2011年01月25日

東洋羽毛工業の「 標準試験室 」

東洋羽毛工業の工場見学シリーズ

さて、お次は、標準試験室に有る
「 恒温恒湿室 」と言う、
舌を噛みそうな部屋を見学します。

此処は、いつも温度が20℃に保たれている部屋。
布団をめくると、下には黒い板が置かれています。
この機械が、33℃の熱を出します。
33℃の温度を保つ為に、どの位の電力を
使うのかを測定します。
つまり、布団の保温性が良ければ、
消費電力は少なくて済むと言う事ですね。
NASAが宇宙服を開発する為に数値化しだしたのを、
布団に応用していると言う訳です。

では、ここで1つ問題を出します。
「 値段が同じだったら、
  1.5kgの布団と、1.4kgの布団と、
  どちらの重さの物を買いますか? 」
羽毛の充填量のお話です。
何か、「 鉄10kg と綿10kgと、どちらが重い?」
みたいな感じですが。(笑)
二へドンなんか、重い方が、沢山羽毛が入っているのだから、
重い方がお得だと単純に考えてしまいますけれどもねえ。
羽毛のプロフェッショナルのアドバイスは、
「 1.4kgの方を買うべし!」でした。
もし、同じ厚さなら、悪い羽毛程、沢山入れなければ
温かさをキープ出来ないと言う訳です。

へー。へー。へー。 
羽毛布団は少数精鋭主義って訳ですね。
よく考えてみればそうですよね。
羽毛布団の特性は、「 軽くて温か 」ですものね。
重くて温かじゃ駄目ですよね。

東洋羽毛工業の「 標準試験室 」
↑ サーモカメラがお布団をしっかり監視中です。

東洋羽毛工業の「 標準試験室 」
↑ こちらは、東洋羽毛が新しく導入した機械。マイクロスコープです。
CCDカメラが付いていて、PCにデータを取り込み、リアルタイムで画像を
見る事が出来るのです。

ダックとグースの違いは何でしょうか?
どちらが良いかと言う事は一概には言えないそうですよ。
グースは、ダックに比べると鳥自体が大きく、固体が育つと
羽毛の量が沢山取れます。
グースは、ハンガリーやポーランドの物が主流です。
ダックとグースの羽毛の違いは、プロでも目視は難しいそうです。
それを、マイクロスコープを使って判別する事が出来ます。
画像に写り込んでいる羽の形が分かりますかね?
三角の節( ふし )が見分けるポイントなんだそうです。
グースと言う触れ込みで輸入し、ダックが混じっている事を防げるんですって。

この後、耐久試験機を見せて貰いました。
( 画像は有りません。 携帯写メ派の二へドンの携帯がデータがいっぱいに
  なってしまったのです。)
先ず、クッション材を曲げたり伸ばしたりします。
上から押して、羽毛が噴き出さないかどうか確認します。
その後、「 こする 」作業をします。 これで擦り切れの耐久性を見ます。
8万回テストをして、5年位の寿命を考えているそうです。

こんな耐久試験を潜り抜けて来た優秀な製品達を、大事に使ってあげないとな、と
つくづく思ってしまった二へドンなのでした。

***** 「 東洋羽毛工業の「 標準試験室 」」 ・ 完 *****





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