2009年01月04日

初笑い! 「 落語×ショートフィルム 」

2009年01月03日(土)

落語とショートフィルムのコラボレーションと云う珍しい企画が有ったので行って来ました。

日時 : 2009年01月03日(土)
開場 18:20 開演 18:30
会場 : Brillia SHORTSHORTS THEATER
料金 : 1,000円

いつものシアターと異なり、
スクリーンの前には高座が設えてあり、
ぶ厚い紫色の座布団が置かれています。

まずは司会の男性が現れ、
「 まずは2008年の観客が選んだベストショートフィルムを3本見て頂きます。
 その後落語を聞いて頂き、またショートフィルムを2本見て頂き、
 さらに落語で締めるというプログラムです。 」

二へドンは座席に座っていたのですが、ヘナヘナと崩折れるかと思いました。
実はこの「 観客が選んだベストショートフィルム 」というのは、2008年12月29日(月)に
既に見ていました。
そして、この落語の3時間前に、「 BEAT 座 CLUB 」の和太鼓&タップダンスの
パフォーマンスと、ショートフィルムの上映の企画も見ていて、
その時にも全く同じフィルムの上映だったのです。
2回目の時には、もう分かっているストーリーを再度見るので、何故このカメラワークなのか、
このシーンで見落としてはならない物が何なのか、凄く良く分かって、それなりに面白かったのですが、
3回目ともなるとねえ・・・・・・・。
これが石田様のムービーだったら何十回でも見たいけど!!

では、上映されたショートフィルムを書き出しておきます。

① The Platform / プラットフォーム
   Robin Waiters / 04:00 / ドラマ / ニュージーランド / 2001年
② At Dawn / 夜明けの出来事
   Xavier Gens / 15:00 / ドラマ / フランス / 2005年
③ I'll Wait for the Next One / 次の方、お待ちしてます
   Phillippe Orreindy / 04:20 / ドラマ / フランス / 2002年

そして、本日の噺家、三遊亭 鳳志 ( さんゆうてい ほうし )が出て来ました。

「 別に悪気が有って出て来た訳では、ございません。 」 はははは。
「 今、ショートフィルムを3本ご覧いただきました。
  覚えられないのでメモを見させていただきます。よいしょっと。 」
と言いながら、新聞記者が持つメモ用紙みたいな紙を取り出しました。
「 プラットフォーム、夜明けの出来事、次の方、お待ちしてます。
  落語で、これと関連するものを、しろ! という企画なんですが、
  ございません!!」 はははは。
「 私、三遊亭 鳳志 ( さんゆうてい ほうし )と申しまして、円楽一門の人間でございます。
  円楽師匠は、長く『 笑点 』 に出ておりましたが、引退致しまして。
  大きい男なんですよ。 身長が187cmもありまして、顔が170cmあるんですよ。」
はははは。 
「 それ位顔がデカイんです。 私、今年で真打になります。 」
客席から拍手。 ぱちぱちぱちぱち。 
( 鳳志さんは、2009年03月に、真打昇進予定だそうです。 おめでとうございます!)
「 噺家の世界には身分制度がございまして、まず『 前座 』。
  所謂、付き人ですね。着物をたたんだり、雑用を4年程務めます。
  その次が『 二つ目 』。 これで羽織を着て、噺の修行を致します。
  大体7~8年位ですが、長い人で10年やったりしますね。
  そして、『 真打 』、『 大看板 』( おおかんばん )。
  これは看板に名前を書いただけで、お客さんが来てくれるというレベルですね。
  これだけで終わりではございません。 その次に人間国宝というものがございます。
  そして、ご臨終ですね。 」 はははは。

そして、荻生惣右衛門徂徠 ( おぎゅう・そうえもん・そらい )が出て来る
『 徂徠豆腐 』 を1席ぶってくれました。
荻生徂徠や、徂徠豆腐で検索すると、この落語噺を記載した物がいっぱいヒットしますので、
この噺をご存知無い方は、是非探して読んでみて下さい。
ただ、自分で読んでも、そんなに面白くはないですね。
やはり噺のプロフェッショナルに語ってもらうのを聞いているのが1番面白い。
荻生徂徠は、江戸時代に、江戸に住んでいた学者なので、東京に彼に纏わるスポットが
いろいろ有るんですねえ。
東京都港区三田4丁目には、荻生徂徠の墓があって、国の史跡になっているそうですよ。

そして、又、ショートフィルムの上映です。

④ Printed Rainbow / 虹絵
   Gitanjali Rao / 15:14 / アニメーション / インド / 2006年
⑤ The Substitute / 代理教師
   Andrea Jublin / 16:00 / コメディ / イタリア / 2006年

最後にまた鳳志が出て来るのですが、二へドンの後ろの座席から立ち上がったので
ビックリしましたよ!! 一体いつの間に後ろに座っていたのだろう?

