2009年02月01日

王子と貴公子の接近遭遇

2009年01月28日(水)

東京都庭園美術館で西江辰郎王子のヴァイオリン・リサイタルを聞きに行きました。
この東京都庭園美術館でのコンサートの特徴の一つは、演奏後に、お茶菓子が振る舞われて、ロビーにて優雅にお茶菓子を頂きながら、今聴いた音楽について語り合ったり出来ると云うものなのです。
このお茶菓子も、紙コップに入れた安っぽいものではありませんよ。
ちゃんとお上品なスタッフがカップにサービスしてくれます。
お菓子の方も、
Cafe 茶洒 kanetanaka の和菓子系スイーツと、
ショコラティエ・エリカの朝香宮家の紋入りチョコレートが出てくるんです。
これをお店で頼んだら800円は取られるだろうと云う代物です。

昨年、2007年度の庭園美術館の及川浩治ピアノ・リサイタルに行った時は、スイーツはムースでした。
28日は、白玉&あんこが竹の器に並んでいるものでした。
( このスイーツに関しては、「 どんどん村のお菓子な部屋 」の方に写真をアップする予定です。)

西江王子の演奏会の後、いつもの様にマイペースにドン臭く身の回りを整理し、やっと席を立ったら、演奏会場を出たのは最後の方でした。
飲み物はホット・コーヒーか、ホット・ティーが選べます。
ここのコーヒーは、最初のお客さんには普通の白い無地のコーヒーカップに入れてくれるのです。
その白いコーヒーカップを使い切ってしまうと、残りの人々には汁椀みたいな器にコーヒーを入れてくれるのです。
ニヘドンは昨年も、この日も、お椀でコーヒーを頂きました。
ソファーはもう満席だったので、CD販売のデスクに向かい合う様な形に折り畳み椅子が並んでいたので、そこに腰かけました。
ニヘドンの隣に座った女性が、
「 この器が良いですね。」と話し掛けて来ました。
丁度ニヘドン達の目の前では西江王子のサイン会が行なわれていました。
西江王子は1人1人のファンににこやかに話をしながらサインをして行きます。
「 西江さんって、本当に良い方ですねえ・・・・。」
二へドンの周囲にいた方達は皆、西江王子の筋金入りのファンの方達で、
西江王子を遠巻きにしながら、じっと西江王子に温かな眼差しを送りつつ
静かに話しをしていました。
何時の間にか二へドンもその輪の中に入ってました。
1人のおじ様が、西江王子の写真満載のブログを書いている、ぼっくり博士だと判明したので、
二へドンもついつい昨年、二へドンのブログにコメントを頂いたお礼なんぞをしました。
ぼっくり博士から名刺を頂いたりしてしまいました。
西江王子は、類は友を呼ぶなんですよ。
西江王子ご本人が王子なので、周囲に集まるファンも、穏やか~な、
争いを知らない様な、そんな雅な雰囲気をお持ちの方々ばかりです。
二へドンは、今までに色々な演奏家の「 大奥 」に首を突っ込んで覗かせて頂きましたが、
西江王子の大奥( いや、王子だから後宮と言うべきか? )が1番穏やかな雰囲気を
持っていると感じました。

西江王子は、「 ほれ、ほれ、もう行く時間だ!」 とせっつく御付きの者もなく、
のんびりと、ファンの人たちと談笑しています。
二へドンも西江王子の後宮の人々と話し込んでしまいました。
だって、二へドンは、この後、同じ場所で行なわれる及川浩治ピアノ・リサイタルのチケットも
入手していたのですもの。
慌てて外へ出たって、流れる時間が一緒なら、ここで西江王子を視界に収めながら
穏やかな時間を過ごした方が、楽しいじゃないですか。

西江王子は私服の、スタンドカラーの黒いロング・ジャケットを羽織っています。
いや~だ。 ますます王子の本領発揮だわ。
演奏本番中に着る燕尾服より、よっぽど西江王子に似合っていて、王子然として見えます。
「 西江王子、素敵~icon06 」
つい前日、石田~リンに惚れ直した事も、記憶の隅に押しやって、
兎に角今は、西江王子の事しか目に入りません。
だって、目の前に西江王子がいらっしゃるのですから!!

時間ははっきりと確認しなかったのですが、16:00過ぎだったですかね。
二へドン達の目の前をすーっと誰かがよぎったのです。
「 !? 」
何と、次の演奏会の出演者、及川さんでした! 
紺地に白いラインの入ったジャージを着ていました。
「 うきゃー! こんな所で及川さんとすれ違っちゃいました!! 」
つまり及川さんは、西江王子の前をも通ったのです。
これ、凄く、レアなシチュエーションでは有りませんか!?
共演する訳でも無いのに、音楽家同士がロビーですれ違う!?
しかも、西江王子も及川さんも、二へドンに取っては馴染みの演奏家さんです!
何か、凄い「 絵 」に二へドンは興奮状態になってしまいました。
「 王子 」 と 「 貴公子 」 の接近遭遇は、二へドンの追っかけの歴史の中でも
レアですよ~。
でも、当の本人同士は、気が付かなかったのか素通り状態でした。
西江王子は女性ファン3人に囲まれてお話してましたからね。

