2009年06月30日

4月18日 『 アメリカン・クラシックス 』・後半

この記事は 「 4月18日 『 アメリカン・クラシックス 』・前半 」の続きの第2部のレポートです。
前半はこちら → http://nihedon.hama1.jp/e97864.html

名曲コンサート
「 アメリカン・クラシックス 」
〜 海をわたったアメリカの音楽

日時 : 2009年04月18日(土)
 13:30 開場 14:00 開演
会場 : 神奈川県民ホール 大ホール
料金 : S席 4,000円 A席 3,000円 ( 全席指定 )
出演 : 指揮 / 現田 茂夫 ( げんだ しげお )
  ピアノ / 三舟公 優子 ( みふね ゆうこ )
 ヴァイオリン / 石義 絵里子 ( いそ えりこ )
  ソロ・コンサートマスター / 石田 泰尚 ( いしだ やすなお ) 様
 管弦楽 / 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
演目 : 第1部
コープランド / 市民のためのファンファーレ
フォスター / フォスター・メドレー
クライスラー / 愛の喜び
ガーシュイン / サマータイム
コルンゴールド / ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35より 第3楽章
 ガーシュイン / パリのアメリカ人

休 憩 ★ 1 5 分

第2部
バーンスタイン / 「 キャンディード 」序曲
ジョップリン / エンターテイナー
ヴュータン / アメリカの思い出
アンダーソン / ジャズ・ピチカート
アンダーソン / ジャズ・レガート
ガーシュイン / ラプソディ・イン・ブルー

アンコール
アンダーソン / フィドル・バトル

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

15:15から第2部が始まりました。
1曲目はバーンスタインの 「 キャンディード 」序曲 です。
うぎゃー! 細かい音符の羅列です!!
ヴァイオリンを習っていると、どの演奏を聞いても
「 いつか自分もあの曲を弾く事になるのだろうか? 」という気持ちで聞いてしまうので、
ニヘドンのヴァイオリン・テクニックからかけ離れている曲を聞くのが恐ろしい・・・・・・・・。

おお・・・・・この曲にも石田様のソロが・・・・・・・・。 ぽわーん。
移弦。 移弦。 移弦。 移弦。・・・・・・・・・・・・・。
ほっほー。 石田様、流石でございます。 
どれだけ移弦の嵐が吹き荒れようとも、石田様の音は乱れもしません。

スカッとした演奏に客席から熱狂的な拍手が巻き起こりました。
マエストロ現田っちょも実に嬉しそうな顔をしてみせます。
現田っちょがマイクを手に取りました。
現田 「 実はちょっと緊張してたんです。
      海外向けに我々の演奏したキャンディードが放送される事になっています。
      録り直しも出来ないしね。 まあ、何とか上手く出来ました。」
( そうかー。 現田っちょの妙に嬉しそうな表情は、そういう事だったのかー。納得。)

現田 「 次は2番目の美女、三舟公優子さんです。
      三舟公さんは、子供の頃アメリカでお過ごしになった方ですね。
      三舟公さんに演奏していただくのは、『 スティング 』でも使われて有名な
      『 エンターテイナー 』です。
      スティングの映画の中でロバート・レッドフォードとポール・ニューマンが悪者、
      悪者と言うのも古い言い方ですが、悪者からお金を取り戻すストーリーです。
      Y-150は、横浜市が総力を挙げて取り組んでいるイベントです。
      今日はその開港150周年に因んだアメリカのプログラムでお届けしています。」

現田っちょが石田様に目配せをすると、石田様が立ち上がってピアノの前まで歩み寄ります。
石田様はピアノの鍵盤を押してチューニングを行います。
現田 「 三舟公優子さん、どうぞ! 」

三舟公お姉たまの登場です。
目も覚める様なロイヤルブルーのタイとなロングドレス姿です。
早速、後半2曲目の「 エンターテイナー 」が始まりました。
三舟公お姉たまの演奏も、もう何度も聞いていますが、
おお・・・・・・・三舟公お姉たまのピアノの音は存在感が有る~。
改めてその音の存在感に圧倒されてしまいました。

あれ? ちょっと、オーケストラの音が負けちゃってませんか?
音のボリュームとかいう問題じゃなくて、存在感で負けちゃっている様です。
でもでも、最後の部分の タララタンタラ~、タララタンタラ~の所が
ピアノとオーケストラが盛り上がって最高でした!!
( 二へドンの鼻歌を文字化したものって、絶対どこのメロディーか分からないという方へ。
  「 気合で分かれ! 」・・・・・・・・・・・・・ そんな無茶なあ~。 )

演奏が終わると現田っちょの突撃インタビュー!です。
現田 「 三舟公さんは、アメリカにいらっしゃる間に、こういう曲は弾かれたんですか?」
三舟公 「 私は6歳から12歳まで小学校全部ニューヨークで育って、
       今日の曲は全部弾いたり聞いたりしてましたよ。 」
現田 「 僕、指揮台に上って1段高い所にいるでしょう。
      どうしても三舟公さんの胸元に目がいっちゃうんですよね。(笑) 
      アメリカでの思い出は何か有りますか? 」
三舟公 「 よく勉強して、よく遊んだな、と思います。 」
現田 「 やっぱり自由の国なんですか? ピアノの演奏に影響も?」
三舟公 「 私は、独学では、2~3歳からピアノに触れてはいたようなんですが、
       先生についたのは7歳からですね。
       影響は有るんでしょうかね? 
       学校の音楽の授業はビートルズでしたから。」
現田 「 三舟公さんは、横浜には、何か縁が有るんですか? 」
三舟公 「 1995年から2000年迄 FM横浜で仕事をしてましたので、
        その当時のリスナーの方も、もしかしたら今日、
        聞きに来てくれているのかもしれませんね。 」

