2010年03月06日
ニヘドン文庫の新着図書

本は捨てられない。
男を捨てても、本は捨てられない。
書籍を捨てる人の気が知れない。
亡くなった母は生前、余りの蔵書の重みに耐えかねて床が抜けると本気で信じていた。
実際、書籍の重みで床が抜けたニュースも報道されているし、ある古本屋の書棚が崩れ、たまたま居た女の子が植物人間になってしまった痛ましい事件も起こっている。
でもやっぱり本は手放せない。
そんなニヘドンが、思い立ったらネットで24時間いつでも本を注文出来る便利な世の中になったものだから、いい気になって注文しまくっている。
いや、それでいいのだ。馬鹿ボンボン♪
もう人生も後半戦になってくると、今読んでおかなければ、あの世からお迎えが来てしまうじゃないか!
てな訳で読みまくるのだ!!
今日、Amazon.com から届いた箱の中に入っていたものは、
・ 大野英士( おおの ひでし ) 先生の
「 ユイスマンスとオカルティズム 」
・ 大山甲日( おおやま こうじつ )氏の
「 大ザッパ論 2 」
2冊共、600ページを越すボリュームで、押し花を作る時に重宝するわん♪
後、ちょいと前に同じく Amazon.com で買った
・ ロマン・ローランの「 ジャン・クリストフ 」全4巻
・ ロマン・ロランの「 ベートーヴェンの生涯 」
今、入浴タイムはドストエフスキーの 「 白痴 」を少しずつ読み進めていて、第3編の9章まで来ましたよ!!ページ数で言うと、474ページ目です。
やはり「 ちりも積もれば山となる 」のだ。
ニヘドンは速読は出来ない。
いや、速読をしたいとも思わない。
ニヘドンは文字は一言一句、噛みしめる様に読むのが好きだ。
だからニヘドンに取って、読書とは時間を浪費する人生最大の贅沢なのだ。
よく映画を見、よくコンサートに行き、よく外食し、よく本を読み、よくブログを書く。
うひょ〜。フルコースな人生で、我が人生に悔い無し。
最初、「 白痴 」を読み始めた時に、読破するのに2年位掛かるかと思ったが、結構順調だった。
この調子で「 ユイスマンスとオカルティズム 」614ページと「 大ザッパ論 2 」666ページを読んで行きたいなあ。
「 ユイスマンスとオカルティズム 」に関しては、
2010年02月06日に「 雑音音楽と悪魔主義 」という記事で紹介しているので
復習するべし。 → http://nihedon.hama1.jp/e818116.html
著者の大野英士先生は、あの津波警報が出た02月28日(日)に、
横浜の赤レンガ倉庫で、自著の販売を行なっていたとか。
もし横浜も津波で浸水していたら、赤レンガ倉庫一帯は、最も危険な地域。
大野先生危機一髪だったのだ!!
「 大ザッパ論 2 」購入に至っては、或る不思議な巡り合わせが有る。
二へドンはよく、突然オヤジギャグがひらめく人なのだが、
有る朝、神から啓示が下った。
フランク・ザッパは大雑把!!
そこで、この事を mixi で、つぶやいてみた。
すると!
事もあろうか、ノイズ・ミュージシャンの伊藤まく氏からレスがついた。
曰く 「 『 大ザッパ論 』 という大著がありますよ。」
二へドンは早速 Amazon.com で探してみた。
本当だあ・・・・・・。 有るよ。
ここで二へドンは不思議な運命を感じた。
何故、突然、ヴァイオリニストの石田泰尚様の追っかけをしている二へドンの脳裏に
フランク・ザッパの名前がひらめいてしまったのか?
そして、それに対して、「 大ザッパ論 」という書籍が有る事を、伊藤まく氏が教えてくれたのか?
二へドンは思った。 これから二へドンが進む道は、フランク・ザッパしかないだろう!!
2010年はショパン・イヤーだ。 05月のラ・フォルジュルネも、テーマはショパンだ。
天邪鬼の二へドンの心がむくむくと動いた。
うっへっへっへ・・・・。 世間がショパンで沸き立つならば、二へドンはフランク・ザッパで攻めてやる!!
