2007年11月04日

後半 ・ 9月26日(水)Bee登米祝祭劇場レポート

19:47 。 いよいよ 後半のステージの開始です。 
3人は燕尾にお着替えしてステージに登場です。 大体、客席に座って、無理の無い首の角度でステージ上の石田様を見ると石田様の白いカマーベルトが二へドンの視線の先に来るのよね。 今日もやっぱりそうでした。 少し首の角度を上げると、石田様のお顔を拝見! きゃあ! 恥ずかしい! ( 何を今更!? ) 石田様の左襟にはゴールドのヴァイオリンのブローチが。
石田様が動く度に、キラリ、キラリと光を反射します。
 後半の最初の曲は、二へドンが今シーズン一押しの 「 ゴースト 」。 前半であれだけ熱演してくれちゃったのだから、「 ゴースト 」 も、やっぱり素敵です。 今年、二へドンの地方遠征が解禁になって、( 自分で勝手に家庭を顧みなくなった! )
いろいろな県でコンサートを聞く様になって、1つ気がついた事があります。 それは、「 空気のきれいな所は音がきれい 」という事。 特に南より北の方が、二へドンの好み。 海辺よりも山の方が、同じく二へドンの好み。 まだ北海道でクラシックを聴いた事が無いので、ぜひ聴いてみたいですね。 「 ゴースト 」を聴きながら、思わず知らず、未体験の北海道のコンサートホールにいる事を夢想してしまいましたよ。
 演奏中に1つ気になったのは、石田様が自分の演奏パートが終わる度に、必ずハーと軽く溜め息をつく事です。 前半でエネルギー消耗してしまったからでしょうか? それとも、K席に二へドンの姿が無かったからでしょうか? 二へドンは今日は4列目だって。 及川さんの地元でK席を取るのは至難の技だって。窓口まで買いに行くパワーは、さすがに無かった・・・・。

演奏後、石川さんのMCタイム! 「 皆さん、ここまで楽しめていただけますでしょうか? 」 楽しんでるよ! ぴゅーぴゅー!
「 今、演奏したのは僕らが一番尊敬しているベートーヴェンの曲 『ゴースト』でした。 これから、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの有名な曲を演奏します。 多分どこかでお耳にした事があるのではないでしょうか? では、石田君、及川さん、よろしくお願い致します。 」  次の 「 タイスの瞑想曲 」はピアノとヴァイオリンのデュオ演奏なので、石川さんはマイクを置くと、チェロを引っ掴んで、そそくさと退場して行きました。
さあ、いよいよ、石田様が二へドンの為に選曲してくれて、二へドンへのほとばしる熱い想いを音に乗せて演奏してくれるラブラブ・アワーがやって参りました。 おまけに、今日は二へドンが4列目とは言うものの、石田様の身体は二へドンの方向を向いているし。 1列目とは言っても、ホールによって、舞台の高さによって、石田様の立ち位置によって、様々な条件によって、微妙に石田様を眺める角度が違ってくるのですが、 4列目と、大幅に下がると、いつもに比べてかなり角度が違って見えます。今日の 「 タイス 」 を演奏する石田様は、弓を持つ手の肘を高く上げる事が多かった為、いつもよりサスペンダーがよ~く見えたんです。 ちょっと、いいかもお~。 コンマスのお仕事をされている時には滅多に見えないサスペンダー。 サスペンダーに惚れた!! 石田様のホームページのEnter クリックするページの写真を思い浮かべて下さいませ。 あの状態で、ずっと 「 タイス 」を弾いて下さったのでございますよ。 サスペンダーを凝視するのに夢中で、つい、及川さんがピアノを弾いているのを忘れてしまいました。 二へドンが忘我の境地だったのも理由だし、及川さんが主役の座を石田様に開け渡し、思いっきりソフトに伴奏してくれたのも理由だと思います。 石田~リンのヴァイオリンに聞き惚れました。 何度聴いても惚れる! 石田様は、いつもよりもテンポゆっくりめで、たっぷりと歌い上げて下さいました。

会場のあちこちから溜め息が漏れる中、石田様は退場して行きます。 ( ダーリ~ン~! もっと弾いて~! )
及川さんはポケットからハンカチを出して汗を拭きながら、譜めくりの人に何やら指示。 石川さんが登場です。
石川さんが現れたというのに、会場はくしゃみ、咳、パンフレットをガサガサ言わせる音で騒然としている。 二へドン、ちょっとムッとする。 出演者が登場したら、もう音をたてるのは止めて、聴く態勢を作ろうよ。 次に及川さんと石川さんがデュオで演奏する 「 エレジー 」が、どんなに素晴らしいか、皆想像すら出来ないんだわ。 今に見ておれ。