そして礒絵里子さんがヴァイオリンを抱えて舞台に登場して来ました。
現田 「 それでは次は、ヴァイオリンとピアノのお二人のデュエット・・・・・・・ 。 
      ?? デュエットじゃないね? 」
礒  「 デュオ!! 」
現田 「 ああ。 デュオか。 マイクを持っていると、どうしてもデュエットになってしまう。
      では、優子さんと2人でお願いします。」

そしてヴュータンの「 アメリカの思い出 」の演奏が始まりました。
いきなりヴァイオリン・ソロの情熱的な演奏です。
ちょっとちょっと! この曲って、弾くのは超・難しいですよ!?
ニヘドンには不可能な事を、礒絵里子さんは、人前でやってしまうのですよ!!
もうニヘドンは口をポカンと開けっ放しなので、やたらと口が乾いて仕方が無い・・・。
 優子さんのピアノのリズミカルな伴奏が始まると、
( ありゃ、これって、「 アルプス一万尺 」のメロディじゃありませんか!? )
 メロディがピアノに移ると、ヴァイオリンは1音ずつ移弦するという、ニヘドンには決して
出来ない神業を延々と演奏して行きます。
演奏が終わると、客席から歓声が上がります。
( そりゃあ、そうですよ。 この演奏は凄過ぎるもん。 )

現田 「 アメリカの曲とか言って、スイスじゃないですか!」
礒  「 私もこれ、アメリカの曲だって、初めて知りました。」
三舟公 「 ヤンキードゥードゥルですよねー。 」
     ( あ、そうか。 アルプス一万尺だと思うのは日本人だけか!)
現田 「 今後のご予定を聞かせて頂けますか? 」
三舟公 「 これからは、デビュー20周年で、そのリサイタルと、
       CDの録音の予定が有ります。
       バーバーの曲を全部入れる予定です。
礒  「 皆様のお手元にチラシが有ると思うのですが。」
現田 「 あ、偶然ですねー。」 ( 笑 )
礒  「 トッパンホールでコンサートが有ります。
     よろしかったら、こちらも来て頂けると嬉しいです。 」
現田 「 はい。 それでは三舟公さんには残って頂いて、
      アンダーソンの『 ジャズ・ピチカート 』 と 『 ジャズ・レガート 』を
      2曲続けてお聞き下さい。 
      アンダーソンの2曲は、ホルンの大橋 晃一( おおはし こういち )氏の編曲です。」

弦チームは、皆、弓を譜面台に置いて演奏しています。
弓を膝の上に置いている人もいますね。
お見事! お見事! 
とにかく三舟公優子さんのピアノの演奏は、聞いていて爽快感を得られます。
『 ジャズ・レガート 』は正に目に見えない『 レガート 』を眼前に提示してくれた様なレガートさ。
す・ば・ら・し・い!!

現田 「 えー。 今日の最後の曲になってしまいましたが、
      ガーシュウィンの 『 ラプソディ・イン・ブルー 』をお聞き頂きます。
      冒頭はクラリネットのソロで始まるんですが、これがなかなか難しいんですねー。
      ガーシュウィンの曲は、唇だけで、うーんとキーを上げて行くんですねぇ。
      本当に難しいんです。
      プレッシャーをかける訳じゃないんですが・・・・・・。( 笑 ) 」
そして「 ラプソディー・イン・ブルー 」の演奏が始まりました。
ピアノが始まるまで、1st ヴァイオリンは御休みです。
しかし、この曲はいつ聞いてもいいし、多くの日本人演奏家達は実にうまくこの曲を弾くよね。
ぽけーっと聞き惚れている間に、あっと言う間に演奏終了。

現田 「 えー、大分時間も押しているんですが、折角ですので、アンコールを。 」
会場から拍手。 拍手。
現田 「 ピアノ(・ソロ)とヴァイオリン(・ソロ)とオーケストラが一緒に演奏の機会があまり無い
     んですね。
     今日はこれからアンダーソンの 『 フィドル・バトル 』、ヴァイオリン弾きの戦いって
     意味なんですが、これをお届けします。 お聞き下さい。 」

これまた細かい音符の羅列!!
途中で、オーケストラ金管チームの指パッチンの演奏も入り、痺れました。
ニヘドンは子供の頃、どうあがいても指パッチンの音が出ない人でしたが、
オーケストラの中で指パッチンする時って、
やっぱり良い音が出るように練習するものなんでしょうか?
駄目出し喰らったりして!?

演奏後は大拍手に大歓声。
うんうん。 最高に楽しかったよー!!
現田っちょは右手を頭上に上げてバイバイしながら退場して行きました。

16:10 終了。 いやはや本当に楽しめた興奮物の演奏会でした。

***** 「 4月18日 『 アメリカン・クラシックス 』・後半 」 ・ 完 *******


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Posted by ニヘドン at 06:30│Comments(0)コンサート
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