2010年07月03日

2010.07.03. Super Trio 3℃ @リリス

ネオ クラシック クライシス
「 Super Trio 3℃ 」
日時 : 2010年07月03日(土)
13:30 開場 14:00 開演
会場 : 栄区民文化センター
    リリスホール ( 横浜市 )
料金 : 4,000円
出演 : Super Trio 3℃
石田泰尚 ( いしだ やすなお ) / ヴァイオリン
金子鈴太郎 ( かねこ りんたろう ) / チェロ
清塚信也 ( きよづか しんや ) / ピアノ
演目 : 第1部
F.ショパン / ワルツ
F.ショパン / ピアノ三重奏曲 ト短調 作品8
第1楽章 Allegro con fuoco ト短調
第2楽章 Con moto, ma non troppo ト長調
第3楽章 Adagio Sostenuto 変ホ長調
第4楽章 Allegretto ト短調

休 憩 < 1 5 分 >

第2部
P.I.チャイコフスキー / ピアノ三重奏曲 イ短調 作品50 「 偉大な芸術家の思い出 」

第1楽章 : 「 悲歌的楽章 」Pezzo elegiaco. Moderato assai イ短調
第2楽章 :
第1部 「 主題と変奏 」
主題 Andante con moto ホ長調
第1変奏 Andante con moto ホ長調
第2変奏 Piu mosso ホ長調
第3変奏 Allegro moderato ホ長調
第4変奏 L'istesso tempo えいハ短調
第5変奏 L'istesso tempo えいハ長調
第6変奏 Tempo di Valse イ長調
第7変奏 Allegro moderato ホ長調
第8変奏 Fuga.Allegro moderato ホ長調
第9変奏 Andante flebile ma non tanto ホ長調
第10変奏 Tempo di Mazurka 変イ長調
第11変奏 Moderato ホ長調
第2部 「 変奏終曲とコーダ 」
Allegro risoluto e con fuoco イ長調
Andante con moto イ短調

    アンコール
    1. 若松聡史( わかまつ さとし ) / 春の朝に
    2. リムスキー=コルサコフ , 加藤昌則 ( かとう まさのり ) 編曲 / 熊蜂の飛行
    3. ビゼー, 加藤昌則 編曲 / ファランドール


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

リリスホールに石田様が出演するとなると、過去2回の経験からして、楽しみなのが、
石田様の影アナ!!
でも残念ながら今日は石田様の影アナは一切有りませんでした。
しょぼぼぼ〜ん。
(-o-;)

14:00に、石田様が1人だけでステージに現れました。
手にはマイクを持っています。
( んきゃ! いきなり石田様のMC !! )
まさかニヘドンに愛の告白なんてしないですよね!?
………… しない。ぜってぇ〜、しない。

「 あのー、どうも今日はありがとうございます。
えーとですね。お詫びと言うか、プログラムに1部訂正が有ります。
『 熊蜂の飛行 』ではなく、ショパンの短い曲なんですが『 ワルツ 』……… 『 ワルツ 』を演奏します。
『 熊蜂の飛行 』って言うのはそのー、
ショパンとチャイコフスキーの間にくまんばちって言うのはどうかなって事なんで…。
『 くまんばち 』は又、気が向いた時にって事で。

この3人で始めて、1年前なんですけど、名前も決まりまして、
   これから全国で演って行きたいと……。」
客席から盛大な拍手。
すると舞台袖からチェロの金子鈴太郎さんが手を振り
「 こっちゃ来い。こっちゃ来い。」と呼び寄せます。
客席からどっと笑いが起こります。
「 よろしくお願い致します。」

金子鈴太郎さん、清塚信也さん、石田泰尚様の順でステージに登場しました。

では最初にファッション・チェック。
鈴太郎君は、ピンストライプのグレーのスーツ。
トーンの暗い紫色のシャツにレンズが暗い色の眼鏡。
ほっほ〜。鈴太郎さん、石田組の構成員になったのですね。

清りんは、紺色のシャツにグレーのスーツ。
石田様は、胸元が広く開いた黒いシャツに、黒いスーツです。

  