「 私でお開きでございまして、どうぞお気を確かに持っていただきまして。 」

はははは。 いや、お正月に落語で笑い初めって、いいですね。
落語、いいですよ。 皆さんも是非!!

***** 「 初笑い! 「 落語×ショートフィルム 」 」 ・ 完 ********

  


Posted by ニヘドン at 23:41Comments(0)演劇 / ミュージカル

2009年01月04日

特命係長只野仁最後の劇場版 ・ 前半

2009年01月03日(土)

109 シネマズ MM横浜 で
「 特命係長 只野仁 最後の劇場版 」を
見ました。

ニヘドンは、食事に対して「 不味い 」と
言わない主義だし、
映画に対しても
「 面白くない 」とは言いません。
でも、お客を舐め切った仕事を見たら、
黙ってはいませんよ。
ニヘドンは2008年に見た映画をリストアップしたばかりです。
今1度、そのリストを眺めて、
思いっきり溜め息が出ました。

1年に100本以上映画を見ていると、たまには、こういう「 胸クソの悪い 」映画にぶち当たってしまうのも仕方が無い事なのかもしれません。

高橋克典が主演していて、何でこんなになっちゃうのかね?
梅宮辰夫だって、存在感の有る俳優さんなのにね。
永井大だって、自然な演技してたじゃないですか。
桑名正博の姿を見られてニヘドンは嬉しかった。
西川史子だって、馬鹿キャラを最大限に生かした適材適所の使い方が出来ていたじゃないですか。
役者個々には皆さん、頑張ってたんですよ。
じゃ、何が悪いの?
役者の演技以外の全てが悪いんですよ。
脚本、演出がね。

二へドンが1番、腹が立ったのが、昭和30年代のTV時代の想像力貧困な演出オンパレードな事。
女子更衣室で無意味な下着姿を見せる。
意味も無く、ブラジャーが左右に切れて、おっぱいポロリですよ。
部屋には意味も無く、赤とピンクのブラジャーが干してあるし。
大男チェ・ホンマンが飛行機から落ちて、行き着く先が、女性4人が入っている露天風呂ですよ。
大男がお湯に落下して、裸の女性達が「 キャー! 」 なんですよ。

馬っ鹿じゃないの?
今時、こういうのが面白いと思う人、いるの?
ネットで無修整のハードコア・ムービーが見られるこの時代に、あんなんで喜ぶ人いるの?
もうこの言葉しか出て来ません。 馬っ鹿じゃないの?
Dr.スランプあられちゃんのウンコの方が、まだ可愛げがある。
ジャック・ブラックの屁の方がまだ愛嬌がある。

このストーリーは、特命係長・只野仁が、ダサい表の顔と、クールな裏の顔を使い分けて
事件を解決する所に面白みが有るんだから、そこにピント合わせてよ!!

活動大写真が世に出てから約100年。 
未だにこんなレベルの低い映画を作って公開する人がいるって、頭痛い。
二へドンは悔しくて悔しくて涙が出た。
二へドンはB級映画も愛している。 低予算映画も愛している。
経験未熟な青い監督が一生懸命作った作品も見てあげる。

でもさ!! こんな理解不能な映画は許さないよ!!
テレビドラマで高視聴率を取ったかどうか知らないけれど、
おっぱいポロリの連発はムカムカするだけ。
この映画を撮った監督は頭悪いし、品性下劣だし、もうどうしようも無いね。

ラストでね、只野が悪役を投げ飛ばして言う台詞が有ります。
「 真面目に一生懸命働いて来た人間の気持ちがあんたに分かるか! 」
台本にそういう台詞を使うなら、だったら、自分達はどうなのよ!!
「 真面目に一生懸命に映画を作っている大勢の人たちの気持ちが分かるの!? 」
「 真面目に一生懸命に映画を観る人たちの気持ちが分かるの!? 」

この映画は、真面目に映画製作に携わっている人達、真面目に映画鑑賞に勤しんでいる人達の
気持ちを逆なでにする、極めて粗悪な作品です。
駄作? いえいえ、こんなのに 作品 という言葉を使いたくないから、「 作 」の言葉は取り除いて
「 駄 」 だけでいいです。 「 駄 」 !!
見るべからず。 人生の損失。 お金返して!!

