2010年09月01日
「 せんたくかあちゃん 」

読み聞かせ
2年生
1組 : プリンセス
2組 : 佐藤パセリ
3組 : しづかさん
< こどものとも 傑作集 >
「 せんたくかあちゃん 」
英題 : WASHING-CRAZY MA
さく・え : さとう わきこ
発行 : 福音館書店
定価 : 本体800円 + 税
対象 : 読んであげるなら 3歳~
自分で読むなら小学校初級向き
発行年月日 : 1978年08月01日こどものとも発行
1982年08月31日こどものとも傑作集第1刷
2000年06月10日第45刷
ページ数 : 32p
本のサイズ : 20×27cm
コード : ISBN4-8340-0897-5
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読み聞かせボランティア達の間では、とても有名な定番絵本です。
でも、私自身はこの絵本を子供たちに読み聞かせをした事が有りませんでした。
今回、読み聞かせの練習の為に自宅で読んでみてビックリしました。
「 あれ? こんなストーリーだっけ? 」
まるで初めて読むような新鮮な驚きが有りました。
ストーリー自体はナンセンスです。
洗濯が趣味のかあちゃんは、たらいを庭に持ち出して何でも洗います。
服はおろか、げたや傘や犬や猫や人間の子供たちまでも!!
そして庭や森の木にロープを張り巡らせて、洗った物達を洗濯ばさみで留めて干すのです。
犬や猫が洗濯ばさみでぶら下げられています。 ( うわ、動物虐待や・・・・。)
人間の子供たちもぶら下げられています。 ( うわ、児童虐待や・・・・・。)
よく、こんな厚みのあるものを挟む、特殊な洗濯ばさみが有ったねえ・・・・・・・。
高校生の息子ちゃんは、ツッコむ。 ツッコむ。
空の雲からかみなり様が落ちて来ます。
かみなり様は薄汚れていたので、かあちゃんは腕を振るってゴシゴシ洗います。
かみなり様はしわしわのくちゃくちゃ。
それ所か、顔のパーツも洗い流され、のっぺらぼうになってしまいました。
かあちゃんは子供たちに、クレヨンで新しい顔を描くように言います。
かみなり様の新しい顔は、何だかいい男になっていました。
翌日、かあちゃんが庭で洗濯をしていると、大勢のかみなりが落ちて来ます。
「 ぼくも新しい顔を描いてくれー。 」
「 ぼくもいい男にしてくれー。」
何とも破天荒なストーリーに、それをそのままイラストにしたナンセンス振りが可笑しくて
可笑しくて・・・・・・。 練習の時に笑い転げて、本番で笑ってしまわないか緊張しました。
いいね。 せんたくかあちゃん改め、かみなり専用美容整形外科!?
子供たちも思わずクスリと笑ってしまう、楽しい絵本でした。
***** 「 せんたくかあちゃん 」 ・ 完 ************
2010年09月01日
樺太1945年夏 氷雪の門

監督 : 村山三男
出演 : ニ木てるみ、
鳥居恵子、
岡田可愛、
岡本茉莉、
大石はるみ、
製作年 : 1974年
製作国 : 日本
映画館 : シネマ ジャック&ベティ
料金 : 1,000円 ( 毎月1日 「 映画の日 」)
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あれは約10年前の事だったろうか。
団体ツアーで2泊3日の稚内旅行をした事が有る。
行った理由は、最果ての地にまだ行った事が無かったので、自分の足跡を残してみたいと思ったから。
そしてその年が、この稚内旅行の企画が催された最初の年で、設定価格が破格値だった事。
往復ANA の飛行機、稚内駅から徒歩5分と云うロケーションのビジネスホテルに2泊。
ホテルでの夕食と朝食、観光バスによる稚内市内観光。
これら全てが含まれて 19,800円だった!!
あんまり味を占めたので、翌年も同じツアーに参加してしまった。
ツアーのタイトルが凄かったよ。
「 行ってみなけりゃわっかない!! 」
え!? ニヘドン・レベルのダジャレでいいの!?
稚内は最北端と云う売り物以外に、テーマパーク大好きミーハーギャル達を満足させる見所は無い。
そこがニヘドンのツボに嵌まったのだが。
出来れば、稚内の喫茶店で日なが1日、ドストエフスキーの小説でも読んで1週間位過ごしたいな。
現在の稚内は東京に居ては感じられないミステリーゾーン。
あちこちの表示は日本語とロシア語の併記。
街角にはロシア人達がたむろしている。
北方領土、北方領土と云うけど、実は北海道までロシアに占領されてしまっているんじゃないかって感じ。
こんな稚内を観光バスで巡ると必ず訪れるのか「 氷雪の門 」。
樺太の真岡( まおか )の郵便局で電話交換手の女性達が、終戦を迎えた筈なのに攻めて来たソ連軍を前に、最後の最後まで電話通信を守り、いよいよの最後で、自分達の操を守る為に青酸カリで集団自害したと云う悲しい物語だ。
この9人の乙女達を偲ぶ為に建てられたのが、オホーツク海の海沿いに建てられたモニュメント「 氷雪の門 」。
ここでは髪をド金髪に染めたベテランのバスガイドさんが、乙女達の働きを詳しく解説してくれる。
が、ニヘドンはどうも、何故それが、わざわざモニュメントを建てる程の事か実感出来なかった。
だって、同じように命を落とした無念の人達って、万単位でいる訳じゃない?
何で氷雪の門だけ悲劇のベールを被せるの?
関東地方に住んでいる者に取っては決してポピュラーな観光地とは言えない稚内。
その現地に足を伸ばし、氷雪の門を訪れても尚、さしたる感慨が湧かなかったニヘドンは、氷雪の門に付いて、もっと勉強しなければならんと、ずっと思いはするものの、行動が伴わなかった。
今回、映画 「 氷雪の門 」が公開された事は奇跡だと思う。
Posted by ニヘドン at
15:58
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