2011年05月21日

第7回 大阪国際室内楽フェスタ 予選第1日目

写真は、いずみホール脇の歩道を飾る
大阪国際室内楽コンクール&フェスタの垂れ幕。

2011年05月21日(土)
前回の第6回のフェスタ審査員を経験して、
素晴らしくエキサイティングだったので、
再びニヘドンは大阪にやって参りました。
何が凄いって、フェスタの存在意義からして、とてもユニークなんです。
300円で販売されているプログラムから、フェスタの解説を転記してみましょう。
「 大阪国際室内楽フェスタは、大阪国際室内楽コンクールと並行して3年毎に開催されるものです。
この室内楽フェスタは、西洋のクラシック音楽はもとより、
世界各国の伝統音楽・民族音楽をも対象にしています。
今回は、世界29か国から 146団体の応募があり、
選考の結果 11か国、20団体が参加し、腕を競い合います。
世界で例を見ない室内楽の祭典を心ゆくまでお楽しみ下さい。」

楽器編成 : 2人から6人までのアンサンブル。
楽器の組み合わせは自由。
応募資格 : 国籍・年齢に関係なく応募できる。
課題曲 : なし。但し、演奏時間は30分以内とする。
審査 : 予選・本選とも主催者が委嘱した一般審査員により行う。
賞金 : メニューイン金賞 200万円
銀賞 100万円
銅賞 60万円
フォークロア特別賞 30万円


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

前回参加して、フェスタ審査員の流れが分かっていたので、今回は時間の無駄無く有効に使えました。
例えばロビーの中に入れるのは集合時間の15分前なので、30分以上前に着いても外で待たなければならない事。
JR 大阪城公園前駅近くのカフェ・フローネは、もう営業をしていない事が分かりました。

今回は最初から、いずみホールの近くで
コーヒーを飲む積もりだったので、
IMP & Twin 21 迄、足を伸ばして見ました。
地図で見た感覚よりも、実際に歩いた方が全然近かったです。
いずみホール正面入り口から、IMP 入り口迄、徒歩3分です。
前回は、この事を知らなかったので、いずみホールの建物に入っているコンビニ「 生活彩花 」でお弁当を買って外で食べたのです。
もう、これからは、IMP でレストランも選り取り緑です!

09:40にマクドナルドを出て、いずみホールに行くと、丁度開場した所でした。
審査資料の入った封筒を受け取り、客席に入れる 10:00迄、ロビーの椅子に座って待ちます。
10:00 に客席に座り、又待ちます。
今年は審査員が100人以上いる様です。
前回に比べたら、随分と増えた様な気がします。

10:20 に審査委員長の日下部吉彦さんの挨拶と説明が有りました。
「 今年は、半分位が初めての審査員だそうですね。
このコンクールは、世界的なレベルで話題になっています。
フェスタはユニークな存在です。
  どんなタイプの演奏でもOKなんです。
  年齢的なものも特徴の1つです。
  前回のグランプリも2組の夫婦のカルテットでしたが、60歳を超えていました。
  年齢を問わないフェスタなんです。
  3つ目の特徴が、一般の聴衆審査です。
  余り固くならないで、リラックスして皆さんの尺度で、
  これは専門的にはどうなのかなと考えずに、自然な感覚で自由に審査して下さい。
  今日は気楽に、平静な気持ちでお願いします。」

続いて副委員長からの挨拶です。
「 2日間、先ずは音楽を楽しんで下さい。
  審査と言う姿勢と音楽の間には、隙間が有ると思います。
  心で聴いた音楽で、いいなと思ったものに○を付けて下さい。
  我々専門家は技術的な事は知っているのですが、もっと重要な『 音楽を楽しむ 』
  と言う事を、この2日間、行なって下さい。

  11時から演奏が開始されます。
  今日は11団体、明日は6団体出場します。
  ご存知の様に、福島原発の放射能漏れが怖いと言う事で、アーティストの何人かが
  事前にキャンセルをして来ております。
  フェスタで5~6団体キャンセル。 本選でも5~6団体がキャンセルです。
  難しいのは、グループの誰か1人でも行くのは嫌だと言った場合、
  グループ全体が来られない事になってしまうんです。
  多数決と言う訳には行きませんからね。

  それでお昼休みが長くなって1時間20分取っております。
  明日は集計に40分位時間が掛かります。 待っていて下さってもいいし、
  お忙しい方はお帰り頂いても、いいのです。
  ○の数の集計で上から8団体を選びます。」

それでは、前回同様、アーティスト達のステージ・レポを、グループ毎に書いて行く予定です。
また是非読んでみて下さいね。

今年も、第1日目を聴いて、甲乙付け難いレベルの高さに、選び切れなくて頭抱えてしまいました。
相変わらず、ピアソラの今日は人気です。
二へドンが要チェックだと思った国は、ポーランドとチェコです。
ポーランドと言うと、日本人は直ぐにショパン、ショパンと言いますが、
21世紀のポーランドは、ジャズや現代音楽が大変な事になっているのですよ。

普段日本にいると聴きに行かれない新進気鋭のアーティストさん達の演奏に触れる事が出来るのは
大きな収穫なんです。
もう二へドンが死ぬまで、審査員を続けますからね!

*****「 第7回 大阪国際室内楽フェスタ 予選第1日目 」 ・ 完 *****
  



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Posted by ニヘドン at 20:46│Comments(0)コンサート
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