2010年09月04日
「 バリエラ 」

英題 : BARRIER
監督 : イエジー・スコリモフスキ
製作年 : 1966年
製作国 : ポーランド上映時間 : 81分
フライヤーの解説より :
戦後ポーランド社会の抱える世代間の「 障壁 」( 原題 )を象徴的なスタイルで描いた作品。モノクロ映像の信じがたい美しさ、意表を突いた画面構成等、超現実的な場面の数々が見る者に衝撃を与えるカルト的傑作!
スコリモフスキの名を一躍世界にとどろかせた1本である。
鑑賞日 : 2010年09月04日(土)
映画館 : シネマ ジャック&ベティ
料金 : 一般 1,500円
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
うっひゃあ〜!!
フライヤーの解説通り、その余りにもの鮮烈な映像センスに、もうニヘドンは魂抜かれちゃいました。
もし貴方が、映画が好きだと思っているなら、この映画を見ておかなかったら、ちょっと恥ずかしい。
しかも、この映画が撮られたのは1966年。
今から44年前なんですよ!!
瑞々しい感性が、氷河の透明な氷でそのまま閉じ込めておいたに違い有りません!!
これは今世紀の偉大な発掘事業だと思います!
こういう映画をちゃんと上映してくれる日本の映画界は、なかなか侮れないですよ!!
もう嬉しくて涙ちょちょ切れる!! (T_T)
もし、貴方が映像を勉強している人なら、この映画を見ておかなかったら、それはもう駄目。
つい先日、BLANK MUSEUM でケネス・アンガーのカルト的&変態チックな作品を数本見ましたが、ケネス・アンガーを凌ぐね。
しかも使われている音楽はジャズ!!
く〜!! 効く〜!!
Posted by ニヘドン at
19:45
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2010年09月04日
突然のコーラン!?

上空のウロコ雲。
撮影日 : 2010年09月03日(金)
今年は、猛暑に関する新記録が連日の様に
報道され、二へドンなんか、もう暑さには
すっかり慣れっこ。
ああ・・・風が涼しいなあ・・・なんて思って
温度計を見ると、30.5℃だったりする訳ですよ。
我が身体の環境に対する順応性にはビックらこきましたわ。
この113年で最も厳しい暑さという報道が有りました。
歴史の教科書に載るかしら?
これが江戸時代だったら、「 平成の大旱魃 」で死者が
いっぱい出たりしたのかしら?
でもね、どんなに気温が高くても、空を見上げてご覧なさいな。
ほら、雲はすっかり秋色のデザインになっていますよ。
しばし、呆けた様にウロコ雲を眺めやってしまいました。
今朝、洗濯物を干していると、何やら不思議な旋律が聞こえて来ました。
それは、どこかで聞いた事が有る・・・・・・・・・
あ!? 分かりました。 コーランです。
イスラム教徒の多くいる国では、朝や夕に、スピーカーから街中に
コーランの詠唱が流れるのであります。
二へドンが、あちこち旅をして、1番エキゾチズムを感じるのは、
このコーランのメロディーですね。
日本人の耳には、不思議な旋律に聞こえます。
エジプトで、まだ太陽が出る前の朝早い時間に車で移動中、
街はサファイア・ブルー一色の中に沈みこみ、
空には細い三日月が、ふるふると輪郭を震わせています。
この「 如何にも 」の絵の様な世界を現実に体験出来たという
驚きと悦びで、二へドンは三日月以上にぶるぶる身体を震わせてしまったのでした。
この時の街のBGMは、勿論コーランでした。
こんな朝早くから、祈りを強要されるのかあ・・・・・・・・。
二へドンは、もう最初からイスラム教徒になる事に挫折です。
この、旅行者として馴染みの有ったコーランの詠唱が、
何故に突然、横浜で聞かれる様になったのでしょうか!?
二へドンはベランダに出て、その音の元を探してみる事にしました。
簡単に分かりました。
割りと近所の家が建て壊し工事行なっています。
ミニ・ショベルカーのエンジンから、コーランめいた音が出ていたのでした。
ビックリでした。
重機械のエンジン音って、低い、ガーガーゴーゴー言う音だとばかり思っていたからです。
ミニ・ショベルカーから、こんな高めの、うねりの激しい音が出るんだなんて!!
まさか、イスラム圏からの出稼ぎ労働者仕様のショベルカーって事は無いですよね!?
あんまり面白かったので、暫くベランダに佇んで、ひと時のコーラン・タイムを楽しんでしまいました。
***** 「 突然のコーラン!? 」 **************