2009年02月24日

コミック「 聖徳太子 」by 池田理代子

2009年02月24日(火)

「 ドライアイ・キャンペーン 」報道向け発表会見で生の池田理代子さんを拝見して大興奮したニヘドンでありました。
その興奮状態をずるずる引き摺って帰宅すると、ニヘドンは驚愕しました。
コミック「 聖徳太子 ・ 7 」が我が家の床に転がっていたのです。
何と言う偶然!
全部で7巻有る内の、最終巻だけが、我が家に転がっていたのです。
多分、執事のセバスチャンがBOOK OFF で買って来たものだと思われます。
作者は勿論、池田理代子さんですよ!!
日本の古代史のロマンと、少女漫画の絵柄って、すごくマッチしてますよね。
山岸涼子の「 日出る処の天子 」
大和和紀の「 浅き夢見し 」
岡野玲子の「 陰陽師 」
この3作品が、二へドンが大好きな日本の古代ロマン・コミックです。

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『 聖徳太子 』 第7巻 「 暁闇(ぎょうあん)のかがり火燃ゆ 」
作・画 池田理代子( いけだ りよこ )
創隆社         ¥1,200.-( 本体 ¥1,165.-)
平成06年11月10日 初版第1刷発行
ISBN4-88176-086-6

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学校の教科書には、歴史上の人物の、良い面しか書いてないでしょ?
必ず、聖徳太子立像の写真か、お札に載ってたのと同じ肖像画の写真が載っていて、
「 17条の憲法 」 と 「 冠位十二階の制度 」、「 遣隋使 」、「 仏教を広めた 」
と、彼の功績がリストアップされているに過ぎませんよね。

小さなエピソードを連ねて、聖徳太子の人生をコミックで再構築されると、
あれ程に有名な歴史上の人物が、功績に見合う程の幸福を味わっていない事に
この世の無常感をひしひしと感じてしまいます。

二へドンは今年に入ってから、吉川英治の「 三国志 」を読み始めました。
今日から2巻目に入ったのです。
今年に読んだ本に出て来る人々・・・・・・
聖徳太子、ヴィヴァルディ、劉備元徳、関羽、張飛、等など・・・・・・・。
21世紀にまで名前が伝わって、その偉業も知られているのだけれども、
彼らに共通しているのは、
辛かったね・・・・・。 孤独だったね・・・・・・。( 泣 )
あと数人だけ理解者なり、スポンサーがいたら、もうちょっと楽だったかもしれないね。

特に、全然、時代も国も違う、聖徳太子とヴィヴァルディの共通点は面白いと感じます。
2人共、能力に恵まれ、自分の理想を高く掲げて、それを実現させる為に
バリバリ行動したのに、野心を煙たく感じた貴族連中から邪魔をされる。
もし、二へドンが2人の内のどちらかだったら、こう叫びたいですよ。
「 同情するなら金をくれ! しかも生きている内に!! 」 ははは・・・・・。



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Posted by ニヘドン at 00:41│Comments(2)読書
この記事へのコメント
今日はーよろしくお願いします。
マンダラ博物館を開いています。福島市の山の中からです。
聖徳太子は本当に実在していたのでしょうか?
あとで書いた物語のように思いますが、いかがですか?
Posted by 大矢泰司 at 2009年02月25日 10:11
> 大矢泰司 様。

  初めまして。 コメントありがとうございます。

  聖徳太子は実在したか?
  本当は複数の人物の行なった事を、あたかも1人のスーパー
  ヒーローがしたかのように話を作ったのではないか?

  本当の所は分からないし、分かる必要も無いですよね。
  当時、後進国だった日本に、新しい国造りの礎を求めた
  「 聖徳太子 」 が、理想の権化であって欲しいと
  人々が思っているのであれば、
  聖徳太子は、人々の心の中に十分に 「 実在 」してますよ。

  もし二へドンが、他の人の心に残らなければ、
  二へドンの実在は意味が無くなってしまいますよね。

  池田理代子さん絡みで言えば、「 ベルサイユのばら 」で
  オスカルが実在の人物かどうかという事はまるで関係なく
  オスカルは作品中と、それを読んだ人の心の中に生きて
  いるのと同じだと思います。

  ところで、大矢さんのマンダラ博物館について教えて下さい!
Posted by ニヘドンニヘドン at 2009年02月26日 08:26
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