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[ 粗筋 ]

2008年12月 東京。
東京の街並みを空から撮影したシーンが流れる。
海辺の宝くじ売り場に並ぶ只野尚。 バラ40枚を買う。
山吹( 蝦原友里 ) 「 私は只野さんみたいに欲の無い人が買うと当たると思います。」
グラビアアイドルのシルビア( 秋山莉奈 )が会社にやって来ると、OL達は騒ぐ。

シルビアのポスターにナイフを数丁投げつける怪しい男の姿。
宝くじを買って、会社に戻る只野がシルビアに出くわす。
朝売TV局の女子アナの新水真由子( 三浦理恵子 )が「 激生ビール 」の記者会見の
司会をしている。
シルビア「 私もやっと二十歳になって、ビールが飲める様になりました。 私も頑張ります。」

営業1部がシルビアを独占している。
営業2部は、シルビアを起用出来ない。
ポーズを取るシルビアの上に有ったセットのボルトが外れて、シルビアの頭上に崩れ落ちる。
只野が助けに走る。
周囲を取り囲む人々の顔が映し出される。
危機一髪で、只野がシルビアを救い出し、シルビアは無傷であった。

題字「 大手広告代理店の窓ぎわ係長 最後の劇場版 」

「 只野係長。 速達です。」 森脇幸一( 永井大 )が葉書を渡す。
黒川重蔵会長( 梅宮辰夫 )が、黒い画用紙に切り貼りした脅迫状を読む。
「 暗黒王子 」と言う名前だった。
「 特命 - シルビアを守り、シルビアを狙う人物を捕まえろ! 」
只野「 上から 86、58、88です。」( シルビアのスリーサイズ )
黒川「 商品に手を出すな。」

大阪支部の山西裕一( 赤井英和 )、安西常務( 長谷川初範 )は総額80億円の投資をしている。

加藤エミ( 西川史子 )が電話をしている。
「 前の人、結構イケメンで気に入ってたのよね。 仕様が無い。 
 これからパーティーが有るの。 一緒に来て。」
ダボダボのスーツを着てパーティー会場に行く。
パーティー会場に来ている人々は、携帯小説家の吉村、
「 夜の帝王 」の異名を取る野球選手の沢口、ハイパーじゅんいち等。

シルビアに挨拶に行く。
梅宮アンナ( 役名不明 )がビリヤードをしている。
シルビアがいなくなる!

イケメンがシルビアに目を留めて、2人で車に乗る。
運転手は事務所の運転手。 シルビアは、彼をロボットと呼ぶ。
イケメンとシルビアは、結構ラブラブ。
イケメン「 ファンに申し訳無いかな? 」
シルビア「 関係無い。」
その後を車で追う。

トラックの中で飲食をする只野と森脇幸一( 永井大 )。
怪しい車が1台、路上に停まっている。
加藤エミからシルビアに電話が入る。
シルビアは車内のイケメンに言う。「 写真週刊誌が居るから出るなって。」
イケメン「 あいつ等、実は俺が呼んだんだよ。 
       そうだ。 俺達、結婚しよう。 電撃入籍ってやつ。」
探りを入れる只野。

山西はカメラマンに近付く。
「 すまんけど、今回は大目に見てやってよ。 」とカメラマンにお金を渡す。
只野「 電王堂・大阪支社の山西だ。」

只野と森脇はメイド・カフェに居る。
村川秀行( 吹越満 )は、制作発表が始まる前に用も無いのにウロウロしていたオヤヂ。

シルビアの楽屋に安西常務が挨拶に来る。
安西「 うちの娘がファンでして。 良かったら。」とサイン色紙を渡す。

1人で着替えをするシルビアの部屋に、掃除の作業服を着た男が訪ね、薬を嗅がせる。
廊下で只野と掃除係がすれ違う。
只野「 待て! お前、何者だ!?」
男はお面を被っている。 只野と男は格闘になる。 男は次々にナイフを投げて来る。
只野は、巧くかわす。

サウナで只野はボディビルに余念が無い。
森脇と2人で相談をする。
シルビアはブレイクする前に、間宮真由美と言う名前で下積みの時代が有る。
田中伸介( 桑名正博 )と言う社長はシルビアの事を恨んでいる。
村川と田中、シルビアと、その事務所を恨んでいる男が2人。

また新たな脅迫状が届く。 シルビアは大阪に行く。
黒川会長「 山西に一花咲かせてやりたいんだ。
        広告代理店は綺麗事では済まされない。 山西には色々汚れ仕事をやらせた。
        俺は、あいつを東京に引っ張ってやろうとしたが、
        『 俺は大阪が好きなんです。 大阪におらして下さい。』と断られた。」

通天閣下の串カツ屋「 だるま 」。
山西と只野が串カツを食べる。
山西と只野が一緒に串カツを食べる。
店のオヤヂが、ソースを二度付けしたと、只野を怒鳴り付ける。

山西の妻子は或る日突然、居なくなってしまった。
「 余計な事、詰め込み過ぎ。
山西のごたくなんて要らないよ。」

フラワーアートフェスタ迄、後2日。
只野は、なにわ芸能の社長・加藤エミについて調べる様に命令される。

後半に続く。 後半はこちら → http://cinemamusicgroumet.hama1.jp/e1013742.html

***** 「 特命係長只野仁最後の劇場版 ・ 前半 」 ・ 完 *****

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Posted by ニヘドン at 02:08Comments(0)映画