ほ~ら。余りの素晴らしい演奏に会場はシーンと水を打った様に静まり返りました。 だから最初から心静かにして聴くスタンバイをしておけば良かったのに・・・・。 ( 普段音楽を聴きなれていない人は分からないか。) 2人の気持ちの入れ様が熱過ぎて会場内の温度が上昇。 確か登米は陸奥のはずなのに、このむんむんの熱さは一体何?
及川さんは髪が伸び、頭を振る度に髪がぴょんぴょんと飛び跳ねる。 今回は 「エレジー」を及川さんのジャンピング・ヘアーに集中しながら聴いてしまった。 さっきの 「タイス」は石田様のサスペンダーに注目だし。 二へドンって、コンサートホールで音楽を聴く時って何かを凝視してしまう習癖があるみたい。 他の人たちはどうなんだろう。 特にお目当てのミュージシャンがいない時って、何を見ながら音楽を聴いているんだろう。 オーケストラで指揮者がいれば、何となく指揮者を見ているんだろうけれど。 石川さんが、普段指板に左手を乗せているのに、その左手をダラリと床方向に垂らし、右手の弓だけを動かしました。
ああ、こういうのもありか~。 やられた~。 開放弦だけで弾ける個所だから可能なんでしょうが、石川さんもパフォーマンスで魅せる様になりましたね!!
二へドンがヴァイオリンのレッスンで、左手を垂らして弓だけで弾いたら、「だから弓が流れちゃうでしょ!」とか注意されそうです。 「 エレジー 」はいいよお! 石田様がヴァイオリンで弾く 「 サマータイム 」 と同類のちょっと危険で、世の中の奥様連中がメロメロになっちゃう曲です。 石川さんは実は二へドンの周囲でじわじわと人気浸透中なんです。

曲が終わると、及川さんと石川さんの2人は退場。 代わりに舞台に登場したのは調律師の方でした。ピアノのふたを、さらに上げます。 お! 次は及川浩治兄貴のピアノソロで、「 愛の喜び 」 です。 こういうリクエストをどこの誰にお願いすれば良いのか分からないのですけど、ソロで演る時は、不在の奏者の譜面台を一旦片付けてくれませんか? 譜面台って、結構客席に
座っている人の目からすると、障害物なんですよ。 顔とか手元とか、一番見たい所が見えない時は、大抵譜面台のせいなんですよ。 何でしたら、ISC のメンバーが当番制でお片づけとかセッティングとかやらせていただきますので、とにかく、譜面台をどかして欲~し~い~!! 
 及川さんが弾くラフマニノフ版 「 愛の喜び 」 は、何度聴いても、衝撃です。 「 愛の喜び 」と言うよりも、「 格闘技の喜び 」ですか? 今日は特に、「 大奥の女共なんて、蹴散らしてしまえ! 」 と言う二へドンへの応援歌に聞こえましたよ。
え? 何が大奥かって? そりゃまあ、人生色々ありましてですね、恋人気取りの女とか、女房気取りの女とか、いろいろ蹴散らしたい種類の女が ( 男かもしれない・・・・・!? ) いるのでございます。 真に大奥と云う所は、恐ろしくも哀しい所なのでございます。 詳細を知りたい方は、コンサートの前後に地下でひっそりと行われる秘密会議に参加してみて下さいませ。

