間見ていたと思った芋虫は・・・・・幻覚? 夢? 幻?
石田様の妄想なら、妄想を抱いている本人は幸福な訳ですけれども、
芋虫の妄想を抱く女って一体・・・・・・・・・!?

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何やら外で赤い赤色灯がぐるぐる回っている様な気がして、
二へドンの野次馬根性がむくっと頭をもたげました。
外が寒かろうなんて事もおくびにも出さず、意気揚々と外を見ると、
「 !? ・・・・・・・ !? 」
もう、もうびっくりです。
道路を挟んだ向かいのビルが真っ赤に彩られています。
ビル火災が起こっている、正にその瞬間なのです。
二へドンが外を覗いた窓の向かいの窓から、そのフロアの全てが見えました。
4人の解体工達が、ツルハシを一生懸命に揮っています。
彼らは、そのフロアの内壁を打ち壊しているのです。

咄嗟の事だったので、二へドンはその風景を別段変だとも感じませんでした。
延焼を防ぐ為に、余分な物を打ち壊すのは江戸時代から行われている事じゃありませんか。
炎が赤い舌をチロチロ見せる度に、二へドンがいる家の外壁がオレンジ色に染まります。
炎が一瞬姿を消すと、外壁は暗く闇夜に沈み込みます。
オレンジと黒の繰り返しを、しばらく呆けた様に立ちすくんで見ていました。

突然、二へドンの全身が怒りに包まれました。
こんな火事なのに、ただ通りを1本挟んだだけの近さなのに、延焼の恐れは十分に有るのに、
消防署なり、警察署なりから、避難誘導が一切無い事に対する怒りです。
「 何やってるの? 」

二へドンの目の前で、4人の解体工達は、脇目も振らずに炎のスポットライトを浴びながら
作業を続けています。
1人は作業服姿。 1人は上半身はランニングシャツです。 1人は上半身に何も着ていません。
もう1人はよく見えませんでした。
この火事場で、あの格好は危険極まり無いです
消防士の様な防火服を着せる訳には行かないのでしょうか?
彼らは、仕事のハードさの故か、はたまた火事現場の炎熱のせいか、身体中から汗を滴らせています。

1番窓側で作業をしている男は30代中ごろでしょうか。
痩せぎすで、上半身は何も着ていない男です。
汗で濡れた背中の筋肉が動く様を、二へドンは怒りに満ちた顔でじっと見詰めていました。
「 何か避難の指示が有るまで、ずっとここに居てやる。
  これで私に何か有ったら、消防署の責任のはずだ。 」
解体工の男は、肩に届く程の長髪で、金色に染めていました。
でこぼこの顔を、遠くの炎がチロチロと染め上げます。

「 一体彼らは、誰の指示であの様な事をしているのだろう? 普通、逃げないか? 」
しかし、考えれば考える程、不思議です。
住宅地でこの様な大規模な火災が起こったら、普通誰か1人位「 火事だ! 」と叫ばないか?
実際、過去にこの近隣で火災が数回起きています。
その時は夜中だろうが、朝方だろうが、野次馬が凄かったものです。
今は、少なくとも窓から眺め下ろした限りでは、野次馬の姿は1人も見えません。
いえ、野次馬どころか、消防士や警察官の姿すら1人も見えないのです。

「 そう言えば、二へドンの家族はどうしたんだろうか? 皆、外出しているんだっけ?」
隣人の友子さんが、こんな時に黙っているのもオカシイのです。
向かいのビルを見やると、解体工達は、まだ黙々と作業を続けています。
二へドンは窓際の男の顔をずっと見続けたので、きっ正確なとモンタージュ写真を作成出来る筈です。
いつまでも、いつまでも、男の顔を見ていると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二へドンはある事に気が付きました。
「 うちの周辺にビルは1建も建ってないし!! 」


じゃあ、あんなに克明に見たビルと、解体工達は一体何だったの?

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1番簡単な答えの出し方が有ります。
「 それは夢だったのだ。 」

ふむ・・・・・・・。 と言う事は、2010年の二へドンの初夢は「 芋虫 」 と 「 解体工 」ですか。
精神科医の香山リカさんに、この夢を解読してもらいましょうかね?
昔二へドンは香山リカの「 夢講座 」という通信教育を受講した事が有るのですよ。( 笑 )

芋虫はカフカの小説を思い起こさせ、解体工は、アンジェイ・ワイダ監督の映画を思い起こさせるような。
ドストエフスキーの「 白痴 」 を読んで、今年はロシア年にしようと思っている二へドンの深層心理が
東欧の方まで足を伸ばしたのでしょうかね?
普段忙しくて、布団から飛び起きた途端にやる事が沢山有る二へドンは、いちいち見た夢を反芻している
暇は無いのですが、今回は2つの夢がかなり克明に記憶に残ったので、書いてみました。
二へドンは過去に数回、予知夢を見ているのだけれども、これが何かの予知なのかどうか、
皆目分からないですね。

皆さんの初夢はどんなでしたか?

***** 「 芋虫 」 と 「 解体工 」 ・ 完 *****************




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