何故「 大ザッパ論 2 」 かと云うと、Amazon.com に在庫が有るのが 2巻目だけだったからだ。
2巻を読破する間に1巻を入手できるようにしたいと思う。
そうそう、「 ユイスマンスとオカルティズム 」も、「 大ザッパ論2」も、巻末に索引のコーナーが有る。
「 大ザッパ論 2 」を手に取って、パラパラを踊っていたら・・・・・ ち、違うね。( 汗 )
パラパラと捲っていたら、「 ヤードバーズ 」という言葉が目に飛び込んで来た。
もう、笑うしか無い。
「 偶然 」なんて、無いと痛感した。
「 偶然 」なんて、偶然を装った必然なのだと思った。
人間の脳は、自分に取って都合の良い情報ばかりを無意識に選び取っていると思った。
あの膨大な索引の中から、いの一番に「 ヤードバーズ 」という言葉を見つける二へドンは
本当に LED ZEPPELIN がDNAにまで刷り込まれているのだなあ。。。。。。。。
***** 「 ニヘドン文庫の新着図書 」 ・ 完 ****************
[ お知らせ ]
amazon.co.jp に二へドンのプロフィール・ページを作りました。
そこに早速大野英士先生の「 ユイスマンスとオカルティズム 」のブックレビューを書きました。
レビューは amazon のサイトで探してみて下さい。
2010年03月06日
「 ゴリアテの伝説 」

〜 願いショートプログラム 〜
上映期間 : 2010年01月01日
〜 01月31日
英題 : Gone Fishing
邦題 : ゴリアテの伝説
監督 : Chris Jones
上映時間 : 13:00 分
種別 : ファンタジー
製作国 : イギリス
製作年 : 2008 年
鑑賞日 : 2010年01月15日(金)
映画館 : Brillia SHORTSHORT Thater
料金 : 1,000円
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
先ず、映像に先駆けて文字が現れます。
「 50ポンドの寄付と多くの愛により製作 」
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鴨が鳴き、小鳥のさえずりが降り注ぐ中を1人の少年が歩く。
部屋の中で、老人が写真の妻に向かって呟く。
「 まだ さよならを言いたくない。」
少年は「 ビル!」と叫びながら、老人の所へ来る。
それは葬儀の日だった。
棺を運ぶ車の中でBill は少年に語り出す。
「 ゴリアテは恐ろしい魚だった。
ジョージはゴリアテを捕まえた時、薬指を噛み切られた。」
Bill が語る内に、スクリーンは回想シーンとなる。
Billは、ゴリアテを捕まえようと特大の釣り針と特大のミミズを用いる。
が、逃げられてしまう。
Bill 「 I need a biggest hook.
エサは父のステーキだ。」
Bill は釣り竿に結び付けた鎖を木の幹に括り付け、
ゴリアテの力で川に引きずり込まれないようにした。
Bill 「 And I waited and waited.」
いよいよ、エサのステーキにゴリアテが掛かる。
Bill 「 竿が折れるかと思ったよ。
そして遂に捕まえた。」
棺を乗せた車は止まる。
Billy 「 着いた。行儀良くしているんだよ。」
少年に言い、教会で行われる葬儀に出席する。
他にも黒衣の参列者達の姿が見える。
少年はBilly に尋ねる。
「 ゴリアテは天国に行った? 」
映像は過去に遡る。
Billy は魚の腹をナイフで開け、指輪を取り戻した。
Billy は少年に竿の振り方を教える。
少年 「 ねぇ。釣りに連れて行ってよ! 」
映像は再び葬儀会場へ。
棺の中に入っていたのは、ゴリアテを釣ったBillyだった!
自宅で昔の Billyの写真を見て涙ぐむ彼の妻。
てっきり葬儀はBillyの妻の葬儀かと思っていたら、何と Billy自身の葬儀だったのだ。
Billy に釣りに連れて行ってと行ったのは、少年時代に死んだ Billyの弟だった事も判明する。
つまり、Billyの葬儀の日に、Billy自身と Billy の弟の霊が現れたと言う事なのだ。
少年と Billy は、妻の前から姿を消す。
Billy は、川で釣りをしているジョージに指輪を返す。
「 これは、貴方のですね? 」
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上映時間13分という短いながらも、丹念に作られた秀作だと思います。
が、気になった所が2点。
1. 「 ゴリアテ 」 と言うのは、Goliathe という英語表記をカタカナにした
物だと思いますが、映画の中では「 ゴライアス 」 と発音しているので、
日本では普通、現地語の発音を採用するのだから、
何で「 ゴリアテ 」 にしちゃったんだろう?
映像の雰囲気にも。「 ゴライアス 」 と言う語感が合っているのに・・・・。
2. ティム・バートン監督の「 ビッグ・フィッシュ 」にストーリーの基盤が同じ。
釣りが大好きな男が出て来て、伝説の大魚を釣りかかったが、指輪を呑まれ
逃がしてしまう。 時が流れ、伝説の大魚を再び見る・・・・・・・・。
そしてこのエピソードにファンタジーが絡まって来る。
別にどちらが真似したと言う事では有りませんが、両者を比べてしまうと、
ティム・バートン監督の「 ビッグ・フィッシュ 」の方が、深くファンタジーを描き
切っており、映画を観た満足感は大きく得られます。
***** 「 ゴリアテの伝説 」 ・ 完 ****************
ショートショート・フィルムと言えば!
第12回 ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2010が
もうすぐ開幕!!
2010年06月10日(木)~06月13日(日) 表参道ヒルズ スペースオー
2010年06月16日(水)~06月20日(日) ラフォーレミュージアム原宿
2010年06月12日(土)~06月20日(日) ブリリア ショートショートシアター
オールナイトスクリーニングも有るよ!
2010年06月11日(金)・12日(土) TOHOシネマズ六本木ヒルズ
昨年は二へドンもオールナイトスクリーニングを観に行って、
どっぷり映画に浸って来ました。
TOHOシネマズ六本木ヒルズは座席も座り易いし、大人っぽい色使いの
素敵なシネコンです。 皆さんも今年は是非オールナイトで!!
詳細は こちら → www.shortshorts.org