「 愛の喜び 」 は途中でテンポがゆっくり目になります。 これが又、胸キュン物で、「 聴衆の喜び 」になるんですよね。
「 ハーハー 」 及川さんの息遣いも激しくなって来ました。 聴いているこちら側も 「 ハーハー 」です。
いやあ、この曲はお勧めですよ。 及川さんというピアニストを丸事楽しめる、めちゃ美味しいアレンジ曲です。
最後は左手こぶしを宙に持ち上げてフィニッシュ。 二へドン、思うんですけど ( いちいち思わずに、大人しく普通に聴いてろよって感じなんですけど、脳に電流流れちゃうんだから仕方が無いわね。 ) 演奏家の人達って、自分達の演奏の記録を残そうって気があまりないですよね。 忙しくてそんな事いちいちやっていられないって言うのも分かるのですが、 TV番組はいちいちフィルム残すじゃないですか。 新聞・雑誌だって、自分達の作品は縮刷版にしたり、マイクロフィルム ( 今はもう使わないか! ) に収めたり、例えそれが膨大な量になろうとも、保存しますよね。 演奏家達って、CDやDVDを出してくれないと、何も形が残らない。 パンフレットやチラシがあるって言ったって、当日演目に変更があったら、それらはもう正確な記録にはならないし、客席の雰囲気とか、チケットの販売枚数よりもっと大切なものが記録に残されない。 世間にコンサート博物館みたいな物があれば良いのに。 日本全国で催されるコンサートのチラシ、パンフレット等、全てが閲覧できる博物館ですよ。 動員数とかアンコールの曲目とか、衣装とか、あらゆるアプローチのコンサート記録の殿堂を作りたいな。 二へドンが日本の独裁者になったら、絶対にこんな博物館を作るんだ。 だって、今、モーツァルトの時代について何か知りたいと思ったら、楽譜なり手紙なりが残っていれば、そこを足掛かりに、色々分かって来る事もあるでしょう。 今の時代から、100年後、200年後の子孫に向けて、2000年代の音楽シーンはこんなんだったよって、記録を残しておく事は絶対に必要だと思うんですよ。 音楽界も変な所で、音楽療法とか癒しとか言ってる割には、CDやチケットの売上枚数至上主義みたいな所があって、聴衆の幸福度って絶対に語られないよね。 そういう意味では石田様ファン達は世界一幸福な聴衆だと思います。 あの演奏に、あのパフォーマンスに、あのキャラですから! あ、何でこんな話になったかと言うと、及川さんのフィニッシュ・ポーズを見ていて思った訳ですよ。 同じ曲でも毎回フィニッシュ・ポーズが違うので、フィニッシュ・ポーズコレクションをしたいな・・・・・と。 そんなの意味無いと思われます?
でも、10年、20年とコレクションを続けていけば、きっと何かが見えてくると思うのだけれど・・・・・・。

はい、二へドンがグダグダ考えている内に演奏終了。 及川さんが退場します。
二へドンの後ろの席の男性が言いました。 「 変な反響音聞こえなかったか? 」 さあ~? 及川さんの唸り声とは違うんですよね? ( 笑 ) 
舞台の上には誰もいない。 ピアノが「 早う、弾いておくれ。 」と 及川兄貴を待っている。 ヴァイオリンやチェロは、いつも主と一緒なのに、ピアノは一人で舞台の上に放置されてしまうから、可哀想だねえ。 弦楽器や管楽器は、楽器ケースという寝床があるけど、ピアノさんには無いし・・・・。 移動の時には、梱包用の何だかバッチイ布に巻かれて、言っちゃ悪いですけど、ホームレスの人が拾って来た布団に包まってる様ですよ。 
舞台の袖から石田様と石川さんの調弦の音が派手に長く聞こえる。 あ、後半5曲目は、 「 パッサカリア 」。 ヴァイオリンとチェロの二重奏なので、ピアノ君は、暫く一人で待っていなさいね。 大人しくしていないと、後で及川兄貴に怒られますよ。
石川さん、登場。 石田様登場!! きゃあ~! きゃあ~!! 今シーズンの二へドンの一番のお気に入りの曲です。 期待大!!  この曲は細かい移弦が多いので、石田様のテクニックを存分に楽しめます!! マーたんさんと二へドンがヨダレを流して喜ぶ 「 左手くるりん 」 こそ出ませんでしたが、ポジション移動する時の左手が、ふわっと宙を舞う様で、「 左手くるりん 」 のノリで楽しめました。 ピチカートの時、石川さんではなく、石田様を凝視して下さいね。 だって、石田~リン、腰から振ってますから! フラガールも真っ青の魅惑の腰つきでございます。 終盤の見せ場は迫真!! 石田様の額は汗でびっしょりです。 この 「 パッサカリア 」 が、小山の公演に次ぐ ベストパフォーマンス賞ですね。 ぱちぱちぱち。 二へドン、自分の手が2本しか無いのを悔やむ。 10本位手がなきゃ、この名演奏に拍手しきれません!!