Posted by ニヘドン at 21:25Comments(0)

2010年07月03日

「 孤高のメス 」

監督 : 成島出
原作 : 大鐘稔彦
製作国 : 日本
製作年 : 2010年
上映時間 : 126 分
鑑賞日 : 2010年07月01日(木)
映画館 : 109 シネマズ MM
料金 : 1,000円 ( ファースト・デー )

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

いい映画でした。
日本では前例の無い脳死肝移植を、違法と知りつつ執刀する当麻( とうま )医師を堤真一が好演しています。
「 クライマーズ・ハイ 」と云う映画でも、成島出&堤真一コンビが、自分の信念に基づいて仕事をやり遂げる男を見事に描いてみせてくれていましたね。
「 クライマーズ・ハイ 」では、映画としてのアラが2、3 見受けられましたが、「 孤高のメス 」では、気になる部分も無く、上映時間が短く感じられる程でした。

恐らくこの映画を見た人達の多くは、脳死を人の死と認めるかどうか、脳死移植を進めるかどうか、日本の医療の問題点…… 等について熱く語りたくなった事と思います。

それは確かにこの映画が提示したかった問題点に違いありません。
でもニヘドンは、どうしても注目せざるを得ない人物について語りたいと思います。
ざっとネットで「 孤高のメス 」の感想を眺めてみましたが、大半が「 日本の医療の問題点 」と 「 堤真一 カッコいい 」でしたね。
確かにそうなんですけど…。

ニヘドンが注目したい人物は、看護士の浪子( なみこ )です。

最初は、女手一つで幼い息子を育てる為に、適当に看護士として勤務していた浪子です。
当麻医師との出会いも最悪でした。
浪子が洗った医療器具を手荒く扱った所に顔を突っ込み、いきなり説教をしたのです。

悪い第一印象からのスタートでしたが、浪子は、当麻医師のオペの確かな腕前を目の当たりに見て、どんどん惹かれて行きます。

ここですね。
ニヘドンと同じなんですよ。
ニヘドンは直ぐに人を好きになりますが、
顔がいいとか、背が高いとか、収入がいいとか、ブランド学歴を持っているとか、そう云う事には見向きもしません。
男の魅力は「 仕事 」なんですよ。
文学であろうと、音楽であろうと、クラフトであろうと、それぞれの分野での 「 職人芸 」を見せ付けられたら、もう頭クラクラですよ。

この映画を見ている間中、ずっとニヘドンは浪子になり切って、浪子の目線で映画を見てしまいました。

浪子は当麻医師に刺激を受け、自分も優秀な看護士たらんと勉強を始め、オペのシュミレーション練習をしたりします。

同じ。同じ。
ニヘドンも、石田泰尚様のヴァイオリンの職人芸に、矢もたてもたまらず自分もヴァイオリンを習い始めました。
ノイズ・ミュージシャンの伊藤まく氏に心も脳も焼け焦げ、今ではノイズ教の宣教師だもの。

真に偉大な仕事は、人を行動に走らせる衝動を与えるし、その衝動は往々にしてその人の人生を変えます。

人を好きになる事は、決して安易な色恋沙汰だけとは限りません。
人を好きになって、その人から大きな影響を受けて、自分の世界が広がって、自分の中身が深まって、それを再び世間にアウトプット出来たら、人を好きになる行為は、単なる個人的な問題ではなくなるのです。
人を好きになる事は、自分の人生をより良く生きる事なのです。

当麻医師が病院を去る時、彼は浪子にこう言います。
「 ありがとう。君は素晴らしいナースでした。」

いいよね。こんな事を憧れの人から言われたら、もう天にも上っちゃいますよね。
憧れの人から認められる…… 。
考えただけで心筋梗塞ものです。

みんな、浪子みたいに頑張って勉強して、憧れの人から認められたらいいよね。
人を好きになるって、ただいちゃいちゃするのがいいんじゃない。
認めて欲しくて努力する。
この原動力を与えてくれるって事なんだよね。
この映画の影の主役は、浪子だと思いました。
皆さんはどう思いますか?

  

Posted by ニヘドン at 16:32Comments(0)