2010年11月22日
「 象の消滅 」

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「作品集 パン屋再襲撃」
(文春文庫) 村上春樹・著
うーむ。不思議な話である。
象が消えた。
象は自分の死期を知り、静かに死に場所へ赴くと言うから、何処か人目に付かない所に行ったんじゃない?
いやいや、町の象舎から消えたんですよ。
ずっと象の世話をしていた飼育係の老人も一緒に消えてしまったのですよ。
象の足につながれていた鉄の枷は、まるで象がすっぽりと足を抜きとったみたいに鍵のかかったまま残されていたのです。
散々、謎だけぷんぷん撒き散らしておいて、結局この謎は解決されません。
え〜!?
謎は謎のまま残され、小説は終わるのです。
え〜!? 気持ち悪い!!
折角テストを受けたのに、答案用紙を採点してもらえなかった様な気持ちの悪さが残ります。
せめて合計点だけでも教えて?
宇宙人が象に不思議な光線を浴びせて縮ませて、UFOで連れ去ったと言うナンセンスでも良いから、何か結論付けようよ!
こういう読後感の気持ちの悪い小説も珍しいよなあ…。
「 僕 」は、この象の失踪事件に興味を持っていて、新聞記事のスクラップまでしている。
仕事で知り合った女性と飲みな行き、この象の失踪事件を熱く語る。
再び彼女を誘おうとして、結局誘わなかった。
くううう…。
歯痒い! 男の癖に、どうして当たって砕けないのか!?
苛苛苛苛…。
「 象の消滅を経験して以来、僕はよくそういう気持ちになる。」
(`o´)
象は関係無いよ!
象の所為にするなよ。
ストレスの溜まる短編小説だ。
このストーリーって、今をときめく草食男子達は、共感出来たりしちゃうの?
ニヘドンの考え方から、20億光年位、離れた小説でした。
やれやれ。(・ω・;)
***** 「 象の消滅 」 ・ 完 *****
Posted by ニヘドン at 15:42│Comments(0)
│読書
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