2010年08月28日

LOVE OF SEVEN DOLLS 〜

何の気なしに見に行く事にしました。
この日の夜、他にする事が無かったから。

日本語でプロが演じるミュージカルは何年振りだろうか。
独身時代は劇団四季ばかり観ていたなあ。
息子が生まれてからは、劇団飛行船とかのマスク・ミュージカルばかり。

或いは「 赤毛のアン 」とか 「 サウンド・オブ・ミュージック 」とかの、良い子の為のミュージカル教室みたいな感じばかり。

その後は息子ちゃんが神奈川区民ミュージカルに出演する様になったので、素人ミュージカルをどっぷりと。

無意識にミュージカルって、そんな物…って思い込んでいたかも。
そんなニヘドンが今日見た「 LOVE OF SEVEN DOLLS 七つの人形の恋物語 」は、衝撃的でした。
テーマが重いのです。
荒筋をざっと書くと、
ヒロインのムーシュは第一次世界大戦で両親を亡くす。自分を育ててくれた祖母をも亡くし、容姿にも恵まれず、都会の場末の仕事をもクビになる。
川で身を投げようとしている所を「 にんじん 」に話し掛けられ助けられる。
にんじんはキャプテン・コックの人形一座の人形の1つ。
人形は全部で7体有り、ムーシュは全員と意気投合。
人形一座と一緒に暮らし始めて興行を始める。
が、キャプテン・コックは自身が子供時代に母親に捨てられた心の傷を持ち、毎晩ムーシュを虐待する。
しかし朝が来るとムーシュは人形達との心の交流を深め、離れられない関係になる。

どうです?
重いでしょ?
皆さんはこのポール・ギャリコ原作のストーリーをご存知でしたか?
ニヘドンは知りませんでした。
ミュージカルって、明るく楽しく歌って踊って、主人公に辛い出来事が起こっても、それはストーリーの起承転結のメリハリを付ける為で、最後は絶対にハッピーエンドさ。
……… と思っている人々には、このミュージカルは辛いわな。
家族連れで来ちゃった人々にも衝撃が大きかったかも?


会場でシアター情報誌 Confetti ( カンフェティ) が配られました。
特別号で、この音楽座ミュージカルの大特集になっています。

この誌面でこんな事が書かれていました。
「 ポール・ギャリコの小説『 七つの人形の恋物語 』は、
心理学の研究には必ずといっていいほど取り上げられる作品です。」
へえ〜、そうなんだ。
そして精神科医の香山リカさんのインタビューも載っている読み応えタップリのフリーペーパーです。
どこかで見掛けたら、絶対に入手するべしの濃い内容です。
有料のパンフレットだって、こんなに中味濃くないよ!?

劇中でムーシュはジプシーの軽業師の青年バロットと恋仲になり、バロットはムーシュにプロポーズ
する。
再び戦火の爪先が伸びて来ており、バロットとジプシー仲間はアメリカに移住する事に。
ムーシュもバロットとアメリカに渡る決心をする。
ムーシュを失った7体の人形達は虚無のどん底に陥り、「 存在を止める 」事にしようと話し合いをする。
別れの挨拶をしに来たムーシュは、爆撃を受け、キャプテン・コックが倒れてしまう。
そして、ムーシュは全てを悟ってしまう。
7体の人形達は、キャプテン・コック、いや人形師としての名前ではなく、ミシェル・ペエロという本名の
男そのものなのであったという事を。
一見、ムーシュに虐待を繰り返している様に見えたミシェルは、実は人形達を通して心を通い合わせて
いた・・・・・・・・・・・。

せ・・・・・せ・・・・・切ない・・・・・・・・・。
あちゃ~。 これさあ、勘弁してくれないかなあ・・・・・。 
二へドン、今丁度、これと似た様な事を体験中なんですけど・・・・・・・。
好きなら「 好き 」って、ハッキリ言おうよ!!
好きって言われたら「 ありがとう 」ってちゃんと受け留めてあげようよ。
そういう簡単な事が出来ない生き物ばかりで、この地球は覆われている様な気がする。
多分、それを邪魔しているのは、「 恥ずかしさ 」「 受け入れられないかもしれない事への恐怖 」
「 世間体 」「 モラル 」「 名誉 」「 自尊心 」・・・・等々。
邪魔する物が多ければ多い人は、もしかしたら、相手の事よりも余計に自分を愛しているのかもしれない。
自分より相手への想いが強かったら、ちゃんと言えるよね? 「 好きだよ。」って。
傷付く事を恐れている内は、やっぱり相手の事より自分の方が大事なんだと思う。

ラテン諸国の男共を見倣えって!!
道行く女の子全てに「 好き 」を連発!! その節操の無さも、どうかと思うけど、
でも、「 好き 」って言われて嫌な気持ちになる人はいない筈なんだよね、本当は。
でも今の日本では、それがどういう訳だか、ストーカー路線になってしまう。
「 好き 」っていう気持ちを素直に受け留めてあげないで、直ぐストーカーという犯罪行為に
結び付けようという方向に意識が働く日本の人々も、かなり病的な精神構造だと思います。

それって、包容力が無いって事なんだろうか。
二へドンなんか、直ぐにブログ上で愛を叫んじゃうから、いつ死んだって悔いは無し。
もうこれからもどんどん愛を叫んじゃうからねー!!

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