ドンドン日記

この記事は「　草原の女　」・前半の続きです。
前半はこちらでお読み下さい。　→　http://nihedon.hama1.jp/e84049.html

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いや、しかし、この映画作品は、観てから数年経ってから今、
後半の記事を書いているのですが、書いていて楽しかったです。
観てから数年経つと、ストーリーの細部を忘れてしまったり、
感動が薄れてしまうものも少なくないのですが、
この作品の様に、生々しく映像が甦るものが、真に名作なんでしょうね。

女主人公ゾルと恋仲になるガルの役を演じる俳優さんが、
木村祐一にそっくりなんで、笑えます。
木村祐一って、あの目が細い所は、絶対に祖先はモンゴル系だって。（　笑　）

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息子のアヨールが、ガルの布団をゾルのゲルにこっそり移動させる。
ゾルがそれに気付き、てっきり布団を運んで来たのはガルだと勘違いする。
ゾルはガルに向かって「　恥知らずね！」　と怒りを爆発させ、
布団をゲルの外へ放り出してしまう。

ガルは自分のゲルを解体し始める。
其処へゾルがやって来て、又ゲルのロープを付け始める。
ガルとゾルの２人の手が触れた時、ゾルはゲルの身体に身を投げ
突っ伏して泣き出してしまう。

ゾルはおめかしをしている。手鏡を見る。
（　手鏡の背面に、宝塚スタアの様な舞台化粧をした女優の写真が入っているのが
　　カルチャーショックでした。今の日本にあんなキッチュな手鏡は無いよねー。
　　欲しいなあ。　あんな素敵な手鏡を入手してブログにアップしたいですよ。）
身体を洗うゾル。
おお！　内モンゴル女優の入浴シーンだあ！！
そこへガルがゲルの中に入って来てしまう。
慌てて服を掛けるゾル。

ガルが自分のゲルに戻ると、火が赤々と燃えていた。
今度はガルは拒否反応を見せずに手をかざして温まる。

ゾルと息子のアヨールは雪だるまを作る。
アヨールは雪だるまに棒を差し、「　銃だよ。」とゾルに言う。
余り感心しない顔をするゾルにアヨールは重ねて言う。
「　ガルおじちゃんも持ってるよ。」
ゾル　「　何処に？」
アヨールはガルのゲルに入り、布団の下の銃を見せる。
ショックを受けるゾル。

大晦日の日、アヨールとゾルはお爺ちゃんの家に向かう。
ガルは１人でお留守番。
彼はゲルの中で火を焚きながらラジオで歌謡曲を聞いている。
そこへ犬の吼え声が聞こえる。　ゾルが戻って来たのだ。
ゾル「　蝋燭を届けに来た。」
ガル「　どうせ１人だ。　」
ゾル「　年寄り達が大晦日に蝋燭を沢山灯せば運が良くなるって。」
ガル「　もう戻れ。　アヨールが不安になる。」
ガルはゾルにコートを着せてやる。「　外は寒い。」
ガルは、ゾルに帯を巻く為に帯を持ち、ゾルがぐるぐると回る。
最後に見詰め合った２人はキスして、またゾルはぐるぐる逆回転して帯を解く。
（　このシーンはコミカルで、ちょっと笑えます。）

しかし！　夫のラシが戻って来ちゃいました。（　何を今更～ですよねー。）
ゲルの中で煙草を吸うラシ。
ゾルもアヨールも、ラシに対して余所余所しい態度を見せる。
ラシはアヨールに土産品を出すが、アヨールは寄り付かない。
ラシ「　俺は結婚する。約束通りアヨールは俺が連れて行く。
ゾル「　結婚は本当ね？」
ラシ「　うん。これが婚約写真だ。」
ゾル「　あの子が赤ん坊の時から、あの子を捨てたくせに、何、身勝手な事を
　　　　言ってるのよ。」
ラシ「　こんな雪に覆われた所で、勉強も出来ないだろう？」
ゾル「　アヨールは渡さない！」

ゲルの外に出て泣くゾル。
外で待っていたアヨールと抱き合う。

「　立派な軍人になったら母さんに会いに来て。」
アヨールは父親と一緒に行ってしまう。

ゾルはゲルの中でミシンを踏んでいる。
ガルが入って来て、「　何故あんな父親に預けた？」とゾルに詰問する。
ゾルは何も答えない。
ガルは外に出て行ってしまう。

ガルは馬に曳かせた橇に乗って、アヨールと父親の後を追う。
追いついたガルは、アヨールを自分の橇に乗せる。
ガルと父親は殴り合い、ガルは父親を転がしてしまう。
ガルは橇にアヨールを乗せ、ゾルのゲルに戻って行く。

其処へ村長一行４人が馬に乗って通り掛かる。
父親のラシは、息子が攫われたと訴える。
直ぐにガルを追う村長一行。
村長曰く「　ガルは放火犯だ。　今、分かった。」

ラシがゾルのゲルにやって来る。
ラシはゾルに怒りをぶつける。「　あいつとグルになって！」
ゾル「　何の事かしら？」
突然ゾルに襲い掛かるラシ。
ゾルは言う。「　４年前、アーントの森に女と一緒に行ったでしょ？
　　　　　　　　其処で肉を焼いて食べた筈よ。」
ガルが隠し持っていた銃は実はおもちゃだった。
引き金を引くと、銃口から火が出るライターだったのだ。
そのライターはラシの物だった。
そのライターに付いている下げ飾りは、ゾルが結婚した時に夫にプレゼントした物。
実はゾルは全てをガルに話していたのだ。
壁に掛かっていたライフル銃を取り、ガルを探しに行くラシ。