2人が退場するのを、幸福の余韻に包まれながら、うるうるした目で見送る。 
次の曲の為にメンバー達が出てくるのを待つ。 ・・・・・・・・あれ? いつもより時間かかってませんか? 洗顔タイム? もくもくタイム? 早く出て来ないと、ピアノ君がすねちゃうぞ! あ、その前に二へドンがすねすね虫になるかも? お! やっと舞台袖からヴァイオリンの調弦の音が聞こえてきた。

お! やっと出て来た。 及川さん。 う! やっと出て来た。 続いて石川さん。 きゃあ~! きゃあ~!! やっと出て来た。二へドンが偏愛している超格好良い石田様!! 最後に石田様が登場で、舞台がぐっと華やぐ。 ( 少なくとも二へドンの目には、いつもそう見えている。 ) 石田様と石川さんの2人が、楽譜をめくっている内に、及川さんのピアノが始まっちゃったよ!!しかもテンポが超高速なんですけど・・・・。 及川さん、つい2日前に松原で、「 石田君はもっと早く弾きたいみたいだけど、勘弁してよ。」 って、ステージの上で言いましたよね!? 舌の根も乾かない内に、 及川さんが方向転換ですか? 松原よりちょっとテンポを早くしてみたって言う位なら分かるけど、その高速の弾き方は、尋常じゃないんですけど・・・・・・・。 おっと、曲名をまだ言っていませんでした。 「 熊蜂の飛行 」 です。 熊蜂の羽音をうまく表現した名曲ですけど、まさかそこまで速く弾く演奏家が出現するなんて、当の作曲家のリムスキー=コルサコフさんだって、思いやしなかったよ。
いつもクールな石田様が、思わず大きく笑いました! 打ち合わせ以上の速さだったに違いありません。 石田様も石川さんも2人共必死です。 プロの演奏家の中でも巧い2人が必死こいちゃう速さって・・・・・。 これに比べたら、東京オペラシティの時は全体的にテンポはゆっくりだったな。 「 熊蜂 」以外の曲も、ゆっくりでした。 
 石川さんの左ひじが苦しそう! 見ていると、左ひじの悲鳴が聞こえてきそうです。 石川さんは顎まで、プルプル小刻みに震えています。 ちょっとちょっと、及川さん。 Bee のツアーの間に、いつかは何か仕掛けて来る事もあるだろうと、ナオさんから伝授してもらったので、その腹積もりでいましたが、 まさかツアー開始2回目で、こんなん演っちゃうんだ!! びっくり!!
でも、さすが石田様は完璧に弾いて下さいました。 これって、後輩いじめ? いえいえ ( 笑 ) 、ちょっと及川さんがお茶目なだけなんでしょう。 浅田真央ちゃんの連続ジャンプみたいに、「 熊蜂 」 も連続演奏してみますか? う! 二へドンの Beeいぢめ? グフフフ・・・・・。 でも、及川さんの超高速ピアノのお陰で、石田様の大きな笑顔を見る事が出来ました。 ありがとう、 及川兄貴!!

及川さんが石田様にマイクを渡しました。 その時、ドシンと音がして、何? とステージの上に目をうろつかせると、石川さんが派手につんのめってました。 もっと勢いがついていたら、チェロもろとも転がってしまっていたかもしれません。 石川さん危機一髪!! 石田様のMC です。 「 え~。 石川君がこけましたが、大丈夫ですか? ・・・・・・・ 残り1曲になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? 」 会場からは笑い。 「・・・・・・・・・ 最後の曲を聞いて下さい! 」 会場の空気がなごむ。

石田様と石川さんは、次の曲メンデルスゾーンのピアノトリオを弾く前に、念入りに調弦。 念入りと言うよりは、めちゃくちゃに遊んでいるという感じです。 ギコギコガーガー、随分長い間、やみくもに音を出していました。 先程の「熊蜂」で弦の調子が駄目駄目になってしまったのでしょうか? それともあまりの高速に演奏者の方が壊れてしまったのでしょうか? まあ、同じ演目を追っかけている二へドンと致しましては、色々と変わった事をして頂けると大変面白く感じられてよろしいのでは、ありますが。

石川さんが手の甲で額の汗を拭う。 後半最後の曲はメンデルスゾーンの「 ピアノ協奏曲第1番 ~ 第4楽章 」。 この曲はピアノの流れる様なフレーズに乗せて、華やかな雰囲気で、どちらかと言うと女性的な曲ですよね? ところが、 ところが、今日は石田様のヴァイオリンと石川さんのチェロが鳴らす鳴らす。 そんなに狂おしく弾いちゃいますか。 いや、大歓迎ですけど。石田様は演奏中、下唇をなめる仕草が目立ちました。 石川さんは演奏の合間に左手で目をこする。 かと思うと、しばらくすると左手で眉間をこする。 皆さん、かなりお疲れでしょうね。  う~ん、Bee 版 メンデのピアノ・トリオ。 最高です!

