2009年05月24日
05月24日(日)新日本フィル 日曜午後2時 のコンサート

日曜午後2時のコンサート
日時 : 2009年05月24日(日)
13:30 開場 14:00 開演
会場 : みなとみらいホール 大ホール
料金 : S席
A席 2,000円出演 : 指揮 / キンボー・イシイ=エトウ
ファゴット / 坪井 隆明 ( つぼい たかあき )
コンサートマスター / 西江 辰郎 ( にしえ たつお )
管弦楽 / 新日本フィルハーモニー交響楽団
演目 : ロッシーニ / 歌劇 『 セビリャの理髪師 』序曲
レスピーギ / 交響詩 「 ローマの噴水 」
1. 夜明けのジュリアの谷の噴水
2. 朝のトリトンの噴水
3. 真昼のトレヴィの噴水
4. たそがれのメディチ荘の噴水
休 憩 < 2 0 分 >
ヴィヴァルディ / ファゴット協奏曲 ホ短調 RV484
1. Allegro Poco
2. Andante
3. Allegro
レスピーギ / 交響詩 「 ローマの松 」
1. ボルゲーゼ荘の松
2. カタコンベ付近の松
3. ジャニコロの松
4. アッピア街道の松
アンコール : モーツァルト / コジ・ファン・トゥッテ序曲
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
始まる前、ニヘドンの隣の席のおじ様が呟きました。
「 何だ。いっぱい空席あるじゃないか。」
え!? ニヘドンはびっくりしました。
「 この おじさんは、いつもそんなに満員御礼のコンサートばかりに足を運んでいるのでしょうか? 」
いつも、みなとみらいホールに足を運んでいるニヘドンから見ると、今日は「 仰山お客さん入ってまんなあ―。」ですよ。
9割方、入っているじゃないですか!
ニヘドンの目には、羨ましい程のお客さんの中で演奏会が始まりました。
13:59 にオケメンの皆さんが席に着きます。
コンサートマスターは、王子の異名を取る西江王子です。
今日のニヘドンの席は2階バルコニーの 2F 2 ― 3 。
前の人の頭で西江王子の姿は全く見えなかった。( 泣 ) (>_<)
指揮者のキンボーさんは凄く背が高いのでびっくり。
顔写真だけだと背の高さまでは分からないですものね。
顔の骨格から身長を割り出すなんてノウハウは二へドンには無いし。( 笑 )
**********************************
14:00 演奏開始です。1曲目は ロッシーニ の歌劇 『 セビリャの理髪師 』序曲ですよ。
最初、管楽器の音を随分と長く引っ張る様に感じました。
他のオケも、こんな風に演奏してたっけ?
それに対して弦の小刻みなタララララン、タラララランの部分は相対的にとっても軽く聞こえます。
でも弦も、長い音はテヌートで、拍の最後まで粘ちっこく伸ばしています。
二へドンの記憶の中の「 セビリャの理髪師 」序曲とかなり違う印象を持つのは、
これがキンボーさんのスタイルって事なんだろうか?
トルコの伸び~るアイスクリームを連想してしまいました。( 笑 )
( キンボー・イシイ=エトウさんと言えば2010年10月09日(土)の神奈川フィルの
第266回定期演奏会で、指揮者として登場しますね。
キンボーさんと神奈川フィルが、どんなコンビネーションを見せてくれるのか今から楽しみです。)
演奏全体の印象は、ヨーロッパで普通に演奏されるスタイルが肉食系スタイルだとすると、
今日の新日フィルのセビリャは草食系。( 笑 )
あまりドタバタした感じがせず、お上品にまとまっていました。
( 二へドンは、こういう「 静か系 」か、全く逆に悪ふざけし過ぎな程ドタバタしたものか、
どっちか両極端が好きなのです。 中途半端は嫌だよね。
徹底したドタバタは二へドンの許容範囲だなあ。)
2 曲目は レスピーギ の交響詩 「 ローマの噴水 」です。
レスピーギは1879年生まれのイタリアの作曲家で、2009年は生誕130年だったので、
エスピーギの曲( 特に 「 ローマの噴水 」 と 「 ローマの松 」 )はよく演奏されましたね。
1. 夜明けのジュリアの谷の噴水
朝方の白く靄った村の風景がくっきりと目の前に浮かぶ演奏です。
神秘的であると同時に、長いエプロンをつけたロングスカートの田舎のおかみさんが
誰よりも早起きをして井戸に水を汲みに来る様な、健康的な絵のイメージが浮かびました。
こんな風に、のんびりと長閑な情景をオーケストラの演奏で感じるのは久し振りの様な気が
しました。
2. 朝のトリトンの噴水
夜明けの静かな音楽で、うっかり眠ってしまった聴衆も、ここで起こされます。( 笑 )
これから二へドンも毎日の目覚めのBGMに使おうかな?