大ホールに及川さんが入ると、直ぐに扉が閉められました。
その直後にピアノのリハーサルの音が聞こえて来ました。
おお! 及川さんのリハの音まで聞けちゃうおまけ付きだあー!!
西江王子のお姿を拝みながら、及川さんの生演奏の音を聞けちゃうなんて、
うぎゃあ~!! 
こういう美味しい体験をしちゃうと、また来期の庭園美術館コンサートにも申し込んじゃうん
だョネエ~。

及川さんの奏でる音は、柔らかく膨らんで、
「 おおお~。 いい感じじゃないですかあ。。。。。。」
本番がとっても楽しみになって来ました。
ところが及川さんのリハは20分もしない内に終わって、一旦外に出て来ました。
また西江王子と二へドン達の間を通って及川さんの退場です。
二へドン達の前を通ると右へ折れ、突き当たりの階段を上がって2階へ上がって行きました。

ところが、愕然としてしまいました。
及川さんが出て来る様子は、ショッキングでした。
背中を丸めて、蒼白な顔を足元に俯けて、誰がどう見たって、あの様子は体調不良です。
ましてやジャージ姿なので、あれでは病院に入院している人みたいです。
ガウン代わりにジャージを羽織っている人もいますからね。
あんな辛そうな及川さんを見るのは初めてでした。
昨年、「 せんくら 」を病気で降板した時の病気を引き摺っているのか、
それとも今、インフルエンザが流行している時期なので、
風邪とかインフルエンザの類なのかは分かりません。

そう言えば昨年度の東京都庭園美術館の及川さんのリサイタルでも、
及川さんは体調不良を理由に、お茶会にはお出ましが有りませんでした。
あの時は及川さんは元気そうで、自分でお茶菓子を控え室まで運んで行った程だったので、
チラシには「 終演後のティータイムにて、出演者との懇談会がございます。」と
謳っているのに、嘘じゃんと思ったものでした。
でも今年の、あの及川さんのただならぬ様子を見ると、
「 お茶会に出て来い! 」とは言えなくなってしまいます。
( 結論から言うと、この日、及川さんのお出ましもサイン会も何も有りませんでした。)

16:30にとうとう主催者のシムのスタッフの人が
「 申し訳ございませんが、もう次の演奏会の準備がありますので、
  お開きにして頂きたく存じます。」 と西江王子に上訴しに来ました。
それで、やっと西江王子も近くの長机の上に置いてあったヴァイオリンを持って
( 西江王子のヴァイオリンケースは黒くて四角い物でした。)
それでもまだファンの人たちと喋りながら、のんびりと歩を進めたのでした。
西江王子の演奏会は、14:00に始まって15:30に終了。
それから16:30までずっとずっと西江王子はファン達と喋っていたのです!
こんなサービス精神旺盛な人は見た事がありません!!
二へドンも1時間、ずっと西江王子を見詰めていたのでした。

家に帰って、改めて庭園美術館のチラシを見て驚きました。
チラシにはこう印刷されていました。
「 終演後のティータイムを含め16:00終了 」
うわあお! 西江王子は30分も延長してくれたのです。
西江王子、良い人過ぎます!!

西江王子が立ち上がったので、二へドンも立ち上がりました。
外に出ると、雨が降り始めていました!!
ちょっとちょっと、及川さん!! 貴方の雨男伝説は、迷信なんかではなくて、本当ですよ。
だって、今までに何度貴方の演奏会直前に雨が降った事か!!
今日だって、西江王子の演奏の時には強い陽射しが降り注いでいたのですよ。
同じ会場で、及川さんがリハを始めたら、雨ですよ。

及川さんの演奏が終わって、再び会場から外に出た時には雨が止んで星空が見えていたの
ですから、及川さんの雨男パワーが如何に強烈か分かろうと言う物です。

及川さんも、他の演奏家の皆様も、健康には本当に気をつけて下さいね。
これからも素敵な演奏で乙女の心を震わせて下さいね。

あ、そうそう。 最後に1つリクエストさせて下さい。
二へドンみたいに、1日に2つの公演を聴く人もいるのですから、
お茶菓子の種類は変えてもらえると嬉しかったなあ・・・・・・・。
1日に全く同じお菓子を2回食べるのも、芸が無いでしょ?
及川さんの演奏会の後、同じ白玉を見て、ついつい恨めしげな視線になって
しまった私を責めないで欲しい。
それか2回連続出席の人だけ、間の時間に門の所にあるCafe 茶洒 での
クーポン券くれるとか、何かサービスがあってもいいよね?

***** 「 王子と貴公子の接近遭遇 」 ・ 完 ***********
 


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Posted by ニヘドン at 20:50│Comments(0)徒然
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