会場は盛り上がりました。 まあ、Beeで盛り下がったステージなんて有り得ないんですど。 毎回毎回、「 盛り上がった 」って書いちゃう二へドンが馬鹿みたいじゃない? こいつ、他に言葉知らないんじゃない? なんて思われてるかもしれないなあ。二へドンが座りたかった1列目に座っていた女の子2人が立ち上がって拍手。 おお! 出ました、スタンディング・オベーション! ( 実は二へドン、これもしたくても恥ずかしくて出来ない・・・・・・・。)

カーテンコールに出て来たBeeの3人が、退場しようとした時、及川さんが石川さんのチェロの弓にぶつかりそうになり、思わず仰け反った様子がコミカルで、笑ってしまいまいた。
さあ、アンコール演りますよ~。 及川さんがマイク無しで曲名を紹介。 「 ピアソラの 『 天使の死 』です。」
う~ん、これはちょっと、テンポ速過ぎですよ~、及川さん!! もっとゆっくり聞かせて~! 速く弾けば盛り上がるというものでもないので、曲調に合わせたテンポで弾いて欲しいです。 東京オペラシティの 「 天使の死 」 の演奏が良かったです。
登米の 「 天使の死 」は、ヴァイオリンが悲鳴をあげている様でした。 石田様の長い弓のストロークの美しい音をじっくり聞かせてやっておくんなまし。 この曲の合間に、石田様がミラクル・パフォーマンスを見せてくれました。 左手の親指をヴァイオリンのネックに当てたまま、中指だけで糸巻きを少し調整したのです!!  み・・・・ミラクル!! 二へドンは未だに糸巻きを触るのが恐ろしいのであります。 だって、ほんの1ミリほど、糸巻きを向こう側に動かそうかな? と思って触ると、「 で~ん! で~ん! で~ん!! 」 と、糸巻きが勝手に内側に3回転も回っちゃって、弦が 「 でろでろり~ん!! 」 と伸びきっちゃう事がしばしばなんですよ。 だから未だに、自分で調弦する時は、肩に乗せたままなんて、出来ません。 一旦膝の上において、両手で恐る恐る触らせていただくのです。 その時の二へドンの顔は、 超苦虫を噛み潰した顔のはずです。 また、「 でろでろり~ん! 」 となるかもしれないのに、にこやかになんて出来ませんよ。 石田様は何をやらせても、ヴァイオリンの神様です!! 演奏後、及川さんが1人 爽やかな笑顔でお辞儀をしました。 及川さんの両脇に立った石田様と石川さんは、ヘロへロ状態で、下向き加減にお辞儀をしました。

3人は舞台袖に退場すると、また出て来て、お辞儀をすると、また退場。 
そして、次に登場すると、アンコール2曲目の開始です。 曲は言わずと知れた 「 リベルタンゴ 」。 
いつ聞いても、アンコールの 「リベルタンゴ」は迫力満点に燃えるなあ!! 石田様は首をコキンコキンと左右にひねる。
石田様も肩凝りするんでしょうか? 多くのヴァイオリニストが、肩凝りは職業病だって言いますけどね。 でも石田様に 「 肩凝りしますか? 」 ってインタビューしても、 「 ・・・・・別に・・・・・。 」 って言われそう。