ペールギュントは、もう飽きたよね。 ( 笑 )
3. 真昼のトレヴィの噴水
音楽は一気に勇壮な雰囲気になり、さっきまでのオーケストラと同じオケですかい? と
ビックリする豹変振り。
「 俺達、優等生なだけじゃないぜ。 」 とでも言われている気がしました。
4. たそがれのメディチ荘の噴水
銀色の光が天から地上に降り注ぐ様なロマンチックな音でホール内が一杯になります。
弦と弓とが摩擦するだけで、どうしてこんな銀色の音が出るのでしょうか。
村の鐘が心地よく響きます。
ヴァイオリンの淡い音が正に「 玉を転がす 」 音でした。
見事な妖精の世界を出現させてくれました。
14:30から20分間の休憩に入ります。
14:50より第2部が開始されました。
曲は ヴィヴァルディ のファゴット協奏曲 ホ短調 RV484です。
チェンバロが入って、しっとり落ち着いた雰囲気の室内楽です。
1. Allegro Poco
人数的には大編成のオーケストラより、かなり人数が減ったのですが、
音の存在感は減ったりせずに、鮮やかな音色を響かせてくれます。
タイトル通り、ファゴットが主役なのですが、ファゴットのタリラリラリラリ~・・・・・・と
速い指の動きに唖然。
弦の哀愁有る音の流れをバックに、どこまでもファゴットが聞かせてくれます。
聞いていて面白さを感じる素敵な曲です。
2. Andante
今度はゆったりとしたテンポでファゴットの音色を十分に楽しめます。
3. Allegro
格調高くて、下降型のスケールの所が二へドン好きなんですよねー。
もっともっと長く、いつまでも聞いていたいです。
ファゴットの音色と共に、二へドンが大好きなチェンバロの音色もダイレクトに
二へドンの耳に聞こえて来るのが凄い! 嬉しくなっちゃいますよ。
二へドンは自分がヴァイオリンを習っている関係上、どうしてもヴァイオリンの曲を優先的に聞いて
しまいます。
が、ファゴットで人気(?)で、非常に多くの作曲家がファゴットの為の曲を書いているんですよね。
J.S.バッハ、モーツァルト、ウェーバー、ロッシーニ、エルガー・・・・・・・。 まだまだいます。
ヴィヴァルディのファゴット協奏曲に至っては37曲も有る!!
こうなったら、ヴィヴァルディのファゴット協奏曲を全曲聞いてやろうじゃないか!!( いつかね。)
他の作曲家のファゴットの曲で聞いてみたいのは、次の3曲ですね。
・ ヴィラ=ロボス 「 7つの音の輪舞 」
・ 池辺晋一郎 「 炎の資格 」
・ ジョン・ウィリアムズ 「 The Five Sacred Trees 」
さて、新日フィルのファゴット協奏曲の演奏が終わると、男性3人掛かりでチェンバロを持ち上げて
運び出して行きました。 ピアノみたいに転がすのではないのね。
最後の曲はレスピーギ の交響詩 「 ローマの松 」です。
1. ボルゲーゼ荘の松
パイプオルガンも使う壮大な曲です。
冒頭からいきなりきらびやかに多数の楽器が鳴り始めます。
SF映画のBGMに使ってもOKな感じです。
実はこのコンサートの数日前に映画「 STAR TREK 」(2009年の新版)の試写会に
行って感動したから、余計にそう思っちゃったかも。
松と全然関係無いんだけど(笑)、二へドンがこの新日フィルの演奏を聴いて思い描いた絵は、
小さな宇宙船が大挙して宇宙空間を飛び回り、次々にその宇宙船から不思議な生物達が
降りて来るアメリカン・コミックの絵柄なんですよ。
( やっぱSTAR TREKの見過ぎか!?)
2. カタコンベ付近の松
あ、この曲はですね、宇宙の敵 ( 多分ネロだな。)
↑かなりSTAR TREKの影響を受けている!?
うん。宇宙の敵に味方の仲間がやられてしまってですね、宇宙船のクルー全員が行き場の無い
悲しみを心に抱えて項垂れているシーンですね。
スター・トレックを見た事の無い人には分からないって? だったらDVDを見なはれ!!
♪ チャチャチャチャチャチャチャチャンチャチャーン ♪ の繰り返しが好きだな。
二へドンはレスピーギの「 松 」の中では、この曲が1番好きだな。
3. ジャニコロの松
静かな雰囲気に充ちた曲なんですが、ただ静かなだけでは有りません。
宇宙規模の神秘的な雰囲気に包まれています。
二へドンが家で練習しているヴァイオリンの音と全然違うよなー。
静かな数小節の後、直ぐに低い音がズンズンズンと音を鳴らし始める部分が癖になりそう。
4. アッピア街道の松
この音楽は映画だったら悪役が出て来ますね~。( 笑 )
コントラバスがずっと地味にピツィカートを続けます。
曲は段々と明るい色調を帯び、ヒーローの行進曲の様に聞こえます。
終盤は音量MAXでクライマックスだー!
かっけぇ~! 爽快!!
もっと鳴らせ! 鳴らしちまいな!! みたいなイケイケ気分になってしまったよ~。
暴走族の皆さんには聞かせない方がいいですねえ。
とてもハイな気分になって、ふと気が付きました。
ああ・・・3階席にトランペット4人衆がいたのか!! 気付かなかった。
西江辰郎王子を見よう見ようとしていたから。( 笑 )
アンコールはモーツァルトの 「 コジ・ファン・トゥッテ序曲 」です。
軽やかで華やかで最高!!
新日フィルの持ち味が二へドンが聴いた中では1番良く出ていて楽しかった!!
15:43 演奏会は終わりました。 楽しい余韻に包まれて、お家に帰る事に致しましょう。
( 二へドンが本当に真っ直ぐに家に帰ったかどうかは定かでは無い・・・・・・。 )
***** 「 05月24日(日)新日本フィル 日曜午後2時 のコンサート 」 ・ 完 *****
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Posted by ニヘドン at 21:53│Comments(0)
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