ここで一つ、特筆すべき事が・・・・・・。 二へドンの目が節穴でなければ、この登米が最初だったのではないかと・・・・?
松原では見てない様な気がするので、松原でも見た!と言う方がいらっしゃいましたら、ご一報下さいませ。
それは、石田様方式ピチカートでございます。 普通のやり方と違うんですよ。 普通、ピチカートって、弓を弦に当てる個所辺りで弾くはずなんです。 二へドンの持っているヴァイオリンのテキストには、「 普通右手の人差し指を使う。」 と書かれています。 でも、この 「 リベルタンゴ 」で見せた石田様のピチカートは、ヴァイオリンの表板のかなり上の方の位置で、親指でつまむ様に見えました。 そして、先端の渦巻きの部分を片目をすぼめる様に見るんです。 それはまるで、ゴルゴ13が、ライフル銃を構えているみたいなんです。 さすが組長。 カッコ良い~。さすが 組長!! 石田様のこれを見たら、女子のハートはドキュ~ン!!
どうです? 貴女も石田様に狙い撃ちされてみたいでしょ? 石田様がコンマスのお仕事される時は、極めて普通に演っているので、この、いつもとやり方が違う 「 組長ピチカート 」 なかなか貴重かも!? リベルタの時も 演らなかったよね?
また、石田様は演奏中に、つま先を高く上げたりもしました。 二へドン、この運動、スポーツセンターのメニューに入っているのでやるけど、脛の筋肉使うのよ~。 ヤマハが出している雑誌、「 音遊人 」 2007年12月号に、千住真理子さんのコメントが出ていました。 曰く、「 バイオリンの演奏はまるでスポーツのような全身運動です・・・・・。」 石田様は 「 ストリング 」誌のインタビューで、「 特に運動はしていない 」 なんて答えていましたが、ヴァイオリンの演奏自体が十分な運動なんですね。特に石田様の場合、普通の演奏家より運動量多いし。 ( 笑 ) アンコールの 「 リベルタンゴ 」 の時も、足のスクワット度が異様に激しかったですよ~。

でも、3人が奏でる 「 リベルタンゴ」は、中盤、妙にしっとりとして、泣かせてくれました。 Bee のアンコールで 「 リベルタンゴ 」 って事は、「 これにてお終い! 」 って言う事だもんね。 二へドン、本当に泣くよ。 ギャビ~ン!!

会場の大きな拍手の中、石田様が1人でスタスタ袖に引っ込もうとし、ふと及川さん達を振り返ったら、及川さんも石川さんもまだ客席に向かってお辞儀をしていたので、石田様は慌てて戻って来ました。 最後までお茶目な石田様でした。

ふ~。 またもや長くなってしまいました。 最後までお読み頂いた皆さん、お疲れ様でした。
感動の演奏会は、お客として楽しめた分、いろいろお話したい事があって、ついつい長くなってしまうのよね。
しかも形として残らない 「 ライブ 」 だけに、記録に残す使命感みたいなのがあって、頑張っちゃいました! 

*******「 後半 ・ 9月26日(水)Bee登米祝祭劇場レポート 」 ・ 完 *****


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Posted by ニヘドン at 23:48│Comments(4)コンサート
この記事へのコメント
私もよく
「でろでろり~ん!」
ってなりますよ(∀)笑
あれめちゃめちゃ困ります(p'д`。)

先日は、石田様の写メありがとうございました。
あの華麗なバイオリンさばきには感動しましたΣ(´□`ノ)ノ

それでは母が寝ろ寝ろうるさいので、
この辺で失礼致しますm(_ _)m
では^^
Posted by かおり at 2007年11月11日 00:02
> かおり様。

   初めまして! ( 爆 )
   二へドンと かおりんは 「 でろでろりーん 」で結ばれた
   ヴァイオリンの友なのね。 今度アンサンブルしようね!

   「 寝ろ寝ろ 」 言う母は正しいわ。
   寝る子は美人になるのよ!

   かおりんが完全無欠の美女に育ったら、石田様に選んでもらうから。
   11歳年上の二へドンか!?
   20歳以上年下の かおりんか!?
   勝負は見えている・・・・・・・。 ガックシ・・・・・・・・・。
Posted by ニヘドン at 2007年11月11日 05:06
アンサンブル大歓迎ですよ!
あ..でも志望校落ちたら
バイオリンが手元になくなるので無理ですΣ⊂(・∀・;)ギョ
頑張らなくちゃですね(´-ω-`;;)ゞ

寝る子は美人ですかあ!
でも、昼寝しまくってるんで美人になれますかね(∀)笑

ニヘドンさんと張り合うなんて、1000000年早いですよ!
だから私は、芸術家からはかけ離れて、
芸能人へまっしぐらしときますm(_ _)m
ちなみに、石田様と私は19歳差でーす(ω)
Posted by かおり at 2007年11月11日 12:29
> かおり様。

    分かりました。 これから石田様の話で盛り上がる時は、かおりんを 「 幼な妻 」。 二へドンを 「 年増妻 」 と呼ぶ事にしましょう。 ママは 「 一番弟子妻 」。 よ・・・・よく分かんない!?
Posted by ニヘドン at 2007年11月11日 23:24
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